ニューヨーク・ウェストビレッジ発の超人気店「SUSHI NAKAZAWA」~ニューヨークタイムズ紙が5店にしか与えていない4つ星を獲得した次郎の弟子がメインシェフを務めるニューヨークで今一番注目されている寿司レストラン~
2017/12/15 - 2017/12/15
1499位(同エリア8651件中)
Antonioさん
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アメリカで一番知られている日本食と言えば、お寿司でしょう。ひと昔前までは、ニューヨークで寿司と言えば、駐在員向けのお店か、Nobuのようなフュージョン系でアメリカ人が好むスタイリッシュなお店が主流で、江戸前やすし通が好むようなスタンダードな握りずしは一般的でなかったと言えます。
いつ頃からかわかりませんが、ニューヨークでは平均的なアメリカ人が好むお寿司ではなく、本門志向が広まったおかげで、日本でおいしいとされる寿司を求める人が急増しています。すきやばし次郎を題材にした「Jiro Dreams of Sushi」のような映画が起爆剤となったのかもしれませんが、寿司好きの間では「Omakase」という言葉が浸透し、ニューヨークのどこのお店で食べたら、満足できる、本格的な「Omakase」を堪能できるかのような記事がネットで溢れています。そのようなお店の第一候補としてよくあがるのが、「Sushi Nakazawa」です。
「Sushi Nakazawa」は銀座のすきやばし次郎で修行を積んだ中澤大祐さんがメインシェフを務めるニューヨークのウェストビレッジにある寿司レストランです。すごくおしゃれな地域にお店がありますが、お店のインテリアも日本のお寿司屋とは異なり、現地の人が好むセンスに合致しており、人気の一因であることは間違いないと思います。ただし、このお店を世に知らしめたのは、ニューヨークタイムズ紙の辛口評論家、Pete Wellsであり、同紙が5店(2018年6月現在)にしか与えていない4つ星を同店に付与したことにより、「Sushi Nakazawa」はニューヨークの超一流レストランの仲間入りを果たしました。
ニューヨーク滞在も限られることから、後々に後悔することがないように同店で食事をしました。ネット社会が浸透している米国ですが、粘り強くネットで空いている時間帯を探したら、難なく予約可能なスポットを見つけることが出来ました。日本だったら、このような人気店の予約を取るのは一苦労です。
https://www.youtube.com/watch?v=7ZtyEJbnJGM
(後述)ミシュランガイドニューヨーク2019で念願の1つ星を獲得しました。おめでとうございます。
- 旅行の満足度
- 5.0
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ニューヨークタイムズ紙が4つ星を付与しているレストランは、以下のとおり、そうそうたる有名店ばかりであり、いかに画期的な出来事だったのかがわかるかと思います。
Eleven Madison Park(ミシュラン 3つ星)
Jean Georges(ミシュラン 2つ星)
Le Bernardin(ミシュラン 3つ星)
Del Posto(ミシュラン 1つ星)
Sushi Nakazawa
野球の世界で例えるなら、今年の大谷翔平選手のような活躍でしょうか。 -
入口です。
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店内を覗いたところです。
バーとカウンターの間にはカーテンが敷かれていました。 -
「Sushi Nakazawa」はニューヨークのブロンクスでイタリア料理店を経営しているイタリア系アメリカ人で共同オーナーであるAlessandro Borgognoneのアイデアによって誕生しましたが、お店のインテリアや経営方針等は、米国でレストラン業に携わっている者のセンスがすごく感じられます。
銀座にある高級寿司店をそのままニューヨークに持ってきたら、即受け入れられるであろうというわけではなく、マンハッタンで近年増殖しているラーメン屋さんと同様で、現地の人に好まれるであろうセンスを取り入れているのはたしかだと思います。 -
ネタ箱です。魚や貝類が美しく盛られています。
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マグロが入っているネタ箱です。食欲がそそられますね。
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ランチだったからもしれませんが、中澤氏本人はこの日登場しませんでした。
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緑茶が入った急須と湯飲みです。
日本のように無料ではなく、お茶は請求されました。 -
ニューヨークの寿司屋さんで飲むお茶もいいですね。
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板前さんは、カウンターに座っている人数分のお寿司を順番に握るわけですが、アメリカではよくあるなんちゃって寿司を握るアマチュアではなく、もちろんその道を行く職人さんです。
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ガリです。
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「すきやばし次郎」の名物であるマグロ三連発を彷彿させるサーモン3連発で始まりました。
最初に出てきたのは、サクラマスです。 -
干し草で焼いた紅鮭です。
伝統的な江戸前寿司では、サーモンの握りを出すのは少数派で、嫌う職人が多いですが、サーモンはアメリカ人が1番目か、2番目に好む寿司ネタです。ニューヨーク前の寿司を謳っている中澤氏はこの点を熟知しており、サーモン3連発はたくさんのアメリカ人寿司オタクのハートを掴むのに成功したのではと思います。 -
サーモンの漬けです。
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ホタテです。
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アオリイカです。
「Sushi Nakazawa」の板前が切った寿司ネタは、どれも美しいですね。久しぶりに写真を見ていたら、今さらながらそのように感じました。 -
鯛(Red snapper)です。
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ネタはどれも綺麗に仕上げていましたが、見ているだけでも楽しかったです。
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ニューヨークの寿司のレベルがだいぶ上がったことを実感できました。
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次は金目鯛です。
築地で出されるネタをニューヨークでも食べられるとはびっくりでした。
中澤氏はなるべく現地でネタを仕入れられるように努力しているようですが、限界があるようで、ニューヨークの多くの一流寿司レストランと同様に築地で調達し、空輸で仕入れたものをたくさん利用しているようです。 -
さわら(Spanish Mackerel)です。
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アジ(Horse Mackerel)です。
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カンパチです。
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蟹みそがのった蟹です。箱寿司のようなかたちがいいですね。
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粕がついた海老です。
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鯖です。
この時点で10貫以上食べたわけですが、アメリカ人の寿司に関する舌は侮れないなというのが感想です。昔と違い、寿司に関して、舌が肥えているのはたしかです。 -
お茶を飲んで、間を置きます。
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後半戦に突入していますが、ここからはマグロ3連発です。
まずは中トロです。 -
漬けマグロです。
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中澤氏本人は職人であるとともにすごいエンターテイナーなので、会えなかったのは非常に残念でした。ただ、お寿司の方は他の職人さんが同レベルのものを提供していると思います。
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煮切り醤油をつけて出してくれるのは、江戸前のスタンダードです。
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大トロです。切れ目の入れ方がいいですね。
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軍艦巻きを準備しているところです。
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いくらです。
食べたらわかりますが、かなり質のいいものを使っています。 -
雲丹か和牛のチョイスがありました。
雲丹は好き嫌いがあるので、選択制にしたのだと思いますが、欲張りの人はどちらも選んでいました。 -
炙った後の和牛です。
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炙り和牛の握りです。これも江戸前のスタンダードからしますと、あるまじき行為かもしれませんが、和牛を選んでいる人は結構いました。
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雲丹です。
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いい色をしている雲丹です。和牛の握りは抵抗があるので、やはり雲丹を選びますね。
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トロを砕いたものです。
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ネギトロ巻きを作っています。
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ネギトロ巻きは、細巻きでなく、手巻きスタイルで渡されました。
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ネギトロ巻きの断面です。
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そろそろクライマックスです。
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映画「Jiro Dreams of Sushi」で一番印象に残るエピソードは、何回も何回も卵焼きを作ってきた中澤氏がようやく次郎から合格をもらった時のことを振り返っているシーンです。
「Sushi Nakazawa」では、すきやばし次郎のトレードマークの一つと言っていい、江戸前の卵焼きが最後に出されます。カステラのようにふわふわした卵焼きは、次郎で出されるのと同じと言われ、皆食べるのを楽しみにして待っています。 -
穴子を炙っているところです。
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穴子については、築地で食べたおいしい穴子の握りに比べたら、少し落ちるかなという感じでした。
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卵焼きです。次郎で出されるのと同じように切られています。
こちらについても好みの問題かもしれませんが、ふわふわの卵焼きよりも、もっとずっしりとした方がおいしいかなと思います。 -
デザートな前に出された口直しのお茶です。
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デザートは小豆のアイスです。
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食べた後の感想ですが、最後に出された穴子と卵を除けば、全体的にすばらしく、またとない貴重な体験をできたのではと振り返っています。
これで中澤氏本人に会うことが出来たらよかったのですが、超売れっ子シェフなので、ランチの時間帯まで握ることは出来ないのでしょう。今年に入って、ワシントンDCに2号店をオープンしたので、ますます本人に出くわすのは難しくなりました。
テレビの情熱大陸でも取り上げられたことがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=2nAYFj_HFTw -
最寄りの駅は、地下鉄1番ラインのChristopher St./Sheridan Squareです。
日比谷ミッドタウンに出店している「Buvette」のニューヨーク店は、「Sushi Nakazawa」の近辺にあります。 -
駅の壁画です。
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こういった壁画は、ニューヨークの地下鉄の駅をより魅力のある場所にしています。
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ウェストビレッジらしい雰囲気が出ています。
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