2017/12/07 - 2017/12/07
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kojikojiさん
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ケルン大聖堂と周辺を1時間ほど散策した後はアーヘンへの移動です。ケルンの大聖堂近くで観光バスの乗り降りができる場所は1か所しかありません。これはヨーロッパの町の多くが中心部への観光バスの乗り入れを規制しているからですが、そんなバスの乗降場はスリの狙い場所なので注意していました。ただ残念なことに同じツアーの方がスリの被害に遭ってしまいました。バスに乗ってしまえば次の町や次の国に移動しなければならないので被害届も出せないことになります。ツアーでクリスマスマーケットに行かれる方はご注意ください。かく言う自分も2年前ブリュッセルで被害に遭っています。感想としては狙われたら防いでも防ぎきれないという事です。どう抜かれたかいまだに分からないほどです。アーヘンへはバスで2時間ほどの移動で、バスは町外れの駐車場に停めることになります。ここからはシャトルバスで中心部まで移動します。片道2オイロで往復3オイロですが料金はツアーに含まれていました。歩いても20分くらいで到着するようですが、現地でのフリータイムは1時間ほどしかありません。混雑していたらそれだけ時間が短くなるわけですが、この時はすぐにバスに乗れたので効率が良かったです。まずは「アーヘン大聖堂」を見学します。入場は無料ですが、撮影には1オイロ必要です。西ヨーロッパの教会とは思えない東方教会の雰囲気や、ラベンナのビザンチンのモザイクやコルドバのメスキータのアーチを思い出させる不思議な空間でした。アーヘンで有名なものの1つにアーヘナープリンテンというお菓子があります。プリンテンとはドイツでいうレープクーヘンの一種ですが、レープクーヘンのルーツのようなお菓子だそうです。有名なお店が「ノービス」という店と「ファンデンダーレ」という店があるようなので2店舗で買い求め、食べ比べをしてみることにしました。お値段もお手頃なので木箱入りの物をお土産に買い求めました。もう少し時間があったらファンデンダーレのカフェにも入りたかったです。本来の目的のクリスマスマーケット巡りが最後になってしまいましたが、美味しいフリッツもいただけて満足でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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ケルンを出てアウトバーンを2時間ほど走ることになります。車窓の景色は牧草地や畑が延々と続きますがこんな火力発電所も見えたりします。現地のガイドさんはいないのでいろいろな説明が聞けないのが残念です。
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そんな辺りがクラブツーリズムやトラピックスとHISの違いを感じました。ずっと感じたことですが、添乗員さんの負担があまりに大きくて、見ていて気の毒なほどでした。
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一昨年行ったミュンヘン周辺よりはかなり北方なので、ホップ畑などは全く見掛けませんでした。
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アーヘンの町外れのバスの駐車場に到着しました。大きなテントは恐竜展のようなイベントを撤収しているところでした。仕事柄興味があったのですが見ている時間はありません。
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普段は町中を巡回する観光バスのようですが、この時期はクリスマスマーケット会場へのシャトルバスになっているようです。片道2オイロで往復3オイロでしたが料金はツアーに含まれていました。歩いても20分くらいで着くようですが、往復40分の時間はツアー客の我々にはありません。
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新市街は大きな大学があるようで若者で賑わっているような雰囲気でした。広場や公園もたくさんあるので住みやすそうでした。
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10分ほどでバスは旧市街の真ん中までやってきます。
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バスの停留所の横にはこんな瀟洒な建物がありました。アールデコのデザインが素晴らしいです。
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その建物の1階はカフェを併設した「バーバレラ(Barbarella)」というお菓子屋さんでした。ジャン・クロード・フォレ監督でジェーン・フォンダ主演の映画の題名が由来なのだと感じました。
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大人向けバンド・デシネのエポックメーカーとしてエロチックな描写の映画なのでお菓子もそんな風に見えてしまいます。
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そこから一本道の坂を登っていくと市庁舎の尖塔が見えてきます。
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市庁舎前のマーケットに到着です。
アーヘンのクリスマスマーケットの公式サイトは
http://aachenweihnachtsmarkt.de/en/ -
巨大なプリンテン人形がお出迎えです。この町のプリンテンはニュルンベルク名物のレープクーヘンに似たねっちりとしたスパイス入りのクッキーで「アーヘナープリンテン(Aachener Printen)」と呼ばれています。今日はこれを買わなければなりません。
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マーケットの屋台がたくさん並んでいるので良く見えませんが、美しい広場と市庁舎だと思います。まずは大聖堂に向かいます。マーケットの中を通り抜けられないらしく右手から回り込みます。
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ドイツで一番最初に世界遺産に登録された壮麗な大聖堂です。カール大帝が9世紀に礼拝堂として建てたもので、「司教の帽子」と呼ばれる丸屋根が特徴らしいのですが正面からでは確認できません。
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ここで一時解散して自由行動になりますがみなさん大聖堂に入られたみたいです。この大聖堂は北部ヨーロッパでは最古のもので786年にカール大帝がアーヘンの宮殿教会の建設を始めることに始まります。814年にカール大帝が亡くなると自身の大聖堂に埋葬され、彼の遺骨はいまも特別の神殿に保存されているそうです。
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中心の「宮殿教会」は後世の増築部分と比較すると驚くほど小さいですが、建設当時はアルプス以北では最大のドーム建築だったそうです。 古典主義様式とビザンティン様式、そしてゲルマン様式とフランク王国様式の要素を備えた素晴らしいデザインです。この大聖堂は936年から1531年にかけての約600年間に神聖ローマ帝国の30人の皇帝たちの戴冠式が執り行われた場所でもあるそうです。
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1978年この大聖堂はユネスコの世界遺産リストの登録のための最初の12の遺跡の1つになっています。八角形の聖堂の周囲には回廊がめぐらされ、そのアーチ天井は輝くモザイクで覆われています。イタリアのラヴェンナのビザンチンモザイクを思い出させるような美しさです。
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アーチの連続はスペインのコルドバのメスキータかイスタンブールのアヤソフィアのようでもあります。
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オクタゴンと呼ばれるだけあって八角形の聖堂です。天井のモザイクもビザンチンの影響を感じます。
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その奥には増築されたであろう内陣があります。ゴシックのステンドグラスとのデザインの対比も面白いです。
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アーヘンの聖母子像です。足元の植栽がクリスマスらしさを感じます。先月のロシア旅行でさんざん見たナナカマドの実が松葉に映えて綺麗です。
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黄金の祭壇が素晴らしいです。奥にはガラスケースに覆われた聖母マリアの聖櫃、そして聖母子像が掲げられています。
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この大聖堂のステンドグラスも素晴らしいです。パリのサント・シャペルを思い出します。
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ドイツの木彫も素晴らしいですね。三日月の上に立つ聖母マリアはヨハネの黙示録1に記載される「太陽を着て、足の下に月を踏み、頭上に12の星の冠を被っていた。」という記述に基づいているのでしょう。
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ヘンリー2世の黄金の説教壇が輝いています。巡礼者の莫大な流入に対処するために、ゴシック建築の時代に聖歌隊のためのホールが造営されたそうです。ガラスの礼拝堂と呼ばれ、カール大帝没後600年を記念して奉献されたそうです。
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こうやって見上げると天国へ行けそうな気がしてきます。どこかで免罪符を買ってからですが。
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もう少しゆっくり見学したかったですね。
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表から見ると完全にゴシック様式の教会ですが、その中に別の時代の聖堂が埋まっている印象を受けました。
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「大聖堂広場」は名前の通りアーヘン大聖堂の目の前にある広場です。大聖堂広場には「HEXENHOF」という魔女をテーマにしたお店が広く屋台を出しています。
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プリンテンは1口サイズのものからまな板のように大きなものまであり、形もトッピングも様々です。独特の食感と味なので好みが分かれるところですが、個人的にはレープクーヘンも含め好きな味です。1858年創業の老舗「ノービス(Nobis)」は街一番の有名店で種類も豊富ですし、シャトルバスの車窓からも支店がいくつか見えました。
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混雑したカフェの奥にショップがありました。お菓子に囲まれてテンション上がります。
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調べてみるとプリンテンとレープクヘンの材料はほとんど同じですがプリンテンはテンサイから採ったシロップを使い、レープクヘンはハチミツで甘みをつけるそうです。
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種類があまりに多すぎて迷ってしまいます。中にはチョコレートにペッパーがまぶしたものなんかもあります。
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お店のお姉さんは親切なうえにすごい美人さんでした。
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年末の友人宅のパーティへの手土産用を考えたら大きな紙袋2つになってしまいました。
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クリスマス時のドイツは魔法がかかったような魅力があります。
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カフェに併設されたお菓子屋さんのパンもおいしそうでした。
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これ絶対にかわいそうでもったいなくて食べられないな。
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時間があったらカフェでコーヒーを飲みながらこれを食べたかった。
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アーヘンの町中にはたくさんの彫刻が置かれていましたが、一番面白かったのがこのバーカウ(Bahkauv)という怪物です。17世紀頃の伝承に出てくる怪物で、男性の肩の上に乗るのですが男の応対によって重くなったり軽くなったりしたそうです。女性や子供には悪さはしなかったそうです。おしまい。
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続いてもう1つのアーヘナープリンテンの店にも立ち寄ります。ここはベルギー菓子のお店でもありますがプリンテンでも有名です。
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1890年から続く自家製プリンテンとケーキのお店「ファン・デン・ダーレ(Van den Daele)」です。
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昔はこんな大きな焼き菓子を作っていたのでしょうか。この後に行ったブリュッセルのダンドアにはこれに近い焼き菓子が並んでいました。
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左側にショップがあり右側には渋いデザインのカフェがありました。時間があったらここにも入ってみたかったです。
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この店の周辺は平日の午後ということもあり静かなたたずまいでした。
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本当は銅像を探して歩きたいほどアーヘンには古いものから新しいものまでたくさんの噴水や像があるようです。これは比較的古く昔の童話か何かが題材になっているのでしょう。
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クリスマスマーケットに戻るにつれて人の姿が多くなってきます。
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市庁舎の外壁には鉄柵で囲われたキリストの磔刑像です。冬の空の下とても寒そうです。今も受難は続いているのですね。
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ドイツの市庁舎にはラーツケラーと呼ばれるレストランが併設されていますが、アーヘンのレストランはこんな風情でした。ミュンヘンの地下のケラーを思い出します。
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「マルクト広場(Marktplaat)」に戻ってきました。
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よく見たらノービスの出店もありました。ここでも同じものが買えます。アーヘンではマスタードを買いたがっていた妻ですが、前の日にケルンで買ったマスタードも同じモンショーの物でした。
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フェルト製の湯たんぽ袋は羊のショーンみたいな。
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クリスマスマーケット巡りのツアーでは正式なお昼時間はありません。ここで何か食べておかないと次のファンケンブルグまで何も食べられません。
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大きな屋台でフリッテンを注文しました。
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一番大きな3.5オイロです。よほどお腹がすていたのでしょうね。満面の笑顔です。
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注文してから2度目の揚げをしてくれるので熱々で美味しいです。牛脂ラードのいい香りがします。ブリュッセルでNo,1と言われるメゾン・アントワーヌという店に行ったことを思い出します。
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これだけでも2人でお腹いっぱいになります。
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集合時間まで少しあったので屋台を見て周ります。
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ノービスのお店のサンタさん。
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シルエットが似ているのは気のせいでしょうか。
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お菓子買い過ぎです。
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市庁舎前のマーケットの中心には噴水がありました。大抵のマーケットの中心にはこうした像が忘れ去られたように隠れています。
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噴水の中央にはカール大帝の銅像が置かれています。この像のオリジナルは市庁舎の中に置かれているそうです。王冠を被り王笏と宝珠を手にしています。キリスト教徒にとっては皇帝が神に代わって世界を手で持つことが象徴的に思えたのでしょう。これらの総称はレガリアと呼ばれ王冠・王笏・宝珠が三種の神器という訳です。
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名残惜しいですが集合時間となり、シャトルバスで駐車場まで戻ります。
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夫婦泣き別れです。しばし自由を謳歌します。
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予定通りの時間に戻りました。
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バス駐車場のある北西の市街地にあるポントトールと呼ばれる14世紀に建てられた城壁にあった門です。現在はドイツスカウト協会が使っているそうです。同じような門がもう1つ残されています。
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さあ国境を越えてオランダに入りファンケンブルグの洞窟マーケットに向かいます。
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