2018/01/16 - 2018/01/16
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motogenさん
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ベトナム最後の朝です。
寝坊してしまい、心配しながらホアンキエム湖に急ぐと、ラフターヨガの人たちはまだ活動していました。
「ああ・・良かった!」
さっそく輪の中に入ります。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス
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-
この日はスペイン人カップルも仲間に加わっていて、
-
終わってからも懇親を深めました。
人々の暖かさは、ホエンキエム湖での一番の思い出です。 -
11時になりました。
チェックアウトして、ロンビエンのバス停でバッチャン行きのバスに乗り、 -
新ロンビエン橋を渡ります。
このバスもバッチャンも、経験済みで気持ちに余裕があります。 -
堤防道路を走っていくと、小雨がちらつき始めました。
-
このバスは、ロンビエンからバッチャンへの直通便です。
堤防道路の西側には広い河川敷があり、途中にロンビエン橋の数倍の長さの2本の橋があります。 -
バスの楽しみは、乗り込んで来る人たちの姿です。
フランスパンをかじるおばさん、傘の代わりに買物のビニール袋を被るおばさん、居眠りするおばさん・・・
さまざまです。 -
高校生たちが乗り込んできました。
「この子たち、午後から学校・・?」
みんな元気でくったくがなく、顔見知りでなくても親しげで、互いに助け合って乗っています。 -
巨大な橋に差し掛かりました。
トラックや乗用車が高速で走っています。
自動車専用道路のようです。 -
バッチャン村までにはかなりの距離があり、渋滞のない道路なのに、既に40分近くも走っています。
これで35円ですから、ベトナムの公共バスは庶民の味方です。
村の入口となる曲り角に、やっと差し掛かりました。 -
右折して5分、バッチャンの駐車場に到着しました。
-
目のまえには焼き物のお店が並んでいますが、
-
香ばしい匂いに誘われて、
-
おばさんのテントの下に座りました。
焼き芋の焦げた皮がカリカリして美味く、どこにもある焼きソーセージも、ここでかじると塩辛さがちょうど良く、 -
帰りには、トウモロコシも食べてみよう、焼肉も芋菓子も食べてみようと、楽しみに、奥へと歩いて行きました。
-
前回見たのは、焼き物を売る商店が中心で、それしかないと思っていました。
が、この村を紹介するTV番組があり、焼き物の工房や住民の暮らす家屋が出てきました。
「こんな場所があったのか!」
それは商店街の西側にあるようで、川に沿っています。 -
商店街を抜けて、西へ西へと入り込んでみます。
細い路地が迷路状になっています。
こんな場所、入って行って良いのかな・・・
と心配になりますが、TVカメラが入ったのだから、大丈夫だろうと突き進むと、 -
突然川岸に出ました。
-
小雨の舞い散るホン川は、靄で対岸がよく見えません。
-
その中を、砂利や土砂を満載した船が静かに行き交っています。
-
喫水線が上甲板すれすれになっている船もあり、今にも沈没しそうです。
この砂利をトラックで運んでいたのでは、何十台のトラックが必用になりそう。
水運の凄さを実感します。 -
展望台も設置されていましたが、遠方は霞んでよく見えません。
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その展望台の近くに寺院があり、
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扉を開けると、暗闇の中に寝具が散らかっています。
仏様と一緒に、小僧さんか使用人が寝泊りしていると思えます。
伝統ある陶磁器村にご利益を賜る仏様を祀る、村を象徴するお寺から思うのですが、こんな素朴な貧乏寺であることに、ほっとします。
華美で贅沢ばかりが良いのではありません。 -
TV番組にあった工房や、お茶をご馳走してくれる家屋は見つからず、狭い路地をくねくねしている間に、どこを歩いているのか分らなくなってしまいました。
そんな時、トイレに行きたいと女房が言い出します。
どこかに観光客用の休憩所があって、綺麗なトイレがあったはずと探しますが、自分たちの位置も定かでなく、ますます迷路にはまってしまいました。 -
ああ、どうしよう・・
とその時偶然目にしたのは、バス停でした。
出発点に戻って来てしまったのです。
ここには暗くて小汚く、水回りも不完全で、ドアもよく閉まらないトイレがあります。
緊急事態
ラオスやカンボジアの田舎で鍛えられた女房は、何とかこの苦難を乗り越えて、一息入れました。 -
商店街を見て回ります。
「これがいい・・あれが綺麗だ・・」と女房は言いますが、正直な話、茶碗や皿は機能さえ果たせれば何でもよいのです。
高価な陶磁器よりも、軽くて割れないプラスチックのどんぶりや皿の方が、使い勝手が良く、仕切りのあるプラスチックのお盆も便利だと、本音で思っているのです。 -
これらの陶磁器の芸術作品としての価値は認めますが、欲しいものではありません。
要するに、風流が理解できないのです。
焼き物には興味はありませんが、それらの製造技術には興味があります。
どのようして造られているのか・・
どんな過程を経て製品になるのか・・ -
巨大な焼き釜が、歴史の資料として保存されていました。
以前にも見たものです。
「すごい! 登り窯だね・・」と女房が言います。 -
その登り窯のある場所の奥に、工房があることを発見しました。
職人も働いています。
邪魔にならないなかな?
叱られないかな?
恐る恐る入ってみます。 -
ロートを使って、どろどろした液体を小さな穴に流し込んでいます。
何をしてるんだろう? -
分かりました。
鋳型に磁器土を流し込んでいるのです。
乾燥させて固まったものを、鋳型から取り出している人もいます。
こんな風にして大量に生産しているのか・・
大発見です。 -
この女性は半乾きなった皿のばりをとったり、磨いたりしています。
一つ一つ手作業です。 -
色付けをしている人もいます。
若い職人さんたちが、手や服をベタベタに汚して仕事をしている姿を見ていると、元気になってきます。
人が働くってこういうことなんだ・・
金融商品を動かしたり、利ざやで生活している人とは違うのです。 -
あっ、ここはもしかして・・
-
先ほど必死に探し回った休憩所かありました。
すぐ近くにあったのです。
綺麗なトイレも完備されていて、 -
もちろん土産物も売っています。
高価な壷や皿ばかりではなく、遠足の子供でも買えるような物もあります。 -
最終日のベトナムです。
女房はここでたくさんのブレスレットを買い込んで、バッチャンを後にすることにしました。 -
ホテルで荷物を受け取り、市場見物をしながら、ロンビエンのバス停に向かうと、
-
日本語で声をかけられました。
1週間後に福井に技能研修に行くことになっている、ベトナムの若者でした。
日本語の訓練を受けていて、その力を私たち相手に試したいのでしょう。
なかなかの日本語です。
短期間に、よくもまあこんなに上手な日本語が・・と驚きます。
真面目で気持の良い青年です。 -
日本に行けることを非常に楽しみにしているのですが、私は知っています。
研修とは名ばかりで、安い労働力目当てに働かされるのです。
同一労働・同一賃金、このことを日本人だけに留まらず、外国人にも適応できる法律なり仕組みを、早急に確実に作っていくべきだ・・
そう強く思うのでした。
楽しい話が続いたので、この青年、自分の乗るバスを見落としてしまい、次のバスを待つことになってしまいました。 -
私たちの86番バスが来ました。
観光客のための空港への直行バスです。
来た時の86番バスと違って、大きな荷物が車内に置けるような設計になっていました。
来た時のバスは、86番とは書いてあるが、偽物だったのです。 -
空港に到着しました。
到着した時のことを思い出します。
同じ空港なのに、気分は違います。
-
チケットカウンターの階にある、大衆レストランで夕食を食べ、
-
いよいよ搭乗です。
ここにも技能研修に出発する、ベトナムの若者たちが列を作っています。
みんな希望に満ちた顔をしています。
日本よ、いい国になってください。
この愛すべきベトナム人を悲しませないでください。 -
帰国してその日のうちに女房を病院に連れて行くと、背骨の圧迫骨折だと診断されました。
重いものを持たない、腰をかがめないことと注意され、ギブスを作って腰に巻くことになりました。
よくぞまあ、こんな状態で2週間もベトナムを旅したものだと、我ながら感心。
良き思い出のベトナムとなりました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- trat baldさん 2018/03/16 05:13:50
- 旅は道連れ世は情け、終わり良ければ総て良し!
- 艱難辛苦は山ほど有ったけど心の旅と呼べる素敵な時を過ごしましたね、最強のご夫婦旅はこれからも続きますよね!
Ps.圧迫骨折は予後が重要になります、完治後でも軟骨のはみ出しを防ぐために緩やかなストレッチを続けて下さい、体重を減らして負担軽減を計るのも良い作戦です。
軽めの長い運動で骨に刺激を与えると骨量が増えます、衝撃の無い水泳よりも負荷を掛けない上での自転車、ウォーキング、ジョギング等が効果的です、完治後は姿勢を長時間固定しない+柔軟体操が再発防止になります。
- motogenさん からの返信 2018/03/17 15:27:26
- RE: 旅は道連れ世は情け、終わり良ければ総て良し!
- いつもいつも、ありがとうございます。
旅は快適さよりも、わずらわしさの方が多く、快楽よりも不安が大きく、安らぎよりもストレスの方が勝ります。
グルメにもショッピングにも贅沢すぎるホテルにも興味のない私の旅は、そんなものですが、でも楽しいのです。
恐いもの見たさというものでしょうか。
日頃何のストレスも抱えない生活のせいでしょうか。
せめて、旅の最中はストレスや不安を抱えて、生きる力を発揮させたいのでしょうか。
よく分かりません。
でも、こんな旅もあることを紹介したいのですが、なかなか上手に表現できず、歯がゆく感じています。
毎度毎度のコメント、ありがとうございました。
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