団塊夫婦のヨーロッパアルプスドライブ＆ハイキング(2019ハイライト)ーグランサンベルナール峠を越えてイタリア＆フランスへ

2019/07/24 - 2019/07/25

2019年の夏は、2016～2018年に続いてイタリア・オーストリア・スイス・フランスのアルプス地方のドライブ旅行とハイキングに決定。ヴェニスイン、ジュネーブアウトの航空券を購入し、実際の旅程は直前の天気予報を見ながらその都度決めていくことに。5泊6日のスイスの旅の後は、グランサンベルナール峠を越え再びイタリア・アオスタへ。翌日すぐにフランスに入り、昨年通りそこねたイズラン峠をドライブした後、そのまま再びイタリア・スーザへ。スーザから北上してグランパラディ―ソ周辺をドライブし、その後チェルビニアでマッターホルンをイタリア側から見ながらハイキング。最後は再びアオスタに戻り、そこからジュネーブまでバスで行き帰路に就くことに。第15部は、後半のイタリア編その１で、グランサンベルナール峠とプチサンベルナール峠を越えて、イタリアさらにフランスまで走ったときの旅行記です。(表紙写真は、グランサンベルナール峠）

今回の全旅程は以下の通り。

7/16 成田ー（OS,ウィーン経由）－＞ヴェニスー(バス）－＞パドヴァ(泊）

7/17 パドヴァ市内見学後レンタカーを借り出して、シルミオーネへ(泊）

7/18 シルミオーネー＞ガルダ湖畔ー＞モルベーノー＞(オーストリア)ナウダース（泊）

7/19 ナウダースー＞（スイス)グアルダー＞アルブラ峠ー＞ランドバッサー橋ー＞ゼードルン(泊）

7/20 ゼードルンー＞アンデルマットー＞スーステン峠ー＞インターラーケン(泊）

7/21 インターラーケンー＞グリンデルワルドー＞グローセシャイデッグ
　　（トレッキング）グローセシャイデッグーフィルストーバッハアルプゼー
（ウィルダースヴィル泊）

7/22 シニゲプラッテ往復
　　 ヴィルダースヴィルー＞カンデルシュテーク
　　（エッシネン湖トレッキング）ー＞グリムゼル峠ー＞フィーシュ(泊）

7/23 エッギスホルン往復ー＞ブリーグー＞マルチーニー＞ヴェルビエ（泊）

7/24 モンフォー往復ー＞グランサンベルナール峠ー＞(イタリア)アオスター＞ラ・トゥイール（泊）

7/25 ラ・トゥイールー＞プチサンベルナール峠ー＞（フランス）バルディ・ゼールー＞イズラン峠ー＞ランスビラールー＞モンスニ湖ー＞(イタリア)スーザ(泊）

7/26 スーザー＞サンミケーレ寺院ー＞クオルニェー＞ニヴォレット峠ー＞
　　　チェレゾーレ・レアーレ(泊)

7/27 チェレゾーレ・レアーレー＞イッシメー＞サヴォイア城ー＞アオスター＞アイマヴィル(泊）

7/28 アイマヴィルー＞バール要塞ー＞ブレウイル・チェルビニア(泊）

7/29 ブレウイル・チェルビニア周辺トレッキングー＞アオスタ空港（レンタカー返却）－（バス）－＞アオスタ（泊）

7/30 アオスター（バス）－＞ジュネーブー（OS)ー＞ウィーン(泊）

7/31 ベルべデーレ宮殿見学後、ウィーンー(OS)－＞成田(8/1)

エリア アオスタ(イタリア)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

グランサンベルナール峠は、スイスのマルチ―二とイタリアのアオスタを結ぶ道路上にあり、古くからのアルプス越えの交通路として重要な峠だった。標高は2469mで、峠を通過できるのは6月から9月までに限られる。1964年以降は、峠の下を通り抜けるトンネルが出来たため、今では峠越えの道は交通の要所ではなくなり、もっぱら観光用の道路になっている。私達は、過去2回（1995年と2016年）この峠を越えていて、今回3度目の通過となった。（写真は、グランサンベルナール峠の聖ベルナール像）

スイス側からグランサンベルナール峠を越えると、イタリアのアオスタの町に出る。そこから西にクールマイヨール方面に走ると、途中のプレサンディディエ―ルという町で、プチサンベルナール峠に登る道が分かれている。この峠は、イタリアとフランスを分ける峠で、標高は2188m。峠を下るとそこはフランスアルプスの真っただ中だ。私達は、翌日にフランスアルプスのイズラン峠をドライブするため、この峠を越えてフランス側に入ったのだった。（写真は、プチサンベルナール峠に立つ聖ベルナールの像）

スイスの後、後半のイタリア及びフランスのドライブコース。本旅行記は、ヴェルビエからプチサンベルナール峠までを記載。

7月24日、ヴェルビエのモン・フォー展望台でスイスアルプスの眺望を満喫した後、ヴェルビエから下り、グランサンベルナール峠方面へと走る。時刻は12時ちょっと過ぎ。

ヘヤピンカーブを下り終え、21号線に合流して、グランサンベルナール峠を目指す。

ブールサンベルナールという町を過ぎると、道はトンネルに入る。トンネルの途中でダムとダム湖が見えてきた。トゥールダム（ダム湖はトゥール湖）。

さらにトンネルの中を走っていくと、道は二手に分かれるようになっている。左側はそのままイタリアまでトンネルで抜ける道で、峠へは右に分かれる道を行く必要がある。時刻は午後1時過ぎ。

トンネルを出ると、いよいよグランサンベルナール峠への登りにかかる。ここでも前を行く自転車に出会うことに。

最初に（1995年）この道を走ったときは、かなり険しい道だったが、今は道幅も広くなり、峠越えとしては楽な道になっている。

もうすぐ峠の頂上。

スイス側の駐車場はかなり混んでいたのでパス。

峠の頂上にある湖のほとりを走る。

そのままイタリア側へ。イタリア側の駐車場はさらに混んでいたので、結局峠には停まらずに通過。駐車場の上に見えるのが聖ベルナールの像。

像を拡大して。

イタリアに入り、峠を下り始める。

道幅はさらに広くなり、快適なドライブが続く。

同上。まもなくヘヤピンカーブに差し掛かる。

道の横には険しい岩峰群。

ヘヤピンカーブを下っていくと、

変わった岩が見えたので、車を停めて撮影。

パノラマにして（画像をクリックしてください）。

さらにヘヤピンカーブを下ると、さっきの岩が再び姿を現した。

道端の斜面にはピンク色のヤナギランの花。

ヘヤピンの行く手にもヤナギランの群落。

群落のそばを通る。

下ってきたヘヤピンカーブを見上げる。

道の横に深い谷が伸びていた。

道沿いに小さな町が現れ始めた。写真は最初に現れたSaint Oyenの町。

しばらくは緩やかな下りの道が続く。前方の高い山はアオスタの背後にそびえる山。もうすぐアオスタだ。

アオスタ市内はバイパスで通り抜け、そのままクールマイヨール方面へと走る。アオスタを抜けてしばらく走ると、右手の高台にお城のようなものが見えた。Castello di Sarreというお城だった。

さらに前方にもお城。Castello di Sanit-Pierre。このお城は、2016年にこの道を走った時にも撮影していた。

お城のすぐ下を通っていく。

やがて、道の前方にモンブランが姿を現した。残念ながら少し雲がかかっているが、ヨーロッパ最高峰(4810m)だけあって、高さは際立っている。

車の中から滝も見えた。

プレサンディディエールの町に到着。去年もこの町を通っていて、きれいな町だったので、今年はここに泊まりたいと思ったが、適当なホテルがなく断念。結局去年と同じラ・トゥイールの宿に泊まることにしたのだった。

泊まる代わりに、眺めの良さそうなカフェがあったので入ってみた。

カフェの中からはモンブラン山群が見えた。期待通りだった。このころにはモンブランの頂上付近に雲が湧いてきた。残念だ。

手前の花々もきれいだ。

右の方にはグランドジョラスが続いている。

私はティラミスがどうしても食べたくて注文。主人はアイス。ほとんど生クリームだったが、冷たくておいしかった。

プレサンディディエールからプチサンベルナール峠へ向かう道を登っていくと、ラ・トゥイールの町が現れる。

ラ・トゥイールの町はずれにあるHotel Meuble Martinet. 昨年の夏宿泊していて、安くてよかったので、今回も泊まることにしたのだった。

母屋とは別棟の部屋。木に囲まれ、広々としたお部屋。専用シャワートイレ付きだ。

食糧を買いに町のマーケットへ。大きなスーパーマーケットはなく、小さなお店しかなかったが、水はスーパーと同じく安かった。

町の中を川が流れていた。流れはけっこう速い。

夕食は宿から歩いて数分のイタリアンレストランへ。ここも2度目。前回紹介されて食べに来たが、おいしかったので、また来てみた。人気店で席が次々と埋まって行った。

パスタ2種類をシェアして食べた。トマトのほうはトマト味が強すぎて、いまいちだった。今日1日のヴェルビエからの走行距離126キロ。総走行距離1306キロ。

7月25日、朝食は母屋で。前回と同様、部屋のインテリアが素敵だった。

ホテルの外には色鮮やかな花。

朝食後すぐにチェックアウトし、プチサンベルナール峠を目指す。最初は車線のない狭い山道。

峠へのヘアピンカーブを上る途中、モンブランがきれいに見えるところがあるが、止めるところがないので、車の中からなんとか撮影。

上のほうは広々とした草原。

峠に近づくと、道が広くなり、快適な道路になった。

草原の中にピンク色の花の群落があった。

残雪も。

峠の手前はもっぱらビデオで撮影していた。写真はその一コマ。来た道を振り返って。右奥にモンブラン。

峠手前には池も。湖面に山も写っていた。

ビデオの一コマその２．上記写真の左側の景色、

まもなくイタリアとフランスの国境だ（ビデオの一コマその３）。右の建物がホスピス。

ホスピス横にはアイベックスやセントバーナード犬の像（ビデオの一コマその４）。

こちらが本物のセントバーナード犬（昨年ここを通った時に撮影した写真）。

左手高台には小さな教会と聖人の像。

峠を下り始めたところに、聖ベルナールの像が立っている。去年は、フランス側から登ってきたので、峠に着いて真っ先にこの像を見たのだった。

峠を下ると、眼下にはフランスアルプスの山麓の町、ブール・サン・モーリスが広がっていた。これから、今回のドライブルート中の最大の難所・イズラン峠に向うことに。（その１６へ続く）