2013/10/14 - 2013/10/28
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jijidarumaさん
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2013年10月14日(月);64km ;フランクフルト15℃、薄曇り、夕方から小雨。
チェックイン完了8:10、直ちに通関。搭乗開始9:20、満席のLHは定刻の出発となった
NH6001(LH711機種A388)Narita LV09:45=>Frankfurt AR14:30
フランクフルト空港を16:20スタート。->A3・B45・43a(Hanau)A45・A66 48km ->B457・L? 16km Schloss Buedingenビューディンゲン城に17時25分に着く。
*日本が異様に暑い日々が続き、ドイツ、ベネルックス3国との寒暖の差を大いに感じる事でしょう。ともあれ、黄(紅)葉の秋を楽しみに行くので、寒くなるのは仕方が無いでしょう。
一度仕舞った少し厚めのコートをトランクに入れたものの、結果として、使用することなくそのまま帰国となりましたが・・・。
実質13日と3時間の走行距離が2832kmを越えた旅は70歳にとってやはり多かったようで、途中でバテテ、娘たちが心配していたような旅になってしまいました。
この旅も古城ホテルでの食事は“Ritter fuer 1 Tag騎士の一日”といったスペシャルアレンジメントを相変わらず利用しています。相変わらず、古城ホテルに拘った旅ですが、いずれも宿泊した事が無いホテルで、とても楽しみです。
写真は要塞都市ビューディンゲンの紋章・・・ビューディンゲンの騎士の旗がひるがえっている。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
かつての駐在時にも度々、ベルギーのワロン地方であるアルデンヌ地方を訪れていますが、ビールも料理やケーキも美味しかった記憶が残り、フランス語は駄目ですが、それはそれでなんとか楽しんできたいと思っています。
<フランクフルト空港からSchloss Buedingenビューディンゲン城まで>
旅の初日は眠れぬままに長い機中を過ごし、空港到着と共にバタバタとした時間が過ぎる。
レンタカーのカウンターで緊張するのは最初の瞬間です。何に当たるか?なんとか慣れた機種にと、いつも祈ります。そしてレンタカーをスタートさせるまでは実に落ち着かないものです。
今回もAvisエービスでメルセデス Aタイプのコンパクトカー・オートマチックを予約しました。この所、この安いタイプを借りています。
今年は円安の為、Euro建てを止めて、円建て円払いの契約にしました。先払いになりますが、同じ車でも円建てとEuro建てX現在の為替レートを比較すると、なんと3割、円建てが安いのです。仕組みは分からないのですが、この円建ては助かりました。
写真はドイツの地図・・・黒線がこの旅の行程 -
<使用レンタカー;Avis>
(期間)
10月14日(月)15:10 、フランクフルト国際空港
10月27日(日)18:30 、フランクフルト国際空港
(金額)
14日66,400円 (7日間33,200円X2 、一日 4,743円)
(最終決定車種)
メルセデス C-180 ・1800cc 黒色 5T (G FXAR・フルサイズ 2/4ドア)
オートマチック・エアコン、ガソリン車(Super95)。
2008年からメルセデスは7度目なのでありがたい。
15,790kmでスタートし、18,112kmで返却、その差2,382kmが総走行距離となった。
写真はHotel Schloss Buedingen古城ホテル ビューディンゲン城への地図 -
ドイツの旅を始めてから8回はHerzハーツでしたが、対応が悪く、チョンボも何度かあり、これはいかんとAvisに変更したのです。
以来Avisの4回目でトラブルでした。今回は予想外のものでしたが・・・。
今回は格上の上級車を提供されるというトラブルがあった。
(先の日記をご参照);
新しく提供されたのが、カテゴリーも使用料金も高い(同期間で計算すると106,000円)であろう上級車のメルセデスCタイプ(1800cc)だった。
メルセデスには慣れているから、ありがたいものの、トラブルの後の対応ですから、これは当然か。
この車は荷台も広く、トランク2個を寝かせて縦にうまく入り、若干の余裕もあった。
さて、フランクフルト空港をレンタカーで出る時が一番緊張する。
Airportring空港周辺路をWuerzburgヴュルツブルク 方面(A3)に慎重に走りだす。
今年の6月に納車されて15,790kmを走った黒いメルセデスはアウトバーンを走り出すと、さすがに気分の良い乗り物で、苛つく気持ちも和らいだ。
写真はWappen_Buedingen_Hessenビューディンゲンの紋章 -
空港を出る頃は予定より1時間も遅れていたのですが、フランクフルト空港の北東64kmにある古城ホテルHotel Schloss Buedingen ビューディンゲン城に17時25分に着く事が出来ました。
ビューディンゲン(Hessenヘッセン州)の町はSeemenbachゼーメンバッハ川(全長37km、Nidderニッダー川の支流)に沿って発展した町で、一帯は緑豊かな土地である。中世からの城や木組みの家並みの旧市街(城塞都市)で知られている。
1952年5月にこの町を訪問した、20世紀最大の物理学者とも、現代物理学の父とも呼ばれるAlbert Einsteinアルベルト・アインシュタインは“Ein Stueck Mittelalter, gezeigt von seiner attraktivsten Seite.(この町は中世の最も魅力的なものを残している。)”の言葉を残している。
http://www.stadt-buedingen.de/
写真は要塞都市の様子が残るビューディンゲンの市城壁 -
秋の旅は本来の春から半年も伸ばされた(母の見舞いや、その死、同窓会の開催とあり)ので、少々欲張ったようで、事前の学習、資料集めで行程表も60ページを越えてしまい、訪ねたい思いだけが先行してしまったようです。
家内からは次回からは滞在型にしようと、言われてしまっています。
幾つかの古城ホテルに滞在し、周辺を訪ねるのも、古稀の歳には丁度良いかもしれません(苦笑)。
いつもとほぼ同じといえ、早い朝の起床、12時間近くの機中ですから、疲れもピークになると思い、第一日目の行程は60km程度(昨年は71km)の最小限にして、古城ホテルも選んだのでした。
それでも、ハプニングが続き、さすがに疲れた初日でした。
写真はHotel Schloss Buedingen古城ホテル ビューディンゲン城:俯瞰
俯瞰した写真を見ると、2つの輪が、一の丸、本丸により作られている。
翌日、一帯を散策してみたが、輪の外の庭園には小川が流れ、かつての水濠のようなものが見て取れた。その昔、ここが水城であった事を示している。
一の丸の中央に朝食用のレストランがある建物も見える。Hotel Schloss Büdingen ホテル
-
<城主(イーゼンブルク侯爵)と直接話す栄誉を得た?!>
ビューディンゲンの旧市街にMuehltor水車の塔のある橋を渡って中に入った。Schlossgasseお城横丁から、お城広場に至ると、城門が目の前にあった。
古城ホテル ビューディンゲン城の中庭に車を駐車し、レセプションらしき場所に行ってみると、17時半を過ぎた所為か、誰もおらず、慌てました。
レセプションにはよく見ると扉に伝言の張り紙があり、この番号に電話をせよ!と書いてある。
写真はHotel Schloss Buedingen古城ホテル ビューディンゲン城:赤が城の縄張り -
イチオシ
携帯も持っていないうえに、近くに公衆電話ボックスも見当たらず、困った。
ドイツ人の若いカップルが近くで携帯片手にベチャクチャと話しているので、ちょっと携帯を貸してもらえないかと、聞いてみたが、何だ?この人はといった顔をされてしまう。
そこにドイツ人ご夫婦が通りかかり、事情を話すと、親切にも番号に携帯電話をかけて、”貴方が出て話をしなさい”と言う。幸い城主(イーゼンブルク侯爵)に電話がつながり、“直ぐに迎えにこちらに来る”と返事があった。
親切なご夫婦にお礼を言って、待っていると、車に乗った城主殿が来られて、こちらへと案内された。
(移動の多い旅行の際はレンタルショップで携帯を借りるべきなのかもしれませんね)
駐車していたメルセデスを見て、城主殿は“良い車に乗っているね!”とおっしゃった。“イエ、これはレンタカーなのですよ!”と、褒め言葉にツィ、余計な事を言ってしまった。
写真は古城ホテル ビューディンゲン城:侯爵様に褒められたメルセデス -
古城ホテルは城門をくぐって、左手にあり、かつてのVorburg一の丸の郭のようなもので、ぐるりと輪を描くように城郭の一角がホテルになっていて、その2階に部屋があった。
この夜の古城ホテルにはお客が私共だけで、城主も帰り、誰もいなくなったホテルになりました。
かつて何度か体験していたが、古色然としたビューディンゲン城に”城の幽霊”が出てくるかと思いました。
ここの城主さんも経営難で大変なのでしょう。人を置いておくほどの費用は無いのでしょうね。治安に心配がないので、そうした事を普通にしているのでしょう。
この辺りは不思議で、お客を信じていると言えば、そうなのかもしれないが、イザ火事という非常時にはどうするのかなと、いつも思ってしまう。
それでも性懲りなく、古城ホテルを選ぶから、私も変わっているのでしょうね。
写真は古城ホテル ビューディンゲン城と中庭をぐるり囲むように立つ一の丸の郭 -
古城ホテルの部屋は少々傾いた床で、部屋の鍵を開け閉めするのに少々コツを要した。
部屋には少々気恥ずかしい名前の“白雪姫の部屋=5号室”とあり、右から広い浴室、中の間(休暇用の食事を作る設備もあった)、そして寝室があり、古いが落ち着いた色合いの部屋であった。
写真は古城ホテル ビューディンゲン城:寝室“白雪姫の部屋=5号室” -
(1泊)① Hotel Schloss Buedingen 古城ホテル ビューディンゲン城
D-63654 Buedingen 、Schlossplatz 1
Tel:+49 (0) 6042 - 9647- 0 、Fax: - 9647-10
http://www.schloss-buedingen.de/index.php?q=starts..
白雪姫の部屋=5号室。室料はEuro125(朝食込み・12,812円)。
3星・全16室、全ての部屋には名前が付いている。それらは“いばら姫、ラプンツェル、カエルの王様、青いランプ、雪白とバラの赤”と言った名前が見られたから、メルヘン街道に因んだ遊び心のようだ。但し、“Das blaue Licht青いランプ、Schneeweisschen und Rosenrot雪白とバラの赤”の童話は知らない。
ヘッセン州Wetterauヴェッテラウ地区、中世の趣ある城塞都市に、この古城ホテルHotel Schloss Buedingenビューディンゲン城がある。ビューディンゲンの町はフランクフルトより北東に凡そ60km(60分)の距離にある。
写真は古城ホテル ビューディンゲン城:“白雪姫の部屋=5号室”の中の間・・・右手の奥に広い洋室・トイレがあり、手前に(休暇用の)食事を作る設備がある。 -
歴史:
1131年に城の起源は遡り、Hohenstaufenホーエンシュタウフェン朝の神聖ローマ皇帝バルバロッサ(フリードリヒ1世の呼び名、赤髭王と称されて、ドイツ人に人気の高い皇帝)治下のビューディンゲンの騎士の水城であった。
元来はビューディンゲンの森にあった赤髭王の狩猟地の防衛拠点として、水城は築城されたそうで、1219年には古い歴史資料に登場している。
驚く事に13世紀から今日まで、Grafschaft Isenburgイーゼンブルク伯家の居城であった。イーゼンブルク伯家はイーゼンブルク城(現在のラインラント・プファルツ州のノイヴィート郡イーゼンブルクを発祥の地として)を名字にしたらしい。18世紀には、伯爵領は現在のヘッセン州カッセルおよびダルムシュタット地域に広がっていた。
13世紀からの25.8m高さを持つ天守閣を中心にした城郭はかつての水城を思わせる水掘が見られ、城の後ろには小川が流れ、池が点在し、その跡を示している。城郭の後背には広大な庭園が広がり、緑の中に中世のロマネスクからバロック様式の城が立っている。
21代を数えるIsenburg-Buedingenイーゼンブルク・ビューディンゲン家は現在、"Fuerst zu Isenburg"イーゼンブルク侯爵家の称号を名乗っている。
写真は古城ホテル ビューディンゲン城:“白雪姫の部屋=5号室”の中の間 -
徐々に暗くなってきたので、夕食を食べに(古城ホテルは朝食のみのGarniガルニである)、あまり人通りも無い、小さな旧市街に出て、教会、マルクト広場を通り、ビューディンゲンの城主殿が既に予約してくれていたレストランを目指した。
ホテル予約時のやり取りで、事前予約を依頼していたが、城主殿もご利用されているのだろう。
フュルステンホフという名は”侯爵の宮殿”の意味もあるから、ひょっとしてホテル経営者のイーゼンブルク侯爵とも関係が深いレストランかもしれない。
写真はRestaurant Fuerstenhofレストラン フュルステンホフ -
イチオシ
<夕食:Restaurant Fuerstenhofフュルステンホフ>
18:45~19:30
ビューディンゲンは城門・市城壁に囲まれた城塞都市であった。
その内のメインの城門はエルサレム塔というのだが、その城門傍にこのレストランはあった。主にステーキを得意としているようだった。
家族連れや若者のグループが来ていた。
写真はRestaurant Fuerstenhofレストラン フュルステンホフ・・・秋めいた飾り付けが -
気の良さそうな若い女の子がやってきて、注文を取る。ドイツ語で話したので、気楽になった様子で、ニコニコとメニューの説明をしてくれる。
まず、ビール0.3LX2、そしてミックスサラダ、エビのニンニク漬け、チゴイネルシュニツェル(ジプシー風カツレツ)とフライドポテト。
カツレツは量もあったが、二人で分けながら食べた。
味も良く、久しぶりのドイツ料理を楽しめた。
写真はRestaurant Fuerstenhofレストラン フュルステンホフ -
夕食代は合計Euro27(2,768円)と安い。
写真はRestaurant Fuerstenhofレストラン フュルステンホフ -
夕食後、暗く、小雨模様の道を戻ってくると、古城ホテル一帯はもう真っ暗である。レセプション前のメルセデスの駐車灯が左側の前後に光っていて、何となくホッとした。
(この駐車灯が旅の半ばで、問題を含んでいた事を知らされるのだが・・・)
誰もいないホテルだが、唯一、城門に立つ石像が迎えてくれた。
夜の写真はピンボケになったが、次の写真は昼間の石像。
写真は古城ホテル ビューディンゲン城:城門に立つ伝説の石像 -
<伝説①:真夜中に城門の左右の石像が入れ替わる>
城の城門の左右に2つの石像が棍棒を持って、門番のように張り番をしている。
この石像が毎晩、真夜中になると、左右入れ替わると云う。
これを目撃した人は吃驚して、町の住民に漏らしたが、彼は町の住民たちに“嘘つき者”と呼ばれてしまった。
その後、これを目撃する人も口に出すことを避けた為、真実は分からぬままに伝説だけが残った。
写真は伝説の門番の石像(Wilder Mann・直訳では野蛮人)が紋章を持って、700年の歴史を感じるKernburg本丸の建物の前に立っている。 -
25.8m高さを持つ天守閣が敷設され、天辺には風見鶏のようなものが見える。
このあたりから時間を知らせる鐘の音が、静寂の中で聞こえてくる。
写真は古城ホテル ビューディンゲン城:中央に本丸と天守閣、中央右に石像の立つ城門がある。本丸に入る城門で中は広い庭がある。 -
写真はビューディンゲン城の俯瞰・・・次に訪れた時は天守閣を大がかりで補修していた
-
<伝説②:皇帝と炭焼き人>
ビューディンゲン城は皇帝の封土(ほうど; Lehenレーエン)として、直接にビューディンゲンの騎士に与えられていた。
当地の伝説では神聖ローマ皇帝バルバロッサ(フリードリヒ1世の呼び名、赤髭王と称されて、ドイツ人に人気の高い皇帝)が皇帝を救助した事に感謝して、ビューディンゲンの地を一人のKoehler炭焼き人に与えたのだと云う。
或る冬の日に皇帝バルバロッサはビューディンゲンの森に狩猟に出かけたそうです。
狩猟に熱中してしまって、皇帝はお付きの従者たちとはぐれてしまった。
迷いながら進むと、森の中で皇帝は一人の炭焼き人に出会ったのでした。
皇帝が彼に道を尋ねると、炭焼き人は身分の高そうな方に話しかける勇気も無く、その代わりに木炭の煤で真っ黒くなった2本の指で、雪の上に進むべき道を描いて見せた。
この伝説が元になって、ビューディンゲンの騎士の紋章(写真)は銀色(雪のように白い)の盾に2つの黒い線が描かれているそうです。
(注)Friedrich Iフリードリヒ1世(1122~1190年)は、ホーエンシュタウフェン朝の神聖ローマ皇帝(在位:1152年 - 1190年、皇帝戴冠:1155年)。
父はシュヴァーベン大公フリードリヒ2世(独眼公)、母はバイエルン公ハインリヒ9世の娘ユーディト。
歴代神聖ローマ皇帝の中においては有能で、後世では英雄とまで呼ばれた。また、赤みを帯びたブロンドの髭を持っていたことから、赤髭王(Barbarossaバルバロッサ)と呼ばれ、ドイツ人にとても人気の高い皇帝である。
写真は古城ホテル ビューディンゲン城・・・伝説が残るWappen von Isenburg_(Grafen)イーゼンブルク伯爵家の紋章
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