2009/09/29 - 2009/09/29
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redchilipadiさん
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フランスとスペインの国境にまたがるバスク地方。
海沿いのエリアと、ピレネーの山に近いエリアに分けられ、
海バスク、山バスクと呼ばれています。
風光明媚な山バスク。森や緑の丘陵に白く点在するのは羊。
絵本のような景色が広がります。
その美しい自然の中に、
「フランスの美しい村」に選ばれている村も点在します。
今回は、オンダリビアを出発して、そしてフランチ・バスクの観光地エスペレットとサン・ジャン・ピエー・ド・ポルを巡り、
巡礼路に沿って、スペイン国境の宿場町ロンセスバーリュスとピレネー山脈の峠越えドライブ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今日は、スペイン側のオンダリビアからフランス側に戻り、
山バスクを周遊。
フレンチ・バスクエリアの美しいドライブルート。
起伏に富み、緑あふれる、牧歌的な風景が続きます。 -
最初は、オンダリビアから50km、エスペレットへ。
エスペレットは、唐辛子のA.O.C
町に入るとさっそく、大量の赤唐辛子が目に飛び込んできます。
唐辛子といっても、甘味のある赤ピーマンのようで、
そう辛くはありません。風味を付けるためのスパイスです。 -
町の表通りには、白い壁に赤い窓枠や木戸で飾られた家が並び、
絵本の世界。軒先には赤唐辛子を干した装飾。
小さな町は、まるで観光客用のテーマパーク。
どうやら、住人は町はずれで暮らしているようです。 -
町角の店、Boucherie、Charcuterie
肉屋、豚肉加工品(ハム、ソーセージ)の店
ここにも唐辛子のオーナメントが一杯。 -
Brocante(雑貨屋さん)には、ラウブル(バスクの十字)
看板の色も白、緑、赤のバスクカラー。
バスクの旗イクリニャ(Ikurrina)もこの3色。
この町は、観光客に優しい町なので、
地元のブロカンテも遠慮なく(躊躇なく)入っていけます!
町歩きが楽しい! -
エスペレットを後にして、次はサン・ジャン・ピエ・ド・ポルへ向かいます。
サン・ジャン・ピエ・ド・ポーは、フランスからスペインに向かう4本の巡礼路のうちの3本(トゥール、リモージュ、ル・ピュイ)合流する町。
ピレネー越え直前の宿場町です。
この辺りは、道路と巡礼路がたびたび交差するので、
歩行者注意(巡礼者注意)の、ホタテ貝のマークの標識がたびたび現れます。 -
Saint-Jean-Pied-de-Portは、聖ジャンの港。
バスク語の名前は、Donibane Garazi、ガラシ(近くの山)のヨハネという意味。
ノートルダム寺院の脇のニーヴ川に橋(ノートルダム橋)が架かっています。
山バスクの奥深くに位置しますが、
この地域の水上交易の玄関口だったのかもしれません。 -
サン・ジャン・ピエ・ド・ポルを代表する景色です。
-
町に入っても、ホタテ貝の道しるべが、あちこちに記されています。
-
巡礼の旅人のための水飲み場。
ここにもホタテ貝のシンボル。 -
狭い道の両側には、お土産屋さんが軒を連ねます。
正面の塔は、ノートルダム教会の鐘楼。鐘楼の1階には門があり
通り抜けることができます。。
ここ目抜き通りのシタデル通りは、巡礼の旅人だけでなく、
高齢の観光客でにぎわっています。 -
石畳の狭い道の両側には、特徴あるバスク風の家が軒をつらねています。
巡礼の旅人に部屋を貸すシャンブルドットもたくさんあります。 -
山バスクの名産、クルミと栗といちぢく。
露店の店先に立ち止まり、観光客もたくさん買っていました。 -
バスクはリネンも有名。
お土産にぴったりなクロスがたくさん並んでいます。
明る色、シャープなデザインなのだけれど、優しい風合い。 -
ここにも「ラウブル」(バスクの十字)と、シンボルカラーの白と緑と赤。
赤はバスク人を、緑はゲルニカの樫の木、白はカトリック信仰を現しているのだそうです。
そういえば、バスクの郷土料理も白と緑と赤。白はニンニク、緑はパセリ、赤は唐辛子の色、とレストランで教わりました。 -
メイン通りには、山バスクの観光案内所もありました。
バスクの名産、キントア豚のパネル。
キントア豚は、白黒の豚で、頭とお尻は必ず黒い。 -
サン・ジャン・ピエー・ド・ポルを後にして、
巡礼路に沿って、スペイン国境へ向かいます。
ドライブの途中、標識の下に、茶色の羊のイラストの看板をたびたび見かけました。
これは、バスク地方の有名なチーズ、 オッソー・イラティの
農家直売所を示す看板。 -
このチーズは、羊乳のハードチーズ。
(羊は山羊と異なり思ったよりクセがありません)
エスペレットでいただいたランチにもオッソーイラティのチーズが
一切れ添えられていました。塩気も少なくあっさりしていました。 -
この辺りにオッソ・イラティチーズの生産者が集中。
この辺りは丘陵で斜面が多いので、牛よりも羊の放牧に向いているとのことです。 -
国境近くのイバニェタ峠(標高1040m)Puerto de Ibaneta
-
さっきまで、天気が良かったのに、
峠を後にすると、まもなく霧が出てきました。 -
ここは、ロンセスバーリェス近くの戦場跡。
ロンスヴォーの戦い(Battle of Roncevaux Pass)の記念碑があります。
(ローラン終焉の地) この霧はローランによるものなのかも。
サンティアゴの巡礼とは直接、関係ない記念碑ですが、
巡礼者も立ち寄るそうです。 -
巡礼路に沿って、スペイン国境へ向かいます。
ここから、次の宿場町、ロンセスバーリェス(Roncesvalles)まで1.5㎞ -
ピレネー山脈を越えてきた巡礼の旅人の宿泊地、ロンセスバーリェス。
スペインのナバーラ州の小さな町です。
バスク語では、オレアガ(Orreaga) -
ロンセスバーリェスのコレヒアータ・デ・サンタ・マリア教会
この教会には、騎士ローランが戦死したロンスヴォーの戦いの様子を描いたタピストリーがあります。
778年、イベリア半島でイスラム勢力と戦いの帰路に、
ローラン率いる軍が
山岳のバスク民族と衝突した戦い。 -
さて、時間は前後しますが、本日のランチは、
最初の訪問地、エスペレットで。
郷土料理をいただけそうなレストランでいただきました。
ツーリストメニューをオーダー。
山のプレートと、海のプレート。 -
こちらの写真は山の幸のプレート。
-
こちらは海の幸のプレート。
-
山の幸プレートのクローズアップ。
●右上は、豚肉のラグー、エスペレットの唐辛子入り(エスペレット風アショア、Axoa d’Espelette)
●右下は、バスク地方のブレビチーズ(Fromage de brebisという羊のチーズ)に黒サクランボのジャム。近くのイッツァスー村(Itxassou)のもの。
●左下は、バスク特産の羊の肉のソーセージ(Tripotxa)にピペラード、バスク風のピーマン、エスプレット、トマト煮込み(Piperade)
●左上は、ボデガと呼ばれるバスク地方独特のグラス。
私たちはお水を飲みましたが、本来このグラスにはバスクのリンゴ酒サガルド(バスク語で Sagardo)か、発泡酒チャコリが注がれる。 -
海の幸プレート
●右上は、玉ねぎ、にんにくがたっぷり入ったスープ(Elzekaria)。
●右下は、いかや蛸のグリル
●左下は、かじきマグロ、肉ハーブソース
●右上は、エスペレット名産赤唐辛子のラタトイユ -
町を散策していると、スイーツショップ発見。
店先にガトーバスク。
お菓子の上に、ラウブル(バスクの十字)の模様入り。
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