2019/04/22 - 2019/04/22
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はくさんちどりさん
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女人高野として知られる室生寺、参拝するには国道165号線を東に進み、さらに奈良県道28号線のくねくね道を南に下る必要がありました。妻は名古屋港のフェリーに間に合うか心配だったようですが、妻にこそ見てもらいたいお寺です。
室生寺は、真言宗室生寺派の大本山で、奈良時代末期の宝亀年間(770年~781年)に、皇太子山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒祈願が、興福寺の僧・賢璟(けんきょうまたはけんけい)らによって行われ、その卓効により国家のために創建されましたが、江戸時代になって興福寺の傘下を離れ、真言宗の寺院になっています。高野山と違って女性の参詣が許されていたため、女人高野と称されていますが、これも江戸時代からだそうです。
室生寺で一際目に付くのは、小ぶりの五重塔で、規模は別として、屋外にある五重塔としては法隆寺の五重塔に次いで2番目に古いそうです。しかも、高さ16mほどしかなく、国宝や重要文化財に指定された屋外の木造五重塔としては、日本最小とのことです。それも女人高野には相応しい感じがしました。
境内には修学旅行の女子高校生が大勢参観していて、そのはつらつとした容姿には多少目のやり場に困り、写真撮影には細心の注意を払いました(笑)。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 船 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
国道から入った県道沿いは、山また山の様相を呈しています。
こんな山中なので、戦国時代でも戦火が及ばなかったのでしょうね! -
長谷寺の駐車場から車で走ること約1時間で、室生寺の駐車場に到着し、室生川沿いの道路を徒歩で室生寺へ向かいます。
下ノ橋が見えてきました。 -
さらに進むと、赤い欄干の太鼓橋、上ノ橋が見えてきました。
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上ノ橋の向こうが室生寺の境内になります。
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上ノ橋の上から三宝杉。
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橋の上から本坊表門。
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本坊表門の入口に「女人高野 室生寺」の大きな石柱が立っています。
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表門の向かって左側の室生寺境内案内図。
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三宝杉の方に進むと、すぐ別の鳥瞰図風の境内案内図がありました。
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三宝杉。
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参拝入山受付。
ここから入山して、仁王門の前にある授与所で御朱印をいただきます。 -
西国四十九薬師霊場の案内。
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大和地蔵十福の案内。
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奈良大和四寺巡礼の勧め。
心と身体を癒す道のタイトルで、私たちも車巡礼でしたが、岡寺を除く3つの寺院(安倍文殊院、長谷寺、室生寺)を巡りました。 -
室生寺におけるしゃくなげの見頃と国宝諸仏特別拝観の案内。
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室生寺は室生赤目青山国定公園内にあり、国定公園の周遊図もありました。
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室生寺の説明。
「女人高野」と呼ばれる由縁も記されています。 -
室生寺では、宝物殿の建立と弥勒堂の改修を主旨とする浄財を勧募していました。
そのうち、宝物殿は完成していて、コンクリートの乾燥のため、供用は2020年の春からになるとのこと。 -
国宝の仁王門は修理中で、見ることができませんでした。
室生寺 寺・神社・教会
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仁王門の修理が終わると、このような感じになるようです。
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ネットで覆われた仁王門をくぐると、かなり急な石段の鐙坂。
高齢のご婦人が手すりにつかまりながらゆっくり下りていました。 -
イチオシ
平安時代初期に建立された国宝の金堂。
本尊の釈迦如来立像や十一面観音菩薩像などの平安時代初期に作られた国宝の他、同じく平安時代初期の菩薩像や運慶作と伝えられる鎌倉時代の十二神将像などの重文が安置されています。室生寺 寺・神社・教会
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金堂の扁額。
時代を感じさせます。 -
イチオシ
弥勒菩薩立像を本尊とする弥勒堂。
厨子入りの弥勒菩薩立像を本尊として安置しています。室生寺 寺・神社・教会
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一段上にも建造物があり、どうやら国宝の本堂のようです。
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やはり本堂でした。
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イチオシ
南側から正面に見る本堂。
鎌倉時代の延喜元年(1308年)に建立され、五間四方入母屋造りで、真言密教の最も重要な法儀・灌頂を行う堂のため、灌頂堂と言います。
室生寺の本尊・如意輪観音菩薩像が安置されています。室生寺 寺・神社・教会
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正面に悉地院の扁額が掛けられています。
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本堂の西側に、北畠親房の墓があります。
南北朝時代の南朝方の重鎮として知られています。 -
今の時期、室生寺は石楠花がきれいに咲いています。
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イチオシ
こんなに鮮やかなピンクの石楠花、なかなか見られません。
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イチオシ
本堂の西にある石段を登ると、たおやかで繊細な感じの五重塔があります。
平安時代初期のもので、国宝です。
平成10年の台風で被害を受けたそうですが、今は修復されています。室生寺 寺・神社・教会
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頂上の相輪を拡大してみると、九輪の上が水煙でなく宝瓶(ほうびょう)を載せ、宝鐸を吊り巡らせて天蓋を作っています。
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朱塗りの柱や梁などの組物と白壁。
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イチオシ
大きく出た軒の下を見ていると、その優美さに見とれます。
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五重塔の脇にある石段の上に小さなお堂があります。
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イチオシ
その前に立ち、たおやかで繊細な感じの五重塔を見ると、女子高生たちが周囲で話をしながら見上げており、新緑とも調和しています。
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五重塔全景。
時間があればここから奥の院まで行きたいのですが、フェリーには絶対遅れることができないので、ここで引き返すことにしました。 -
戻る途中で、北畠親房公の墓を少しだけ見ていくことにしました。
基壇の上の立派な五輪塔で、塔下から埋葬者の確定できない納骨壺が見つかったそうです。
※ 北畠親房の墓は西吉野の賀名生にあるというのが定説です。 -
基壇の脇の小さな五輪塔。
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さらにもう一つ五輪塔。
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帰途、本堂の前にはまだ多くの女子高生がいました。
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鐙坂下のバン字池。
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バン字池の周囲に咲いていた桜草のような花。
寄り添うようで、可憐です。 -
シャクナゲまつりをするくらいですから、石楠花もきれいです。
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この太鼓橋を渡れば、室生寺参拝は終わりです。
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道路の歩道脇に、石楠花まつりののぼり旗が並んでいました。
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駐車場に戻り、周囲を見回すと、改めて室生の地が奥深く、山々に囲まれているのを感じました。
この後、一路北上し名阪国道針インターを目指します。 -
伊賀上野市街地を左に眺め、妻は一昨年訪れた伊賀上野城を探しますが、わからないうちに通過し、伊賀サービスエリアに到着しました。
伊賀サービスエリア 道の駅
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一昨年のお伊勢さん詣では、旅の始めでお土産にできなかった赤福を、今回は自宅まで持ち帰りのお土産に買いました。
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上野サービスエリアから1時間ちょっとで、16時半前に名古屋フェリーターミナルに着きました。
19時出港なので、ゆっくり乗船手続きができました。名古屋フェリーターミナル 乗り物
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フェリー埠頭付近の案内図です。
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少しでも早く乗船したいので、仙台港行の駐車場で待機しました。
しばし妻と泣き別れです。 -
乗船開始ですが、苫小牧港行の車が先のようで、次から次と誘導されていきます。
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乗船案内を見ながら、順番が来るまでじっと待つしかありません。
予定時刻の17時45分をかなり過ぎて、ようやく乗船し、先に乗船していた妻の待つ1等室の679号室へ。
船は違えども、往復ともに679号室にしました。 -
出港時はもう暗くなっていて、夜景を見るため甲板に出ました。
名港西大橋が見えています。 -
イチオシ
航路西側の埠頭。
コンテナヤードや大型クレーンがライトをバックに浮き出て、海面にはライトが映り幻想的です。 -
こちらは航路東側の埠頭です。
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さらば名古屋港、さらば奈良、さらば和歌山・・・元気でいたら、また訪れよう!!
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やや肌寒さを感じ、妻の待つ船室へ戻ってから、軽く夕食を摂ることにし、マーメイドクラブに来ました。
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マーメイドクラブのカウンター。
ここで注文し、受け取りします。 -
二人分の夕食とドリンク。
定番の、妻は生ビール、小生は冷酒。 -
営業時間が決まっているので、利用する方はそれに合わせなければなりません。
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メニューの一例。
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アイスがおいしそうなので、明日のおやつに食べることにしました。
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上映映画の案内。
好みでないので、寝ることにしました。 -
ラウンジショーの案内。
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ラウンジショーの内容。
民謡楽団の演奏と歌。 -
ラウンジショーの会場、サザンクロス。
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デッキを移動する階段。
5デッキにある売店を確認しに来ました。 -
売店も営業時間が決まっています。
これからは、ラウンジショーが終わって、映画の上演開始まで開店です。 -
乗船した著名人の色紙。
トリノオリンピック女子フィギュア個人金メダル、荒川静香さんの色紙です。 -
東京港への処女航海に際しての記念章でしょうか?!
就航した年月日などが記載されています。
本船はフィンスタビライザーを装備しているので、横揺れ(ローリング)はほとんどしません。 -
名誉艦長・柳原良平さんの色紙。
アンクルトリスの生みの親であるイラストレータで、無類の船好きだけに、さすがですね! -
昨年10月に64歳で亡くなられた角替和枝さんの色紙。
日テレのドラマ「検事霞夕子SP 豪華客船殺人クルージング」で、撮影に本船が使われたのでしょう。 -
船の現在位置がわかるモニター。
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本船のメインスタッフ。
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マーメイドクラブのラウンジ。
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南国っぽい絵。
トロピカル! -
6デッキインサイドの1等船室通路。
この通路の右側に679号室があります。
妻のため、あまり縦揺れ(ピッチング)しないよう祈りながら、早めに就寝しました。
次の、仙台港行フェリー内にてに続く。
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この旅行記へのコメント (2)
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- たらよろさん 2019/12/13 12:34:45
- 室生寺
- こんにちは、はくさんちどりさん
室生寺、懐かしいなぁ~
あんなに奥地にあるのに、こんなにたくさんの修学旅行生が訪れているのにビックリしました。
実際に見たときは、小さいと言いながらもやっぱり五重塔って感じたんだけれど、
私は写真に撮った画像を見て、まるでレプリカみたいって
おもちゃのような塔に驚いた記憶が・・・
今まさに、はくさんちどりさんの旅行記をみて、
またその時の記憶がよみがえってます~
やっぱり、おもちゃのようですよね~(笑)
たらよろ
- はくさんちどりさん からの返信 2019/12/13 17:12:04
- Re: 室生寺
- たらよろさんへ
こんばんは、コメントありがとうございます。
室生寺の五重塔は、興福寺や斑鳩の3つの寺、長谷寺などの塔と比べて小さく、確かに「めんこい」ですね!
でも、それが女人高野に相応しく、かえって修学旅行の女子高生たちと新緑、それにシャクナゲの花ともマッチしているように感じました。
懐に余裕があれば、今度は紅葉の季節に談山神社などとともに巡りたいと思いますが・・・年金暮らしの中で、我が家の財務大臣(妻)がうまく経費を捻出してくれるか、それにかかっています(笑)。
はくさんちどり
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