モラヴィア紀行 Nr.0 / Prologue

2018/10/08 - 2018/10/15

2018年6月にカミサンが「お先に行くわよ」と三途の川を渡って彼岸に旅立ってしまった。ここ2年程カミサンの看護　介護で旅どころではなかったが、人生のリセット、心身のリフレッシュてなわけで、「そうだ京都に行こう」なんてJR東海の宣伝文句を思いだし、3年ぶりの「そうだ旅にで出よう！！」　しかし、本年82歳のこの老体、はたして歩けるかどうか心配ではあったが、旅行日程も6泊8日と短めに設定し、草鞋を履くことにした。

どこへ行こうかと思案した結果、チェコ西部のボヘミア地方は2度（カミサンと一度）歩いているので、今回はブルノに4泊して東部のモラヴィア地方にした。これより東がスロヴァキア。

エリア オーストリア

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

旅行日程
10/08　Narita=OS52=Wien
10/09　Wien
10/10 Wien=RJ=Brno
10/11 Brno=Breclav→Bus→Schloss Ladnice→Bus→Schloss Valtice→Bus→
Breclav= Brno
10/12 Brno=Olomouc=Brno
10/13 Brno=Trebic=Brno
10/14 Brno=RJ=Wien Flughafen=OS51=
10/15 Narita

今回は万歩計をうっかり忘れ、一日の歩行距離の記録がない。おそらく多い日で　20000歩くらいか？

今回は年齢の事をを考えてプレミアム・エコノミーの座席を奮発した。おかげで往復とも足が延ばせ快適、これを選択したのは成功であった。年金生活者では自腹でビジネスとはいかない！！

久しぶりのオーストリア航空　2004年以来である。今迄はほとんど名古屋空港からルフトハンザ航空を利用している。

同じ仲間のスイス航空　

それにしても近年は出国も入国も更には荷物を預けるのも機械相手、これもなれないとこの田舎者は戸惑う！！

客席は満員であった。それに機材がボーイングでいつもの利用するとルフトハンザのエアバスと違ってなんだか3-4-3のエコノミー席は狭苦しく、これに加えてトイレの数が少なすぎる。

いつもながらの離陸、子供の様にわくわく　旅立ちの喜び、日常のわずらわしさを忘れる瞬間。早速出た食事の飲み物はいつもビールをリクエスト。　　　　　　　　　銘柄は　”Ottakringer” 　復路もこれが出た。

時差ぼけの調整の為　ウイーンに2泊　勝手知った5回目のウイーン。新しく大きくなった中央駅にびっくり、利便性を考えてこの駅前の「Star Inn Premium Wien Hauptbahnhof」　2泊で　22,906 円也

旅に出るとどうしても朝が早くなる。時間つぶしに9時オープンの近くの軍事史博物館を最初に訪問。

正面噴水にあった将軍像　誰なのか銘板を読み取らなかったので不明

正面に鎮座する、ご存じ美后エリーザべトの亭主　フランツ・ヨーゼフ皇帝陛下

この軍事史博物館は今迄２回訪れており、このブログにも2004年と2012年に投稿しているので詳細なコメントはパス。

劔を持った女神、天使を従えている。これは戦いの女神なのか？おそらくギリシャ神話からだと思うが御存じの方は御教示を。

正面エントランス、歴代の将軍達の彫像が並ぶ。

二階の広間

二階の灯り取りのドームを見上げる。

さすが軍事史博物館、ハプスブルク帝国の英雄譚が壁画にも。しかしこの帝国は近代では負けっぱなしだったと思う。

一将軍功なり、万骨枯る、戦争は洋の東西を問はない。

この様な勇ましい戦争画は戦争に明け暮れたヨーロッパならではの民族意識を鼓舞するもの。

中世の傭兵達

三十年戦争時代（1618～1648）の傭兵達。このころの傭兵達は街を占領すれば三日間の乱暴狼藉、略奪　婦女凌辱は彼らの余徳であったと何かの本で読んだ記憶がある。それを大目に見ない傭兵隊長の下には傭兵達が集まらなかったそうだ。すなわち隊長が引き受けた金額の大部分を己の懐に入れ、兵達には充分の給金が支払われず、彼等はこの余徳があればこそ引き受けた戦いに参加したそうだ。

対トルコ戦争時代の帝国の領土　1788～1792年

対　フランス戦争の時代の帝国領土

1859　1864　1866年の大規模な出兵　作戦行動

オーストリア帝国の革命時代　1848～1849

繁華街の中心にあるシュテファン寺院 Stephansdom　12世紀半ば建立

寺院祭壇

シュテファン寺院の近くにある「ドイツ騎士団教会　Deutschordenkirche」を訪問
ドイツ騎士団には興味があり、一度ポーランドのマルボルク城を訪ねたいと思っている。

※ ドイツ騎士団　　Deutscher Orden
十字軍時代に創設された宗教騎士団の一つ、1190年第三回十字軍の際龍ベックとブレーメンの商人が建てた野戦病院が起源。独逸諸候に依り宗教騎士団として組織され、1199年教皇の認可を得た。施療奉仕からやがて異教徒との戦いを使命とし、主にバルト海沿岸のスラヴ系民族のキリスト教化に努め、プロイセンの基を築いた。（山川　世界史小辞典より）

白地に黒の十字の紋章は現在の独逸にも引き継がれている。すなわち
Eiserne Kreuz :鉄十字

教会の祭壇

この旅行記へのコメント （2）

• 多良さん 2018/11/12 14:37:44

  レジェンド

  御年８２才のBerg Heilさん、お元気ですね！
  
  6月に奥様が先に旅立たれた・・・。
  
  きっと、素敵な奥様だった事は、旅行記を拝読させていただくとよ～く分かりました。
  
  一緒に旅行されていたのですね～♪
  
  そして、見事な文中の注釈・・・高学歴な方だと勝手に推測させていただいています。
  
  これからも長く４トラ仲間として長くご交流させていただきたく、勝手にフォローさせていただく事をお許しください。
  
  では、他の旅行記も拝見させていただきますね～♪
  
  　　　おバカ旅行記ばかりの　　多良

  Berg Heilさん からの返信 2018/11/12 16:16:52

  RE: レジェンド

  拙い小生の旅行記のフォロアーになって頂きありがとうございます。
  
  大学時代は講義に出席すよりも夏冬問わず山に入っていた山岳部の落第生です。仕送りが10000円　授業料が年26500円　確か国立の授業料は9800円の時代でした。そして初任給は10000〜12000円　卒業の翌年　例の安保騒動　大学の教授は左翼が幅を利かせていた時代です。
  
  金は無くとも無いなりに青春を謳歌しました。京都での4年間の学生生活は本当に良かったと思っています。そして良き友を得た幸せ。吾が人生の日没までには未だソコソコ時間がありそうだし、三里に灸据えずとも未だ年なりに歩けそうだし、機会があれば又旅の草鞋を履こうと思っている不良老年です。今後ともよろしく！！