2018/06/01 - 2018/06/30
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ほわほわわかな。さん
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札幌市厚別区にある屋外型歴史ミュージアム。
北海道ならではの歴史的建造物がいっぱい。
後編では和風ちっくな建物で迫ります。
ジャパネスクばんざい!ヽ(´▽`)/
▽使用機材:Panasonic LUMIX DMC-FP1
- 旅行の満足度
- 5.0
PR
-
前編に引き続き、北海道開拓の村の訪問記です。
後編はジャパネスクな建物で行きまっせ!(o・ω・o)ノ
とゆーわけで、旧有島家住宅。
文豪・有島武郎が実際に居宅として使っていたもの。 -
この建物は復元で、当時あった場所は上白石村。
現在でゆーと、札幌市白石区の菊水1条1丁目の辺り。
幻の白石遊郭からは歩いて5分ぐらいでしょうか。 -
この建物には長くは住んでなかったようで。
大体1年ちょっとぐらい。
たぶん自宅を新築するまでの間の借家だったと推測。
大正2年に建てられた新宅は、今は札幌芸術の森に残されています。 -
有島武郎は北海道ゆかりの文豪といわれます。
でも、もともとは東京生まれの東京育ち。
道産子ってわけじゃないのです。
札幌農学校(今の北大)で学んだり、札幌で教職に就いていたことがあったからかな?農場なんかもこっちに持っていたし(*´ω`*)
有名な『或る女』『生れ出づる悩み』も物語の舞台は北海道です。 -
次は旧松橋家住宅にまいります。
札幌市中央区の北1東7の辺りにありました。
当時はまだ札幌市という名前ではなくて。
札幌区と呼ばれていた時代のお話です(*´ω`*) -
タイトルの通り、住んでいたのは松橋さんという方。
明治の初めに秋田県から移住してきたとのこと。
松橋姓は出羽・西津軽に圧倒的に多く。
村上源氏の赤松氏の末裔とも伝わります。 -
あ、煙突穴だ・・・懐かしい。
ファンヒーターが多い今日この頃、昔ながらの壁に煙突穴のあるお家はなかなかないですね。 -
ちなみにこちらのご当主は農場や不動産経営をするやり手の実業家だったといいます。
お部屋を見ても8畳間がいくつも続いています。
時代を鑑みても、裕福なお家だったのがわかります。 -
お家を裏のほうから撮ってみました。
なかなか味わいのある絵になりました。
どこかの原野にポツンとありそうな雰囲気。
なんかの物語に出てきそう(〃'▽'〃) -
旧島歌郵便局舎。旧島歌村にありました。
今のせたな町(瀬棚)です。
明治35年に建てられました。 -
設置当時のランクは三等郵便局。
郵政省時代に照らすと、特定郵便局相当ですね。
特定郵便局は、住居とオフィスが一体になってるパターンが多いけど、こちらは純粋に事務所棟のみの建物。住居棟は別にあったみたい。 -
田舎町の郵便局ではあるけれど、当時の島歌地域はニシンや昆布の漁でめちゃめちゃ活況を呈した町。
道内や内地との郵便がかなりあったとのこと。 -
奥に見えるのは休憩室。
お布団なんかもあって、仮眠も取れたみたい。
たぶん、逓送人(今でいう路線ドライバー)が使ってたのかな? -
こちらは中頓別に暖簾を構えた雑貨店。
旧渡辺商店です。
中頓別は稚内と名寄の真ん中ら辺の町。
昔は砂金掘りや交通の要所として賑わったみたい。 -
建物は漆喰&土蔵造りの頑丈一筋。
内地ではよくあるけど、北海道では珍しい造り。
お店の中も当時の繁盛ぶりを思わせるような。
活気のあった当時が偲ばれます(*´ω`*) -
札幌市北区の篠路にあった旧龍雲寺さん。
正しくは篠路山豐國院龍雲寺。
あ、篠路山っていっても山号ですよ?
実際に篠路には山はないので、念のため( *´艸`) -
明治26年の竣工だから、だいたい130年ぐらい前。
もともとは箱館奉行支配並だった荒井金助氏の菩提を弔うために建てられたお寺。荒井金助氏は篠路の開拓の基礎を作った人です(〃'▽'〃) -
北海道の日本海側でたまに見かけるニシン御殿。
旧青山家漁家住宅です。
ニシン御殿を建てた網元の中でも、その代表格です。
見事に一山当てました(〃'▽'〃) -
青山家は元は山形県から移り住んだ漁家です。
漁師さんを何十人も使っていた大網元でした。
写真は漁師さんたちが寝泊りするお部屋。
山小屋とかライダーハウスちっく。
鉄ちゃんだったら、のびのび座席を連想するかも♪ -
この建物には最大60人ほどが寝泊りしてたそう。
かなりの大所帯です。
これだけの人数を使っていただけに売り上げも相当なもの。
まさにニシン漁で建った御殿です。 -
これも青山さん家の建物。文庫倉。
外装は建物下部が木造で、上部は漆喰塗り。
土蔵の扉はしっかりした土塗りです。
さりげに入り口は玄関ポーチ付き!(*´Д`*)んまっ -
文庫倉ってゆーけど、本ばっかじゃないのです。
家具や調度品もあるし、衣類やお布団もあって。
どっちかってゆったら、トランクルーム。
整理整頓振りがすごい。見習わなくちゃ(〃▽〃) -
こちらは米倉。ヨネクラじゃないよ(≧m≦)
雇ってる漁師さんのお腹を満たすための食料庫。
腹が減ってはなんとやら、ですね。 -
青山家は旭川近郊に専用農場を持っていて。
そこで獲れたお米をココに運びこんでいたそう。
その数、年間にして1200俵!トン数に直すと72トン!
漁師さんで農場持ってるのもすごいけど、取れる収穫高もハンパない・・・ -
こちらは廊下。人が歩くトコじゃないですよ?
簡単に言えば、貯蔵庫兼倉庫です(≧m≦)
漁師さんが獲って来たニシンを一時的にしまうところ。
漁が終わった後は、船の格納庫の役割も果たしました。 -
中には本物の船があった! (≧▽≦)ノ
補強材は鉄製だけど、パーツのメインは木材。
日本人はこの手のものを作らせたら、いい仕事しますね。 -
獲ったニシンからニシン油を絞るための器械。
魚油の生成マシンです。
当時は食用よりも工業利用のほうが圧倒的に多かったそう。
それぐらいジャンジャン獲れてたみたいです(〃'▽'〃) -
こちらは旧土谷家のはねだし。
土谷さんもニシンの漁師さんです。
で、はねだしってゆーのは海に飛び出すカタチの倉のコト。 -
なんか川沿いに建つ不法建築みたい(≧m≦)
でも、これって実はわざとこんな建て方してるんです。
床に開口部を作って、海から床下まで船を着けて。
直接荷物の出し入れができるようにとの作戦。
昔の人っていろいろ考えるねー(*´・д・)(・д・`*)ネ -
見れば見るほど、川沿いにあるバラック的な( *´艸`)
何気に屋号のマーク。上組にそっくり。
関係はなさそうだけど(笑 -
ニシン漁家が続きます。
旧秋山家漁家住宅です。
網元に多い御殿風の母屋ではなく、割と質素。
普通の漁師さんのお家みたい。 -
台所は昔ながらの土間仕様。
電子レンジも冷蔵庫もない暮らし。
少しぐらい不便なほうが幸せを感じられると思います(〃'▽'〃) -
お部屋は全部で5つもありました。
聞けば10人家族の大所帯だったとか。
サザエさん家だって7人家族で5DKだもん。
やっぱりこれぐらいの間取りは必要だよね。 -
これはまた懐かしい薪ストーブ!
でも、これ一台で5部屋全部が暖まったのかはギモン・・・
今でも冬キャンプで使う人はいるみたいですね。
私もこれ使って野営したい(*´ω`*) -
お休みどころでちょっと休憩です。
とにかくこのミュージアム、無駄に広すぎ。
普通に見て歩いてるだけでも疲れちゃうのです。
敷地面積は東京ドーム11.5コ分はあるそうですよ(;・ω・) -
北海道のB級グルメ・いももち食べてホッと一息。
いも団子って言い方もしますね。
お店によって焼いたり、揚げたり。
ほんのり甘い腹持ちのいいおやつです(*´ω`*) -
お散歩再開。次は旧若狭家のたたみ倉を見学。
北海道の歴史的建造物には珍しい江戸時代のもの。
利用用途はフツーに物置です。
でも『たたみ倉』の由来ってなんだろう・・・
畳をしまうための蔵?何かをたたんで入れる蔵?
上ノ国町周辺にしかないようなので、その辺りの郷土資料室を攻めてみる必要がありそう。ネットじゃ毒にも薬にもならない情報しか転がってないから(≧m≦) -
旧山本消防組番屋。消防団の物置。
昭和45年まで使われていました。
物置でも歴史的建造物になっちゃうのがすごい。
あなたのお家に眠ってる物置も100年後には・・・?(笑 -
ちなみに遠景だとこんなカンジ。
むしろこっちのほうが雰囲気は出てたり?
小屋のお隣に立ってるのは火の見櫓。
フツーにアスレチック広場とかにありそう(≧m≦) -
旧田村家北誠館 蚕種製造所。
カイコの品質改良や試験研究を行っていました。
所在地は浦臼町(当時は浦臼村)。
かつてJR札沼線が走っていた町ですね。 -
旧三ます河本そば屋。『さんます』ね。
小樽市の住吉にかつてあったお蕎麦屋さん。
もし今こんな佇まいのお店があったら、思わず入っちゃうかも。
しかもこれ、何気に明治時代の建物なんです (≧ω≦)ノ -
石川県から小樽へ移住した河本徳松が、そば屋の修行を積み、三ますそば屋の暖簾を継いで新築した店である・・・と、これは案内板の説明文。
あれ?なんか引っかかるかも。
そば屋の修行をしたとは言ってるけど、『三ますそば屋』で、とは一言も書いてない。
『三ます』で修行したのなら、普通は『暖簾分け』だよね?
『暖簾を継いで』って言い方は不自然・・・ -
実は、三ますそば屋は明治30年に身売りされていました!
その購入者こそが河本徳松その人。
その12年後に新たに建てたのが、このお店です。
前店主の廃業か何かで『初代三ます』の看板を買い取ったんじゃない?
欲しかったのは秘伝の味か、それとも、屋号のネームバリューかー。
とりま、新店舗は大繁盛したらしいですよ(〃'▽'〃) -
旧来正旅館。旭川市永山にあった旅館。
開業時は永山村って言いました。
亭主は屯田兵出身の来正策馬さんという人。
高知県土佐郡から移り住んだとのこと。 -
駅チカにあったので、汽車待ちの待合所も兼ねてました。
喫茶店&ショップみたいなカンジだったのかな?
待合所利用の人はこちらのほうが入り口だったみたい。
思わず入りたくなる楽しそうな雰囲気ですね(〃'▽'〃) -
質素ではあるけれど、純粋な和風旅館。
北海道の建物って北欧風のイメージがあるけど、実は庶民の建物は日本式が多かったんじゃないかなと。官立や企業立でない建物は、フツーに日本式が主流だった・・・と推察しております(*ゝ∀・*)b -
明治31年創業の旭川で最も古い染物屋さん。
旧近藤染舗さんです。
店舗兼住宅のこの建物は大正2年の築。
派手な屋根上看板がなければ、江戸時代の建物だよって言われてもフツーに信じちゃいそう。 -
札幌のお隣、石狩にあった鉄工場兼住居。
旧本庄鉄工場です。『てっこうば』と読んでね(〃'▽'〃)
春には農具、夏から秋には漁具を造る鍛冶屋さん。
石狩川の河口に工房を構えていたところを見ると、メインは漁具作製だったのかななと推察。 -
や、屋根の上になんか乗ってないスか!?Σ(・∀・;)
こちらは旧藤原車橇(しゃそり)製作所。
馬車とかソリを専門に造っていた工房です。
もともとは宮大工をしていたそうで、買う人も『宮大工さんの手仕事なら間違いははない』と安心感たっぷりだったんじゃないでしょうか(*´ω`*) -
旧大石三省堂支店。
本屋さんじゃないですよ?(≧m≦)
菓子職人の大石泰三さんが帯広で開いたお店。
平屋に見えるけど、実は三角お屋根の可愛いお家。
トタン屋根がいい味出してますなぁ(*´ω`*) -
旧武岡商店。静内にあった商家です。
お米や雑穀、日用品を扱うお店でした。
武岡商店は今も健在で、LPGや不動産事業を営んでます。
全然違う業種になっちゃってます。
でも地方に行くと、お米屋さんが肥料とか、灯油や木炭なんかの燃料系の商品の取り扱いをしてるコトってよくあります。たぶんその流れかな? -
ちなみに武岡商店は牧場経営にも手を出しています。
さすがは日高に根付いた会社です。
1992年のエリザベス女王杯を制した競走馬のタケノベルベット。
あれ、武岡牧場さんのトコのお馬さんです(〃'▽'〃) -
1Fが和風で2Fの作りが洋風のような面白いつくり。
旧武井商店酒造部。酒造部ってあるぐらいなので、本業は別。
石炭荷役や回漕業なんかがメインの業務だった模様。
つまりは乙仲ね(〃'▽'〃)
いい汗かいた後に飲むこちらのお酒は、至高の一杯だったのでしょうか♪ -
旧岩間家住宅。畑作農家のお家。
岩間家は仙台藩の亘理からやってきた移民です。
亘理と聞いて伊達成実を思い浮かべた方。さすがです♪
伊達政宗の時代に『伊達家の武の両輪』と謳われた伊達成実。
その彼の知行地だったのが亘理です(〃'▽'〃)
北海道の伊達市は亘理の伊達氏主従が開拓したのは有名ですね。 -
こちらは屯田兵のお家。旧納内屯田兵屋。
納内(おさない)は今の深川市です。
深川を知らない人は・・・ググってください( *´艸`)
屯田兵の黎明期は掘っ立て小屋同然だったことを思うと、かなりマトモなお家になってます・・・と言っても、基本的に内地仕様のお家なので、冬は死ぬほど寒かったそうです(><) -
三角お屋根の可愛いお家~♪
ではなく炭焼き小屋です(笑
当時の北海道は国内でも指折りの木炭生産地。
こんな炭焼き小屋がいたるところにありました。
炭は火を起こすまでが大変だけど、これでバーベキューとかするとめちゃめちゃ美味しいんですよねぇ( ̄¬ ̄*)じゅるぅうう -
何かの倉庫かな。それとも工場かな?
ホントは林の中に建てられた飯場。
作業員の寄宿舎で旧平造材部飯場といいます。
木を切り倒したり、木材用に加工したりする人が泊まり込みでお仕事に当たっていました。大変そうなお仕事です・・・ -
この中では40人ほどの人たちがココで寝食を共にしていたそう。
木材の産地だからか、何から何までウッディ。
山小屋ちっくで見てるだけで、ワクワクしちゃう。
や、仕事はハンパなくハードだろうけど(≧m≦) -
と、こんなカンジで開拓の村の訪問記は終わり。
この旅行記書くのに色々情報集めてたんだけど、結構苦労しました。
ネットで拾えるのは、案内板丸写しのコピペばかり。
自分の旅行記ぐらい、自分のコトバで書きたい。
『らしさ』が出ればいいなと、いつも思っております(*´ω`*)
おしまい。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 犬のしぇりーさん 2020/09/12 21:09:54
- 良い解説でした
- わかなたん。さん
らしさが出でていますよ。
- ほわほわわかな。さん からの返信 2020/09/16 17:33:44
- RE: 良い解説でした
- 犬のしぇりーさま。
いつもご訪問ありがとうございます。
わーい♪ほめられたー♪
もっとほめてほめて〜(〃'▽'〃)
豚もおだてりゃ木に登る、です(笑
わかな。
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