2015/09/18 - 2015/09/18
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大須観音に所縁が深い北野神社の紹介です。歴史を紐解けば、北野天満宮の神宮寺が大須観音になったとされます。このため、大須観音の寺紋は梅紋です。
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地下鉄を利用して、大須にやってきました。今日の名古屋市内散策の目的は、『清州越し』の寺散策です。その手始めに、大須北野神社を訪れました。この看板は、大須の街角の観光案内です。
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大須の街角にある丸い噴水の光景です。その周りを緑の木々が囲みます。あまり広くはないものの、市民の憩いの場所のようです。
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振り返って眺めた、先ほどの公園があった一角です。大須商店街は、9つの商店街で約400店舗、地区全体では約1100店舗が集積していますが、この辺りは、少し外れになる静かな場所です。
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度々の経営危機に見舞われましたが、改装工事を終えた、大須演芸場の建物光景です。中京圏で唯一の寄席とされます。前身は大正期から同地にあった映画と演劇の中規模劇場だった港座です。
(追記)2015年9月22日一般社団法人としてリニューアル開場しました。 -
今日の目的地の一つは、大須演芸場に近い場所にある、大須観音に所縁が深い大須北野神社です。大須観音にも近い場所です。
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イチオシ
大須北野神社の鳥居光景です。大須北野神社の起源は、1324年に遡ります。後醍醐天皇(1288〜1339年)が、長岡庄(岐阜県・大須)に北野天満宮を造らせたのが始まりです。これがのちに、清洲越の時にこの地に移り、北野神社となりました。
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大須北野神社の拝殿光景です。後醍醐天皇は能信上人に深く帰依をしていて、能信上人に北野天満宮を守るための寺を造るように命じました。能信上人は伊勢神宮に百日籠って、どの仏様を祀ればいいのか一心不乱に祈ったところ、『観音様にしなさい』とのお告げを聞き、観音寺を建てました。それがのちの大須観音です。
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『村社・北野神社』の文字が刻まれた石碑の光景です。明治30年代の石碑のようです。その脇に、後ろ向きの牛の石像がありました。
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寝そべった牛の像の横顔です。二本の角だけは、鉄らしい金属製でした。天神社には付き物の牛像ですが、撫で牛ではないようなイメージでした。
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大須観音の本家ともいうべき、大須北野神社ですが、現在の境内敷地は随分と狭いものとなっています。日本三大観音の一つ、大須観音の正式名は、『北野山真福寺宝生院』です。元々は、この大須北野神社の観音寺として建てられた真福寺です。
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現在は小さな神社ですが、まだ新しい狛犬が奉納されていました。拝殿に向かって右手の阿形の雄獅子です。奉納の『奉』の文字が台座にあります。
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こちらは、拝殿に向かって左手の吽形の雌獅子です。奉納の『献』の文字が台座にあります。
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満々と水を湛えた、手水舎(てみずや、ちょうずや等)の光景です。四方吹き放しの屋根の下に、水盤が据え付けられているのが標準形です。
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水盤の端にあったブロンズの龍の給水口です。手水の起源は神道に由来し、聖域を訪れる際に周辺に流れる河川の水や湧き水で身を清めていたことに始まります。清流や湧き水の確保が困難になったことから、それに代わる施設として手水舎が併設されるようになりました。
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大須北野神社の境内には、菅原道真を祀る天神社のほかに、稲荷神社も祀られています。稲荷神社の総本社は、伏見稲荷大社とされていますが、元々は京都一帯の豪族・秦氏の氏神です。日本書紀によれば、秦氏(はたうじ)は、百済(346〜660年)より120県の人を率いて帰化した人達とされます。
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同じく、注連縄が張られた赤い鳥居と、稲荷社の拝殿の光景です。秦氏(はたうじ)は日本へ渡ると、初め九州北部の豊前国に入り拠点とし、その後は中央政権へ進出していきました。
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イチオシ
『正一位・稲荷大明神』の提灯が吊り下げられた拝殿光景です。秦氏(はたうじ)が日本で創建した神社や寺院は、伏見稲荷大社、松尾神社、木嶋坐天照御魂神社や広隆寺等があります。国宝の弥勒菩薩半跏像で有名な広隆寺は、秦公寺(はたのきみでら)や、太秦寺(うずまきでら)などの別称を持ちます。
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稲荷神社には付き物の白い狐さんです。稲荷と狐は、しばしば同一視されています。稲荷神は、元々は農業神ですが、狐は穀物を食い荒らすネズミを捕食すること、狐の色や尻尾の形が実った稲穂に似ていることから、狐が稲荷神の使いに位置付けられたとする説が有力なようです。
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稲荷神社の前には、狛犬の代わりに、宝玉を咥えた狐の像が置かれます。一対になったもう一方の狐さんです。稲荷神には神酒、赤飯の他に稲荷寿司およびそれに使用される油揚げが供えられます。
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振り返って眺めた、赤い鳥居の入り口方面の光景です。江戸時代に入って稲荷が商売の神として、大衆の人気を集めるようになりました。この頃から稲荷神社の数が急激に増え、流行神(はやりがみ)と呼ばれる時期もありました。
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稲荷社の金色の鈴と鈴緒の光景です。鈴緒は、紅白の紐が撚り合わせられていました。
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大須北野神社の境内の外から眺めた光景です。中央手前が手水舎、左の赤い鳥居が稲荷社、右が天神社の拝殿です。
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イチオシ
白い幕に染め抜かれた星梅鉢紋は、天神社の方の拝殿です。たまたまの結果でしょうか、赤色の稲荷社と、白色の天神社の紅白の組合せになっていました。
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もう一度紹介する、『村社・北野神社』の石碑と、撫で牛、狛犬の光景です。延喜式神名帳の尾張国の式内社一覧の内、愛智郡には大4座と小13座の合計17座が式内社として記載されています。大4座はすべて熱田神宮関係です。北野神社の『村社』の社格は、第二次大戦後に廃止となった、『旧社格』の中の『諸社』の中の『村社』です。その下には『無各社』がありました。昭和13年(1938年)の調査では、無格社は60,496社あり、当時の神社総数の半数ほどだったとされます。
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石柱の脇に刻まれた年代です。大正3年(1914年)でした。約100年前になります。
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最初の方でも一対の狛犬を紹介しましたが、境内にあった別の狛犬です。吽形の雌獅子です。台座には、『奉献』の二文字がありました。
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境内にあった一対になった片方の狛犬です。阿形の雄獅子です。こちらの台座にも、『奉献』の二文字がありました。
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北野神社の拝殿光景です。中央の扉には、透かし彫りの星梅鉢紋が、賽銭箱にも黒い星梅鉢紋がありました。
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石の鳥居に懸かった、『北野神社』の文字が記された扁額の光景です。
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石の鳥居の内側から眺めた、神社付近の街並み光景です。秋晴れに恵まれた、この日の神社・寺院巡りでした。
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旅行記グループ 2015年、尾張の寺社巡り(その2)
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