2019年 フランス～スペイン レンタカーで巡る旅（20） パリ（移動、ネット、ホテル編）

2019/04/06 - 2019/04/09

[週末のパリは計画が重要]
　土、日、月の３日間、パリ観光の予定です。ポイントは日曜日と月曜日で、閉まっている商店も多いため、何曜日にどこで買い物するかを十分に検討した上で日程を決めなくてはなりませんでした。お店の住所、営業時間、買いたいものは事前にリスト化しておいた方が良いです。またGoogle Map上にプロットしておきました。

[Softbank系のインターネットは遅かった]
　私はアメリカでSoftbank系のSprintの携帯を使っているので、フランス、イタリア、スペインではそのまま無料ローミングでデータ通信が使えました。しかし、いずれも快適とは言い難く、地図の表示も止まってしまう時が良くありました。最悪のケースを考えて地図などは印刷したものを持って行った方が良いです。

あと盗難対策でスマホにはチェーンを付けて常に身体のどこかと結びつけていました。
　私のスマホ（iPhone）は1年半ほど使っているのでバッテリーが弱っており、こまめに充電するなど神経を使いました。幸いレンタカーでの移動だったので運転中は充電できて助かりました。旅行先では地図を見たり情報を調べたりと普段以上にスマホを使うので、やはり新しいバッテリーのスマホを持って行くべきだったなあと思いました。

　借りたフォルクスワーゲンにはカーナビが付いていました。しかしルート計算能力は低く、しばしばスマホのGoogle Mapとは違う道を示しました。そういう場合は大抵はスマホの方が正しかったです。でもスマホは走行中にネット状態が悪くなることもあったので、カーナビはありがたかったです。

[現在のパリ市内の渋滞は最悪レベル]
　土曜日の夜まではレンタカーも使えました。ただしパリ市内の渋滞は最悪でした。特に土曜日は「黄色いベスト運動 」のデモ対策もあり、あちこちの道路が閉鎖されていたり、また現在パリ市内の至る所でバス専用レーンの区分け工事（道路にブロックを埋める工事）が行われていて、3車線がいきなり1車線になるなど、とにかくメチャクチャでした。

　信号の変わり目で、その先が渋滞であろうと左折車両が交差点に突っ込んでくるので、今度は直進車が進めないなど当たり前。

　またフランスには交差点の代わりにロータリーがたくさんありますが、ロータリーから出ようとする車、逆に進入しようとする車が入り交じって、もう車線もへったくれもありません。土曜日の夕方6時頃のマドレーヌ広場とかロータリーを通過するだけで15分もかかりました。二度と通りたくないですね。

　加えて、１車線の一方通行をゴミ収集車がゴミを集めながら走行していることが結構多かったです（よりによって土曜日の夕方にゴミ収集しなくても・・・）。そんな道路に入ってしまうとゴミ収集車と同じペースで跡を付いていくしかありません。

　あと、行きたいお店があってもひょいと車を停めることは容易ではありません。宿（AirBnB）の前で車からスーツケースを降ろす時もそこは1車線しかなかったので、ちょいと離れたところの交差点の角にエイヤッと停めていました。

　とにかく私は慣れない道をカーナビを見ながら運転しているのでヒヤヒヤもの。１日パリ市内を運転して疲れ果てました。午後7時にレンタカーを無事返却できた時には心底ホッとしました。

　ちなみにレンタカーの返却はリヨン駅のEuropCarのオフィスでした。地下駐車場に車を停めるまでは簡単でしたが、オフィスがどこにあるのかわかりません。結局隣のビルの2階でした。いろいろな人に聞いてようやく探し当てました。地図ぐらい書いておけば良いのに・・・リヨン駅にしたのは土曜日の夜まで営業しているオフィスがパリにはここしかなかったからです。

[地下鉄よりもウーバー]
　車を返却した後の移動はもっぱらウーバーです。地下鉄は料金的に家族4人分のチケットを買うことを考えると決して安くはないこと、そして何よりスリなどに遭うリスクを考えたらウーバーの一択だと思いました。ウーバーはアメリカで登録したアカウントがそのままパリで使えました。

　パリ市内のウーバーはほとんど5分以内に来てくれました。最終日の朝、シャルル・ド・ゴール空港まで行くのに、荷物が多いのでウーバー・バンを呼んだ時だけ15分ほどかかりました。ちなみにウーバー・バンの時刻指定予約はできませんでした。その時来てくれたのはベンツのVクラス、立派なバンで空港まで75ユーロほど。最後にリッチな体験が出来ました。

　運転手はフランス語しかしゃべれない人がほとんどですが、ウーバーはドライバーと会話する必要がないので問題ないです。言葉は話せなくても、荷物の上げ下ろしを手伝ってくれるなどサービスの良いドライバーが多かったです。

　ちなみにウーバーのドライバーはカーナビのアプリとしてWazeを使っている人が多かったです。渋滞回避のルート検索にはGoogle Mapなどよりも優秀だそうです。Wazeはアメリカでは使っていましたが、ヨーロッパでも使えるとは意外でした。

　ウーバーはタクシーよりも便利で安いと思いますが、唯一タクシーがいいのは渋滞時にバス・タクシーレーンを通れることでしょうか（ウーバーはダメ）。

[電動スクーターも利用してみたい]
　今回の旅では利用しませんでしたが、パリでは今、乗り捨て式の電動スクーターのレンタルが大ブームのようです。街角に緑色の電動スクーターが大量に停めて（放置して？）ありました。街角で拾って使い、乗り終わったらそのまま乗り捨てでOK。スマホ上で決済、返却も完了し、1ユーロから使えるとか。渋滞が酷い時は特に役に立ちそうです。ヘルメットが必要だそうですが、ほとんどの人はヘルメットなしで乗っていました。

[宿はAirBnB]
　宿はAirBnBで、3区のリパブリック広場近くに取りました。静かで広さも十分。ホストもとても感じの良い女性でした。ルーブルなど主要な所へウーバーで10-15ユーロで行けたので便利で良かったです。しかし、もし次に泊まる時は買い物に便利なセーヌ川左岸、サン・ジェルマン・デ・プレ辺りにしたいですね。

　今回、ほとんどの宿をAirBnBで取りましたが、家族4人だとAirBnBは本当にありがたいです。ホテルはなかなか4人寝られる部屋がないのですが（下手すると2部屋必要）、AirBnBは余裕で4人、6人寝られる所が多いので助かります。また洗濯機や乾燥機も備えているところもあり、外出中に洗濯できるのもありがたかったです。冷蔵庫も冷凍室を備えた普通の家庭用の冷蔵庫であることがほとんどで、ホテルのミニバー的なものよりも使い勝手がいいです。それでいてホテルの半分以下の値段で泊まれるのですから、民泊が栄えるのも無理ありません。なんでもフランスでは昨年1年でホテルが700軒も潰れたとか・・・これも時代の流れなんでしょうか。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

シャンゼリゼ通り。2週間ほど前に黄色いベスト運動の大規模デモで、商店のガラスが割られるなどの被害が出たため、通りは警官だらけ。マシンガンを持っていましたから軍隊かもしれませんね。

朝の早い時間はまだ車を停めやすいのですが、午後になると両側は車でいっぱいになり、駐車スペースを探すのは簡単ではありません。

これは空いている方。いつもこのくらいの混み具合だといいんですが。

オペラ座の前のロータリーは大渋滞。観光客も多くてとにかくしっちゃかめっちゃか。

宿の近くのサン・マルタン門。小さな凱旋門です。こういうのがパリらしくていいですよね。

宿の前。完全に1車線しかなく、鉄製のポールが立っているので、長時間、車を停めるのは不可能です。

至る所で見かけたレンタルの電動スクーター。朝になるとこういう風にピチッと並べられています。

空港へのウーバー・バンはベンツのVクラス。快適でした。