バイキングのドン（首領）ロロが眠る地、そして、ジャンヌダルク終焉地

2010/12/22 - 2010/12/22

昨夜ANAの直行便でシャルル・ド･ゴール空港に到着。
空港のシェラトンでゆっくりとリフレッシュ。

朝一番に空港でレンタカーを借りて、いざ、ノルマンディの旅へ。
セーヌ河に平行して北へ進む。

冬至のころ、まだまだ辺りは薄暗い。最初のフォトストップは、ルーアン。

ルーアンは、セーヌ川の河口方面へ、パリから100km強。
途中、パーキングで小休止したものの、道はがら空きで、11時前には到着してしまった。

「ジャンヌ・ダルク終焉の地」というのは下調べしてきたのだけれど、
もう一つ。
フランスの歴史の中で(私の）知らなかった一面を知り、かなりびっくり。
この辺り一帯は、10〜11世紀スカンジナビアからやって来たノルマンたち、つまりバイキングに縁の深い土地。


表紙の写真は、ルーアン名物「ルーアン焼」
にわとりやあひる、猫、犬など、家畜のモチーフが多くて、思わず微笑んでしまう。
キッチンに置く小さな壷や、お皿など、お土産にぴったり

エリア フランス

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

パリの北100km、セーヌ河が大きく湾曲するところにあるルーアン。

西側のフランボワイヤン（火炎）様式のファサードは、画家モネの大聖堂の連作で有名。

モネのように、光の移ろい撮ろうと思ってきたのだけれど、クリスマスシーズン。大聖堂の前の広場には架設の遊園地。
観覧車ごしの大聖堂を撮るはめに。よく見ると、左右の塔の形式がまったく違う。この↓サイトの方が撮られた写真
http://coutances.blog62.fc2.com/blog-entry-13.html　がとても素敵。

ルーアン大聖堂 寺院・教会

大聖堂の正式な名前は、ノートルダム寺院。大聖堂の北側の門。

ここから教会へ。
観光客や、受付の窓口らしきものがないので、正式な入り口は、別にあるのかもしれません。

さて、
9世紀、バイキングが、フランスの北の海岸を侵略、フランス王は頭を悩ませていた。

やがて海賊はセーヌ河を遡って、パリに近づいてきた。
西フランク王国のシャルル3世はバイキングの首領ロロに、この地方を所領として与え、911年、彼をノルマンディ公に叙して、侵略を止めさせたのだそうだ。

ルーアンは、ノルマンディ公国の首都となった。

この教会には、ノルマンディの海賊の首領、ロロの墓がある。

聖堂の内部は、ステンドグラスが美しい。

ノートルダム大聖堂から旧市街を貫くアーケードを歩いてみた。
門前町のような雰囲気。

商店街の中ほどに2軒ある、ルーアンで有名なマカロン屋さんオズー(Auzou)。
店先のショーウィンドウにマカロンタワー。
そして、カラフルなロールケーキや、チョコレートなど、目を奪われる。
クリスマスシーズンで、店内は観光客だけでなく、買い物客で一杯。
「ジャンヌダルクの涙」という、チョコが有名。

ルーアンの旧市街は、ショッピングアーケードで南北が結ばれている。
中央部に大時計のアーチがある。

大時計台 モニュメント・記念碑

アーチをくぐりぬけた反対側にも大時計。
アーチの下の天井にはレリーフ。写真を取り損なってしまった！

ルーアンには有名な教会が３つあって、
それぞれ、正面から見たのと、横や裏側から見たのとでは、様子がまったく違うので、
あとから写真を見て、どれがどれだか、さっぱりわからなくなってしまう。

塔の数と高さで区別。

これは、塔がひとつしかないので、たぶんサンマクルー教会だと思うのだけれど。
この教会の横にサンマクルー回廊というスポットがある。
ペストがはやった頃の遺構。

入り口は狭くてわかりにくいのだけれど、中庭に入ると、黒塗りの回廊が続き、独特の雰囲気。骸骨のモチーフもある。
なんか妙なものが写ると困るので、写真は遠慮しました。　でも必見の場所！

サン マクルー教会 寺院・教会

裁判所の建物も、華麗なフランボワイヤン様式で、世界遺産への登録を待っている。

ロロの建国が911年。　1100年記念に、ルーアンの町全体を対象に世界遺産登録をめざしたけれど叶わなかったみたい。

裁判所 (ルーアン) 建造物

コロンバージュと呼ばれる木組みの家が続く。
先に壁を作って、あとから木をはめていくのか、と思っていたのだけれど、
先に木を組んで、隙間にしっくいを埋め込んで壁を造っていくのだそうだ。よく考えたら当たり前か。

表どおりのアーケードと並行に走る裏通り。
シックな家具屋さん、骨董品やさんなどいい感じ。

もちろん、素敵な靴屋さんやブティックも。
落ち着いてお買い物できそう。

カラフル、パステルっぽい木組みの家が、旧市内どこに行っても見られる。

１階は店舗でも、上階には今でも普通に人が住んでいる様子。

そうして、アーケードの終点、ビュー・マルシェ広場に到着。

この広場で、ジャンヌダルクは、百年戦争の後1431年、火炙りの刑に処せられる。
ここに、目立たない、低い、近代的な建物の教会がある。舟をかたどった教会。

中に入って目を奪われる。古い大聖堂にありがちな、天を突くような直線の柱や梁はなく、広々とした空間が広がっている。
ゆるやかなカーブがあちこちに見られる。壁一面のすっきりとしたステンドグラスと、
船底のような天井。そして、暖房が効いていて、暖かい。

ジャンヌ ダルク教会 寺院・教会

町歩きを終えて、最初に車を停めたサントゥアン教会まで戻ってくる。

ここ、ルーアンでランチにする予定だったのですが、まだ11時過ぎ。
時差もあって、あまりお腹がすいていなかったため、もう少し先でランチ休憩することにしました。

最後に、ルーアンの旧市街をおさらい。

地図の下に横たわるのが（隠れているけど）セーヌ川。
川に並行してアーケードが走る。
最初に車を停めたのが、地図右上のサントゥアン教会付近。
サンマクルー教会からノートルダム教会辺りをお散歩し、
地図左のジャンヌダルク教会まで。
その間のアーケードに、時計塔がある。

木組みの家を見ながら気の向くままに裏通り散策しても迷子にはなりません。
ノートルダムの塔が目印になるから。

ここからは、
上の写真の再掲(アップ)。

おいしそうだからね！

鮮やか過ぎる色は、ちょっと気になるのだけど、
どうせなら、派手な方が良いのかも。

お菓子の世界だから。

バレンタインシーズンではありませんが、
チョコはハート型がぴったりくる。

肝心のこの店の名物、「ジャンヌダルクの涙」は、
撮れませんでした。　チョコボールのようなシンプルな形。