平成最後の月に訪れ、令和に記す紀州・大和路の旅　７日目その４　～　唐招提寺　～

2019/04/21 - 2019/04/21

　今日の〆は唐招提寺です。唐招提寺は、唐から苦難の末盲目になりながら渡来した鑑真が開基した律宗の総本山で、金堂や講堂など、奈良時代建立の建造物が残っています。宝蔵、経蔵も奈良時代のもので、薬師寺で伽藍の多くが兵火の犠牲になったのとは対照的です。
　唐招提寺の伽藍から少し離れた場所に鑑真和上御廟があり、夕方近くになっていましたが、中国からと思しき観光客の小集団が、熱心にお参りしていました。現在とは比べものにならない苦難と危険に晒されて渡来した先達への尊敬の念を示しているようで、これまで各地で遭遇した中国人観光客の団体とまったく違っていたのが、とても印象に残っています。
　締めくくりにいい場面に出会え、気持ちよく一日を終えることができました。

エリア 奈良市(奈良)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: じゃらん

唐招提寺の駐車場は、奈良県道奈良大和郡山斑鳩線の唐招提寺入口交差点を西に折れて、秋篠川に架かる小さな橋を渡ると、すぐ左側にありました。
駐車場から南大門はすぐです。

唐招提寺 寺・神社・教会

南大門西側にある拝観受付で、拝観料＠６００円を支払います。
拝観受付が１６：３０まで、そして閉門は１７：００となっているので、１時間弱で廻らなければなりません。

南大門を入ってすぐ左側に、世界遺産の石碑。

近くに境内の案内図があります。

唐招提寺の金堂（国宝）が正面に見えます。
奈良時代の建造物で、寄棟造。
金堂内には、盧舎那仏座像を中心に、右に薬師如来立像、左に千手観音立像の三尊が安置されています。

唐招提寺 寺・神社・教会

鐘楼と国宝の講堂。
講堂も奈良時代の寄棟造の建造物。

中央から見た講堂。

唐招提寺 寺・神社・教会

鎌倉時代に再建された国宝の鼓楼。
本来は経楼とみられています。
鼓楼の背後にあるのは、礼堂と東室。

東室と礼堂は通路で区切られています。
この辺にいると、御朱印受付は１６:３０までなので、必要なら先に売店で受け付けてもらってから拝観した方がいいと言われ、慌ててお願いしてきました。

開山堂全景。

現在は開山堂に鑑真和上御身代わり像が安置され、国宝の鑑真和上像に代わり毎日参拝できます。

開山堂。

開山堂を東側から。

境内案内図と鑑真和上御廟への方向案内。

開山堂の東側にある北原白秋の歌碑。

江戸時代の建造物である鑑真和上御影（みえ）堂。
修理事業のため非公開中でした。

御影堂の説明。

中をちょっと失礼（といっても、柵から写真だけ）。
御影堂はもっと左にあるようです。

鑑真和上御廟の入口が見えてきました。
築地塀で囲まれています。

入口を正面から。
向こうに見える人影が、在日中国人のガイドに案内された若い中国人のグループ。
ガイドの説明を熱心に聞いていました。

御廟に渡る橋の両側に池を巡らせてあります。
これは向かって左側。

右側。
時期により蓮の花が咲くようです。

小さな石の橋です。

鑑真和上御廟。
小高くなっています。

唐招提寺 寺・神社・教会

御廟の上の鎌倉時代の宝篋印塔。

趙樸初居士の碑。
趙樸初氏は中国仏教協会の会長さんだった方で、その逝去後、「日本・中国・韓国仏教徒は黄金の絆で結ばれている」との金言を残し、交流の道を拓いたことへの感謝と供養のため、建立したもの。

御廟を斜め後ろから。

手水所。

灯籠。

林の苔が印象的でした。
時間が迫ってきたので、急ぎます。

開山堂側から見た東室と礼堂。

礼堂と講堂の間の奥に鼓楼が見えます。

金堂の鵄尾。

新宝蔵の案内。

奈良時代の宝蔵（国宝）。
日本最古の校倉。

宝蔵の南側に並んでいる経蔵。
こちらも奈良時代の校倉で国宝。
小さいながら趣があります。

唐招提寺 寺・神社・教会

御朱印所でお願いしてあった朱印帳を受け取り、南大門へ向かいます。

途中に池がありました。

南大門の扁額、唐招提寺を写真に納めて後にしました。

連泊だったので、またかんぽの宿奈良に戻ってきました。

泊まっている部屋辺りです。

お風呂に浸かって疲れをとってからの夕食会場、今日は昨日と違って個室です。

本日の夕食のお献立表。
連泊のためか、プランは同じでも、メニューの中身を変えてあるようです。

こんな感じで準備してありました。

前菜の生湯葉サラダ。

お造り。

焼き物。
豚肉陶板焼き。

陶板焼きの出来上がり。

煮物。

蓋を開けると、筍や蕗など。

台の物、鴨鍋の材料。

鴨が焼けました。

季節の酢の物。

御飯まで全部食べます。

食後のデザート。

お部屋へ行く廊下。

お庭の夜景。
少々酔いが回ってきましたが、いい気分になりお庭を眺め、奈良市内の最後の夜、熟睡できそうです。
明日は、名古屋港で夕方フェリーに乗船するまでの間に、途中の長谷寺、室生寺を参拝します。

というわけで、長谷寺に続く。

この旅行記へのコメント （2）

• salsaladyさん 2019/12/01 10:48:23

  鑑真（大）和上此処におわされたか？

  ☆天橋立コメント依頼３年ぶりですが～奈良のお寺巡りは心がすっきりしますね。
  
  ☆私は、最近近場専門でしたが昨１１月末のコンサート終了によりホッと一安心で明日からセブへ～何も予定が無いって偶には嬉しいですが。。。
  
  ☆唄の世界も準備が結構大変なのでお疲れ気味！帰国したら、又記事をアップします。
  
  ｐ。ｓ。今更ですが、followerさん？偏見に満ちた記事ですが宜しくね～see you～

  はくさんちどりさん からの返信 2019/12/02 18:38:59

  Re: 鑑真（大）和上此処におわされたか？

  salsaladyさん、こんばんは！
  いつも訪問、いいね、ありがとうございます。
  唄（サルサ？）の歌い手さんなんですか！？
  
  旅は、できれば落ち着いたとき、ゆっくりした気持ちで行きたいですよね。セブでのんびりしてきてください。その旅行記、楽しみにしております。
  
  　　はくさんちどり