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 奈良の滞在も最後の日になり、連泊したかんぽの宿奈良で朝食後、売店でお土産を少々買って、チェックアウトしました。名古屋港発仙台港行のフェリーは暗くなってからなので、道中の途中寄れる長谷寺を参拝することにしました。<br /> 長谷寺は、真言宗豊山派の総本山で、桜井市で国道165号を三重県津市方面へ向かった途中にあります。寺の縁起は、天武天皇の朱鳥元年(680年)にまで遡る歴史を持ち、徳道上人が、神亀4年(727年)に、聖武天皇の勅願により本尊・十一面観世音菩薩を祀って開基されています。時代が下り、天正16年(1588年)といえば、室町幕府が名実ともに滅亡し、豊臣秀吉が刀狩りを行った年ですが、秀吉によって根来寺を追われた新義真言宗門徒が入山して、僧正専誉により真言宗豊山派が大成され、現在に至っています。<br /> 各地に多く存在する長谷寺と区別するため、大和国長谷寺あるいは総本山長谷寺と呼称され、四季折々に季節の花を愛でることができるため、花の御寺としても知られています。参拝時にちょうど本尊の特別拝観期間に恵まれた上、境内に咲く桜、牡丹、シャクナゲなどに心和みました。

平成最後の月に訪れ、令和に記す紀州・大和路の旅 8日目その1 ~ 長谷寺 ~

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2019/04/22 - 2019/04/22

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はくさんちどり

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 奈良の滞在も最後の日になり、連泊したかんぽの宿奈良で朝食後、売店でお土産を少々買って、チェックアウトしました。名古屋港発仙台港行のフェリーは暗くなってからなので、道中の途中寄れる長谷寺を参拝することにしました。
 長谷寺は、真言宗豊山派の総本山で、桜井市で国道165号を三重県津市方面へ向かった途中にあります。寺の縁起は、天武天皇の朱鳥元年(680年)にまで遡る歴史を持ち、徳道上人が、神亀4年(727年)に、聖武天皇の勅願により本尊・十一面観世音菩薩を祀って開基されています。時代が下り、天正16年(1588年)といえば、室町幕府が名実ともに滅亡し、豊臣秀吉が刀狩りを行った年ですが、秀吉によって根来寺を追われた新義真言宗門徒が入山して、僧正専誉により真言宗豊山派が大成され、現在に至っています。
 各地に多く存在する長谷寺と区別するため、大和国長谷寺あるいは総本山長谷寺と呼称され、四季折々に季節の花を愛でることができるため、花の御寺としても知られています。参拝時にちょうど本尊の特別拝観期間に恵まれた上、境内に咲く桜、牡丹、シャクナゲなどに心和みました。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • かんぽの宿奈良、2泊目の朝食。<br />プレートにおかずを載せてきました。

    かんぽの宿奈良、2泊目の朝食。
    プレートにおかずを載せてきました。

    亀の井ホテル 奈良 宿・ホテル

  • 御飯と味噌汁。

    御飯と味噌汁。

  • 食後のコーヒー。

    食後のコーヒー。

  • フルーツとヨーグルトまで食べて、出発準備。<br />売店で三輪素麺を探しましたが、お土産として食指が動くような品がなく、諦めました。

    フルーツとヨーグルトまで食べて、出発準備。
    売店で三輪素麺を探しましたが、お土産として食指が動くような品がなく、諦めました。

  • カーナビに目的地の長谷寺を設定して案内してもらうと、平城宮の朱雀門前を通るようです。<br />古代の船、遣唐使船を復原したものでしょうか?!

    カーナビに目的地の長谷寺を設定して案内してもらうと、平城宮の朱雀門前を通るようです。
    古代の船、遣唐使船を復原したものでしょうか?!

  • 妻にカメラを渡し、撮ってもらいました。

    妻にカメラを渡し、撮ってもらいました。

  • 朱雀門が見えるところで、ちょうど信号待ち、ラッキー!!

    朱雀門が見えるところで、ちょうど信号待ち、ラッキー!!

  • 朱雀門。<br />この後は、しばらく安倍文殊院から平城宮へ移動する時と逆方向に同じ道をドライブし、途中桜井市から東に折れて、宇陀市方面へ向かいます。

    イチオシ

    地図を見る

    朱雀門。
    この後は、しばらく安倍文殊院から平城宮へ移動する時と逆方向に同じ道をドライブし、途中桜井市から東に折れて、宇陀市方面へ向かいます。

    朱雀門 名所・史跡

  • すると、何と言うことでしょうか・・・三輪山勝という三輪素麺屋があるではないですか!

    すると、何と言うことでしょうか・・・三輪山勝という三輪素麺屋があるではないですか!

    三輪山勝製麺 グルメ・レストラン

  • 写真の右側に工場があって、直売をしています。

    写真の右側に工場があって、直売をしています。

  • 創作手延師・六代目山下勝山氏の一筋縄(ノンオイル)を、お土産のほか、ついでに自宅用、近所でお世話になっている皆さん用も、カードでたらふく買ってしまいました。

    創作手延師・六代目山下勝山氏の一筋縄(ノンオイル)を、お土産のほか、ついでに自宅用、近所でお世話になっている皆さん用も、カードでたらふく買ってしまいました。

  • フィギュアスケーター織田信成君の色紙がありました。<br />これで、和歌山の梅干し、奈良の三輪素麺がともに手に入り、お土産はOKです。

    フィギュアスケーター織田信成君の色紙がありました。
    これで、和歌山の梅干し、奈良の三輪素麺がともに手に入り、お土産はOKです。

  • 大和川沿いの民間駐車場におばさんの手招きで車を入れ、長谷寺に向かうと、門前の商店街入口に門前観光マップがありました。

    大和川沿いの民間駐車場におばさんの手招きで車を入れ、長谷寺に向かうと、門前の商店街入口に門前観光マップがありました。

  • 長谷寺入山口。<br />右側の建物が総受付で、参拝者が休憩できるようです。

    長谷寺入山口。
    右側の建物が総受付で、参拝者が休憩できるようです。

  • 真言宗豊山派の総本山長谷寺。

    真言宗豊山派の総本山長谷寺。

  • トイレ前から見た総受付と背後の風景。

    トイレ前から見た総受付と背後の風景。

  • 同じくトイレ前から本堂方面。

    同じくトイレ前から本堂方面。

  • 総受付の前から石の階段を上ることにして、上り始めてすぐ右手に普門院不動堂がありました。

    総受付の前から石の階段を上ることにして、上り始めてすぐ右手に普門院不動堂がありました。

  • 藤が咲いています。

    藤が咲いています。

  • 普門院不動堂。<br />右側の建物は休憩所で、ベンチがあります。

    普門院不動堂。
    右側の建物は休憩所で、ベンチがあります。

  • 仁王門前の参拝入山受付付近の全景。<br />左側が入山受付。

    仁王門前の参拝入山受付付近の全景。
    左側が入山受付。

  • 各種案内。<br />室生寺行の直通バスもあるようです。

    各種案内。
    室生寺行の直通バスもあるようです。

  • 新宝物館だと思います。

    新宝物館だと思います。

  • 入山受付。

    入山受付。

  • 本尊の十一面観世音菩薩の特別拝観中ができるので、共通券を申し込みます。

    本尊の十一面観世音菩薩の特別拝観中ができるので、共通券を申し込みます。

  • 仁王門。

    仁王門。

    長谷寺 仁王門 名所・史跡

  • 仁王門の扁額に記された「長谷寺」の額字は、後陽成天皇の御宸筆とのこと。

    仁王門の扁額に記された「長谷寺」の額字は、後陽成天皇の御宸筆とのこと。

  • 右脇の仁王像。<br />阿形のようです。

    右脇の仁王像。
    阿形のようです。

  • 左脇の仁王像。<br />吽形のようです。

    左脇の仁王像。
    吽形のようです。

  • この先が登廊(のぼりろう)。<br />クランク状に上中下の三廊に分かれています。

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    この先が登廊(のぼりろう)。
    クランク状に上中下の三廊に分かれています。

    長谷寺 登廊 寺・神社・教会

  • 登廊の立札が立ち、牡丹が植えられています。

    登廊の立札が立ち、牡丹が植えられています。

  • 宗宝蔵入口。

    宗宝蔵入口。

  • この先に宗宝蔵。

    この先に宗宝蔵。

  • 牡丹(薄いピンク)。

    牡丹(薄いピンク)。

  • 牡丹(濃いめのピンク)。

    牡丹(濃いめのピンク)。

  • 牡丹(赤)。

    牡丹(赤)。

  • 牡丹だけでなく、シャクナゲも咲いています。

    牡丹だけでなく、シャクナゲも咲いています。

  • 登廊を上がっていく参拝者。

    登廊を上がっていく参拝者。

  • 上の登廊の上り口にある馬頭婦人者。<br />小さな祠が3つ並んでいます。

    上の登廊の上り口にある馬頭婦人者。
    小さな祠が3つ並んでいます。

  • 国宝の本堂前まできました。

    国宝の本堂前まできました。

  • 御本尊の十一面観音立像が安置されている本堂参拝口。<br />御本尊の特別拝観期間中でしたが、まずは御朱印をいただくため15分ほど並びました。

    御本尊の十一面観音立像が安置されている本堂参拝口。
    御本尊の特別拝観期間中でしたが、まずは御朱印をいただくため15分ほど並びました。

    長谷寺 本堂(舞台) 寺・神社・教会

  • 本堂と御朱印授与所の真ん中辺の北に愛染堂があります。<br />本尊が愛染明王で、安土桃山時代の天正16年(1588年)に、観海上人が建立したそうです。

    イチオシ

    本堂と御朱印授与所の真ん中辺の北に愛染堂があります。
    本尊が愛染明王で、安土桃山時代の天正16年(1588年)に、観海上人が建立したそうです。

  • 特別拝観の大きな掲示板。<br />入口で靴を脱ぎ、中に入りましたが、観音様の足に触ることができるので、多くの人で混み合っていました。

    特別拝観の大きな掲示板。
    入口で靴を脱ぎ、中に入りましたが、観音様の足に触ることができるので、多くの人で混み合っていました。

  • 本堂から出て、北側に回ると、斜面に牡丹や石楠花が咲いていて、きれいでした。

    本堂から出て、北側に回ると、斜面に牡丹や石楠花が咲いていて、きれいでした。

  • 結縁財宝の大黒天を祀る大黒堂。<br />大和七福神八宝霊場の1つでもあります。

    結縁財宝の大黒天を祀る大黒堂。
    大和七福神八宝霊場の1つでもあります。

  • 本堂を回り込んだ南側の長谷寺の舞台場からの眺め。<br />遠くまで見渡せます。

    本堂を回り込んだ南側の長谷寺の舞台場からの眺め。
    遠くまで見渡せます。

  • 西の方に塔が見えます。

    西の方に塔が見えます。

  • 拡大すると五重塔でした。

    拡大すると五重塔でした。

  • 本堂を後にして、開山堂へ向かう脇に石楠花が咲いています。

    本堂を後にして、開山堂へ向かう脇に石楠花が咲いています。

  • 開山堂。

    イチオシ

    開山堂。

  • 長谷寺開山、徳道上人を祀っています。

    長谷寺開山、徳道上人を祀っています。

  • 真言宗の宗祖・弘法大師空海を祀る弘法大師御影堂。

    イチオシ

    真言宗の宗祖・弘法大師空海を祀る弘法大師御影堂。

  • 御影堂の脇に弘法大師の石像。

    御影堂の脇に弘法大師の石像。

  • 御影堂前から手前に元長谷寺、その奥に五重塔。

    イチオシ

    御影堂前から手前に元長谷寺、その奥に五重塔。

  • 元長谷寺。<br />興福寺の道明上人が、天武天皇の勅願によりここに精舎を造営した。

    元長谷寺。
    興福寺の道明上人が、天武天皇の勅願によりここに精舎を造営した。

  • 元長谷寺の説明。<br />本尊として、道明上人が天武天皇の病気平癒のため鋳造した「銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)」を祀っています。

    元長谷寺の説明。
    本尊として、道明上人が天武天皇の病気平癒のため鋳造した「銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)」を祀っています。

  • 元長谷寺の北隣の階段上に一切経蔵があります。

    元長谷寺の北隣の階段上に一切経蔵があります。

  • 下から一切経蔵を垣間見ました。<br />

    下から一切経蔵を垣間見ました。

  • 昭和29年(1954年)、戦後の日本に初めて建てられた五重塔。

    昭和29年(1954年)、戦後の日本に初めて建てられた五重塔。

    長谷寺 五重塔 寺・神社・教会

  • 五重塔の説明。

    五重塔の説明。

  • 五重塔の南側に三重塔跡があります。

    五重塔の南側に三重塔跡があります。

  • 五重塔を少し離れた位置から。<br />右側に三重塔跡の一部が入っています。

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    五重塔を少し離れた位置から。
    右側に三重塔跡の一部が入っています。

  • 近くへ行きませんでしたが、納骨堂です。

    近くへ行きませんでしたが、納骨堂です。

  • 五重塔付近から長谷寺の舞台場が見えます。<br />

    五重塔付近から長谷寺の舞台場が見えます。

  • 石楠花が咲いています。<br />階段を下って西参道に向かいます。

    石楠花が咲いています。
    階段を下って西参道に向かいます。

  • 本坊に続く参道の西側に牡丹園があり、艶やかなピンクの花を咲かせています。

    本坊に続く参道の西側に牡丹園があり、艶やかなピンクの花を咲かせています。

  • 牡丹の共演。

    牡丹の共演。

  • こんなに艶やかできれいなんですね!!

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    こんなに艶やかできれいなんですね!!

  • その先に桜も咲いています。

    その先に桜も咲いています。

  • 西参道に分かれるY字路には赤い牡丹。

    西参道に分かれるY字路には赤い牡丹。

  • 赤い牡丹。

    赤い牡丹。

  • アップにすると、ややピンクがかった赤にも見えます。

    アップにすると、ややピンクがかった赤にも見えます。

  • 開花を待つ乙女の牡丹。<br />

    開花を待つ乙女の牡丹。

  • 色とりどりの若葉と桜を見て、もう少ししたら長谷寺に別れを告げます。

    色とりどりの若葉と桜を見て、もう少ししたら長谷寺に別れを告げます。

  • Y字路にあった境内地図で、これまでの拝観ルートを確かめました。

    Y字路にあった境内地図で、これまでの拝観ルートを確かめました。

  • 入山受付の背後に池があり、ちょっと風流でした。

    入山受付の背後に池があり、ちょっと風流でした。

  • せっかくなので、門前通りを少し歩いてみることにしました。

    せっかくなので、門前通りを少し歩いてみることにしました。

  • 左角にある丸松屋花遊茶屋のお土産屋さん。<br />店先に草もちやとち餅、あげもちが並んでいます。

    左角にある丸松屋花遊茶屋のお土産屋さん。
    店先に草もちやとち餅、あげもちが並んでいます。

    丸松屋 花遊茶屋 長谷寺店 グルメ・レストラン

  • 焼きしょうが。<br />草もちとこれを買いました。

    焼きしょうが。
    草もちとこれを買いました。

  • 長谷寺名物 くさ餅 総本家・寿屋。<br />NHKの「こころ旅」は火野正平さんが自転車で全国を回る番組ですが、それに出てきたくさ餅屋さんです。<br /><br />

    長谷寺名物 くさ餅 総本家・寿屋。
    NHKの「こころ旅」は火野正平さんが自転車で全国を回る番組ですが、それに出てきたくさ餅屋さんです。

    総本家 寿屋 グルメ・レストラン

  • このくさ餅、手摘み自然よもぎ100%で、「国内でもトップレベルの味だと自負」しています。<br />謳い文句に引かれて、ここでも2個持ち帰りで買いました。

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    このくさ餅、手摘み自然よもぎ100%で、「国内でもトップレベルの味だと自負」しています。
    謳い文句に引かれて、ここでも2個持ち帰りで買いました。

  • 寿屋さんの店構え。<br />引き返して駐車場に戻り、国道165号線に出てから、くさ餅をほおばりながら運転して、室生寺へ向かいました。<br /><br />次の室生寺に続く。

    寿屋さんの店構え。
    引き返して駐車場に戻り、国道165号線に出てから、くさ餅をほおばりながら運転して、室生寺へ向かいました。

    次の室生寺に続く。

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