2015/07/18 - 2015/07/19
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redchilipadiさん
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シャルキュトリーとは、肉加工食品店のこと。
ストラスブールは、ハム・ソーセージ、お惣菜の店がたくさんあります。
表紙の写真は、シャルキュトリー店の看板。
豚が神妙に、神父さんから祝福を受けています。
ここは、ドイツとフランスの国境地帯のアルザス地方。
昔から戦争のたびに、ドイツ領になったりフランス領になったり。
小学校のときに読んだドーテの「最後の授業」が思い出されます。
町は、カテドラルを中心に、旧市街は世界中からの観光客であふれていました。
ドイツっぽくもあり、フランスっぽくもあり、
国際機関の本部も多くあるようで、とてもコスモポリタンな感じがしました。
※写真には、9月再訪時のものも混ざっています。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
-
砂岩の大聖堂は、夕陽を浴びるとピンク色に輝きます。
東側からの写真。
アルザス地方とロレーヌ地方の間にまたがるヴォージュ山脈。
砂岩はこの山脈から切り出されたもの。 -
夜は穏やかな光でライトアップされます。
日中の人ごみ、夕方の喧騒が嘘のよう。 -
西側の正面からすっきりと撮りたいところですが、
目の前にすぐ建物が連なり、隙間からしか撮ることができません。
高さ144mのカテドラルは、アルザス地方のどこからでも見える
というのに、間近だと近すぎて全体像が見えない。 -
入り口は西側と南側にあります。
こちらは西側の入り口。 -
西側のファサードは、聖書のシーンなど、馴染みのある物語が
石に細かく彫りこまれています。
左上の写真には、階段状の部分に2頭+12頭のライオンも見えます。 -
カテドラルの中に足を踏み入れると、
奥深く続く身廊。
天井はそれほど高くはなく、ゴシックの教会にありがちな、
天高く聳える柱に圧倒される感じはありません。、
厳かというより、落ち着いた感じがします。 -
バラ窓。
すっきりと美しい。モダンな感じがします。 -
この上にパイプオルガンが備え付けられています。
かなりの大きさ。 -
こちらは北側の入り口。
今回宿泊したホテルは、この北側入り口の真正面。
3階からの眺めです。 -
壮麗なステンドグラスもあります。
第二次世界大戦中、ナチスが持ち去り、ドイツ国内に隠していたおかげで、戦災を受けずにすんだそうです。 -
明るいマリア様のステンドグラス。
両手を大きく広げ、こんなに華やかなマリア様は初めてみました。
第二次世界大戦後に、英米からの寄贈されたものなのだそうです。 -
ストラスブルグのカテドラルは、天文時計が有名。
世界最大級の大きさ。
正面は、さまざまな機能の時計が並んでいるだけにしか見えませんが、
裏側にかなり精巧なつくりがあるらしく、
閏年や、春分・秋分、復活祭の日などを正確に計算する、
コンピュータさながらの機能が働いているのだそうです。 -
天文時計は、カテドラルの南側の入り口からすぐ。
毎日12時30分に機会仕掛けの人形たちが動きだすそうですよ。
写真の中央の時計の左上の天使が鐘を鳴らし、右上の天使が砂時計をひっくり返すと、
12聖徒がキリストの前を横切り、時計上部で、死神の前を子供から老人までいろいろな歳の人が通過するのだそうです。 -
天文時計の前の天使の柱。
1230年頃建造。意外と古いのです。 -
天文時計の近くに、ライトアップされている像発見。
wikipediaによると
「伝説によれば、これは天使の柱を作った建築家のライバルだった男。
このような大きなヴォールトをたった1本の柱で支えられるはずがないと主張し、崩壊するのを今も待っているのだという」 -
島の先端には、防衛の施設も残っています。
ヴォーバンの造った屋根つきの橋 -
ストラスブールの入り口でふたつに分かれた川が、再び合流する地点の、
クヴェール橋 -
ヴぉーバンの屋根つき橋から旧市街(島)を眺めるとこんな感じ。
向こう側に大聖堂が見えます。
この橋の奥、左手が、プチフランスと呼ばれるエリア。
昔、なめし革の職人が集まって住んでいたところだそうです。 -
ストラスブールは、ライン川の支流、イル川の途中にできた中州。
旧市街は、すっぽり川に囲まれ、1周2kmくらい。「大きな島」Grand Illと呼ばれています。
Grand Illの、プチフランスとカテドラルは世界遺産に登録されています。
運河を遊覧するのに気持ちのよい季節。 -
プチ・フランスには、アルザス地方の木組みの家、コロンバージュがたくさん残っています。
家並みが運河の水面に映って綺麗。 -
水上バスは、運河の途中、プチ・フランスの閘門で水路を調整しながらゆっくりと通過していきます。
-
運河沿いには、遊歩道や緑地が整備されていて、
水上バスに乗らなくても、運河沿いを散策してストラスブールを満喫できます。 -
プチフランスにあるパン・デピス専門店
パン・デビスといえば、ディジョンがすぐ思い浮かびますが、
ストラスブールも香辛料入りのクッキーが有名です。
ストラスブールのクリスマスマーケットにも、ジンジャークッキーはかかせません。
この店は、クリスマスシーズンでなくても、いつ行っても買えます。 -
カテドラルのすぐ近く、ちいさな路地を入ったところにあるレストラン、
Le Clou
手軽に郷土料理をいただける店。
エスカルゴ料理を出すわけではないのだけれど、
かたつむりの看板がユニーク -
Le Clouの入り口。
このドアをあけると、店内はとてもにぎやか。
ラフな雰囲気で、大きなキャセロール料理を、みんなでつつきあっていました。 -
アルザスの郷土料理、ベックオフ
本来は冬の料理だと思うのですが、この店では夏でもいただけます。
キャセロールの中は、肉じゃがのよう
(もちろん味付けは醤油と砂糖ではありませんが) -
キャセロールからお皿にとりわけていただきます。
ほくほくのジャガイモ、にんじんと、豚肉加工品のハム・ソーセージなど。
家族の集まる日曜日は、主婦は家族の食事の準備やお客様のおもてなしで大変。
月曜日の朝は、週末にたまった家事に大忙し。
そこで朝、各家のキャセロールに、ジャガイモなど材料を放り込んで、
近くのパン屋さんへ持ち込む。
早朝パンを焼き終えたパン屋さんにお願いして、釜の余熱を借りて、煮物を作ってしまおうということ。
お昼ごろに家事をひと段落させた主婦がとりに行くと、ちょうどよく出来上がっていて、ランチに食べていたのだそうです。
レストランのベックオフはとてもやさしい味。
テーブルの塩コショウやマスタードで味を整えていただきます。 -
アルザス地方は、フォアグラも有名。
お土産に最適なので、多くの観光客が缶詰、瓶詰めを購入していました。
ドイツ人かな? -
アルザスワインのグラスは、緑の脚で、ドイツワインのグラスに似ているのだけれど、脚がすらりと長い。
-
パティスリーNAEGELの店先に並んでいた季節のフルーツタルト。
大玉のラズベリー、黒々としたミルティーユ(ブルーベリー)、カシス
黄色いミラベルや、スモモのタルトは、日本ではお目にかかれないかも。
そういえば、(この店とは関係ありませんが、)
パティシエのピエール・エルメもアルザス出身。 -
アルザスの郷土菓子、クグロフ。
お菓子というより、ブリオッシュのようなパン。
胡桃やレーズンが入ったものもあります。
軽く温めていただくとおいしい。 -
カテドラルの前の広場に、メゾン・カメルツェルというレストラン&ホテルがあります。
かつて豪商の家だったという建物。 -
細かい装飾と彫刻が施されています。
15〜16世紀にかけてつくられたのだそうです。
ガラス窓も凝っていて、雰囲気があります。 -
最期に、
ストラスブールへのショート・トリップは、
2007年にTGVの東ヨーロッパ線が開業し、パリ東駅から2時間20分、
2011年年末にTGVのライン-ローヌ線が開業し、リヨンから3時間半。
いずれも乗り換えなし。とても行きやすくなりました。
以前は、鉄道は乗り継ぎが効率悪そう、と敬遠がち。
また、パリから飛行機といっても空港まで行くのめんどくさそう、、
と思っていたから。
ユーレイルパスの乗り放題を利用して、パリやリヨンをハブに、この辺りまでショートトリップがプランしやすくなりました。
写真は、ストラスブールの駅舎。
外からみるととても近代的。空港のターミナルのよう。
ヨーロッパの国際機関の本部が数多く集まる国際都市の玄関のイメージ通り。
ドイツや、ルックセンブルグ、スイス方面へ向かう国際列車も発着します。 -
ストラスブール駅は、石造りの旧駅舎を、すっぽりと近代的なガラスのカバーで覆った建物。
駅から旧市街までは徒歩でOK。
ただし、旧市街は結構複雑なので、少なくとも最初の目的地までは、しっかり地図で要事前チェック。 -
早朝の列車で、パリからストラスブールへ。夕方まで滞在して、夜パリへ戻る、
というショートトリップも、もちろん可能ですが、
今回は、アルザス料理をゆっくりといただきたかったので、ストラスブールに一泊して、
翌日14:16発のTGVでパリへ戻りました。 -
ストラスブールの近郊は、「フランスの美しい町」も多くあり
アルザスワイン巡りも楽しい地域。
コルマールなど近郊の町に出かけるときは、ストラスブールからTER(在来線)で
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