サン=ジャン=ピエ=ド=ポル旅行記(ブログ) 一覧に戻る
フランスとスペインの国境にまたがるバスク地方。<br />海沿いのエリアと、ピレネーの山に近いエリアに分けられ、<br />海バスク、山バスクと呼ばれています。<br /><br />風光明媚な山バスク。森や緑の丘陵に白く点在するのは羊。<br />絵本のような景色が広がります。<br />その美しい自然の中に、<br />「フランスの美しい村」に選ばれている村も点在します。<br /><br /><br />今回は、オンダリビアを出発して、そしてフランチ・バスクの観光地エスペレットとサン・ジャン・ピエー・ド・ポルを巡り、<br />巡礼路に沿って、スペイン国境の宿場町ロンセスバーリュスとピレネー山脈の峠越えドライブ。<br />

山バスク、巡礼の宿場町として栄えた町

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2009/09/29 - 2009/09/29

26位(同エリア30件中)

旅行記グループ 33 フランス

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redchilipadi

redchilipadiさん

フランスとスペインの国境にまたがるバスク地方。
海沿いのエリアと、ピレネーの山に近いエリアに分けられ、
海バスク、山バスクと呼ばれています。

風光明媚な山バスク。森や緑の丘陵に白く点在するのは羊。
絵本のような景色が広がります。
その美しい自然の中に、
「フランスの美しい村」に選ばれている村も点在します。


今回は、オンダリビアを出発して、そしてフランチ・バスクの観光地エスペレットとサン・ジャン・ピエー・ド・ポルを巡り、
巡礼路に沿って、スペイン国境の宿場町ロンセスバーリュスとピレネー山脈の峠越えドライブ。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
グルメ
4.5
同行者
カップル・夫婦
交通手段
レンタカー
旅行の手配内容
個別手配
  • 今日は、スペイン側のオンダリビアからフランス側に戻り、<br />山バスクを周遊。<br /><br />フレンチ・バスクエリアの美しいドライブルート。<br />起伏に富み、緑あふれる、牧歌的な風景が続きます。

    今日は、スペイン側のオンダリビアからフランス側に戻り、
    山バスクを周遊。

    フレンチ・バスクエリアの美しいドライブルート。
    起伏に富み、緑あふれる、牧歌的な風景が続きます。

  • 最初は、オンダリビアから50km、エスペレットへ。<br /><br />エスペレットは、唐辛子のA.O.C<br />町に入るとさっそく、大量の赤唐辛子が目に飛び込んできます。<br /><br />唐辛子といっても、甘味のある赤ピーマンのようで、<br />そう辛くはありません。風味を付けるためのスパイスです。

    最初は、オンダリビアから50km、エスペレットへ。

    エスペレットは、唐辛子のA.O.C
    町に入るとさっそく、大量の赤唐辛子が目に飛び込んできます。

    唐辛子といっても、甘味のある赤ピーマンのようで、
    そう辛くはありません。風味を付けるためのスパイスです。

  • 町の表通りには、白い壁に赤い窓枠や木戸で飾られた家が並び、<br />絵本の世界。軒先には赤唐辛子を干した装飾。<br /><br />小さな町は、まるで観光客用のテーマパーク。<br />どうやら、住人は町はずれで暮らしているようです。

    町の表通りには、白い壁に赤い窓枠や木戸で飾られた家が並び、
    絵本の世界。軒先には赤唐辛子を干した装飾。

    小さな町は、まるで観光客用のテーマパーク。
    どうやら、住人は町はずれで暮らしているようです。

  • 町角の店、Boucherie、Charcuterie<br />肉屋、豚肉加工品(ハム、ソーセージ)の店<br /><br />ここにも唐辛子のオーナメントが一杯。<br /><br />

    町角の店、Boucherie、Charcuterie
    肉屋、豚肉加工品(ハム、ソーセージ)の店

    ここにも唐辛子のオーナメントが一杯。

  • Brocante(雑貨屋さん)には、ラウブル(バスクの十字)<br />看板の色も白、緑、赤のバスクカラー。<br />バスクの旗イクリニャ(Ikurrina)もこの3色。<br /><br />この町は、観光客に優しい町なので、<br />地元のブロカンテも遠慮なく(躊躇なく)入っていけます!<br />町歩きが楽しい!

    Brocante(雑貨屋さん)には、ラウブル(バスクの十字)
    看板の色も白、緑、赤のバスクカラー。
    バスクの旗イクリニャ(Ikurrina)もこの3色。

    この町は、観光客に優しい町なので、
    地元のブロカンテも遠慮なく(躊躇なく)入っていけます!
    町歩きが楽しい!

  • エスペレットを後にして、次はサン・ジャン・ピエ・ド・ポルへ向かいます。<br />サン・ジャン・ピエ・ド・ポーは、フランスからスペインに向かう4本の巡礼路のうちの3本(トゥール、リモージュ、ル・ピュイ)合流する町。<br />ピレネー越え直前の宿場町です。<br /><br />この辺りは、道路と巡礼路がたびたび交差するので、<br />歩行者注意(巡礼者注意)の、ホタテ貝のマークの標識がたびたび現れます。

    エスペレットを後にして、次はサン・ジャン・ピエ・ド・ポルへ向かいます。
    サン・ジャン・ピエ・ド・ポーは、フランスからスペインに向かう4本の巡礼路のうちの3本(トゥール、リモージュ、ル・ピュイ)合流する町。
    ピレネー越え直前の宿場町です。

    この辺りは、道路と巡礼路がたびたび交差するので、
    歩行者注意(巡礼者注意)の、ホタテ貝のマークの標識がたびたび現れます。

  • Saint-Jean-Pied-de-Portは、聖ジャンの港。<br />バスク語の名前は、Donibane Garazi、ガラシ(近くの山)のヨハネという意味。<br /><br />ノートルダム寺院の脇のニーヴ川に橋(ノートルダム橋)が架かっています。<br />山バスクの奥深くに位置しますが、<br />この地域の水上交易の玄関口だったのかもしれません。

    Saint-Jean-Pied-de-Portは、聖ジャンの港。
    バスク語の名前は、Donibane Garazi、ガラシ(近くの山)のヨハネという意味。

    ノートルダム寺院の脇のニーヴ川に橋(ノートルダム橋)が架かっています。
    山バスクの奥深くに位置しますが、
    この地域の水上交易の玄関口だったのかもしれません。

  • サン・ジャン・ピエ・ド・ポルを代表する景色です。

    サン・ジャン・ピエ・ド・ポルを代表する景色です。

  • 町に入っても、ホタテ貝の道しるべが、あちこちに記されています。

    町に入っても、ホタテ貝の道しるべが、あちこちに記されています。

  • 巡礼の旅人のための水飲み場。<br /><br />ここにもホタテ貝のシンボル。

    巡礼の旅人のための水飲み場。

    ここにもホタテ貝のシンボル。

  • 狭い道の両側には、お土産屋さんが軒を連ねます。<br />正面の塔は、ノートルダム教会の鐘楼。鐘楼の1階には門があり<br />通り抜けることができます。。<br /><br />ここ目抜き通りのシタデル通りは、巡礼の旅人だけでなく、<br />高齢の観光客でにぎわっています。<br />

    狭い道の両側には、お土産屋さんが軒を連ねます。
    正面の塔は、ノートルダム教会の鐘楼。鐘楼の1階には門があり
    通り抜けることができます。。

    ここ目抜き通りのシタデル通りは、巡礼の旅人だけでなく、
    高齢の観光客でにぎわっています。

  • 石畳の狭い道の両側には、特徴あるバスク風の家が軒をつらねています。<br /><br />巡礼の旅人に部屋を貸すシャンブルドットもたくさんあります。

    石畳の狭い道の両側には、特徴あるバスク風の家が軒をつらねています。

    巡礼の旅人に部屋を貸すシャンブルドットもたくさんあります。

  • 山バスクの名産、クルミと栗といちぢく。<br /><br />露店の店先に立ち止まり、観光客もたくさん買っていました。

    山バスクの名産、クルミと栗といちぢく。

    露店の店先に立ち止まり、観光客もたくさん買っていました。

  • バスクはリネンも有名。<br /><br />お土産にぴったりなクロスがたくさん並んでいます。<br />明る色、シャープなデザインなのだけれど、優しい風合い。

    バスクはリネンも有名。

    お土産にぴったりなクロスがたくさん並んでいます。
    明る色、シャープなデザインなのだけれど、優しい風合い。

  • ここにも「ラウブル」(バスクの十字)と、シンボルカラーの白と緑と赤。<br /><br />赤はバスク人を、緑はゲルニカの樫の木、白はカトリック信仰を現しているのだそうです。<br />そういえば、バスクの郷土料理も白と緑と赤。白はニンニク、緑はパセリ、赤は唐辛子の色、とレストランで教わりました。

    ここにも「ラウブル」(バスクの十字)と、シンボルカラーの白と緑と赤。

    赤はバスク人を、緑はゲルニカの樫の木、白はカトリック信仰を現しているのだそうです。
    そういえば、バスクの郷土料理も白と緑と赤。白はニンニク、緑はパセリ、赤は唐辛子の色、とレストランで教わりました。

  • メイン通りには、山バスクの観光案内所もありました。<br /><br /><br />バスクの名産、キントア豚のパネル。<br />キントア豚は、白黒の豚で、頭とお尻は必ず黒い。<br />

    メイン通りには、山バスクの観光案内所もありました。


    バスクの名産、キントア豚のパネル。
    キントア豚は、白黒の豚で、頭とお尻は必ず黒い。

  • サン・ジャン・ピエー・ド・ポルを後にして、<br />巡礼路に沿って、スペイン国境へ向かいます。<br /><br />ドライブの途中、標識の下に、茶色の羊のイラストの看板をたびたび見かけました。<br /><br />これは、バスク地方の有名なチーズ、 オッソー・イラティの <br />農家直売所を示す看板。<br /><br />

    サン・ジャン・ピエー・ド・ポルを後にして、
    巡礼路に沿って、スペイン国境へ向かいます。

    ドライブの途中、標識の下に、茶色の羊のイラストの看板をたびたび見かけました。

    これは、バスク地方の有名なチーズ、 オッソー・イラティの
    農家直売所を示す看板。

  • このチーズは、羊乳のハードチーズ。<br />(羊は山羊と異なり思ったよりクセがありません)<br /><br />エスペレットでいただいたランチにもオッソーイラティのチーズが<br />一切れ添えられていました。塩気も少なくあっさりしていました。<br />

    このチーズは、羊乳のハードチーズ。
    (羊は山羊と異なり思ったよりクセがありません)

    エスペレットでいただいたランチにもオッソーイラティのチーズが
    一切れ添えられていました。塩気も少なくあっさりしていました。

  • この辺りにオッソ・イラティチーズの生産者が集中。<br /><br />この辺りは丘陵で斜面が多いので、牛よりも羊の放牧に向いているとのことです。

    この辺りにオッソ・イラティチーズの生産者が集中。

    この辺りは丘陵で斜面が多いので、牛よりも羊の放牧に向いているとのことです。

  • 国境近くのイバニェタ峠(標高1040m)Puerto de Ibaneta<br />

    国境近くのイバニェタ峠(標高1040m)Puerto de Ibaneta

  • さっきまで、天気が良かったのに、<br /><br />峠を後にすると、まもなく霧が出てきました。

    さっきまで、天気が良かったのに、

    峠を後にすると、まもなく霧が出てきました。

  • ここは、ロンセスバーリェス近くの戦場跡。<br />ロンスヴォーの戦い(Battle of Roncevaux Pass)の記念碑があります。<br />(ローラン終焉の地) この霧はローランによるものなのかも。<br /><br />サンティアゴの巡礼とは直接、関係ない記念碑ですが、<br />巡礼者も立ち寄るそうです。<br />

    ここは、ロンセスバーリェス近くの戦場跡。
    ロンスヴォーの戦い(Battle of Roncevaux Pass)の記念碑があります。
    (ローラン終焉の地) この霧はローランによるものなのかも。

    サンティアゴの巡礼とは直接、関係ない記念碑ですが、
    巡礼者も立ち寄るそうです。

  • 巡礼路に沿って、スペイン国境へ向かいます。<br /><br />ここから、次の宿場町、ロンセスバーリェス(Roncesvalles)まで1.5㎞<br />

    巡礼路に沿って、スペイン国境へ向かいます。

    ここから、次の宿場町、ロンセスバーリェス(Roncesvalles)まで1.5㎞

  • ピレネー山脈を越えてきた巡礼の旅人の宿泊地、ロンセスバーリェス。<br /><br />スペインのナバーラ州の小さな町です。<br />バスク語では、オレアガ(Orreaga)

    ピレネー山脈を越えてきた巡礼の旅人の宿泊地、ロンセスバーリェス。

    スペインのナバーラ州の小さな町です。
    バスク語では、オレアガ(Orreaga)

  • ロンセスバーリェスのコレヒアータ・デ・サンタ・マリア教会<br />この教会には、騎士ローランが戦死したロンスヴォーの戦いの様子を描いたタピストリーがあります。<br /><br />778年、イベリア半島でイスラム勢力と戦いの帰路に、<br />ローラン率いる軍が<br />山岳のバスク民族と衝突した戦い。<br /><br />

    ロンセスバーリェスのコレヒアータ・デ・サンタ・マリア教会
    この教会には、騎士ローランが戦死したロンスヴォーの戦いの様子を描いたタピストリーがあります。

    778年、イベリア半島でイスラム勢力と戦いの帰路に、
    ローラン率いる軍が
    山岳のバスク民族と衝突した戦い。

  • さて、時間は前後しますが、本日のランチは、<br />最初の訪問地、エスペレットで。<br /><br />郷土料理をいただけそうなレストランでいただきました。<br /><br />ツーリストメニューをオーダー。<br />山のプレートと、海のプレート。<br />

    さて、時間は前後しますが、本日のランチは、
    最初の訪問地、エスペレットで。

    郷土料理をいただけそうなレストランでいただきました。

    ツーリストメニューをオーダー。
    山のプレートと、海のプレート。

  • こちらの写真は山の幸のプレート。

    こちらの写真は山の幸のプレート。

  • こちらは海の幸のプレート。

    こちらは海の幸のプレート。

  • 山の幸プレートのクローズアップ。<br /><br />●右上は、豚肉のラグー、エスペレットの唐辛子入り(エスペレット風アショア、Axoa d’Espelette)<br />●右下は、バスク地方のブレビチーズ(Fromage de brebisという羊のチーズ)に黒サクランボのジャム。近くのイッツァスー村(Itxassou)のもの。<br />●左下は、バスク特産の羊の肉のソーセージ(Tripotxa)にピペラード、バスク風のピーマン、エスプレット、トマト煮込み(Piperade)<br />●左上は、ボデガと呼ばれるバスク地方独特のグラス。<br />私たちはお水を飲みましたが、本来このグラスにはバスクのリンゴ酒サガルド(バスク語で Sagardo)か、発泡酒チャコリが注がれる。<br /><br />

    山の幸プレートのクローズアップ。

    ●右上は、豚肉のラグー、エスペレットの唐辛子入り(エスペレット風アショア、Axoa d’Espelette)
    ●右下は、バスク地方のブレビチーズ(Fromage de brebisという羊のチーズ)に黒サクランボのジャム。近くのイッツァスー村(Itxassou)のもの。
    ●左下は、バスク特産の羊の肉のソーセージ(Tripotxa)にピペラード、バスク風のピーマン、エスプレット、トマト煮込み(Piperade)
    ●左上は、ボデガと呼ばれるバスク地方独特のグラス。
    私たちはお水を飲みましたが、本来このグラスにはバスクのリンゴ酒サガルド(バスク語で Sagardo)か、発泡酒チャコリが注がれる。

  • 海の幸プレート<br /><br />●右上は、玉ねぎ、にんにくがたっぷり入ったスープ(Elzekaria)。<br />●右下は、いかや蛸のグリル<br />●左下は、かじきマグロ、肉ハーブソース<br />●右上は、エスペレット名産赤唐辛子のラタトイユ<br />

    海の幸プレート

    ●右上は、玉ねぎ、にんにくがたっぷり入ったスープ(Elzekaria)。
    ●右下は、いかや蛸のグリル
    ●左下は、かじきマグロ、肉ハーブソース
    ●右上は、エスペレット名産赤唐辛子のラタトイユ

  • 町を散策していると、スイーツショップ発見。<br /><br />店先にガトーバスク。<br />お菓子の上に、ラウブル(バスクの十字)の模様入り。

    町を散策していると、スイーツショップ発見。

    店先にガトーバスク。
    お菓子の上に、ラウブル(バスクの十字)の模様入り。

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