2019年 フランス～スペイン レンタカーで巡る旅（10） FCバルセロナ、カンプノウ

2019/03/30 - 2019/03/30

　カルカッソンヌから地中海沿いを南下してスペインに入ります。次の目的地はFCバルセロナの本拠地カンプノウ・スタジアムです。

　カンプノウでメッシの出るFCバルセロナの試合を見るのは今回の旅行の目的の1つです。ちょうど旅行期間中にカンプノウでスペインリーグの対エスパニョール戦が予定されていたので、その試合をターゲットにしました。当初は3/31(日)の夜の試合となっていましたが変更される可能性もあるとのことでした。

　そして試合開始の約3週間前になって「3/30(土)午後4時15分キックオフ」が決まりました。日曜日はデパート等も休みのところが多くやることも少ないので、日曜日の試合がベストでしたが致し方ありません。土曜日午後4時ならその日にカルカッソンヌから移動してきても間に合うでしょう。

　そういうわけでキックオフが確定してからチケット確保に動きました。チケットはFCバルセロナの公式サイトから買うことが出来ます。チケット価格は思ったよりも高く、一番安い席でも50ユーロくらいでした。相手がリアル・マドリッドなどになると（エル・クラシコ）もっと高価になるようです。

　予約時に気になったのが当日の天候。もし雨なら悲惨な観戦になりかねません。子供も2人いるので念のため屋根のあるメインスタンド2階の席にしました。価格は1枚134ユーロ。ロサンゼルス・エンゼルスの試合ならネット裏の1番良い席が変える価格です。しかし一生に１回の観戦になるかもしれないので思い切って買いました。

　オンラインからの購入は難しくありませんでしたが、この時点では座席は確定しません。正確な座席はキックオフの約48時間前に確定し、チケットがメールで届くとことになっています。旅行中なので「それを印刷できるかな？」と不安でしたが、実際はスタジアムの入場ゲートで送られてきたPDFをスマホ上で表示させて見せればOKでした。ちなみに我々4人の座席は3人が横に並び、1人がそのすぐ後列という配置でした。

　当初、レンタカーで行ってカンプノウ近くの駐車場に停めることを考えていましたが、何しろ10万人が集まるスタジアムです。渋滞、人間の多さは半端ではないと聞いていたので最初にホテルにチェックインしてレンタカーを停めてタクシーで行くことにしました。

　午後2時半頃無事ホテルに着きタクシーを探しました。ところがバルセロナでタクシーをどう拾ったら良いかがわからず焦りました。TAXIと書いてあるところで待てば良かったのですが、大通りの交差点で待っていたので全くつかまらなかったのです。

　なんとかカンプノウに着いたのは試合開始の45分前。チームストアはキックオフの時間には閉店すると聞いていたので、入場する前にショッピングすることにしました。メッシのユニフォームやTシャツをお土産に買おうと思っていたのですが、ショックなことに胸に大きく「Rakuten」の文字が。こんなシャツを日本で着ていたらバルセロナのユニというか単に「楽天」のシャツにしか見えません。イヤ過ぎます。プロ野球の楽天ファン以外は誰もありがたがらないだろうと購入はあきらめました。帽子、エコバッグ、マフラーそして数は少ないですがRakutenのロゴが入っていないTシャツを代わりにゲット。

　それにしてもカンプノウの至る所がRakutenのロゴだらけで驚きました。調べると楽天は2017年から4年257億円くらい払ってスポンサーしたのだとか。ちなみにバルセロナのタクシーの運転手などに「Rakutenって何の会社か知ってる？」と聞いてみたのですが、FCバルセロナのスポンサーということは知っていても、どこの何の会社か誰も知りません。日本の電子モールの会社だよと教えてあげても「ふーん」という反応がほとんど。全く無意味な広告投資にしか思えません。そういえば楽天はNBAのゴールデン・ステート・ウォリアーズにもお金出してユニフォームに小さなロゴをつけてますね。あれも完全なムダ。アメリカでRakutenなんて知っている人はほとんどいません。

　よりによってスポンサーするのがFCバルセロナとウォリアーズってミーハー丸出しです。楽天の社長が個人的な趣味・趣向に会社のお金を大盤振る舞いしただけとしか思えないですね。こんなムダな投資に大金を費やすくらいなら社員や加盟店に還元してあげれば良いのに。

　話がそれました。無事カンプノウに入場し、自分の席にたどり着いたのはキックオフ5分前。相手が同じくバルセロナのエスパニョールということでバルセロナ・ダービーと呼ばれています。エンゼルス対ドジャースみたいなものですね。それで10万人のスタジアムが本当に満員になりました。10万人で見るサッカーは本当にスゴい。というか人間が10万人も集まっているのを見ること自体が初めての体験です。

　ゴール裏のバルセロナ応援団のエキサイトぶりもすごい。彼らの音頭でスタジアム全体で歌うバルセロナの応援歌には鳥肌が立ちました。今でも耳に残っています。

　試合は後半、メッシの芸術的な、柔らかなフリーキックでバルセロナが先制。さらにメッシは左からのエンタリングをダイレクトに叩き込んで2得点。2-0でバルセロナが勝ちました。メッシはやっぱり特別な選手ですね。この目で見られて良かったです。

　私がスペインリーグのサッカーを見るのは25年ぶり、マドリッドでリアル・マドリッドの試合を見て以来です。その時のスタジアムの興奮ぶりにも驚いたものですが、バルセロナはスタジアムが巨大な分、また違う興奮がありました。

　幸い天気も良かったのですが、3月末とは言え夕方になるとまだ肌寒く、日陰だったために余計にガタガタ震えました。この時期の観戦は防寒対策も必要なようです。

　試合が終了し、最寄りの地下鉄の駅から市内中心部へ戻りましたが、ゆっくり行動したためか、聞いていたほど駅や列車の混雑もなくスムーズに帰れました。

　カンプノウと言うのは「Camp New」（新しいスタジアム）という意味らしいですが、実際は老朽化が激しく、数年後には建て替えが決まっているそう。次、バルセロナの試合を見るチャンスが来るかはわかりませんが、古いスタジアムを見られて良かったです。そう言えばニューヨークのヤンキースタジアムも改築直前の最後の年に古いスタジアムで見ましたっけ。

エリア バルセロナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• ショッピング: 3.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

ついに来ましたカンプノウ・スタジアム。スタジアム周辺の渋滞もすごいし、人の数もスゴい。今日はキャパ10万人が満員でした。

まずはチームストアに行きますが、Rakutenのロゴが入っていることに衝撃を受け、日本への土産には適さないと購入を諦めました。

すごい混雑ぶりですが、店員の動きはテキパキしていました。免税措置も受けられるそうですが、ちょっと時間がなくてパス。

スタジアム、至る所にRakutenのロゴだらけでびっくり。4年257億円も払ったとか。

メインスタンド2階の席です。かろうじて屋根が被っているエリアでした。しかし寒かったので、反対側の陽の当たる席がうらやましかったですね。

スタジアムの大きさに比べて驚くほど小さいオーロラビジョン。エンゼルスタジアムの10分の1くらいのサイズしかないです。しかも液晶の質がイマイチで太陽が当たると何が映っているのかよくわかりません。古さは隠せないですね。また女性用トイレとかは少なそうでした。新スタジアム建設もやむを得ないでしょうか。

試合後、地下鉄の駅に向かう人々。思ったほど大混雑ではありませんでした。