2018/01/05 - 2018/01/05
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motogenさん
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女房はハノイは初めて、いやいやベトナムが初めてです。
そんな女房に、私のお気に入りのベトナムの素晴らしさを紹介したい。
そんな一念で朝から張り切っています。
家では文句ばかり言っていますが、旅に出ると急に優しく、サービス精神旺盛になる私です。
昨夜は10時に就寝したので6時には起きだして、早朝のホエンキエム湖に散歩に出かけました。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
-
空はどんより曇り、今にも雨が降ってきそう。
道路や広場には昨夜の雨跡が残っています。
気温は17℃。
肌寒いホアンキエム湖は、これまでとは別物のように見えます。 -
おまけに広場には巨大な建築物が造られている最中で、その周辺には資材や建築重機が取り巻いていて、風情が半減。
-
見せたいのはエクササイズに集まる人たちですが、いつもより人数も活動も寂しげに見えます。
建築資材に場所をとられているせいか?
季節、天候によるものなのか?
「晴れていたら、もっと良いのにねえ・・」と女房が言います。 -
それでも活動している人たちはたくさんいました。
若者もいますが、熟年、老年の人たちが元気に集まっています。
-
日本では家に閉じこもったり、介護されている年齢のおばあさんたちも、仲良しグループを作って元気に活動してます。
張り切っているのは女性たちが多く、これは日本もベトナムも同じです。
女性のパワー、社会参加への意欲は偉大です。 -
男は積極的に群れを作らず、個々で筋肉を鍛えています。
毎朝集まってくる男たちは、仲間といえば仲間ですが、共同で何かをしようとはしません。
男は孤高の鷹なのです。 -
ベトナム人の健康志向の高さと、エネルギッシュな姿を見ながら歩いていると、声高々に活動している集団が見えてきました。
「あっ!」
女房が声をあげます。 -
「笑いヨガ」です。
日本でも「笑いヨガ」のボランティア団体に加入している女房は、腰の痛さを忘れて中に入っていきます。 -
「笑いヨガ」は世界共通、ベトナムにもあったんです。
言葉は通じませんが、手厚い歓迎で仲間として迎えられ、一段と張り切る女房です。 -
笑うことは、作り笑いであっても免疫力を高め、身体に活力をもたらせるといいます。
一種の呼吸法なんでしょうか。
みんなで一緒にやることも効果的なようです。 -
ひとしきり楽しんで大満足した女房ですが、その足の速さに合わせてホアンキエム湖を一回りしていると、
-
次は白い花に興味を示してカメラを向けています。
私は花にそれほどの興味はないけれど、カメラを構えます。 -
広々とした公園と老人パワーがすっかり気に入って、
「家の近くにも、こんな公園があるといいねえ・・」
「でも日本人は外に出て、こんな活動はしないんじゃない?」
などと話しながら、 -
湖の東側に回ってくると、ここではたくさんの人たちが軽快な音楽に合わせてダンスしてます。
若者が多く、動きも軽やかで気合が入っています。 -
エクササイズのためというよりも、コンテストで賞をねらっているのかな・・?
と思わせる頑張りですが、 -
少し離れた場所では、いささかお歳を召されたおばさん達が、リーダーの振り付けを見習ってダンスの稽古に励んでいます。
これはどう見ても、催し物への参加のための練習です。
最後部のおばさんは新人なのか、みんなの動きに付いていけません。
そのまごまごぶりが、可愛いんです。 -
李太祖像の裏側からも音楽が聞こえてきます。
李太祖像 モニュメント・記念碑
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樹木の隙間からのぞくと、熟年男女が社交ダンス。
-
日本の公園では決して見られない光景です。
ベトナム人のおおらかさ、純粋さ、開放性、大胆さ・・・
よし!
自分も何かやってみよう!
人生観が変わります。 -
うっとうしい曇り空なのに、溌剌とした人々のエネルギーが乗り移ってきて、元気になって玉山祠に着きましたが、ここはパス。
玉山祠 建造物
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玉山祠のある島に渡る赤い橋を眺めるだけで、ホテルに帰ることにしました。
-
ホテルの路地入口にあるフォー屋で朝食。
調理場と食堂の間に路地が通っていて、できあがったフォーは路地を横切って運ばれてきました。 -
牛肉たっぷりのフォーは、脂ぎっていて戸惑い気味の女房ですが、これぞ庶民の食事だと私は満足。
一杯が200円とちょっと高めでしたが、こんな肉が入っているのだから・・ -
ホテルで休憩後、市内バスに乗ってホーチミン廟に向かいます。
自分一人なら当然歩く距離ですが、腰痛に苦しむ女房の負担が少なくなるよう気をつかいます。 -
乗ったのは9番バス。
ホアンキエム湖西側のバス停から、ホーチミン廟南側のバス停まで乗ります。 -
フロントガラスをにらみながら、降りる場所を見落とさないよう目を凝らしてます。
車掌さんには、降りるバス停の名前を帰したメモ用紙を見せてあります。 -
降りたバス停はこんな所で、少し戻るとホーチミン廟広場の入口です。
-
「わあ~~! 広い!」
女房の第一声。
私も最初にここに来た時には、同じ思いだったことを思い出しました。 -
「ここにホーチミンの遺体が安置してあって、年に一回、遺体はロシアに送られて、保存処置をしてもらうんだよ。」
「本人は、遺体が保存されることを、強く拒んだのにね・・」
知ったかぶりの知識を披露します。
この日は金曜日、廟の中に入ることはできません。
それゆえか、季節のせいか、天候のせいか、広場の人影はまばらです。
薄白く霞立つ広場の風景は、ホーおじさんを追悼する廟に似合っています。ホーチミン廟 寺院・教会
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廟を警護する直立不動の軍人さんは、スタイル良し、顔形良し、姿良し。
女房は胸をときめかせますが、撮影は禁止。
-
「遠くからでもいいから、一緒に写して・・」
と頼むのでした。 -
廟の北側にある「ホーおじさんの家」を訪れます。
霧のような細かな雨が舞ってきて、時々傘をさしての散策です。ホーチミンの家 (ホーおじさんの家) 史跡・遺跡
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首相官邸のような建物ですが、すごく質素で地味。
軒下が会議室で、 -
2階の小さな部屋が執務室。
-
山小屋のような部屋で寝泊りをしていたなんて・・
ウルグアイのムカヒ前大統領みたいじゃありませんか。
これを知っただけで、私はホーおじさんの大ファンです。 -
「ホーおじさんの家」に隣接する池をぐるりと回って、
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一本の柱の上に立つ、一柱寺を見学。
池の中にすっくと立つ小さなお堂です。
観光客で賑わっていて、急な階段があって、腰痛の女房が登るにはちょっと苦しい。一柱寺 寺院・教会
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私1人だけが登って、
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上からの写真を撮りました。
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一柱寺は延祐寺の一部で、本堂はその南側にあります。
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タイやラオスやカンボジアやミャンマー・・・インドシナ半島のワットと呼ばれるお寺とは違って、中国や日本のお寺の雰囲気と似ています。
わびさびの世界です。
お寺はこれでなくてはいけません。 -
ご本尊様周囲はきらびやかですが、仏像の表情や造りの細やかさは、日本のものに負けず劣らず、
ワットとは異なります。 -
木の柱に梁や垂木の構造は、日本の伝統工芸と類似していて、
師匠は中国でしょう。
中国で開花した技術や精神文化を、朝鮮半島の国々や日本、そしてベトナムの王朝が教えを請い、模倣したのででしょう。 -
至る所に漢字がありますが、不思議なことに現在のベトナムには漢字がありません。
ベトナム文字はアルファベットなのです。
中国を嫌ったベトナム人は、あえて文字までは受け入れなかったのでしょうか? -
ベトナムの仏教は、日本や朝鮮半島と同じで、基本的には大乗仏教・中国仏教です。
儒教や道教などとも混交して混然としていますが、その特徴を挙げれば、宋代以降の中国仏教と同じで、禅宗(臨済宗)と浄土教の色彩が濃いといいます。 -
そんな拝殿に人懐こい黒ネコがいました。
そのネコの首元をなぜながら、長男の居候先に預けてきた我が家のネコは、今どうしているのだろうかと、ふと思うのでした。 -
霧雨の舞い散るホーチミン廟の広場を後にして、次の目的地『真武観』に向かうことにしました。
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途中、柵越しに大統領府を立ち見して、
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北に伸びる道路をトコトコと歩いていきます。
ゆっくり、ゆっくり・・
腰痛の女房を心配しながら。
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2018/01/30 06:57:47
- 今年の東南アジアの気候は異常!
- 寒いのはともかくとして乾期であるハノイで冬の霧雨が降るなんて、、、、日本ほどでは無いにしろ朝晩は冷えるね、北風が吹かないだけマシだけど雨なんてビックリ!
奥さんは腰痛よりも好奇心が上回っているみたいね、この調子が続くとイイね。
今でこそベトナム~中国には一線が引かれているけど、その昔は移住した中国人(華僑)も多く影響を及ぼしている事は食やお寺などで感じますね。
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