2009/09/15 - 2009/09/20
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redchilipadiさん
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ミディ・ピレネーの山深い地、小さな谷川に沿った集落、コンク(Conques)。
世界遺産の修道院をたずね、オーベルジュに泊まって舌鼓。
ここは、スペインの西の端、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの
巡礼路。
巡礼のトレードマークのホタテ貝のデザインが、集落にたくさん見られました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
緑に覆われた山の斜面にへばりつくように、家々が軒を寄せています。
-
朝もやの中から姿を現す教会。
-
この教会(裏手の宝物殿)に安置されている聖人フォアの聖遺物(遺骨)を拝みに
多くの人がコンクを訪れます。
聖人フォアとは、12歳で殉教した少女。
敬虔なキリスト教徒であるフォワは、ローマの神々を礼拝することを拒み火焙りに。
薪に火がつけられたとき、白い翼の天使が現れて火が消されるという奇跡が起こりました。
結局、フォワはここで断首され、殉教し聖人となりました。AD300年頃の話です。
その遺骨は、当初、ここから100㎞以上離れたところにある教会に収められて
いましたが、コンクへ持ち出されました。 -
コンクは、小さな集落ですが、花崗岩でできた壁、
石を薄くカットした屋根瓦など、全体的に石づくりの家が並びます。
坂道が多い道は、石畳におおわれていて、
町全体が中世の街並みそのままです。 -
サント=フォワ修道院と教会の正面。
-
この教会のタンパン(正面入り口上の壁画)は、細かい彫刻で覆いつくされています。
キリストが審判を下すシーン。
正面にキリストがいて、向かって右手が地獄行き、左手が天国です。 -
向かって右手には、地獄で責められ苦しむ人々が描かれています。
-
向かって左側は、天国で進む人たちが穏やかな表情で佇んでいます。
真ん中の斜面、神様から救いの手を差し伸べられているのが少女フォア。 -
教会内部は、質素なつくり。厳かな雰囲気が漂っています。
-
祈りの空間。
教会の周辺に、巡礼の人たちを数人みかけたのですが、
教会内部は、ひとけがなく、とても静か。 -
正面に祭壇があります。
現在、フォアの聖遺物は、教会ではなく、裏手の宝物館にあります。 -
世界遺産に登録されています。
-
教会だけでなく、ドルドーニュ川にかかる小さなローマ橋も、合わせて世界遺産に登録されています。
私たちは、サルラ・カネダから、レンタカーについているナビの案内通りに
やってきたのですが、あと少しで目標地点、というところで、
こんなに狭い橋にぶつかってしまいました。
これでもD232号線。センターラインまであります。
このまま進んで大丈夫なのか?
両側をこすらないよう、ゆっくりと進みました。
実は、(後で知ったのですが)、この橋は世界遺産に登録されている「ローマ橋」なのです。 -
橋の上の車道から見ると、道幅がせまく、小さな橋なのですが、
橋の側面から見ると、川から結構な高さがあり、立派な橋です。 -
今日の宿泊先は、コンクの村はずれにあるオーベルジュ。
ハーブを使った料理が得意なシェフがいます。
アラン・デュカスのプロデュースで、毎年、
日本でフランスウィークというイベントが開催されるのですが、
2010年に、このレストランのシェフが来日し腕をふるいました。LE Moulin DE Cambelong Chateaux ET Hotel ホテル
-
オーベルジュ入り口の駐車場に車をとめ、
小川のせせらぎを聞きながら、小径をたどって、
レセプションに向かいます。 -
チェックインをすませ、しばらく部屋で休んだあと、
ディナーに向かいます。
ダイニングは、1階のレセプション横にあります。
落ち着いた雰囲気。
すっかり日が落ちて、窓の外は夕闇。 -
アミューズ、野菜のポタージュ、
鯖のフィレ、鴨のステーキと続きます。
お味はマイルド。野菜の滋味がおいしい。彩りがとても綺麗。
フレッシュなハーブもふんだんにあしらわれています。 -
ワインは、白も赤も、ハウス製
-
チーズのデザート。
オクシタニアル地域圏の土地のチーズ5種 -
デザートはチョコレートのスフレと、洋ナシのシャーベット
-
お腹いっぱい!
至福の時をゆっくりと堪能し、
そのまま、お部屋へ戻り、すぐに眠りにつきました。
夕食の後、レストランからホテルへ車などで移動しなくてよいのがオーベルジュの最大のメリット。 -
朝は、階下から漂うパンの良い匂いで目がさめました。
パンとフレッシュなジュース、ヨーグルト、ジャムといった
定番のメニューではありますが、
どれもこれもとっても美味しい。 -
はるばる訪ねてきた甲斐がありました。
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