団塊夫婦のヨーロッパアルプスドライブ＆ハイキング(2019ハイライト)ーアオスタ谷の教会・お城・遺跡を巡る（その２）

2019/07/28 - 2019/07/28

2019年の夏は、2016～2018年に続いてイタリア・オーストリア・スイス・フランスのアルプス地方のドライブ旅行とハイキングに決定。ヴェニスイン、ジュネーブアウトの航空券を購入し、実際の旅程は直前の天気予報を見ながらその都度決定。5泊6日のスイスの旅の後は、イタリアのアオスタ谷へ入り、その後フランスに1日だけ入ってイズラン峠をドライブした後、再びイタリア・スーザへ。スーザから北上し、グランパラディ―ソ周辺やアオスタ谷をドライブし、チェルビニアでマッターホルンをイタリア側から見ながらハイキング。最後はアオスタに戻り、ジュネーブまでバスで行き帰路へ。
第20部は、後半のイタリア編その5で、アオスタ谷の中に点在する教会やお城、遺跡などを巡った旅行記の後編です。（表紙写真は、谷奥に潜むローマ水道橋）

今回の全旅程は以下の通り。

7/16 成田ー（OS,ウィーン経由）－＞ヴェニスー(バス）－＞パドヴァ(泊）

7/17 パドヴァ市内見学後レンタカーを借り出して、シルミオーネへ(泊）

7/18 シルミオーネー＞ガルダ湖畔ー＞モルベーノー＞(オーストリア)ナウダース（泊）

7/19 ナウダースー＞（スイス)グアルダー＞アルブラ峠ー＞ランドバッサー橋ー＞ゼードルン(泊）

7/20 ゼードルンー＞アンデルマットー＞スーステン峠ー＞インターラーケン(泊）

7/21 インターラーケンー＞グリンデルワルドー＞グローセシャイデッグ
　　（トレッキング）グローセシャイデッグーフィルストーバッハアルプゼー
（ウィルダースヴィル泊）

7/22 シニゲプラッテ往復
　　 ヴィルダースヴィルー＞カンデルシュテーク
　　（エッシネン湖トレッキング）ー＞グリムゼル峠ー＞フィーシュ(泊）

7/23 エッギスホルン往復ー＞ブリーグー＞マルチーニー＞ヴェルビエ（泊）

7/24 モンフォー往復ー＞グランサンベルナール峠ー＞(イタリア)アオスター＞ラ・トゥイール（泊）

7/25 ラ・トゥイールー＞プチサンベルナール峠ー＞（フランス）バルディ・ゼールー＞イズラン峠ー＞ランスビラールー＞モンスニ湖ー＞(イタリア)スーザ(泊）

7/26 スーザー＞サクラ・ディ・サンミケーレー＞クオルニェー＞ニヴォレット峠ー＞
　　　チェレゾーレ・レアーレ(泊)

7/27 チェレゾーレ・レアーレー＞イッシメー＞サヴォイア城ー＞アオスター＞アイマヴィル(泊）

7/28 アイマヴィルー＞バール要塞ー＞ブレウイル・チェルビニア(泊）

7/29 ブレウイル・チェルビニア周辺トレッキングー＞アオスタ空港（レンタカー返却）－（バス）－＞アオスタ（泊）

7/30 アオスター（バス）－＞ジュネーブー（OS)ー＞ウィーン(泊）

7/31 ベルべデーレ宮殿見学後、ウィーンー(OS)－＞成田(8/1)

エリア イタリア

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

7月28日、本旅行は後二日。明日（29日）からまた晴れるという天気予報なので、今日の宿はイタリア側からマッターホルンを見るチェルビニアに予約。今日一日は、昨日に続いて、アオスタ谷の遺跡や要塞を見て周ることにした。（写真は、巨大なバード要塞）

28日の行程は、アイマヴィルからさらに谷奥のローマ水道橋に立ち寄った後、高速でバール（バード）要塞まで行き、そこからまたSS26を北上して、シャティヨンからブレウイル・チェルビニアまで入り、ラーゴ・ブルーそばのホテルに宿泊した。

7月28日、朝食はゆっくり朝8時からいただく。

9時すぎにアイマヴィルの宿を出て、さらに奥にあるコーニュ方面へ走る。途中でローマ水道橋の遺跡へ分かれる道を入って行くと、駐車場が見えてきた。時刻は10時少し前。

ローマ水道橋の案内図。Pont D'Aelという名前のようだ。赤丸が駐車場で、水道橋は図の右端にある。

水道橋への順路。ponteは橋、acquedottoは水道を意味する。紀元前3世紀に造られたようだ。

小さな村の中を抜けていく。村の名前もPont D'Ael。

美しい花が飾られ、水道橋へ向かう観光客の目を楽しませていた。

お庭からの家の眺め。石づくりの素敵な家だった。昔からある家をリノベイトしたのだろうか？

駐車場から5分ほど歩いて水道橋に到着。橋がすぐそばに見えている。

柵の上から撮影した水道橋。手前に歩道があり、水道橋の中を通れるようになっていた。

歩道を渡るには、ガラス扉のある小さな建物の中で入場料を払わなければならないようだった。案内板にはオープンは9時から19時までで、入場料は3ユーロと書かれている。橋の上にはそのまま行けるようになっていたので、中には入らず橋の上から見学することに。

柵の横の花と一緒に。

橋の上。人が歩けるようになっている。

橋の上から見下ろす渓谷。雨のあとだったせいか、滝のように轟音をあげて流れていた。

上記と反対側の渓谷を見下ろす。橋の上からのビデオ映像は下記のYouTube参照。
https://www.youtube.com/watch?v=O-K8r3MDeVU

橋を渡り終えてから、渡って来た方角を振り返る。

橋の先にも山道が続いていた。ちょうど登山客がいて、上のほうへ登っていったので、主人だけがあとについていってみたが、どんどん山の奥へと入ってしまうので戻ってきた。写真はその道を少し登ったところから撮影。

橋の反対側のたもとから撮影。

橋の横に扉に続く道があった。

扉は閉まっていて中には入れなかった。ここは橋の中からの出口のようだ。

上記の出口そばから橋を撮影。

結局水道橋の見学は10分ぐらいで終了。駐車場へと戻っていく途中の石垣は、趣があり、昔からある石垣のように見えた。

帰りも美しい花の飾られた家と花いっぱいの花壇のそばを通っていった。

10時半すぎにローマ水道橋から引き返し、アイマヴィルの町まで戻ってきた。向かい側には、昨日も見えたCastello di Saint-Pierre。

こちらは、Castello di Aymavilles.

美しいお城だ。

アイマヴィルから高速に入り、トリノ方面へ走る。

高速からも、山の上に建つお城が見えた。シャティヨンの近くのCastello di Ussel ？

ヴェレスで高速を降りて、SS26をさらに南下すると、正面に大きな要塞が姿を現した。Forte di Bard。バード（バール）要塞だ。時刻は11時半。

手前に駐車場があったので入ってみたが、あいにく空いてなく、私だけ下りて川沿いに行って撮影。要塞は、ここから眺めるのがベストだった。

拡大して。見るからに堅固そうで、簡単に陥落しそうもない要塞だった。調べてみると、1800年にナポレオン軍が攻めてきたとき、13日間も持ちこたえたそうだ。その戦いの後に、ナポレオンの命令で取り壊されたが、ナポレオンの失脚後、第7代サルデーニャ王・Carlo-Albertoによって再建されたという。

要塞へ入る駐車場前は駐車待ちの車で列をなしていた。仕方なくしばらく駐車場をさがして走ってみたが、かなり離れたところしかあいていなかった。だめもとでＵターンし戻ってきてみたら、幸い1台しか並んでいなかった。

少し待っていると、係員の女性に誘導され、地下1階駐車場へ。空きがあり無事に駐車。早速、1番目のケーブルカー乗り場へ。

ケーブルカーはもの凄い急傾斜を上る。

ケーブルカーの中から駐車場やBardの街並みを見下ろす。

すぐに2番目のケーブルカー乗り場へ。

小さなケーブルカーが行ったり来たりして動いている。

2番目のケーブルカーからの眺め。

下りてから撮影。下の川はDora Baltia川。

最後の3番目ケーブルカーに乗車。

下りたところからの下の眺め。

展望台かと思って、外に出てみたが、外は下から登ってくる車道になっていて、展望台ではなかった。

上ってくるケーブルカーを見下ろす。

要塞の案内板。左端が要塞の最上部だ。赤い線がケーブルカー。

最上部の建物の中へと入っていく。

ものすごい岩が剥き出しになっていた。このように自然にあるものを残しつつ、再建されたのだからすごい。

建物の中庭に入る。周りをすべて建物で囲まれているので、眺望はなし。

期待した眺望がなかったので、さっき展望台と間違えた出口から車道を下まで歩いて下って行った。

下る途中の建物の中にトイレがあったので、入ってみると、中は展示場のようになっていた。写真はその中にあった要塞の模型。

歩いて下る途中からの眺め。

要塞のすぐ下にはDora Baltia 川。

下りてきた方向を見上げて。

前方には2番目のケーブルカー。さらに歩いて下っていく。

巨大な要塞の壁の横を通る。

最後は1番目のケーブルカーで駐車場まで降りた。

ケーブルカーを降りてから上を振り返る。

駐車場まで下りてきて、車を出そうとしたが、係員の誘導で入ったため、入るときに駐車券を取らなかったことに気が付いた。駐車場の二階には写真の券売機のようなものが置かれていたが、使い方が良くわからない。入り口まで行き係員に尋ねて、ようやく券売機の使い方がわかり、チケットを買うことができ（2ユーロ）、無事駐車場を出ることが出来た。日本の入るときにチケットを受け取る方式とはちがっていたので、ほんとうに右往左往してしまった。

なんとか駐車場を出ることができ、今夜の宿のあるチェルビニアへ向かって、SS26を再び北上。

シャティヨンでSS26から分かれ、チェルビニアに向かって谷の奥へと入っていく。途中からヘアピンカーブが始まった。

急坂を上り終えると前方に雪渓が残る山が近づいてきた。まもなく目的地チェルビニアの手前にあるホテルに着くはずだ。

今夜の宿はChalet Valdotain。標高1981mのラーゴブルー（Lago Bleu)の目の前にあり、マッターホルンも見えるので選んだホテルだった。私達が着いた時、ちょうど某ツアーの日本人観光客もホテルに着いたところだった。ロビーが日本語でにぎやかだった。日本語を聞いてなんとなくほっとした。

値段も安いので、部屋からはマッターホルンは見えない。休憩後にラーゴブルーへ行ってみたが、今日はあいにくの天気で、マッターホルンの頂上部分には雲がかかっていた。明日から快晴という天気予報なので、山の眺めは明日に期待。今日の走行距離は209キロ。総走行距離は1998キロ。(その２１へと続く）