2023/11/23 - 2023/11/24
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まつじゅんさん
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はやいもので、私達が結婚して今年で40年が過ぎ、41年目に突入しました。
1983年11月6日に新大阪のホテルで結婚式を挙げ、新婚旅行に(当時珍しかった中国、桂林、香港)出発してから、もうそんなに時間が経ったのかと考えると、最近の身体の衰えも、妙に納得できますね。
40年目はルビー婚式、と呼ばれるようですが、私としては、齢を重ねてお互い少しずつガタが現れて来た身体を、美味しい物を食べて、労わり合うような時間をと考え、初デートの室生寺から、メナード青山リゾートに宿泊し、翌日は奈良ホテルでランチというプランにしました。
今回は3部作となります。
Ver.1は、それこそ43年振りとなる室生寺と、近年パワースポットとして有名になっている、龍神伝説が伝わる、室生龍穴神社を参拝してきました。
神秘的な光にも巡り合え、先ずはお互い健康に留意して、金婚式を目指したいと思います。
Ver.1 針T・R・S、室生寺・龍穴神社↓
https://4travel.jp/travelogue/11887542
Ver.2 メナード青山リゾート↓
https://4travel.jp/travelogue/11887692
Ver.3 奈良ホテルランチから市内散策↓
https://4travel.jp/travelogue/11887707
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
マンションを9時過ぎに出発、吹田から近畿自動車道から西名阪、名阪国道で11時前に針インターに到着、休憩です。
昔は無かった道の駅 針T・R・Sgがあり、こちらは奈良県の道の駅では最大規模、敷地面積約63,000m2という広い敷地に、飲食店や物産館がありました。
私達が知り合った頃は、まだ高速道路網も未発達で、当然ですが新名神や東名阪等は完成しておらず、名古屋と大阪を結ぶ最短ルートとして、結構通行車両が多く、県境の山間を走るので、急カーブや急傾斜の多い道でした。
この場所は、そのような名阪国道を走る「バイク乗りの聖地」と呼ばれているようで、当時、私も免許取りたてだったので、初デートの道としては難しめで、結構緊張して走ったのを覚えています。道の駅 奈良市針テラス情報館(針T R S内) 道の駅
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朝ごはんを食べていなかったので、早めのおランチタイムとします。
こちらIBURI-KOBOでは、吉本卵と燻製出汁醤油がコラボした、卵かけご飯が人気との事です。
大江の郷の卵も餌、水、環境に拘りがありましたが、昔は当たり前だった事が、今は本物と言われるのですね。 -
私は、卵かけご飯に豚汁変更、奥様は卵のせビーフカレーを頂きました。
まぁ私達、シェァしながらですので、同じものは頼まない、というスタイルの結果ですね。
白身はメレンゲされていて、卵を少し潰し、燻製出汁醤油をかけて頂きます。
卵は、確かに美味しいですが、昔はもっと濃い味の卵が、食卓に乗っていた気がします。
卵かけご飯は、高級料理ではなく、ガツガツと頂ける庶民の味方であって欲しいです。 -
山間の道を進む事30分程で、室生寺に到着です。
40数年前は、新緑の頃に来た記憶が朧げに残っていいて、門前のお店で山菜弁当を頂いた記憶があります。
その時から、奥様は山菜や胡麻豆腐が好きで、美味しそうに食べる姿を、眺めていた記憶が蘇りました。 -
天気も良く、青空と紅葉真っ盛りのコントラストが、凄く綺麗です。
室生寺は、新緑の石楠花も綺麗ですが、紅葉も有名です。
モミジやイチョウ等、特に太鼓橋から本堂までのこの参道が一番美しい、と言われています。
参道を進むと、3本の大きな杉の木がり「三宝杉」と呼ばれています。
樹齢は、150~200年と言われ、幹廻りは3mほどありますが、室生山にはさらに樹齢の長い杉が、何本もあるらしいです。 -
室生寺は、女性が立ち入れなかった高野山に対し、女性の参詣が許されていたため「女人高野」と呼ばれています。
真言宗 室生寺派の大本山の寺院で、山号は宀一山(これで、べんいちさんと読むそうです)。
御本尊は如意輪観音で、興福寺別院としての性格が強く、俗世を離れた山林修行の場、諸宗の学問道場の場でもあったようです。
太古からの山々に囲まれ、渓流が室生川へとそそぐ地でもあった室生寺は、古来は水神に対し祈雨の聖地でもあったそうです。
創建は680年という説と、770~780年と言う説があるようですが、後の桓武天皇となる山部親王の、病気平癒の祈願が5人の僧によって行われ、卓効があった事から、勅命によって創建されました。
中世以降、密教色が強くなっても興福寺の末寺であったが、江戸時代に真言宗寺院となり、興福寺から離れたこの頃から、真言宗の拠点である高野山に対し、女人高野と呼ばれだしたようです。 -
室生寺の表門は、太鼓橋を渡った正面にあり、普段は通行できないため、参道は右に折れ、正面に仁王門があります。
1688年から1704年の元禄年間に焼失し、その後復元される事は無かったようですが、1965年11月に再建され、両脇の仁王像も同時期に再興されたもののようです。
創設時には仁王門のさらに奥に、二天門があった、との記録があるようです。 -
室生寺は、「女人高野」をテーマとした「女性とともに今に息づく女人高野~時を超え、時に合わせて見守り続ける癒しの聖地~」が、2020年日本遺産に認定されました。
全く以前の訪問の記憶が無いので、今回は入山+寶物殿+金堂特別拝観というチケットを購入です。 -
チケット購入の際、係の方が「間もなく特別法話会が始まりますので、是非どうぞ。」という案内があり、以前聞いた薬師寺の大西執事長の法話が面白かったので、一寸聞いていこうか、と本坊横の慶雲殿に向かいます。
表題は「即身成仏とは何か」という話で、国文科出身の奥様曰く、大学の講義みたいとの内容で、私全く理解できず、早々に退席させて頂きました。 -
イチオシ
本堂に向かう鎧坂を上りますが、途中振り返ると、綺麗な紅葉に、目が奪われました。
一口で緑、赤、黄色と言いますが、それぞれの色にも何色もある事が分かりますね。 -
紅葉をバックにしたおじさんの図。
奥様撮影でしたが、遺影候補になりそうな位、良い写真になりました。 -
左上が弥勒堂。
金堂前庭の左にある、三間四方のお堂で、鎌倉前期の建築で重要文化財に指定されています。
興福寺の伝法院を、室生寺に移設したと伝えられていて、鎌倉時代の「宀一山図」には「伝法院」との記載があります。
元は南向きでしたが、室町時代に東向きに改められ、江戸初期に改造されているようです。
右上は金堂、平安前期の建物で国宝に指定されています。
柿葺、寄棟造ので、高床正面の懸け造りの一間通りは、江戸時代に付加した礼堂)で、江戸時代以前は、堂内の仏像を外からも拝められたようです。
下が本堂、灌頂堂、1308年の建設で、国宝に指定されています。
真言密教の最も大切な法儀である、灌頂を修するためのお堂で、寺院の中心であるところから本堂、別名灌頂堂と呼ばれています。
五間四方入母屋造の大きなお堂で、和様と大仏様の折衷建築様式の建物です。 -
右が本堂、灌頂堂で、急な石段の向こうに五重塔を望むこのアングルは、室生寺で一番有名な撮影アングルではないでしょうか。
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イチオシ
国宝の五重塔、奈良時代に建設された建物で、屋外の塔としては我が国で最も小さいですが、存在感は半端ないです。
法隆寺に次ぐ古塔であり、檜皮葺の屋根、丹塗りの組物が樹林に包まれて醸し出す、格別の風情があります。
1998年9月、奈良地方を襲った台風7号の強風により、巨木が倒壊し五重塔に大きな損傷を受け、再建が危ぶまれていましたが2000年7月に見事甦りました。
2000年度のNHKスペシャルで2週に渡り放映され、「室生寺五重塔はこうしてよみがえった」という番組になっています。 -
画像処理が上手でないため、御見苦しくなっていますが、こんな撮影ポイントも用意されていました。
丁度、この時期に夜間ライトアップ等のイベントが、実施されていました。
陽も少し傾いてきました。
では、今日のお宿「メナード青山リゾート」に向かうこととして、室生寺を後にします。 -
とは言っても、寄り道好き、詰め込み男の私です。
室生寺に来る途中、気になっていた神社に寄り道です。
奈良の山間の室生の郷、ここには昔から「龍伝説」があるようです。
また、九山九穴八海という伝説もあり、周囲にある9つの峰、3つの龍穴と6つの岩屋を「九穴」、5つの渕と3つの池を「八海」と併せて呼ばれているそうです。龍穴神社 寺・神社・教会
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龍穴神社は、室生寺と歴史的な繋がりあるようです。
室生は、火山性地形のため、「九山九穴八海」と言われるように、奇岩や洞穴が多く、室生寺の奥にある洞穴は竜穴、龍神の住み家として信仰を集め「室生龍穴」と古くから伝えられており、現在では「吉祥龍穴」妙吉祥龍穴と呼ばれています。
この「龍穴」信仰に基づき創建されたのが室生寺で、古代から一体的に信仰されており、式内社である室生龍穴神社が創設されたようです。
朝廷による奉幣も行われる等、祈雨や止雨の霊地となっていました。 -
こちらの神社の奥宮に吉祥龍穴があり、さらに、奥宮への途中にある天の岩戸は、岩屋の内の1つで、こちらにも龍神伝説があり、龍穴神社の奥宮は、スパー・パワースポットと言われています。
こちらの龍神様は、かつては猿沢池の水面下に住まいを構えていましたが、時が経ち春日山の山中から、さらに室生にやってきたと伝えられています。 -
本殿は、春日造で春日大社若宮の社殿を、1671年に移築されたものと伝わっています。
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こちらは古くから、連理の杉、夫婦杉と呼ばれている、2つの木がひとつに結ばれています。
形状から、夫婦和合や家庭円満、さらには家運を高める力を持つ神が宿るとされているようです。 -
境内には、巨大な杉の木々が多くあり、神秘的な雰囲気が漂っています。
この地は、古代から祭りの場として、神聖な「磐境」として使われてきたようです。 -
不思議な写真が撮れました。
入口前の、大きな杉の木の向こうに、夕陽を蝋燭のように写真を撮ると、何か動いて漂っているような光が見えました。
きっと光の加減なのでしょうが、何か神秘的な力を感じた私です。
以前、沖縄でも斎場御嶽(せーふぁうたき)の「サングーイ」で、龍が飛んでいるような写真があったのですが、同じような感覚です。
斎場御嶽で写した龍や光の玉↓
https://4travel.jp/travelogue/11573259 -
物凄い霊気を感じる場所でした。
スーパー・パワースポットと言われるのも解ります。
私達は、奥の院までは行けなかったのですが、この地から受けるパワーで、これからも健康に過ごしたい、と切に願いました。
では、メナード青山リゾートに向かいます。
Ver.1、これまで。
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この旅行記へのコメント (2)
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- orangeさん 2024/03/01 15:59:42
- ルビー婚おめでとうございます❗️
- 懐かしい旅の断片を思い出させて頂きました。行ってなかった場所へ是非訪れてみたいと思います。
- まつじゅんさん からの返信 2024/03/02 00:03:15
- Re: ルビー婚おめでとうございます
- orangeさん
いつも私の拙い備忘録へのご訪問、ありがとうございます。
なんやかんやの40年でしたが、子供たちも何とかやっているようですし、私も定年まで無事に過ごせたことは、奥様のサポート無しでは絶対無理でしたので、改めて奥様には感謝の気持ちで一杯です。
知り合って初めて出かけたのが室生寺、あの時はお互い若かったなぁというのが実感ですが、室生の自然はあまり変わっていない印象を受けました。
これからは終活を考えながら、子供たちに迷惑かけないよう、長く二人で過ごせるよう頑張ろうと思います。
matujyunn
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