2015/07/16 - 2015/07/16
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redchilipadiさん
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アミアンは、パリの北部、ピカルディ地域圏の首都。
世界遺産のノートルダム大聖堂で有名な町です。
観光のガイドには、大聖堂だけでなく、その北側一帯は、運河が広がり、散策にぴったり、
とあったのですが、訪れたのはとても暑い日。
運河には足を向けず、涼しい大聖堂の中で、たっぷり堪能しました。
大聖堂は、13世紀に建てられ、世界大戦の被害を免れたもの。
とにかく大きい。
そして石像やレリーフの博物館といわれるほど、装飾が豊富。
普段はあまり、聖堂の内部や壁にそう注意を払わないのだけれど、
今回は、じっくりお勉強してみることにしました。
表紙の写真は、アミアンの守護聖人、聖フィルマンの最期
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
-
この大聖堂のマスコット的存在「嘆きの天使」
大聖堂の北側の回廊には、教会の参事、枢機卿、司教たちのお墓が並んでいるのですが、
この天使は、そのひとつ、Guilain Lucas の墓のレリーフの一部です。
幼いキリストを抱いたマリア様の足元にいます。
何を嘆いているのかな?
第一次世界大戦中に、ある兵士が、この天使が描かれたた絵葉書を家族に送ったというエピソードがあり、当時の民衆の気持ちを映すものとして愛されたのだそうです。 -
アミアン大聖堂は、フランスで最も大きな聖堂。
身廊のヴォールト(vault、かまぼこ型の天井)の高さは、約42m
ちなみに、パリのノートルダム大聖堂の身廊の高さは、約32m
聖堂内に足を踏み入れると、聖堂内の縦横に、垂直にそば立つ、たくさんの柱に圧倒されます。 -
回廊内のあちこちにある、木彫りの絵巻物は、圧巻です。
聖書のシーンや、聖人の物語が繰り広げられているのですが、
とても細かく、リアルで、人々の表情から喜びや悲しみまで伝わってきそうです。
聖歌隊の衝立の裏側には、アミアンの守護聖人、聖フィルマンの生涯が彫られています。 -
8枚の絵から構成されていています。
左端の2枚は、(写真左から)
聖フィルマンがアミアンの町にやって来たシーン
そして
聖フィルマンが町の人に神の教えを説いているシーン -
続く2枚は、
アミアンの人々に洗礼の儀式を執り行うシーン。
その後
聖フィルマンは、町に邪教をもたらしたとの罪で捕われの身に。
そうして、斬首刑に。 -
聖フィルマンは亡くなってしまうのですが、
その遺体が行方不明になってしまったようで、
別の聖人がやって来て、町の人に遺体を探すよう、呼びかけています。
すると、天から光が差し込んできて遺体の場所が指し示されます。 -
町の人々が、その場所を堀ると
そこには聖フィルマンの遺体が。
、
フィルマンの遺体を棺に安置して、皆でかついで町に戻ります。 -
他にも、聖ヨハネの生涯や、聖書の有名なシーンなど、
絵巻物風彫刻は、聖堂内のあちこちにありました。 -
聖堂内の床には、かなり広い範囲で、白黒縞模様の線が描かれています。
これは、エルサレムへ続くラビリンス(迷路) -
信者は、床の上の迷路を跪いて辿ったのだそうです。
迷わずエルサレムへたどり着くことができるか?
19世紀頃は、多くの教会にラビリンスがあったのですが、
子供がラビリンスの上で遊び、騒がしくてお祈りの邪魔になるとの理由で、
徐々になくなっていったのだそうです。
アミアンのラビリンスは、しっかりと残されています。 -
ラビリンスの終点。
大聖堂建設に携わった司教と3人の建築家が描かれています。
Wikipediaによると、
司教エブラール・ド・フイイ(Evrard de Fouilly)
3人の建築家は、
ロベール・ド・リュザルシュ(Robert de Luzarches)
トマ・ド・コルモン(Thomas de Cormont)
息子のルノー・ド・コルモン(Renaud de Cormont) -
アミアン大聖堂の全体像です。
これは西側の正面(ファサード)
ゴシック様式。
2つの塔、(微妙に左右非対称なんですよね。)
バラ窓の下に王のギャラリー、そして、3つの入り口から構成されています。アミアン大聖堂 寺院・教会
-
西側正面の高い位置にあるバラ窓と、
その下の「王のギャラリー」
(この写真の10体とその左右に)22体のフランスの歴代の王様が勢ぞろいしています。 -
大聖堂の西側正面。
3つの入り口があり、その正面は、「最後の審判の扉」と呼ばれています。
赤い2枚の扉の真ん中に「ボー・デュー」と呼ばれるキリスト像。 -
「ボー・デュー」とは、美しき神
とても穏やかなお顔のキリスト像がありました。
このキリスト像の真上に、カテドラルの正面の扉の最後の審判(タンパン)の絵物語がくりひろげられています。 -
西側正面の中央の扉、最後の審判のシーン。
扉の「ボー・デュー」とは一転、
怖い顔をしたキリストが、審判を下しています。
両手を挙げて、Oh No! というポーズかと思っていたら、
キリストが磔刑のときに受けた手のひらの傷を見せつけているのだそうです。 -
正面の扉、最後の審判のシーンで、天使ミカエルが天秤を持って、死者を左右に振り分けています。
天秤の皿の上には生首、ちょっとおどろおどろしいですね。
天秤の右の皿の下で、悪魔が地獄へひっぱっています。
向かって左側が天国へ、向かって右側が地獄へ -
西側正面の右側の扉は、聖フィルマンの扉。
聖人像が並び、その下には、星座と農歳時記がレリーフされ、
じっくり見ると結構おもしろい。 -
農歳時記(almanac:年鑑)のレリーフは、6月から始まります。
扉の左側から
6月蟹座が空に輝く頃は、草を刈り干草の準備
7月獅子座の頃は、麦の収穫
8月乙女座の頃は、麦の脱穀
9月天秤座の頃は、果物の収穫
10月蠍座の頃は、ふどう酒造り
11月射手座の頃は、麦の種蒔き -
扉の右側に続き、
12月山羊座が空に輝く頃は、ハム作り(↑写真にはありません)
1月水瓶座の頃は、ご馳走を食べて一休み
2月魚座の頃は、魚を焼く
3月牡羊座の頃の頃は、畑を耕す
4月牡牛座の頃は、鷹を飼いならす
5月双子座の頃は、収穫までひと休み -
歳時記の上に建つ聖人像
手にいろいろと小道具を持っています。
小道具で誰だかわかるのですね。
真ん中の聖人は、自分の首を抱えていて、これは小道具とはいえないですが。 -
それぞれ、足元に邪鬼を踏みつけています。
邪鬼の表情が、情けなくて笑えます。 -
西側正面の右側の扉は、聖母マリアの扉。
扉の上には、アダムとイブの物語、
扉の左右には、受胎告知の物語にかかわる聖人や人が彫られているのだそうです。
ちなみに、教会の建物の後ろのほうに、太い煙突のような建物が薄く写っていますが、アミアン駅前にあるペレの塔です。
戦後、コンクリートの父と呼ばれるオーギュスト・ペレが建てた塔。
観光スポットではなく、上層階は、今、アパートと使われているのだと思います。 -
カテドラルの南にも扉があります。
こちらには、若々しいマリア様の像。
黄金のマリア像と呼ばれています。 -
こちらはカテドラルの裏(東側)からの眺め。
右端の像は、第一回十字軍遠征の際に軍を率いた修道僧ピエール
ヘロデ王にはねられたヨハネの首は、アミアンに持ち帰られました。 -
アミアンは、マカロンで有名。
パリ風のマカロンとはまったく違い、見た目は素朴。
ずっしり、結構重い。直径5cmくらいの大ぶり。
カテドラルの西側正面、教会前の広場に面したところに、
Jean Trogneuxの売店&カフェがあります。
ここでこのマカロンが買えます。日本風にいうと門前町のお土産お菓子。
お店に入ると、蜂蜜の甘い良い香り。
Jean Trogneux以外に、Douceurs & Gourmandisesも有名店 -
アーモンドパウダー、砂糖、卵白で作られたマカロン。
蜂蜜もたっぷり。
甘い! そしてアーモンドの強い香り。 -
最後に、
アミアンへは、パリ北駅から在来線(TER)で約70分。
TERなので予約は不要です。
CDG(シャルル・ド・ゴール空港)から列車でパリに向かうと、北駅に到着します。
ただし近郊線なので、この写真の建物ではなく、向かって右側にある別棟のフォームに到着します。
駅は地下にあり、改札出る前も、出た後も、人の流れに逆らうことなく長い通路を歩いていると、方向感覚を失ってしまいがち。
この辺りはメトロの駅もあり、コンコース内の人の流れは縦横無尽。
とにかく早く駅舎の外に出て、現在地を確認、写真の立派なパリ北駅の建物をみつけだすと安心です。
ちなみに、私は北駅基点で郊外ショートトリップをするときは、この北駅の真正面にあるMercure Hotelに泊まります。
アミアンの駅から大聖堂までは、徒歩10分ぐらい。
道はアップダウンなく、場所もとてもわかりやすい。
大聖堂をゆっくり見学して、大聖堂の建物すぐ裏の運河に沿って散策して、
ゆっくり駅に帰ってきてもきっと3時間ぐらい。 パリからの日帰り観光にぴったり。
夏は大聖堂がライトアップされるそうですが、日没が遅いので、
ライトアップを楽しむなら宿泊が必要。(パリへ戻る列車がないかも) -
パリの北駅は、ベルギーやオランダへ向かう国際列車もたくさん入ってきます。
ターミナル駅です!
写真のワインレッドの列車は、タリス(Thalys) -
発車予定時刻の20分前ぐらいに、プラットフォーム番号が発表されます。
掲示板でフォームを確認。
13:07発アミアン行きは、17番線です。 -
ちなみに緑の掲示板は、到着列車の案内。 空港みたいですね。
ドーバー海峡を越えて、ロンドンからの列車が、1時間おきに到着しています。
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