2018/01/07 - 2018/01/07
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motogenさん
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3列2段ベッド型のスリーピングバスに乗るのは2回目です。
最初はハノイから北部のサパまででした。
このバスは、ベッドが前後に5台配置されていて、ここに30人が乗れ、その後にトイレが設置されています。
さらにその奥に荷物室のようなものがあって、そこにも欧米人たちが寝転んでいます。
5~6人ほどはいるようです。
トイレは驚くほど狭く、どう使用してよいか困るほどでした。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
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-
やっとのことで上部のベッドに這い登れた女房は、身動きもままならず、じっと耐えているだけす。
タイの寝台バスよりも、シート(ベッド)の幅は狭い気がします。
腰痛は、寝るとか立っているとか、歩いているだけなら何とか我慢できるようですが、寝返りをうったり、起き上がる動作をすると激痛が走るようで、バスの振動や揺れで、今夜はどうなることやらと心配がたえません。 -
あれやこれやで、出発したのは7時でした。
渋滞する街中でさらに乗客を拾い集め、郊外を走り始めたのはそれから1時間後です。
私は寝台バスは大好きで、嬉しさに興奮してなかなか寝つかれないのですが、今回は女房の腰痛の心配もあって、さらに睡眠が遠ざかっていきます。 -
途中から乗ってきた4~5人の男達が、大きな声で喋り続けています。
笑ったり、はしゃいだりと、男の癖にお喋りな連中です。
そんな男たちに車掌までが加わって、ペチャクチャペチャクチャと一向に静かになりません。
ベトナム人は愛想が良く、親切で人柄は良いのですが、平気でゴミを捨てたり、公共の場で大きな声で喋ったりと、公衆道徳やエチケットが欠如しています。
怒鳴りつけてやろうかと思いましたが、後のことを考えて思いとどまりました。 -
途中一回のガソリン補給のために止まりましたが、10時過ぎにはニンビンの町を通過し、そのまま走り続けます。
車内にトイレがあるせいか休憩はないようです。
クーラーが効き過ぎて寒くなり、ダウンを取り出して着込みました。
動けない女房には毛布をかけ直してやり、少しばかりウトウトできたでしょうか。
気がつくと、外がうっすらと明るくなっていました。 -
6時40分、ドンハを通過していきます。
写真を撮ろうとしましたが、窓の汚れがひどくて綺麗な写真となりません。 -
その後、大きな橋を渡り、
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家並みの続く地域に入って来たと思ったら、
-
公園のような場所でバスが停止しました。
ここはどこだ?
と思う間もなく、否応なく降ろされてしまいます。
時刻は8時。
13時間のバスでした。 -
バスを追い出され、あわててグーグルマップで位置を調べると、ホテルまでは距離があり、歩こうと思えば歩けそうだが、
「トイレ、トイレ・・」という女房と、かさばる荷物が負担となって、待ち構えているバイクに頼ることにしました。 -
案の定、バイクのおっさんはふっかけてきます。
粘りに粘って1台200円まで値切り、恐る恐るバイクにまたがると、バイクはスピードを上げずにトコトコと走り始めました。 -
フエに着いたばかりの私たちは、方向感覚が狂いっぱなしで、どこを走っているかは分かりません。
初めてのフエで、気持ちも動転しています。
町の中は予想外に静かです。 -
予約してあるホテルは『Laurel Hotel』で、
走ること数分で到着しました。
広い道路に面しています。 -
ベトナムらしく、間口が狭く背の高いホテルです。
格安ミニホテルやレストランが集まる区画にあり、それを知って、駅に近いホテルからここに予約を変更したのでした。
2人分の朝食付きで1泊14ドルと、BookigComの中では最安値に近い方です。
ここに2泊します。 -
綺麗なレセプションで、綺麗なお姉さんが対応していました。
私たちには不釣合いな高級感が漂い、もじもじと予約票を見せると、何とチェックインは午後の2時だと言われてしまいます。
時刻は8時40分。
ショック! -
しょんぽりしていると、奥のカフェに案内されて、
-
紅茶と果物が運ばれてきました。
隣では欧米人カップルが朝食をとっています。 -
「今日の、予定は、どうなっていますか?」
従業員の青年が話しかけて来ました。
日本語です。
福岡で3ヶ月ほど研修を受けた経験があって、日本が大好き、日本語大好きな好青年です。 -
お姉さんも私の英語力に合わせて優しく対応してくれます。
先ほどの紅茶も果物も無料サービスでした。
みんな良い人です。
青年やお姉さんとすっかり仲良しになって、しょぼつき気味の私たちは、みるみる元気になりました。
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荷物を預けて王宮見学に出ることにしました。
王宮への道順や注意点などのガイドを受けて、いざ出発。 -
フエの町中を初めて歩く私たちは、寝不足を忘れてイキイキしています。
-
フエの街は、街の中心をフォン川が流れていて、川の北側が旧市街と呼ばれる高貴な地域で、南側が新市街。
新市街は庶民の暮らす地域で、私たちのホテルは黄色の星印の一画にあります。 -
フォン川を渡ります。
-
橋の上は、バイクや車で大混雑ですが、
-
歩道があるので大丈夫です。
しかし時々、歩道にバイクがやってきます。
欧米人のおじさんが、おどけて挨拶してくれたり、 -
おばさんが果物を売っていたり、
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天秤棒で野菜を運ぶおばさんとすれ違ったりして、楽しい橋です。
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フォン川は広く、流れが分らないほど静かです。
晴れていたらもっと素晴らしい川なんでしょうが、フエもハノイ同様に雲っていて、気温は20度前後と、
中部に来れば春のようだと聞いていたのに、がっかりです。 -
橋を渡ると緑の公園が、川に沿って伸びていて、
-
ボーイスカウトの少年達が、ごみ拾いの奉仕活動をしていました。
ベトナムにも公衆道徳を守り、美化活動に取り組む人たちがいるではないか!
立派、立派!
と見ていると、 -
清掃活動が終わりました。
迎えのお爺さんのバイクに、兄弟が3人も4人もまたがって帰ります。 -
指導者の男性は高級一眼カメラを持っていて、
「良い表情を撮るには、これだね・・」と嬉しそう。 -
みんなに手を振って歩き始めると、
観光バスがずらりと並ぶ広場の先に、 -
王宮の城壁と入口の門が現れました。
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フラッグタワーも見えます。
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ついにフエにやって来たぞ!
と、寝不足とバスの疲れも忘れるフエ王宮の高貴な姿です。
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2018/02/11 09:18:22
- 腰痛状態の奥さん同行でここまで出来るのは神様級!
- 殿様旅行をするならこの苦労は無いでしょうが苦労するからこそ豪華観光では見えないものが見えたり、感じ取れるものが有るんですよね。
ベトナム(人)をトータルや平均線で見ないで個別に見る事で逆に国民性や文化を知るんですよね、欧米人のずうずうしさや尊大な言動を良い意味で見習うと我々日本人ももっと行動範囲が広がるけど奥ゆかしさが日本人の美徳だもんね。
高額な旅費を掛けてしまうとソレに慣れちゃうし出かける回数が減るなら本末転倒だしね!
Ps.motogenさんの旅は山を眺める、そこにある森を見る、そして一本一本の木を確かめる、欲張り旅だね(^o^)
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