2018/01/15 - 2018/01/15
1426位(同エリア4432件中)
motogenさん
- motogenさんTOP
- 旅行記391冊
- クチコミ1件
- Q&A回答3件
- 381,989アクセス
- フォロワー45人
シルク村方面に行くバスを待ちます。
01番の市内バスです。
シルクに特別の思いがある訳ではありませが、シルク村とはどんな村なのか、どんな場所を通るのか、そしてバスそのものが楽しみなのです。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス
PR
-
グーグルマップでは、シルク村までは12km、バスで1時間と出ています。
-
やって来たバスに乗ると、満員状態でした。
ハノイ駅前を通過して、渋滞している道路を西に向かいます。
料金はどこまで乗っても35円です。
降りる場所を見落とさないように、絶えずグーグルマップの確認を続けます。
地図ではすぐ近くですが、実際に走るとなかなか到着しません。
途中、女房は高齢の女性ということで席を譲られました。 -
高架道路と交わる交差点にやって来ました。
交通量のあるこんなすごい道路に、自転車で走る少年少女やママチャリのおばさんがいて、車やバイクの間隙をかいくぐって走っていきます。
車の方もそれらを避けて、上手に走るのです。
みごとです。 -
高齢者ということで私も席をゆずられました。
変な気持ち・・
でもありがたく座ります。 -
さあ、もうすぐ降りるバス停です。
繁華街からは随分走って来たのに、まだまだ賑やかな街中です。
こんな場所に村があるんだろうか? -
降りた場所は広い道路で、中央に高架道路も通っています。
シルク村は郊外の田園地帯にあるとばかり思っていたので、驚きます。 -
バス停の前にはショッピングセンターまでありました。
帰りはここで食事をしようか・・と思いながら、シルク村に歩き始めます。 -
幹線道路と交差してシルク村に向かう道も、交通量の多い都会の道路でした。
-
高層ビルまで建っています。
-
路上の安売りバザーがあったりしましたが、
-
シルク村の入口には25分もかかりました。
マップではバス停から1.1kmだけど、実際に歩くとそんな短い距離ではありません。
-
とにかくシルク村に到着したのだからと門をくぐると、シルクを扱う店が並んでいて、果たしてここは村なのか・・?
シルク専門の商店街ではないのか・・?
と落胆気味です。 -
入口の脇にお寺の門があります。
心を静めるためにお寺に入ります。 -
門の中は静かな庭園です。
木の橋もあります。 -
そして、またまた門が現れました。
今度は孔子廟や鎮武観を連想させる門です。
ここも道教寺院なんだろうか・・?
外にあるシルク村の商店街とは対照的な、古風な門をくぐると、 -
その中に木造平屋の本堂がありました。
-
内部はひっそりとしていて、薄暗く、金箔の貼られた装飾も派手ではなく、
-
祀られている仏様も威厳があり、こんな世界もいいな・・と思えたのでした。
-
お坊さんの宿舎と思われる奥の庭で、おばさん方にトイレを借りて、
-
いよいよ本命の、お店の並ぶシルク村の見学です。
でも何回も言いますが、これは村ではありません。
土産物屋の居並ぶ商店街です。
期待はずれですが、 -
「この辺に、シルクの布を織っている実演を、見学できる店があるそうだよ・・」
スマホ片手にネット情報を探し出し、元気いっぱい、きょろきょろする女房です。 -
その店を探し出すと、店の奥に工房があって、ずらりと織機が並んでいます。
-
電動化されコンピュータ制御の織機ではなく、昔ながらの織機に向かって、職人さんたちが無言で働いています。
-
えっ、この複雑な柄が、こんな原始的に見える織機で織り込めるの?
でき上がりつつある布をしげしげと見ます。 -
どんな仕組みでこの柄ができるのか?
好奇心に火がつきました。
近づいても叱られないかな?
様々な角度から観察するのですが、少しも分かりません。 -
職人のいない織機を調べます。
横糸は同じ色の糸が張られていて、 -
この走る舟のようなものが横糸を引っ張って、行ったり来たりと縦糸の中を走って、布が織られることは分かります。
それだけなら柄はできません。
縦糸にその謎があるはずです。 -
縦糸を供給する装置を観察します。
2種類の色の縦糸があるのかな?
見てもはっきりしません。
パンチカードのようなテープがぐるぐる巡回する装置が付いています。
これで絵柄が決まることは理解できますが、さて、どのように?
さっぱり分らず、降参です。 -
う~ん・・
働く人の邪魔にならないように、その仕組みを解明したいと近寄ります。
縦糸は同じ色ばかりなのに、それでいて複雑な絵柄が作られています。
不思議が解決されません。 -
後日考えたことは、縦糸は横糸とが組み合わさる時に、表面に出てくる縦糸ないし横糸の数を、刻々と変化させているのではないのか。
横糸一つおきに縦糸が通るのではなく、横糸2つおき、3つおきなどと、飛ばして組み合わせののか? -
商店街にはがっかりしましたが、この工房での見学は、とっても楽しいものでした。
来た甲斐があったというものです。
職人のみなさん、邪魔をしてごめんなさい。 -
工房の片隅に繭がありました。
この繭を蒸して、ほどいて、縒って、糸にするんですね。
女房の実家では、昔カイコを飼っていて、カイコの臭いでむせかえる部屋で、カイコをつまみながら寝起きしていたと言います。
女房にとって繭は、幼少期そのものですが、 -
「スカーフなら重荷にならず、バッグにも簡単に詰めて持ち帰れる・・」
と、お店に戻ってスカーフを見て回ります。
薄手のものは1600円前後、厚手のものは3200円前後です。
手作業でこつこつ造ったものとしては、お買い得でしょう。 -
私たち夫婦は共働きだったので、家計は独立採算性で、互いに相手の資産状況を把握していません。
旅行の費用も割り勘ですが、自分のための土産は、自分の懐から支払うことしました。
それならばと、薄手と厚手と2枚を堂々と買い、さらに物色を続ける女房でした。 -
スカーフを手に入れて満足し、街中を散策しますが、小さな公園はあったけれど、シルク村と周囲の町との境はありません。
-
村の住民のほとんどは、シルクで身を立てているとガイドブックにありますが、どこにも住民の生活の場は見つからず、一回りして帰ることしました。
-
ホテルに戻ると3時近くになっていて、やっとチェックインの運びとなり、
-
宿無し生活から開放されました。
シンツーリストに近いという理由で予約したホテルは『Old Quarter Boutique ホステル』
2人分の朝食付きで17ドルと、探した中では最安の部類です。
3年前には12ドルほどで泊まれたハノイの旧市街ですが、年々宿泊料金は値上がりし、今ではこの料金です。 -
驚いたのはエレベーターがあったことです。
部屋の設備も問題はなく、清潔で、厚めの毛布と布団がありました。
ハノイはこうなのです。
今夜は防寒着なしで眠れます。 -
シャワーはこんなプラスチックケースの中にあり、子供じみているけどカプセルのようで楽しそうです。
-
いつもの路地に出掛けると、メニューを持ったお兄ちゃんたちが、必死に営業活動をしていました。
ビアホイのある店に座り、ベトナム最後の夜を豪華に楽しみます。 -
食事が終わり会計をしようとすると、隣に居たのは日本人の若者2人組みでした。
明日からフエ、ホイアン、ホーチミンへと移動して行くのだそうです。
シンツーリストのバスのチケットを持っていました。
バスはシンツーリストが一番だと言います。
昔は、旅の途中に出会う日本人が一番危ないと、敬遠していましたが、最近は積極的に交流します。
今回も意気投合して、「頑張ろう」とお別れしたのでした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン
-
前の旅行記
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その22) 寝台バスでハノイに戻ったが・・
2018/01/14~
ハノイ
-
次の旅行記
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その24) 旅の終わりはバッチャン村
2018/01/16~
ハノイ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その1) ハノイ空港の86番バスに翻弄されて
2018/01/04~
ハノイ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その2) 女房に見せたいホアンキエム湖
2018/01/05~
ハノイ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その3) 腰痛をこらえて真武観、ロンビエン巡り
2018/01/05~
ハノイ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その4) 再び笑いヨガ、そして二度目の孔子廟へ
2018/01/06~
ハノイ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その5) ホアロー収容所って何だ?
2018/01/06~
ハノイ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その6) 寝台バスでフエに移動
2018/01/07~
フエ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その7) 王宮を歩き、ホテルに感激し
2018/01/07~
フエ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その8) プチ優雅な夕食と、ミンマン帝廟へのバイクの旅
2018/01/07~
フエ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その9) ミンマン帝廟とカイディン帝廟
2018/01/08~
フエ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その10) トゥドゥック帝廟とティエンムー寺
2018/01/08~
フエ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その11) フエからホイアンへバスに乗って
2018/01/09~
ホイアン
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その12) 世界遺産のホイアン旧市街
2018/01/09~
ホイアン
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その13) ミーソン遺跡ツアーに参加する
2018/01/10~
ホイアン
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その14) 夜の旧市街、五行山へのバス
2018/01/10~
ホイアン
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その15) 五行山(マーブルマウンテン)はボルダリング
2018/01/11~
ダナン
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その16) 五行山にはまだ続きがあった
2018/01/11~
ホイアン
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その17) ホイアンからダナンへ
2018/01/12~
ダナン
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その18) 白亜の観音リンウン寺へのバイクツーリング
2018/01/12~
ダナン
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その19) ダナンの夜景、朝の風景
2018/01/12~
ダナン
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その20) ハイバン峠の絶景を見たくて
2018/01/13~
フエ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その21) フエの二つの教会
2018/01/14~
フエ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その22) 寝台バスでハノイに戻ったが・・
2018/01/14~
ハノイ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その23) シルク村は村ではなかった
2018/01/15~
ハノイ
-
冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン(その24) 旅の終わりはバッチャン村
2018/01/16~
ハノイ
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (1)
-
- trat baldさん 2018/03/14 06:25:31
- ドンデン返しPart-2かな?
- 出かけて行けばなにかしら収穫が有るもんですね、いやむしろ二重丸でしょう閑静なお寺といい絹織物の工場といい、しかもお土産ゲットですから!
Ps.僕の出身地でも養蚕は盛んでした、挙衣絹糸(後の豊田市)が有りました、繭から絹を取った後の虫はドッチと呼ばれ魚釣りの寄せ餌に使われました。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ハノイ(ベトナム) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 冬服が手放せないハノイ・フエ・ホイアン・ダナン
1
42