2015/09/18 - 2015/09/22
1208位(同エリア5446件中)
旅人のくまさんさん
- 旅人のくまさんさんTOP
- 旅行記6398冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 4,827,242アクセス
- フォロワー205人
日蓮宗のお寺、『妙瑞山・大光寺』の紹介です。元々は上野国名和郷(現伊勢佐木市)にあった、甲州武士18家の創建したお寺でしたが、いくつかの変遷を経て、清州越しの時にこの地に移ったお寺です。。
PR
-
入口門の門柱にあった『日蓮宗・大光寺』の表札です。日蓮宗身延山・久遠寺の末寺とされます。大光寺は、元々は上野国名和郷(現伊勢佐木市)にあった、甲州武士18家の創建したお寺でした。家康の無二の忠臣平岩親吉が厩橋(現前橋)の城主となった時に帰依を受けて厩橋に移り、平岩親吉の国替えにより、親吉とともに甲府から清洲、更に清洲越しにより名古屋の現在の地に移りました。
-
イチオシ
パゴダ風の造りの『妙瑞山・大光寺』の本堂光景です。インドのパゴダ(仏塔)のような本堂は、第二次大戦の名古屋空襲でお寺が焼けたあと、当時の住職の発案で建てられたものとされます。
-
イチオシ
こちらは、同じ境内にあった庫裏の玄関先の光景です。銅葺屋根の唐風に造られた玄関でした。かつては、清洲城の裏門を拝領し、幕末まで現本堂の南側に寺門として残っていたとされます。
-
さらに接近して、右手前から眺めた、唐風の造りの庫裏の玄関光景です。大光寺は、高岳院、善隆寺、平田院とともに平岩親吉公(1542~1612年)所縁の寺とされます。平岩親吉公は、徳川家康公(1543~1616年)の無二の忠臣とされた人です。徳川十六神将の一人に数えられます。
-
左手前から眺めた、唐風の玄関光景です。平岩親吉公は、徳川家康公と同年であったことから、今川義元の人質時代から家康に付き従いました。天文16年(1547年)、小姓として駿府に送られました。
-
江戸時代後期の俳人『井上士朗(1742~1812年)』の句碑です。『山里の月夜を運べ庭乃松』の句です。医師で、尾張俳壇の指導者だった人です。
-
女性のように見える石造の立像の光景です。合掌する姿は、モデルがいたような写実的な雰囲気がありましたが、名前は分かりませんでした。
-
春日灯篭形式の石灯篭ですが現在の標準タイプとは違いました。標準型の場合、正面に前戸、背面に後戸があり、正面から左回りに、鹿・雲・後戸・三笠山・透かしの順になっています。右手に前戸家、後戸の火口がありますが、その左側は、鹿・雲・三笠山・透かしの、いずれでもない、橘風の文様でした。
-
境内の庭木の紹介です。濃い葉の色をした、常緑樹らしい高木の光景です。常緑樹の『クロガネモチ(黒鉄黐)』らしい、丸い葉をしていました。クロガネモチですと、モチノキ科モチノキ属の常緑高木です。高木と言っても10メートルどまりのようですから、別種の樹木かも知れません。
-
同じく、常緑樹らしい高木の光景です。こちらも剪定はされずに、自由に枝を伸ばしていました。まだ黄葉の気配がなかった銀杏の樹です。左手前方に見えるのは、扉が半開きになった山門です。
-
同じく、『大光寺』の境内光景です。今は使われなくなったらしい古井戸の側面には、上り籐らしい寺紋が刻まれていました。周りの灌木は、花期を過ぎた紫陽花です。
-
少し離れた右手前から眺めた、『大光寺』の出入口門の光景です。車の出入りが主なのか、こちらには山門は設けてありませんでした。代わりにスライド式のアコーデオン・シャッターでした。
-
正面から眺めた、『日蓮宗・大光寺』の山門の光景です。先程の紋に表札がありましたが、こちらの門には、表札も扁額もありませんでした。半開きになった、木製扉の光景です。
-
『日蓮宗・大光寺』の山門の右側方面の光景です。掲示板の周りに、小さな庭が設けてありました。その掲示板には、『日蓮宗』の表示がありました。
-
紹介が遅れましたが、山門の左手にあった、『妙瑞山・大光寺』の文字が刻まれた石標の光景です。その左横に、『井上志朗宅跡』の石碑と、名古屋市教育委員会名で建てられた、その説明立札がありました。
-
『俳○・井上士朗・宅址』の文字が刻まれた石碑の光景です。『○』の文字は、『人』、『号」、『吟』、『諧』などの文字を当てはめてみても、石碑の文字とは違うようでした。意味は、『俳人』であることは間違いないようです。
-
先程の『『俳○・井上士朗・宅址』の説明立札です。親の代から医者だった井上士朗の邸宅が、大光寺に隣接した場所にあったことなどが紹介されていました。この立札を詠んでも、『俳○』は解読できませんでした。井上士朗のことは、『尾張名古屋は士朗(城)でもつ』のエピソードが一番雄弁でした。代表作などをいくつか紹介しておきます
『万代や山の上よりけふの月』
『たのみある一木は松にあらはれて』(住吉神社・三吟塚)
『たうたうと滝の落ちこむ茂りかな』(中区錦・名古屋三俳人句碑)
『み佛は大同二年すゝきかな』(豊明市二村山・山頂句碑) -
この後は、大光寺と井上士朗邸宅址の周りの光景の紹介です。左手の高木は、境内で紹介した銀杏の樹です。名古屋市の立看板は、この宅地の角地にありました。『妙瑞山・大光寺』石標の側面にあった、『開山・宝聚院・日伝上人』の文字が読み取れました。日伝上人(久遠寺在職:1519~1548年)は、身延山妙法華院久遠寺の13世でした。
-
道路を挟んだ場所から眺めた、出入口門と石垣の上に造られた白壁の光景です。『大光寺』のものか、『井上士朗邸宅址』のものかは判断付きませんでした。
-
中央やや右寄りに、パゴダ風の『大光寺』の本殿の屋根飾りが見えています。境内の北側の白壁の光景になるようです。出入口を挟んで、左手はブロック塀になっていました。
-
これで、大光寺と井上士朗邸宅址の周りの紹介はおしまいです。最後にもう一度、江戸時代後期の医師で俳人の『井上士朗』の紹介です。加藤暁台門下で俳諧活動を行い、暁台の死後は名古屋の俳壇を主導しました。安永3年(1774年)4月、伊藤都貢と共に京都に上り与謝蕪村と交流、寛政元年(1789年)3月、本居宣長が名古屋を訪れた際に門人録に署名しました。晩年や死後に多くの句集が出版されました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2015年、尾張の寺社巡り(その2)
-
前の旅行記
2015秋、永平寺別院と無量寿院(12/20):光明法林山・無量寿院:庫裏、本堂、秋明菊
2015/09/18~
名古屋
-
次の旅行記
2015秋、大光寺と妙道寺(14/20):遠霑山・妙道寺:山門、本堂、銀杏の大樹、高梨邸址碑
2015/09/18~
名古屋
-
2015秋、骨董市の大須観音境内:大悲殿(本殿)、普門殿、境内の骨董市、仁王門、阿吽像
2015/09/18~
鶴舞・堀田
-
2015秋、東別院と古渡城址(1/3):修復工事中の本堂・山門、古渡城址、石碑群、彼岸花
2015/09/18~
金山・熱田
-
2015秋、東別院と古渡城址(2/3):東別院、修復工事中の本堂、手水舎、太鼓楼、中門
2015/09/18~
金山・熱田
-
2015秋、東別院と古渡城址(3/3):下茶屋公園、江戸時代の再建庭園、瓢箪池、雪見灯篭
2015/09/18~
金山・熱田
-
2015秋、大須観音に縁が深い北野神社:大須演芸場、鳥居、手水舎、狛犬、牛像、天神社
2015/09/18~
名古屋
-
2015秋、信長所縁の総見寺:大須の街並み、仁王門、仁王像、築地塀、外から眺めた本堂
2015/09/18~
金山・熱田
-
2015秋、信長所縁の日置神社(2/2):稲荷社、狐像、日置神社本殿、力石、保存樹、手水舎
2015/09/18~
金山・熱田
-
2015秋、安用寺と首題寺(4/20):法華山・首題寺:本堂、蘇鉄、石灯篭、豊竹石碑
2015/09/18~
鶴舞・堀田
-
2015秋、功徳院はじめ十六箇寺(4/16):浄土真宗・万福寺、山門、本堂、蓮如上人由緒地
2015/09/18~
鶴舞・堀田
-
2015秋、永平寺別院と無量寿院(11/20):仁王山・永平寺名古屋別院、山門、工事中の本堂
2015/09/18~
名古屋
-
2015秋、永平寺別院と無量寿院(12/20):光明法林山・無量寿院:庫裏、本堂、秋明菊
2015/09/18~
名古屋
-
2015秋、大光寺と妙道寺(13/20):妙瑞山・大光寺:パゴダ風の本堂、庫裏、井上士朗句碑
2015/09/18~
名古屋
-
2015秋、大光寺と妙道寺(14/20):遠霑山・妙道寺:山門、本堂、銀杏の大樹、高梨邸址碑
2015/09/18~
名古屋
-
2015秋、禅隆寺と貞祖院(15/20):宗興山・禅隆寺:山門、近代建築の本堂、五重石塔
2015/09/18~
名古屋
-
2015秋、冨士浅間神社と四間道(1/3):堀川、中橋、鎮守の杜、鳥居、狛犬、手水舎
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、冨士浅間神社と四間道(2/3):冨士浅間神社、四間道の町並、商店街、土蔵街
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、冨士浅間神社と四間道(3/3):四間道の町並、屋根神さま、土蔵の扉、円頓寺
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(1/13):真宗大谷派・得生寺 :得生寺の表札、本堂
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(2/13):補陀山・圓通寺:山門、灯篭、毘沙門天像、本堂
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(3/13):北高山・成福寺:船頭重吉の碑、山門、玉石垣、本堂
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(4/13):大亀山・全隆寺:街角の名所案内図、山門、築地塀、本堂
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(5/13):春海山・廣心院:金城下36地蔵札所碑、本堂、境内
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(6/13):真宗大谷派 ・信暁寺:手書きの表札、立派な双輪
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(7/13):亀眼山・青雲寺:山門、青雲寺石標、石段の上の本堂
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(8/13):円融山・滝之寺:滝之寺表札、本堂、軒下の小像、境内
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(9/13):海上山・潮音寺:山門、灯台のような本堂、海上山扁額
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(10/13):金王山・等覚院:等各院石標、石畳の参道、参道の仏像
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(11/13):曹洞宗・法正寺:山門、法正寺の表札、境内光景
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(12/13):臨済山・龍珠寺:龍珠禅寺石標、山門、境内、鐘楼
2015/09/26~
名古屋
-
2015秋、その他十三箇寺(13/13):竹林山・圓龍寺:圓龍寺石標、本堂、鐘楼、縦縞の庭石
2015/09/26~
名古屋
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2015年、尾張の寺社巡り(その2)
0
21