アムステルダム旅行記(ブログ) 一覧に戻る
アントワープを午後1時前に出てアムステルダムに到着したのは午後4時前でした。アムステルダムでの観光は「国立美術館」の見学だけです。それよりもクリスマスマーケット巡りに興味があったのですが、勝手な行動は出来ないので2年ぶりの美術館を見学します。アムステルダムでは現地のガイドさんが同行して美術館を案内してくれます。「夜警」の説明は非常に詳しくこれだけは話が聞けて良かったです。その後は観たかった絵だけを早足で見学しましたが、1時間では中途半端で物足りなかったです。美術館の後はバスで市内を走り抜け、「マヘレの跳ね橋」が遠くに見える夜景を眺めてアムステルダム観光は終わりです。時間があれば「ダム広場」にも行くような話がありましたが、いつの間にか中止になっていました。正直マヘレの跳ね橋を遠くに眺めるだけならダム広場の方が良かったと思います。近くに大きなチーズ屋さんもありますから。そのままバスに乗って空港近くのホテルに向かいますが、途中の郊外のレストランで最後の晩御飯をいただきます。そして「ラディソン・BLU・エアポート」にチェックインします。シャトルバスに乗って空港へ行き、電車でアムステルダム中央駅まで出る手段もあったのですが、気分が乗らず最後の夜もホテルで大人しくしていました。

ドイツ・ベルギー・オランダ3か国のクリスマスマーケット巡り(11)国立美術館で夜警を観てマヘレの跳ね橋の夜景を見てラディソンBLUに泊まる。

25いいね!

2017/12/09 - 2017/12/09

409位(同エリア2856件中)

kojikoji

kojikojiさん

アントワープを午後1時前に出てアムステルダムに到着したのは午後4時前でした。アムステルダムでの観光は「国立美術館」の見学だけです。それよりもクリスマスマーケット巡りに興味があったのですが、勝手な行動は出来ないので2年ぶりの美術館を見学します。アムステルダムでは現地のガイドさんが同行して美術館を案内してくれます。「夜警」の説明は非常に詳しくこれだけは話が聞けて良かったです。その後は観たかった絵だけを早足で見学しましたが、1時間では中途半端で物足りなかったです。美術館の後はバスで市内を走り抜け、「マヘレの跳ね橋」が遠くに見える夜景を眺めてアムステルダム観光は終わりです。時間があれば「ダム広場」にも行くような話がありましたが、いつの間にか中止になっていました。正直マヘレの跳ね橋を遠くに眺めるだけならダム広場の方が良かったと思います。近くに大きなチーズ屋さんもありますから。そのままバスに乗って空港近くのホテルに向かいますが、途中の郊外のレストランで最後の晩御飯をいただきます。そして「ラディソン・BLU・エアポート」にチェックインします。シャトルバスに乗って空港へ行き、電車でアムステルダム中央駅まで出る手段もあったのですが、気分が乗らず最後の夜もホテルで大人しくしていました。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
4.5
グルメ
4.0
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
観光バス 徒歩
航空会社
ANA
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

PR

  • アントワープからアムステルダムへやってきました。高速道路の防音板を見ていてアッと思いました。これって鳥が進行方向(左)に飛んでいるように見えながら反対方向にも飛んでいます。エッシャーのトロンプ・ルイユ(だまし絵)です。デン・ハーグと言えばマウリッツ・ハイス美術館が有名ですが、エッシャー美術館も素晴らしいです。<br />エッシャー美術館 https://4travel.jp/travelogue/11025521

    アントワープからアムステルダムへやってきました。高速道路の防音板を見ていてアッと思いました。これって鳥が進行方向(左)に飛んでいるように見えながら反対方向にも飛んでいます。エッシャーのトロンプ・ルイユ(だまし絵)です。デン・ハーグと言えばマウリッツ・ハイス美術館が有名ですが、エッシャー美術館も素晴らしいです。
    エッシャー美術館 https://4travel.jp/travelogue/11025521

  • KLMの飛行機がスキポール空港が近いことを知らせてくれます。

    KLMの飛行機がスキポール空港が近いことを知らせてくれます。

  • アムステルダム市内に入りました。

    アムステルダム市内に入りました。

  • とはいえアムステルダムの観光はほとんどありません。

    とはいえアムステルダムの観光はほとんどありません。

  • 妻と歩いた懐かしい通りを抜けると「国立美術館」のある広場に出ます。

    妻と歩いた懐かしい通りを抜けると「国立美術館」のある広場に出ます。

  • 広場でバスを降りると目の前にダイヤモンドの店があります。50%ディスカウントの表示を指さすのはやめなさい。

    広場でバスを降りると目の前にダイヤモンドの店があります。50%ディスカウントの表示を指さすのはやめなさい。

  • 「ムセウム広場」のIamsterdamの文字はいつも賑わっています。

    「ムセウム広場」のIamsterdamの文字はいつも賑わっています。

  • 予定の時間より30分くらい遅れているようで、美術館の見学は1時間もありません。

    予定の時間より30分くらい遅れているようで、美術館の見学は1時間もありません。

  • この美術館だけは現地のガイドさんが用意されていて、ガイドさんの説明を聞きながら先を急ぎます。

    この美術館だけは現地のガイドさんが用意されていて、ガイドさんの説明を聞きながら先を急ぎます。

  • 午後4時前なので美術館から出てくる人が多いようです。

    午後4時前なので美術館から出てくる人が多いようです。

  • 入り口でチケットをもらって中に入ります。

    入り口でチケットをもらって中に入ります。

  • 2年前はロッテルダムのボイマンス美術館でミュージアムカードを買っていたのでチケットがもらえて嬉しいです。どちらも夜警の部分がプリントされています。

    2年前はロッテルダムのボイマンス美術館でミュージアムカードを買っていたのでチケットがもらえて嬉しいです。どちらも夜警の部分がプリントされています。

  • さすがオランダなのでどこの花もすべて本物です。ここに約1時間後の4時45分に再集合です。

    さすがオランダなのでどこの花もすべて本物です。ここに約1時間後の4時45分に再集合です。

  • まずは全員で2階に上がりエントランス・ホールから名誉の間を通り抜けます。ガイドさんは学芸員に目をつけられているそうで、一番怖い人がいるので先に夜景を見学します。1人のガイドに対してお客は15人までの制限があるそうですが、27人連れているので違反している訳です。

    まずは全員で2階に上がりエントランス・ホールから名誉の間を通り抜けます。ガイドさんは学芸員に目をつけられているそうで、一番怖い人がいるので先に夜景を見学します。1人のガイドに対してお客は15人までの制限があるそうですが、27人連れているので違反している訳です。

  • その正面にはレンブラントの夜警が展示されています。この絵だけは左右に係員がいつもいます。

    その正面にはレンブラントの夜警が展示されています。この絵だけは左右に係員がいつもいます。

  • 1642年に手がけた「フランス・バニング・コック隊長の市警団の集団肖像画」、この「夜警」で登場人物も平等に描かなかったため、依頼主たちから大変な不評を招きますが、物語性の高い作品自体は高評価を得たそうです。ただこの一件で注文が激減し破産などレンブラントの没落を招いたとする逸話もあります。

    1642年に手がけた「フランス・バニング・コック隊長の市警団の集団肖像画」、この「夜警」で登場人物も平等に描かなかったため、依頼主たちから大変な不評を招きますが、物語性の高い作品自体は高評価を得たそうです。ただこの一件で注文が激減し破産などレンブラントの没落を招いたとする逸話もあります。

  • レンブラントの家にも行きましたが、ルーベンスの家ほど作品が残されてはおらず感動も少なかったです。<br />レンブラントの家 https://4travel.jp/travelogue/11025535

    レンブラントの家にも行きましたが、ルーベンスの家ほど作品が残されてはおらず感動も少なかったです。
    レンブラントの家 https://4travel.jp/travelogue/11025535

  • 黒い服に隊長の印である赤い飾り帯を斜めにかけたコック隊長と、その右横に黄色の服を着たラウテンブルフ副隊長黄色いドレスの少女は隊のマスコット的な存在だそうです。

    黒い服に隊長の印である赤い飾り帯を斜めにかけたコック隊長と、その右横に黄色の服を着たラウテンブルフ副隊長黄色いドレスの少女は隊のマスコット的な存在だそうです。

  • 黄色いドレスの少女の帯にぶら下がった鶏の爪は火縄銃手の象徴で、死んだ鶏は打ち倒された敵の象徴で黄色は勝利の色だそうです。鶏の後ろの銃も火縄銃隊を象徴し、彼女は自警団の盃を持っています。彼女の前の人物はオークの葉のあしらわれた兜をかぶっていますが、これは火縄銃手の伝統的なモチーフだそうです。

    黄色いドレスの少女の帯にぶら下がった鶏の爪は火縄銃手の象徴で、死んだ鶏は打ち倒された敵の象徴で黄色は勝利の色だそうです。鶏の後ろの銃も火縄銃隊を象徴し、彼女は自警団の盃を持っています。彼女の前の人物はオークの葉のあしらわれた兜をかぶっていますが、これは火縄銃手の伝統的なモチーフだそうです。

  • ガイドさんの説明とこのガイドを見ると詳細がより分かりやすいです。

    ガイドさんの説明とこのガイドを見ると詳細がより分かりやすいです。

  • 裏表に詳細が説明されていますが、日本語版はありません。

    裏表に詳細が説明されていますが、日本語版はありません。

  • 隊長と副隊長の頭上に文字が書かれたレリーフがありますが、これは後年別の人によって描かれたそうです。また元々はもっと大きな絵だったそうですが、左側の一部が切り取られているそうです。

    隊長と副隊長の頭上に文字が書かれたレリーフがありますが、これは後年別の人によって描かれたそうです。また元々はもっと大きな絵だったそうですが、左側の一部が切り取られているそうです。

  • ほとんどの人が目を止めませんが、オリジナルの絵の右側に完成当時の模写が展示されています。見比べると上部の10%くらい、左側の15%くらいが切り取られているのが分かります。頭上のレリーフも描かれていません。ガイドさんの説明を聞くのはここまでにして、妻と見たいものだけを急ぎ足で回ります。

    ほとんどの人が目を止めませんが、オリジナルの絵の右側に完成当時の模写が展示されています。見比べると上部の10%くらい、左側の15%くらいが切り取られているのが分かります。頭上のレリーフも描かれていません。ガイドさんの説明を聞くのはここまでにして、妻と見たいものだけを急ぎ足で回ります。

  • レンブラント・ファン・レイン「ユダヤの花嫁(イサクとリベカ)」<br />旧約聖書に登場するイスラエルの民の祖先アブラハムの息子イサクと、下僕エリエゼルによって連れてこられた妻リベカが愛し合い抱擁する場面です。

    レンブラント・ファン・レイン「ユダヤの花嫁(イサクとリベカ)」
    旧約聖書に登場するイスラエルの民の祖先アブラハムの息子イサクと、下僕エリエゼルによって連れてこられた妻リベカが愛し合い抱擁する場面です。

  • ヤン・ステーン「自画像」<br />彼は静物画、肖像画、歴史画、宗教画など様々なジャンルの作品を800ほど制作しましたが特に有名なのは農民を描いた風俗画です。酔っ払った人々の乱痴気騒ぎや結婚式やピクニック、意地悪をされて泣く子供の姿などをユーモラスに描いています。また教訓的な寓話やことわざを題材にしたことも多く、兼業で居酒屋を経営していたのでそこで人々を観察していたと思われます。

    ヤン・ステーン「自画像」
    彼は静物画、肖像画、歴史画、宗教画など様々なジャンルの作品を800ほど制作しましたが特に有名なのは農民を描いた風俗画です。酔っ払った人々の乱痴気騒ぎや結婚式やピクニック、意地悪をされて泣く子供の姿などをユーモラスに描いています。また教訓的な寓話やことわざを題材にしたことも多く、兼業で居酒屋を経営していたのでそこで人々を観察していたと思われます。

  • ヤン・ステーン「病気の女性」<br />具合が悪く伏せる女性の手を取り脈を図るのは医者です。でも病気を治すことは出来ません。彼女の病気は恋煩いですから。

    ヤン・ステーン「病気の女性」
    具合が悪く伏せる女性の手を取り脈を図るのは医者です。でも病気を治すことは出来ません。彼女の病気は恋煩いですから。

  • フランス・ハルス「陽気な酒飲み」<br />17世紀に活躍した画家フランス・ハルスが1618年頃から1630年頃まで行った様々な人々の豊かな表情を描写した代表的な作例のひとつです。他の風俗的肖像画と同様にモデルは不明ですが、機嫌よく酒を飲む男の単身像はフランス・ハルスの最も特徴的な表現手法で軽くリズム感に溢れる筆跡で描かれています。酔っぱらった眼差しは会話するかのように見え、眺めていると画中に引き込まれそうになります。

    フランス・ハルス「陽気な酒飲み」
    17世紀に活躍した画家フランス・ハルスが1618年頃から1630年頃まで行った様々な人々の豊かな表情を描写した代表的な作例のひとつです。他の風俗的肖像画と同様にモデルは不明ですが、機嫌よく酒を飲む男の単身像はフランス・ハルスの最も特徴的な表現手法で軽くリズム感に溢れる筆跡で描かれています。酔っぱらった眼差しは会話するかのように見え、眺めていると画中に引き込まれそうになります。

  • ヨハネス・フェルメール「小路」<br />フェルメールの2点しか現存しない風景画のうちの1つです。もう1点は有名なデルフトの眺望です。この作品はデルフト市内のどこで描かれたかについては諸説ありますが、特定の場所を描いたものではないという説が有力のようです。デルフトの町を歩いていたらこんな風景はいくらでも見つかりそうな気がします。さすがに民族衣装を着た人はいないでしょうが。自分が旅してきた場所の絵を観ると今までとは違って見えるのが不思議です。

    ヨハネス・フェルメール「小路」
    フェルメールの2点しか現存しない風景画のうちの1つです。もう1点は有名なデルフトの眺望です。この作品はデルフト市内のどこで描かれたかについては諸説ありますが、特定の場所を描いたものではないという説が有力のようです。デルフトの町を歩いていたらこんな風景はいくらでも見つかりそうな気がします。さすがに民族衣装を着た人はいないでしょうが。自分が旅してきた場所の絵を観ると今までとは違って見えるのが不思議です。

  • ヨハネス・フェルメール「牛乳を注ぐ女」<br />画面右下の箱状のものは足温器のようです。フェルメールの作品には女性像が多いですが、働く女中をひとりだけで表したものはこれだけです。デルフトの眺望と真珠の耳飾の少女とともに、フェルメールのもっとも著名な作品の1つで、壁面の質感や籠に入ったパンや陶器などの質感描写が素晴らしいです。

    ヨハネス・フェルメール「牛乳を注ぐ女」
    画面右下の箱状のものは足温器のようです。フェルメールの作品には女性像が多いですが、働く女中をひとりだけで表したものはこれだけです。デルフトの眺望と真珠の耳飾の少女とともに、フェルメールのもっとも著名な作品の1つで、壁面の質感や籠に入ったパンや陶器などの質感描写が素晴らしいです。

  • ヨハネス・フェルメール「ラブレター」<br />手紙を受け取って当惑顔の若い女性と、訳知り顔の女中が描かれています。どんな物語があるのかは離れた絵の外から眺めている物が考えるという事でしょう。眺めているうちにこの屋敷の隣の部屋にいるような気分になってきます。

    ヨハネス・フェルメール「ラブレター」
    手紙を受け取って当惑顔の若い女性と、訳知り顔の女中が描かれています。どんな物語があるのかは離れた絵の外から眺めている物が考えるという事でしょう。眺めているうちにこの屋敷の隣の部屋にいるような気分になってきます。

  • 「つばの広い帽子を被る女性」<br />アラート・ファン・エフェルディンヘン<br />彼女のエキゾチックな日除け帽と挑発的にむき出しの肩は、エロチックなメッセージも含んでいるようです。

    「つばの広い帽子を被る女性」
    アラート・ファン・エフェルディンヘン
    彼女のエキゾチックな日除け帽と挑発的にむき出しの肩は、エロチックなメッセージも含んでいるようです。

  • レンブラント・ファン・レイン「自画像」<br />アルテ・ピナコテークにも同じ頃に描かれた肖像画が収蔵されています。歳を取った後の肖像画と見比べるとレンブラントの人生が垣間見られたような気がしました。<br />

    レンブラント・ファン・レイン「自画像」
    アルテ・ピナコテークにも同じ頃に描かれた肖像画が収蔵されています。歳を取った後の肖像画と見比べるとレンブラントの人生が垣間見られたような気がしました。

  • レンブラント・ファン・レイン「カプチン派修道士に扮するティトゥス」<br />最初の妻サスキアと8年間の結婚生活の中で生まれた子供は4人いましたが、最初の3人は2カ月以上生きることができませんでした。最後生まれたティトゥスだけが元気に育つことができ、「勉強するティトゥス」「読書をするティトゥス」など、レンブラントは何度か息子をモデルに使っています。

    レンブラント・ファン・レイン「カプチン派修道士に扮するティトゥス」
    最初の妻サスキアと8年間の結婚生活の中で生まれた子供は4人いましたが、最初の3人は2カ月以上生きることができませんでした。最後生まれたティトゥスだけが元気に育つことができ、「勉強するティトゥス」「読書をするティトゥス」など、レンブラントは何度か息子をモデルに使っています。

  • レンブラント・ファン・レイン「聖パウロに扮した自画像」<br />レンブラントが破産して家族や弟子と共に豪邸から半分ほどの広さの借家に引越した頃に描かれた作品です。キリスト教弾圧のためにダマスクスへ向かう道中、突然に主イエスの声を聞いて熱心なキリスト教徒へと改宗した聖パウロの姿で自画像を描いています。

    レンブラント・ファン・レイン「聖パウロに扮した自画像」
    レンブラントが破産して家族や弟子と共に豪邸から半分ほどの広さの借家に引越した頃に描かれた作品です。キリスト教弾圧のためにダマスクスへ向かう道中、突然に主イエスの声を聞いて熱心なキリスト教徒へと改宗した聖パウロの姿で自画像を描いています。

  • レンブラント・ファン・レイン「エルサレムの破壊を嘆くエレミヤ」<br />聖書の預言者エレミヤが焼け落ちるエルサレムから逃れ、破壊を嘆く姿が描かれています。レンブラントらしい光と影が老人の苦悩を引き立てています。<br />ここを再訪する前にエルミタージュ美術館でも素晴らしいレンブラントの作品を多く見てきました。

    レンブラント・ファン・レイン「エルサレムの破壊を嘆くエレミヤ」
    聖書の預言者エレミヤが焼け落ちるエルサレムから逃れ、破壊を嘆く姿が描かれています。レンブラントらしい光と影が老人の苦悩を引き立てています。
    ここを再訪する前にエルミタージュ美術館でも素晴らしいレンブラントの作品を多く見てきました。

  • レンブラント・ファン・レイン「トビトとアンナ 」<br />画家として独立した頃に描かれた初期作品です。旧約聖書外典の題材で裕福で信仰の厚かったトビトの目に燕の糞が入り盲目になる話です。財産も失ったことで猜疑心が生まれ、仕事から帰宅した妻アンナが手間賃がわりに受け取った山羊の子を盗んだのではないかと疑いをかけます。妻アンナがそれを否定し、盲目になってから独善的で猜疑心に苛まれると咎めます。そしてトビトが祈りを捧げ悔悛する姿を描いています。

    レンブラント・ファン・レイン「トビトとアンナ 」
    画家として独立した頃に描かれた初期作品です。旧約聖書外典の題材で裕福で信仰の厚かったトビトの目に燕の糞が入り盲目になる話です。財産も失ったことで猜疑心が生まれ、仕事から帰宅した妻アンナが手間賃がわりに受け取った山羊の子を盗んだのではないかと疑いをかけます。妻アンナがそれを否定し、盲目になってから独善的で猜疑心に苛まれると咎めます。そしてトビトが祈りを捧げ悔悛する姿を描いています。

  • レンブラント・ファン・レイン<br />「女預言者ハンナの預言書を読む年老いた女」<br />ハンナはルカによる福音書の中の女予言者です。この絵の何が凄いと言って老婆の右手の皺の質感は尋常ではありません。そこに切り取った皮が貼ってあるように見えます。

    レンブラント・ファン・レイン
    「女預言者ハンナの預言書を読む年老いた女」
    ハンナはルカによる福音書の中の女予言者です。この絵の何が凄いと言って老婆の右手の皺の質感は尋常ではありません。そこに切り取った皮が貼ってあるように見えます。

  • アダム ・ ウォーカー「岩の多い海岸沖の難破」<br />海へ乗出した船乗りはまさに命がけでした。当時の木製の船は小さくてもろく、そして危険性は測り難い深みに住んでいるぞっとする生きものの恐怖物語で誇張されていきます。ウォーカーはあらゆる水夫の最悪の悪夢のイメージを作りあげました。一艘の船は岩礁に乗り上げ沈没寸前です。二艘の船も大きく傾いてしまっています。船を離れた救命ボートの船乗りも巨大な魚に狙われています。

    アダム ・ ウォーカー「岩の多い海岸沖の難破」
    海へ乗出した船乗りはまさに命がけでした。当時の木製の船は小さくてもろく、そして危険性は測り難い深みに住んでいるぞっとする生きものの恐怖物語で誇張されていきます。ウォーカーはあらゆる水夫の最悪の悪夢のイメージを作りあげました。一艘の船は岩礁に乗り上げ沈没寸前です。二艘の船も大きく傾いてしまっています。船を離れた救命ボートの船乗りも巨大な魚に狙われています。

  • アドリアン・ピーテル・ファン・デ・ヴェーネ「魂の漁」<br />これも大好きな絵です。<br />スペインとオランダ共和国との間に12年間の休戦中の異なる宗教の嫉妬のアレゴリーです。左には北のオランダ人のプロテスタント、そして右は南部に住むカトリックの人々。彼らを隔てている広い川で魂の救済を行っています。<br />プロテスタントの網はカトリックの網より大きいです。<br />そして左側で太陽は輝き、木々は葉をつけています。<br />これは聖歌へ習うものです。「高潔な人の行いは木々に実る果実のように無くなることはない。」

    アドリアン・ピーテル・ファン・デ・ヴェーネ「魂の漁」
    これも大好きな絵です。
    スペインとオランダ共和国との間に12年間の休戦中の異なる宗教の嫉妬のアレゴリーです。左には北のオランダ人のプロテスタント、そして右は南部に住むカトリックの人々。彼らを隔てている広い川で魂の救済を行っています。
    プロテスタントの網はカトリックの網より大きいです。
    そして左側で太陽は輝き、木々は葉をつけています。
    これは聖歌へ習うものです。「高潔な人の行いは木々に実る果実のように無くなることはない。」

  • カトリックの信者は金銀財宝を手放さず、司教たち聖職者も網で引き揚げています。彼らのボートは沈みそうなほど傾いています。プロテスタントの人々は衣服さえも気に留めず救いを求めています。プロテスタントは現在のオランダで、カトリックは後に独立するベルギーの事です。

    カトリックの信者は金銀財宝を手放さず、司教たち聖職者も網で引き揚げています。彼らのボートは沈みそうなほど傾いています。プロテスタントの人々は衣服さえも気に留めず救いを求めています。プロテスタントは現在のオランダで、カトリックは後に独立するベルギーの事です。

  • ピーテル・パウル・ルーベンス「カロの勝利の戦車」<br />オランダ人の最高行政官フレデリック・ヘンリーは、1638年にアントワープ市を占領しようとしました。この試みは惨めに失敗します。南オランダを統治していたスペイン人はカッロの村の近くで彼の軍隊を虐殺します。<br />フランドルの画家ルーベンスによるこの大きな油彩スケッチは、勝利の二輪戦車のための下絵でした。

    ピーテル・パウル・ルーベンス「カロの勝利の戦車」
    オランダ人の最高行政官フレデリック・ヘンリーは、1638年にアントワープ市を占領しようとしました。この試みは惨めに失敗します。南オランダを統治していたスペイン人はカッロの村の近くで彼の軍隊を虐殺します。
    フランドルの画家ルーベンスによるこの大きな油彩スケッチは、勝利の二輪戦車のための下絵でした。

  • ヘンドリック・コルネリウス・フルーム「ジブラルタル海峡の戦いで爆発するスペイン艦隊の旗艦」<br />ジブラルタルの海戦は八十年戦争におけるネーデルラント連邦共和国とスペインの戦いです。<br />

    ヘンドリック・コルネリウス・フルーム「ジブラルタル海峡の戦いで爆発するスペイン艦隊の旗艦」
    ジブラルタルの海戦は八十年戦争におけるネーデルラント連邦共和国とスペインの戦いです。

  • オランダ海軍の艦隊がジブラルタルに碇泊中のスペイン艦隊を奇襲攻撃し4時間でスペイン艦隊は壊滅状態に陥ります。オランダ海軍の司令官ヘームスケルクは奇襲を行うにあたってジブラルタルの湾をいくつかの船を使って封鎖し、艦隊を二分してスペイン海軍を挟撃します。スペイン海軍は火薬庫の爆発などによって全ての艦が戦闘能力を喪失し、オランダ海軍はヘームスケルクを失ったものの圧倒的な勝利を得ます。奇襲を受けて沈みゆく軍艦から逃げる兵士たち。ある者は神に祈り、ある者は仲間を助けています。下半身も露わに海に落ちる者もいます。

    オランダ海軍の艦隊がジブラルタルに碇泊中のスペイン艦隊を奇襲攻撃し4時間でスペイン艦隊は壊滅状態に陥ります。オランダ海軍の司令官ヘームスケルクは奇襲を行うにあたってジブラルタルの湾をいくつかの船を使って封鎖し、艦隊を二分してスペイン海軍を挟撃します。スペイン海軍は火薬庫の爆発などによって全ての艦が戦闘能力を喪失し、オランダ海軍はヘームスケルクを失ったものの圧倒的な勝利を得ます。奇襲を受けて沈みゆく軍艦から逃げる兵士たち。ある者は神に祈り、ある者は仲間を助けています。下半身も露わに海に落ちる者もいます。

  • 物凄い火炎をあげて沈みゆく旗艦の船尾にはカトリックの守護聖人らしき彫像と天使をいただく旗がなびいています。この戦いはカトリックとプロテスタントの戦いでもあるので、プロテスタントの勝利も込められているのでしょう。そして最大の見どころは爆風で飛ばされた船乗りたちが空に舞っている姿です。実際の戦いでもこんな情景が見られたのでしょうか。

    物凄い火炎をあげて沈みゆく旗艦の船尾にはカトリックの守護聖人らしき彫像と天使をいただく旗がなびいています。この戦いはカトリックとプロテスタントの戦いでもあるので、プロテスタントの勝利も込められているのでしょう。そして最大の見どころは爆風で飛ばされた船乗りたちが空に舞っている姿です。実際の戦いでもこんな情景が見られたのでしょうか。

  • ミシェル・ヤン・ファン・ミーレフェルト<br />「マウリッツ・ファン・ナッサウの肖像」<br />ウィレム2世の次男でフィリップス・ウィレムの弟でフレデリック・ヘンドリックの兄にあたります。父の死後スペインとの八十年戦争において中心的な役割を果たします。

    ミシェル・ヤン・ファン・ミーレフェルト
    「マウリッツ・ファン・ナッサウの肖像」
    ウィレム2世の次男でフィリップス・ウィレムの弟でフレデリック・ヘンドリックの兄にあたります。父の死後スペインとの八十年戦争において中心的な役割を果たします。

  • ディルク・ファン・デーレン「デルフトの新教会のウェレム2世の墓の脇に立つ家族」<br />2年前に見たデルフトのウィレム2世のお墓そのままです。描かれたのは1621年ですからその後も変わっていないのだと思います。<br />「Father of the Fatherland」祖国の父っていい言葉だなと思いました。

    ディルク・ファン・デーレン「デルフトの新教会のウェレム2世の墓の脇に立つ家族」
    2年前に見たデルフトのウィレム2世のお墓そのままです。描かれたのは1621年ですからその後も変わっていないのだと思います。
    「Father of the Fatherland」祖国の父っていい言葉だなと思いました。

  • 建国の父ウィレム2世の墓の前で正装して記念の肖像を描いてもらっている両親と2人の息子たち。カメラの無い時代でも考えることは一緒ですね。

    建国の父ウィレム2世の墓の前で正装して記念の肖像を描いてもらっている両親と2人の息子たち。カメラの無い時代でも考えることは一緒ですね。

  • この辺りの絵画はオランダという国の生い立ちを知らないとあまり面白くはありません。そういう我々も2年前にデルフトへ行く前はあまり詳しくありませんでした。ただ滞在した3日の間に入った教会や博物館は勉強になりました。

    この辺りの絵画はオランダという国の生い立ちを知らないとあまり面白くはありません。そういう我々も2年前にデルフトへ行く前はあまり詳しくありませんでした。ただ滞在した3日の間に入った教会や博物館は勉強になりました。

  • その後の2年間の間にスリランカも旅したのでこういったレリーフも懐かしく感じます。

    その後の2年間の間にスリランカも旅したのでこういったレリーフも懐かしく感じます。

  • ウィリアム・レックス「大型帆船模型」<br />この模型は17世紀のオランダ海軍の軍艦で、実際の軍艦も建造された造船所で製作されました。模型でも全長410センチの大きさがありますが、実際の軍艦はこの12倍の大きさですから50メートル近い大きさだったという事です。この船には74の大砲を備え、ゼーランドの海軍本部の会議室に置かれていたそうです。

    ウィリアム・レックス「大型帆船模型」
    この模型は17世紀のオランダ海軍の軍艦で、実際の軍艦も建造された造船所で製作されました。模型でも全長410センチの大きさがありますが、実際の軍艦はこの12倍の大きさですから50メートル近い大きさだったという事です。この船には74の大砲を備え、ゼーランドの海軍本部の会議室に置かれていたそうです。

  • こんな船でスリランカにも航海していったのでしょうか…。

    こんな船でスリランカにも航海していったのでしょうか…。

  • カイバース・ライブラリーは現在も実際に使われている図書館です。自然光が入ってとても美しい場所です。「世界の美しい図書館13選」に選ばれているほどの図書館です。そのいくつかは行った事がある場所でした。<br />世界の図書館13選:http://weburbanist.com/2011/08/22/bountiful-books-13-incredibly-intricate-historic-libraries/

    カイバース・ライブラリーは現在も実際に使われている図書館です。自然光が入ってとても美しい場所です。「世界の美しい図書館13選」に選ばれているほどの図書館です。そのいくつかは行った事がある場所でした。
    世界の図書館13選:http://weburbanist.com/2011/08/22/bountiful-books-13-incredibly-intricate-historic-libraries/

  • デルフト焼の花瓶ですがシルエットは沈香壺だったり、明時代の瓶(へい)だったり中国趣味や日本の陶磁器をまねたのだと感じます。カップボードもオランダ製で17世紀の素晴らしい装飾です。

    デルフト焼の花瓶ですがシルエットは沈香壺だったり、明時代の瓶(へい)だったり中国趣味や日本の陶磁器をまねたのだと感じます。カップボードもオランダ製で17世紀の素晴らしい装飾です。

  • 「フラワーピラミッド」<br />10段の中国のパゴダのスタイルのデルフト陶器の高いチューリップホルダーです。2年前も同じような写真を撮っていました。

    「フラワーピラミッド」
    10段の中国のパゴダのスタイルのデルフト陶器の高いチューリップホルダーです。2年前も同じような写真を撮っていました。

  • このバイオリンも同じ位置に飾られていました。

    このバイオリンも同じ位置に飾られていました。

  • 当時のチューリップが高価だったことを感じさせるデルフト焼きです。

    当時のチューリップが高価だったことを感じさせるデルフト焼きです。

  • アドリアーン・コールテ「アスパラガスのある静物」<br />デン・ハーグのマウリッツハイス美術館の「苺のある静物」も素晴らしかったですが、このアスパラガスも素晴らしかったです。2年前に旅していたのがちょうど白アスパラガスの季節だったのでベルギーでもオランダでも何度も美味しくいただきました。

    アドリアーン・コールテ「アスパラガスのある静物」
    デン・ハーグのマウリッツハイス美術館の「苺のある静物」も素晴らしかったですが、このアスパラガスも素晴らしかったです。2年前に旅していたのがちょうど白アスパラガスの季節だったのでベルギーでもオランダでも何度も美味しくいただきました。

  • ガブリエル・メツー「病気の子供」<br />1663年アムステルダム中で伝染病が荒れ狂いました。市民の10分の1が亡くなったほどです。灰色の背景に対して強烈な明るい色が印象的です。この場面はピエタを思い出させ、未婚の母の膝の上で彼女の息子が息を引き取ろうとしています。 後ろの壁にもキリストの磔の絵が飾られています。

    ガブリエル・メツー「病気の子供」
    1663年アムステルダム中で伝染病が荒れ狂いました。市民の10分の1が亡くなったほどです。灰色の背景に対して強烈な明るい色が印象的です。この場面はピエタを思い出させ、未婚の母の膝の上で彼女の息子が息を引き取ろうとしています。 後ろの壁にもキリストの磔の絵が飾られています。

  • 「アムステルダムのダム広場の市長舎」<br />この後ダム広場にも行くという事でしたが、いつの間にか中止になっていました。

    「アムステルダムのダム広場の市長舎」
    この後ダム広場にも行くという事でしたが、いつの間にか中止になっていました。

  • ジェームス・アンソール「陰謀」<br />アンソールは1860年にベルギーのオステンド生まれ、ルネ・マグリットやポール・デルヴォーと並びベルギー近代絵画を代表する画家作家です。シルクハットをかぶり、どこか世間ずれしていない雰囲気を漂わせる男性を中心に、仮面をかぶったような不自然な表情の人々が取り囲んでいます。男性の腕を取って甘える左の女性は口元に不敵な笑みを浮かべ、右の女性は赤ちゃんを乱暴に抱いて何かを訴えていますが、それぞれ思惑がありそうな表情です。

    ジェームス・アンソール「陰謀」
    アンソールは1860年にベルギーのオステンド生まれ、ルネ・マグリットやポール・デルヴォーと並びベルギー近代絵画を代表する画家作家です。シルクハットをかぶり、どこか世間ずれしていない雰囲気を漂わせる男性を中心に、仮面をかぶったような不自然な表情の人々が取り囲んでいます。男性の腕を取って甘える左の女性は口元に不敵な笑みを浮かべ、右の女性は赤ちゃんを乱暴に抱いて何かを訴えていますが、それぞれ思惑がありそうな表情です。

  • ヘンドリック・ウィレム・メスダグ「波打ち際の漁船」<br />メスタグはスヘフェニンゲンの漁師と彼らの使う底の平らな漁船に魅了されます。遠浅の砂浜のためこのような特殊な形状の漁船が出来たのでしょう。船の形状などはこの海岸に行ってみるとなるほどと思えます。デン・ハーグのパノラマ・メスタグも期待しないで言ったのですが素晴らしかったです。<br />https://4travel.jp/travelogue/11025518

    ヘンドリック・ウィレム・メスダグ「波打ち際の漁船」
    メスタグはスヘフェニンゲンの漁師と彼らの使う底の平らな漁船に魅了されます。遠浅の砂浜のためこのような特殊な形状の漁船が出来たのでしょう。船の形状などはこの海岸に行ってみるとなるほどと思えます。デン・ハーグのパノラマ・メスタグも期待しないで言ったのですが素晴らしかったです。
    https://4travel.jp/travelogue/11025518

  • ポール・ジョセフ・コンスタンチン・ガブリエル<br />「7月の月と呼ばれる運河の水車」<br />日本人には静かな田園の風車の絵と見えますが、実際に風をはらんだ風車の羽を見るとものすごい音がしていると思います。

    ポール・ジョセフ・コンスタンチン・ガブリエル
    「7月の月と呼ばれる運河の水車」
    日本人には静かな田園の風車の絵と見えますが、実際に風をはらんだ風車の羽を見るとものすごい音がしていると思います。

  • フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ「ドン・ラモン・サトゥの肖像」<br />ゴヤは友人であったスペインの裁判官の肖像を描いています。この時すでに76歳でした。サトゥはカスティリャで最も高い裁判所の裁判官でした。ラフな服装は彼とゴヤの親密さを感じさせます。

    フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ「ドン・ラモン・サトゥの肖像」
    ゴヤは友人であったスペインの裁判官の肖像を描いています。この時すでに76歳でした。サトゥはカスティリャで最も高い裁判所の裁判官でした。ラフな服装は彼とゴヤの親密さを感じさせます。

  • クロード・モネ「モナコ近くの断崖の道」<br />この辺りから時代が下って印象派の作品の並ぶ部屋に入ります。モネの時代には断崖沿いに作られた道は幅が狭い山の小道でした。現在はニースとモナコの間の大きな通りです。太陽は高く孤独な歩行者の影は短いです。モネの仕事がオランダでまだまったく知られていなかった頃にこの美術館に収蔵されています。

    クロード・モネ「モナコ近くの断崖の道」
    この辺りから時代が下って印象派の作品の並ぶ部屋に入ります。モネの時代には断崖沿いに作られた道は幅が狭い山の小道でした。現在はニースとモナコの間の大きな通りです。太陽は高く孤独な歩行者の影は短いです。モネの仕事がオランダでまだまったく知られていなかった頃にこの美術館に収蔵されています。

  • フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」<br />弟のテオから連絡をもらった後1886年にゴッホはパリへ引っ越しました。 時間を浪費しないで彼はいくつかの自画像を描いています。自画像であればモデルにお金を支払う必要もありません。ファッショナブルに服を着たパリジャンだと自身で述べていたそうです。画集なのでゴッホの自画像は幾つか観ていましたがこの自画像が一番いいなと思っていました。パリにいた1886年の冬に描かれているので精神的にも安定していたのではないでしょうか。眉間から放射線状に筆を置いているようで、正面から眺めていると手前に浮き出てくるように感じられました。

    フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」
    弟のテオから連絡をもらった後1886年にゴッホはパリへ引っ越しました。 時間を浪費しないで彼はいくつかの自画像を描いています。自画像であればモデルにお金を支払う必要もありません。ファッショナブルに服を着たパリジャンだと自身で述べていたそうです。画集なのでゴッホの自画像は幾つか観ていましたがこの自画像が一番いいなと思っていました。パリにいた1886年の冬に描かれているので精神的にも安定していたのではないでしょうか。眉間から放射線状に筆を置いているようで、正面から眺めていると手前に浮き出てくるように感じられました。

  • フィンセント・ファン・ゴッホ「下生え」<br />今までゴッホの絵をじっくり観る機会はあまり無く、上野の国立西洋美術館とパリのロダン美術館しか思い出せないくらいです。改めて絵の具の置き方とかを見ていくと素晴らしいなと思えました。印刷物では分からない凄みがあります。翌日に行くクレラー・ミュラー美術館に期待が膨らみます。

    フィンセント・ファン・ゴッホ「下生え」
    今までゴッホの絵をじっくり観る機会はあまり無く、上野の国立西洋美術館とパリのロダン美術館しか思い出せないくらいです。改めて絵の具の置き方とかを見ていくと素晴らしいなと思えました。印刷物では分からない凄みがあります。翌日に行くクレラー・ミュラー美術館に期待が膨らみます。

  • フィンセント・ファン・ゴッホ「カラフェとレモンの乗った皿」<br />2年前の旅行では3週間滞在しながらクレラー・ミュラー美術館まで足を延ばすことが出来ませんでした。今回のクリスマスマーケット巡りもこの美術館がコースに入っていたから参加したようなものです。<br />

    フィンセント・ファン・ゴッホ「カラフェとレモンの乗った皿」
    2年前の旅行では3週間滞在しながらクレラー・ミュラー美術館まで足を延ばすことが出来ませんでした。今回のクリスマスマーケット巡りもこの美術館がコースに入っていたから参加したようなものです。

  • たった1時間ではこれくらいしか見ることが出来ませんでした。

    たった1時間ではこれくらいしか見ることが出来ませんでした。

  • 午後5時には閉館ですからね。日も落ちてきました。

    午後5時には閉館ですからね。日も落ちてきました。

  • 美術館前の広場を見ることも無く、地下の駐車場からバスに乗ります。

    美術館前の広場を見ることも無く、地下の駐車場からバスに乗ります。

  • アムステルダムのこれが見納めです。

    アムステルダムのこれが見納めです。

  • ゴッホ美術館に行きたい方もいらっしゃいましたが、外観を見ることも出来ません。

    ゴッホ美術館に行きたい方もいらっしゃいましたが、外観を見ることも出来ません。

  • 「あの赤いのが飾り窓です。見ることが出来て良かったですね。」って…。妻と一緒の夜の社会科見学を思い出します。<br />https://4travel.jp/travelogue/11025537

    「あの赤いのが飾り窓です。見ることが出来て良かったですね。」って…。妻と一緒の夜の社会科見学を思い出します。
    https://4travel.jp/travelogue/11025537

  • トラブル続きだった2年前のベルギーとオランダ旅行ではスリには遭うしアムステルダムの駅前では券売機からクレジットカードを抜くのを忘れ、旅の最後の夜に妻から「お願いだからあたしだけはちゃんと連れて帰ってね。」とトラム乗場で言われました。「当り前じゃないか。」と言ったとたんにドアを閉められ、妻とは泣き別れになったことを思い出します。

    トラブル続きだった2年前のベルギーとオランダ旅行ではスリには遭うしアムステルダムの駅前では券売機からクレジットカードを抜くのを忘れ、旅の最後の夜に妻から「お願いだからあたしだけはちゃんと連れて帰ってね。」とトラム乗場で言われました。「当り前じゃないか。」と言ったとたんにドアを閉められ、妻とは泣き別れになったことを思い出します。

  • ちょっと残念なアムステルダム観光です。

    ちょっと残念なアムステルダム観光です。

  • 町中で見掛ける×××はアムステルダム市のマークだということです。アムステルダムを襲った3つの災難( 水害、大火、厄病 )に由来する象徴だという事です。

    町中で見掛ける×××はアムステルダム市のマークだということです。アムステルダムを襲った3つの災難( 水害、大火、厄病 )に由来する象徴だという事です。

  • 下車観光の最後はアムステルダム・ライトフェスティバルの一部と「マヘレの跳ね橋」です。

    下車観光の最後はアムステルダム・ライトフェスティバルの一部と「マヘレの跳ね橋」です。

  • 遠くに跳ね橋が見えます。そして運河めぐりの観光船も。イルミネーションのある橋の下を潜るのを待っています。

    遠くに跳ね橋が見えます。そして運河めぐりの観光船も。イルミネーションのある橋の下を潜るのを待っています。

  • でもイルミネーションが無い方がきれいです。ライトフェスティバルは市内の運河のいたるところで開催されているようですが、見ることが出来たのかここだけです。

    でもイルミネーションが無い方がきれいです。ライトフェスティバルは市内の運河のいたるところで開催されているようですが、見ることが出来たのかここだけです。

  • 2年前のアムステルダム最後の晩にディナークルーズに参加しておいて良かったです。それが無かったら…。これだけのアムステルダム観光では落胆したと思います。<br />https://4travel.jp/travelogue/11025719

    2年前のアムステルダム最後の晩にディナークルーズに参加しておいて良かったです。それが無かったら…。これだけのアムステルダム観光では落胆したと思います。
    https://4travel.jp/travelogue/11025719

  • この時までは一度ホテルにチェックインした後にホテルのシャトルバスで空港まで出て、電車で中央駅まで出ようと思っていました。

    この時までは一度ホテルにチェックインした後にホテルのシャトルバスで空港まで出て、電車で中央駅まで出ようと思っていました。

  • この後にダム広場で少し時間がもらえるという説明でしたが、ガイドさんとはここでお別れ、ダム広場へは行かず夕ご飯に行くことになりました。

    この後にダム広場で少し時間がもらえるという説明でしたが、ガイドさんとはここでお別れ、ダム広場へは行かず夕ご飯に行くことになりました。

  • アムステルダムの観光は×××でした。

    アムステルダムの観光は×××でした。

  • 空港への道中にあるレストランで晩御飯です。「De Halve Maen」とはハーフムーンという意味です。

    空港への道中にあるレストランで晩御飯です。「De Halve Maen」とはハーフムーンという意味です。

  • 席に着くとすぐにサラダが出てきます。ツナサラダで美味しかったです。

    席に着くとすぐにサラダが出てきます。ツナサラダで美味しかったです。

  • そしてビールを注文しました。アムステルのラドラーです。ここ5年くらい我が家では人気のビールです。日本ではあまり売っていないし、売っていても高いので普通のビールにレモンジーナを等分で割って飲んでいます。

    そしてビールを注文しました。アムステルのラドラーです。ここ5年くらい我が家では人気のビールです。日本ではあまり売っていないし、売っていても高いので普通のビールにレモンジーナを等分で割って飲んでいます。

  • 最後の晩に乾杯です。

    最後の晩に乾杯です。

  • メインはヒュッツポットという料理です。マッシュポテトと人参の細かい付け合わせがヒュッツポットで、その上に肉団子が乗っています。プロテスタントの多いオランダは教会も地味ですが料理も地味です。よく言えば質実剛健という事でしょうが、カトリック教会の美しいベルギーは料理も美味しいと思います。

    メインはヒュッツポットという料理です。マッシュポテトと人参の細かい付け合わせがヒュッツポットで、その上に肉団子が乗っています。プロテスタントの多いオランダは教会も地味ですが料理も地味です。よく言えば質実剛健という事でしょうが、カトリック教会の美しいベルギーは料理も美味しいと思います。

  • デザートはパンネクックというクレープでした。

    デザートはパンネクックというクレープでした。

  • レストランの前には風車がありました。「スローテン風車博物館」という施設です。

    レストランの前には風車がありました。「スローテン風車博物館」という施設です。

  • そして空港近くの「ラディソン・BLU・スキポール」に到着です。

    そして空港近くの「ラディソン・BLU・スキポール」に到着です。

  • ラディソンに泊まるのは昨年のクリスマスマーケット巡りでスロヴェニアのリュブリャーナ以来です。割と豪華なので好きなホテルチェーンです。

    ラディソンに泊まるのは昨年のクリスマスマーケット巡りでスロヴェニアのリュブリャーナ以来です。割と豪華なので好きなホテルチェーンです。

  • 27人がチェックインするので結構時間がかかります。その間ネットで翌日の帰国分の座席を変更する人がたくさんいます。

    27人がチェックインするので結構時間がかかります。その間ネットで翌日の帰国分の座席を変更する人がたくさんいます。

  • 大抵のツアーの最終日のホテルは豪華なことが多いです。終わりよければすべて良しという事でしょうか。このホテルも今回のツアーの中では一番豪華です。

    大抵のツアーの最終日のホテルは豪華なことが多いです。終わりよければすべて良しという事でしょうか。このホテルも今回のツアーの中では一番豪華です。

  • そして機能的なデザインです。

    そして機能的なデザインです。

  • バスルームも使い勝手が良いです。

    バスルームも使い勝手が良いです。

  • 妻が持って帰りたがったミラーです。照明がアールデコっぽいです。

    妻が持って帰りたがったミラーです。照明がアールデコっぽいです。

  • お湯がたくさん出るので最後の晩もバスタブにゆっくり浸かりました。

    お湯がたくさん出るので最後の晩もバスタブにゆっくり浸かりました。

  • 冷蔵庫の使用はフロントでクレジットカードのデポジットが必要です。

    冷蔵庫の使用はフロントでクレジットカードのデポジットが必要です。

  • コーヒーポットやアイロンやアイロン台は完備しています。

    コーヒーポットやアイロンやアイロン台は完備しています。

  • 遠くに明るい光が見えますがスキポール空港です。あそこまでシャトルバスで移動して電車に乗り換えてと思ったら出掛けるのが面倒になりました。ロシアでは毎晩ホテルを脱走していましたが、クリスマスマーケットツアーでは毎晩大人しくしていました。

    遠くに明るい光が見えますがスキポール空港です。あそこまでシャトルバスで移動して電車に乗り換えてと思ったら出掛けるのが面倒になりました。ロシアでは毎晩ホテルを脱走していましたが、クリスマスマーケットツアーでは毎晩大人しくしていました。

  • NHKは映りませんでした。

    NHKは映りませんでした。

  • アントワープのお土産物屋さんで3.5ユーロで買ったお盆に今晩飲むビールたち。

    アントワープのお土産物屋さんで3.5ユーロで買ったお盆に今晩飲むビールたち。

  • アントワープのCOSガールズの姪へのクリスマスプレゼントです。

    アントワープのCOSガールズの姪へのクリスマスプレゼントです。

  • 妻の便乗品が数点ありますが、これはクリスマスプレゼントにしたものかどうか…。

    妻の便乗品が数点ありますが、これはクリスマスプレゼントにしたものかどうか…。

  • 韓国の人は「フランダースの犬」のアニメは自国の物と思っているそうです。アントワープのツーリストインフォメーションにもこんな立派な冊子があります。日本語のパンフレットなどはありません。

    韓国の人は「フランダースの犬」のアニメは自国の物と思っているそうです。アントワープのツーリストインフォメーションにもこんな立派な冊子があります。日本語のパンフレットなどはありません。

  • 風呂上がりにビールを何本か飲み比べます。そして最後の晩も更けてゆきます。

    風呂上がりにビールを何本か飲み比べます。そして最後の晩も更けてゆきます。

この旅行記のタグ

関連タグ

25いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

オランダで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
オランダ最安 487円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

オランダの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP