2015/09/18 - 2015/09/18
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古渡城址に創建されたのが東本願寺です。その東本願寺の庭園があったとされる下茶屋公園です。古渡城址の縄張りは残されていませんが、その一部だった可能性があります。
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信長の父、織田信秀が天文3年(1534年)築城したとされる古渡城です。その跡地の一部と目される下茶屋公園です。信長はこの古渡城で13歳の時に元服を行ったと伝わります。天文15年(1546年)のことです。
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古渡城の縄張りの一部だった可能性がある、下茶屋公園の入口光景です。東別院新御殿の北庭だったことは確実なようです。東別院は、元禄3年(1690年)、尾張徳川家の2代藩主、徳川光友より古渡城の跡地1万坪の寄進を受けて建てられ、『名古屋御坊』と称しました。北側の石積みは、東別院北側と同種で、かつて同一敷地であったことの傍証となっています。
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現在の下茶屋公園の平面図です。かつては、池や築山があり、起伏に富んだ回遊式の名園であったと伝わります。第二次大戦後荒廃していましたが、その面影が残る庭園に再建されました。
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先ほどの公園の案内図の中にあった平面図です。別の場所に同じ図面が設置してありました。東別院所蔵の平面図には、『新御殿御庭』と記されているようです。天保 (1830〜1844年) の頃に作庭されたと想定されています。
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東別院の敷地内の北側にあった『新御殿御庭』の址の光景です。現在は名古屋市緑生土木局が管理する都市公園となっています。江戸時代の尾張名所図会には、ここが『古渡古城天守臺址』と記されているようです。
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下茶屋公園の中から眺めた西方向の光景です。木陰に見えているのは公園の北方面の住宅です。
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下茶屋公園の中の瓢箪池の光景です。その池の中央に石橋が架かっていました。
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同じく、瓢箪池の光景です。幕末に作成された、尾張名所図会の『東本願寺掛所』によれば、『古渡古城天守閣址』という記載があるようです。
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公園を管理するのは、名古屋市緑生土木局管下の中土木事務所です。公式HPでは、この池にヘイケボタル(平家蛍)の幼虫を放流する光景がありました。平成26年(2014年)6月の記事でした。
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静かな水面に写り込んだ、周りの木々の光景です。下茶屋公園の名前の由来は、東本願寺別院が出来て、この付近に茶屋が並ぶようになったためとされます。
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石垣の上の竹囲いに中にあった、ソテツ(蘇鉄)の光景です。ソテツ科の常緑低木です。
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ソテツの脇から眺めた瓢箪池の光景です。古渡城の広さは、1万坪とする情報と、東西140メートル、南北100メートルとするものなどがあります。後者ですと4200坪余りで、現在の東別院の敷地の半分以下となります。手元の地図から現在の敷地を概算しますと1万1千坪ほどですから、尾張徳川家の二代目藩主が寄進した、1万坪と符牒が合います。
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池の対岸から眺めた雪見灯篭の光景です。頭の部分が池に映り込んでいました。その背景の建物は、名古屋テレビのようです。清洲越しの候補地となったのは、①那古野城址(現在の名古屋城内)、②小牧城址、と③古渡城址の3箇所だったされます。いずれも織田信長が使用した古城址でした。家康が下した結論は、①の那古野城址でした。家康が下した結論に至るエピソードが残されています。『尾頭古渡に築かば、日本半国の勢をもって攻むるとも落つべからず。名古屋に築かば、日本中の勢をもって攻むるとも落つべからず』というものです。
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かなりの広さを持つ瓢箪池の光景です。明治時代の地図から判断すると、現在の東別院、名古屋テレビと下茶屋公園を含めた区域が古渡城址のエリアとするのが順当なようです。城郭の形は分かりませんが、大きさは東西140メートル、南北100メートルで、それが二重の堀に囲まれ立広さが古渡城の縄張りだったようです。
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下茶屋公園の中から眺めた南側方面の光景です。名古屋テレビ方面の光景になります。公園の右端には、瓢箪池画の給水設備らしい施設が見えました。
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下茶屋公園の西側に隣接する、東別院方面の光景です。シートが懸けられた建物は、現在修復作業中の堂宇です。
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木々が生い茂る下茶屋公園の中の散策路の光景です。一時期は、テント村になっていたようですが、今はその姿はありません。
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高低差がある公園の中の石段の光景です。木々の間を縫うような石段です。
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公園内の瓢箪池に水が注がれていた場所の光景です。江戸後期の回遊式庭園が原型とされます。
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下茶屋公園の中で一番目に付いた、大きな月見灯籠の光景です。まだ新しいようですから、終戦後の再建工事の時に置かれたものかも知れません。
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樹木の間に設けられた散策路の光景です。公園内には、名古屋市の保存樹のハンテンボク(半纏木)をはじめ、多くの樹木が生い茂っています。ハンテンボクは、『ユリノキ(百合の木)』とも呼ばれる、モクレン科ユリノキ属の落葉高木です。
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別の角度から眺めた、雪見灯篭の光景です。雪見灯籠は石灯籠の一つで、その形に特徴があります。笠が大きく、3〜4本の脚を持っています。背が低く、主に庭園で使用するために設計・製作されたようです。
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十三重石塔の光景です。大きな雪見灯篭と並んで、下茶屋公園の見所となっています。国の重要文化財で、現存する日本最大の最古の石塔は、宇治川の中州にあります。
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袂から眺めた、瓢箪池に架かる石橋の光景です。緩い弧を持った太鼓橋になっていました。2段の石段が付属していました。
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同じく、石橋の袂から眺めた、瓢箪池の光景です。江戸時代初期、名古屋城築城の時に石垣用石材が古渡城跡に集められました。その名残として東別院と下茶屋公園で大名の刻印が刻まれたものが29石見つかっています。
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公園内の散策路から見上げた上空の光景です。おそらく戦後に再生したのでしょうが、よく育った高木が立ち並んでいました。
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同じく、公園内の散策路から見上げた上空の光景です。濃い緑と淡い緑のコントラストが綺麗でした。
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下茶屋公園の見学を終え、帰りに撮影した歩道脇の光景です。『オタフクナンテン(お多福南天)』の紅葉の葉です。冬に紅葉しますが、春になると緑の葉に戻る、メギ科の常緑低木です。
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歩道脇の同じ場所の光景です。こちらには『ヒメクチナシ(姫梔子)』の表示札がありました。アカネ科クチナシ属の常緑低木です。
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他の木々にも、立派な名札が付いていた歩道脇の花壇の光景です。植物の写真撮影の時には、本当に助かります。
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旅行記グループ 2015年、尾張の寺社巡り(その2)
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