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『遠霑山(おんでんさん)・妙道寺』は、明治14年(1881年)3月、大石寺(静岡県)の末寺として創建されました。現在の堂宇は、平成3年(1991年)に鉄筋コンクリート造りで落成された建物です。

2015秋、大光寺と妙道寺(14/20):遠霑山・妙道寺:山門、本堂、銀杏の大樹、高梨邸址碑

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2015/09/18 - 2015/09/22

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旅人のくまさん

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『遠霑山(おんでんさん)・妙道寺』は、明治14年(1881年)3月、大石寺(静岡県)の末寺として創建されました。現在の堂宇は、平成3年(1991年)に鉄筋コンクリート造りで落成された建物です。

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  • 『遠霑山(おんでんさん)・妙道寺』の山門光景です。『妙道寺』が建つ、東区主税町辺りは江戸時代中級武士(300~500石)の住む屋敷町だった場所です。

    イチオシ

    『遠霑山(おんでんさん)・妙道寺』の山門光景です。『妙道寺』が建つ、東区主税町辺りは江戸時代中級武士(300~500石)の住む屋敷町だった場所です。

  • 『妙道寺』の山門横に建てられていた、真新しい石碑の光景です。『尾張藩士・禄五百石・高梨五左衛門邸跡』の文字が刻まれていました。高梨五左衛門は、文化13年(1816年)に家督相続し、勘定奉行並、町奉行などを務めた人です。余談ながら、池波正太郎さん作の捕物帳、『鬼平犯科帳』の主人公の長谷川平蔵は、石高400石の旗本火付盗賊改方長官として登場しています。モデルとなる実在の人物がいたようです。

    『妙道寺』の山門横に建てられていた、真新しい石碑の光景です。『尾張藩士・禄五百石・高梨五左衛門邸跡』の文字が刻まれていました。高梨五左衛門は、文化13年(1816年)に家督相続し、勘定奉行並、町奉行などを務めた人です。余談ながら、池波正太郎さん作の捕物帳、『鬼平犯科帳』の主人公の長谷川平蔵は、石高400石の旗本火付盗賊改方長官として登場しています。モデルとなる実在の人物がいたようです。

  • 『日蓮正宗・妙道寺』の文字が刻まれた石標の光景です。八代目の高梨五左衛門は、日蓮正宗の熱心な信者であったことから、九代目の政道が名古屋を離れる時に『妙道寺』に土地を寄進したとされます。

    『日蓮正宗・妙道寺』の文字が刻まれた石標の光景です。八代目の高梨五左衛門は、日蓮正宗の熱心な信者であったことから、九代目の政道が名古屋を離れる時に『妙道寺』に土地を寄進したとされます。

  • 『遠霑山・妙道寺』の縁起の紹介です。名古屋市西区に所在する日蓮正宗の寺院、『妙道寺事務所』のHPからの紹介です。1881年(明治14年)3月に建立された、まだ新しいお寺です。開基は、日蓮正宗大石寺第52世法主の日霑師です。山号にその名前が残っていました。

    『遠霑山・妙道寺』の縁起の紹介です。名古屋市西区に所在する日蓮正宗の寺院、『妙道寺事務所』のHPからの紹介です。1881年(明治14年)3月に建立された、まだ新しいお寺です。開基は、日蓮正宗大石寺第52世法主の日霑師です。山号にその名前が残っていました。

  • 右斜め前から眺めた、本堂の前面の光景です。縁起の紹介を続けます。1907年(明治40年)9月、後の第63世法主の日満師が住職となりました。1992年(平成4年)7月、当時の住職が創価学会側について日蓮正宗を離脱しました。このため、日蓮正宗により妙道寺事務所が開設されました。日蓮正宗は住職に対して寺院の明渡を求めて提訴を起こしました。

    右斜め前から眺めた、本堂の前面の光景です。縁起の紹介を続けます。1907年(明治40年)9月、後の第63世法主の日満師が住職となりました。1992年(平成4年)7月、当時の住職が創価学会側について日蓮正宗を離脱しました。このため、日蓮正宗により妙道寺事務所が開設されました。日蓮正宗は住職に対して寺院の明渡を求めて提訴を起こしました。

  • 横から眺めた、『妙道寺』の本堂の光景です。平成14年(2002年)1月22日、妙道寺は最高裁判所判決により、法律上日蓮正宗の末寺であることが確定しました。また、同時に離脱当時の住職の存命中については妙道寺を占有することが認められました。このため、日蓮正宗は『妙道寺』での宗教活動ができない状態となっています。

    横から眺めた、『妙道寺』の本堂の光景です。平成14年(2002年)1月22日、妙道寺は最高裁判所判決により、法律上日蓮正宗の末寺であることが確定しました。また、同時に離脱当時の住職の存命中については妙道寺を占有することが認められました。このため、日蓮正宗は『妙道寺』での宗教活動ができない状態となっています。

  • 『遠霑山(おんでんさん)』の文字が記された大きな扁額の光景です。日蓮正宗と創価学会との間では、数多くの訴訟問題がありますので、この話題はこれ以上言及しないこととします。

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    『遠霑山(おんでんさん)』の文字が記された大きな扁額の光景です。日蓮正宗と創価学会との間では、数多くの訴訟問題がありますので、この話題はこれ以上言及しないこととします。

  • 『妙道寺』の前庭の光景です。枯山水風の庭園が造られていました。大きな庭石の周りに植え込まれているのは、『シダ(羊歯)』や『ハラン(葉蘭)』などです。波乱は、『バラン(馬蘭)』とも呼ばれています。

    『妙道寺』の前庭の光景です。枯山水風の庭園が造られていました。大きな庭石の周りに植え込まれているのは、『シダ(羊歯)』や『ハラン(葉蘭)』などです。波乱は、『バラン(馬蘭)』とも呼ばれています。

  • 同じく、『妙道寺』の枯山水風の前庭光景です。踏み石になりそうな、平らな石も配置されていました。下草は、『タマリュウ(玉龍)』のようでした。『リュウノヒゲ(龍の髭)』とも呼ばれる、手入れが楽なユリ科ジャノヒゲ属の植物です。

    同じく、『妙道寺』の枯山水風の前庭光景です。踏み石になりそうな、平らな石も配置されていました。下草は、『タマリュウ(玉龍)』のようでした。『リュウノヒゲ(龍の髭)』とも呼ばれる、手入れが楽なユリ科ジャノヒゲ属の植物です。

  • 『妙道寺』の本堂のコーナー部分の光景です。建物の東南角になるようです。鉄筋コンクリート造りとされますが、一見しただけでは、中々判断が付かない仕上げでした。

    『妙道寺』の本堂のコーナー部分の光景です。建物の東南角になるようです。鉄筋コンクリート造りとされますが、一見しただけでは、中々判断が付かない仕上げでした。

  • 『沓巻(くつまき)』と呼ばれる細工がされた、本堂の『向拝柱(こうはいばしら)』の下部のズームアップ光景です。バブル期の末期の建築ですから、贅を尽くした造りのお寺のように見えました。バブル期は、1980年後半から1990年初頭までの好景気時代でした。向拝柱に木材が使われているかどうかは、判断が付きませんでした。

    『沓巻(くつまき)』と呼ばれる細工がされた、本堂の『向拝柱(こうはいばしら)』の下部のズームアップ光景です。バブル期の末期の建築ですから、贅を尽くした造りのお寺のように見えました。バブル期は、1980年後半から1990年初頭までの好景気時代でした。向拝柱に木材が使われているかどうかは、判断が付きませんでした。

  • 本堂の前から眺めた、山門方面の光景です。日蓮正宗と創価学会との間の訴訟問題には触れませんが、日蓮宗の宗派のことについて少し紹介しておきます。現在の日蓮系教団は、数多くあります。日蓮宗、顕本法華宗、日蓮正宗、日蓮本宗、真門法華宗、陣門法華宗、本門佛立宗、不受布施派などです。このほかにも、立正佼成会などの在家団体があります。

    本堂の前から眺めた、山門方面の光景です。日蓮正宗と創価学会との間の訴訟問題には触れませんが、日蓮宗の宗派のことについて少し紹介しておきます。現在の日蓮系教団は、数多くあります。日蓮宗、顕本法華宗、日蓮正宗、日蓮本宗、真門法華宗、陣門法華宗、本門佛立宗、不受布施派などです。このほかにも、立正佼成会などの在家団体があります。

  • 日蓮上人(1222~1282年)は、鎌倉時代の仏教僧で、鎌倉仏教の十三宗の一つ日蓮宗(法華宗)の宗祖です。 死を前に、弟子の日昭、日朗、日興、日向、日頂、日持を後継者と定めました。この弟子達は、六老僧と呼ばれるようになりました。日蓮自身は、法華宗の僧と称していましたが、宗派の是非についての見解は、意見が分かれているようです。

    日蓮上人(1222~1282年)は、鎌倉時代の仏教僧で、鎌倉仏教の十三宗の一つ日蓮宗(法華宗)の宗祖です。 死を前に、弟子の日昭、日朗、日興、日向、日頂、日持を後継者と定めました。この弟子達は、六老僧と呼ばれるようになりました。日蓮自身は、法華宗の僧と称していましたが、宗派の是非についての見解は、意見が分かれているようです。

  • 蓮の花を模したような、細長い雨受けの光景です。石造の大きく立派な造りでした。大屋根からの大量の雨水が、周りに飛び散らないように配慮した造りのようです。

    蓮の花を模したような、細長い雨受けの光景です。石造の大きく立派な造りでした。大屋根からの大量の雨水が、周りに飛び散らないように配慮した造りのようです。

  • 銀杏の大木の根元光景です。長くこの場所で育ったものではなく、第二次大戦中の名古屋空襲の被害があった区域のようですから、戦後に移植された銀杏の樹かもしれません。

    銀杏の大木の根元光景です。長くこの場所で育ったものではなく、第二次大戦中の名古屋空襲の被害があった区域のようですから、戦後に移植された銀杏の樹かもしれません。

  • 『ゴヨウマツ(五葉松)』のように見えた、庭木の光景です。少し幹が細く、下枝が生育不足のようにも見えました。マツ科マツ属の常緑樹です。日本三大五葉松に挙げられる吾妻五葉松(福島市)、那須五葉松(那須地域)、四国五葉松(四国中央市)が園芸産地として盛んとされます。

    『ゴヨウマツ(五葉松)』のように見えた、庭木の光景です。少し幹が細く、下枝が生育不足のようにも見えました。マツ科マツ属の常緑樹です。日本三大五葉松に挙げられる吾妻五葉松(福島市)、那須五葉松(那須地域)、四国五葉松(四国中央市)が園芸産地として盛んとされます。

  • 横から眺めた山門の光景です。この建物は、塗装が薄れた部分から判断して、木造建築に間違いないようでした。軒丸瓦には、山号の一部の『霑(でん)』の文字がありました。

    横から眺めた山門の光景です。この建物は、塗装が薄れた部分から判断して、木造建築に間違いないようでした。軒丸瓦には、山号の一部の『霑(でん)』の文字がありました。

  • 本堂正面のズームアップ光景です。本瓦を葺いた唐風の造りの屋根でした。『向拝柱(こうはいばしら)』の上部が見えていますが、ここを眺めても、木材が使われているかどうか、判断できませんでした。木材の様な木組みですが、あまりにも整い過ぎていました。

    本堂正面のズームアップ光景です。本瓦を葺いた唐風の造りの屋根でした。『向拝柱(こうはいばしら)』の上部が見えていますが、ここを眺めても、木材が使われているかどうか、判断できませんでした。木材の様な木組みですが、あまりにも整い過ぎていました。

  • 山門の下から、額縁のように切り取って眺めた『妙道寺』の境内の光景です。左端に本堂への入口の階段が見えました。

    山門の下から、額縁のように切り取って眺めた『妙道寺』の境内の光景です。左端に本堂への入口の階段が見えました。

  • 中の見学を終えて、外から眺めた『妙道寺』の山門の光景です。この山門も、本堂と同じ平成3年(1991年)に建設されたもののようです。

    中の見学を終えて、外から眺めた『妙道寺』の山門の光景です。この山門も、本堂と同じ平成3年(1991年)に建設されたもののようです。

  • 『妙道寺』の境内を取り囲む白塀の光景です。先に紹介した、山門以外の木造門がありました。『黒門』と呼びたくなるような塗色の門でした。その背後に本堂の甍が見えていました。

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    『妙道寺』の境内を取り囲む白塀の光景です。先に紹介した、山門以外の木造門がありました。『黒門』と呼びたくなるような塗色の門でした。その背後に本堂の甍が見えていました。

  • 同じく、少しズームアップした『妙道寺』の境内を取り囲む白塀と、『黒門』と呼びたくなる門の光景です。

    同じく、少しズームアップした『妙道寺』の境内を取り囲む白塀と、『黒門』と呼びたくなる門の光景です。

  • 『妙道寺』の境内で咲いていた、薄紫の清楚な花の光景です。『ルリマツリ(瑠璃茉)』の花です。半つる性の常緑小低木です。南アフリカ原産のイソマツ科プルンバゴ属の植物です。プルンバーゴ・アウリクラタの呼び名があります。

    『妙道寺』の境内で咲いていた、薄紫の清楚な花の光景です。『ルリマツリ(瑠璃茉)』の花です。半つる性の常緑小低木です。南アフリカ原産のイソマツ科プルンバゴ属の植物です。プルンバーゴ・アウリクラタの呼び名があります。

  • 『妙道寺』の近所で撮影した、この季節の草花の光景です。『タマスダレ(玉簾)』の白い花です。ヒガンバナ科タマスダレ属の球根草です。

    『妙道寺』の近所で撮影した、この季節の草花の光景です。『タマスダレ(玉簾)』の白い花です。ヒガンバナ科タマスダレ属の球根草です。

  • 同じく、『妙道寺』の近所で撮影した、この季節の草花の光景です。オレンジ色の八重崎の花を咲かせた、『マリーゴールド」です。マリーゴールドは、『聖母マリアの黄金の花』の意味で、キク科コウオウソウ属の植物です。

    同じく、『妙道寺』の近所で撮影した、この季節の草花の光景です。オレンジ色の八重崎の花を咲かせた、『マリーゴールド」です。マリーゴールドは、『聖母マリアの黄金の花』の意味で、キク科コウオウソウ属の植物です。

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