2015/07/17 - 2015/07/17
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redchilipadiさん
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パリからのショート・トリップ
フランス東部、アルザス・ロレーヌ地方
そのロレーヌ地方の中心、ナンシー
ドイツと国境を接するこの地域は、石炭や鉄鉱石を産出する豊かな土地。
戦争ごとのたびにドイツに併合されたり、フランスに戻ったり、と歴史に翻弄されてきました。
が、このナンシーは一貫してフランスの領土でした。
町中、ロココとアールヌーボーなデザインが溢れる、
フランスの中でもフランスっぽい雰囲気の町です。
ナンシーの名物は、ミラベル(セイヨウスモモの仲間)
ミラベルのかわいいスイーツがたくさん並んでいました。
(このスイーツの中には、ミラベルのリキュールがたっぷり!)
※↓ 9月半ばに再訪したときの写真が混ざっています。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
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-
ナンシーの観光の目玉、スタニスラス広場。
ナンシーの旧市街の中心に、100m超四方のゴージャスな広場があります。
金色、曲線美にあふれる装飾が施され、ロココの雰囲気一杯ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場及びアリアンス広場 広場・公園
-
夜の広場は、美しくライトアップされ、観光客だけでなく地元の人も待ち合わせや、散策を楽しんでいるようす。
派手なライトアップではありませんが、とても幻想的。 -
広場の中心には、スタニスラスの像。
彼は、ルイ15世の妃の父親で、元ポーランド国王。
日本では、江戸時代、吉宗の享保の改革や、赤穂浪士の討ち入りの頃のこと。
ロシアの勢力が強くなる中、紆余曲折の後、退位を余儀なくされ、
その後は、ルイ15世にロレーヌに領地を与えられ、晩年をこの地ですごしました。
ちょうど広場で、庭の展覧会みたのが開催されていました。それと広場を囲む建物の屋上の彫像が修復中でした。 -
広場の一角に、ナンシー美術館があります。
アールヌーボーの作品だけでなく、
ルネサンスから近代美術まで、幅広いコレクションで、
作品数は、そう多くはないのですが、でも、見ごたえがありました。 -
印象派では、モネの「エトルタの日没」がありました。
北フランスのエトルタ、怪盗ルパンの物語の元となった小説、「奇巌城」の場所です。 -
地下1階は、ドーム兄弟のガラス工芸が、100点以上も展示され圧巻です。
花瓶やお皿、ランプなど、飽きるんじゃないか? と思っていましたが、
いえいえ、そんなことはなく、
色も造詣も興味深く、結構楽しめ、
気がついたら長い時間滞在していましたよ。 -
こんな大きな壁画の作品もありました。
地上階は、自然光を一杯に取り込み、
地下は、ライティングで演出、
と凝ったつくりの美術館でした。 -
広場の一角、美術館の対角線上のところにあるグランドホテル。
今回は、このホテルに宿泊 -
ナンシーの観光で、MUSTのナンシー派美術館。
スタニラス広場からはかなり距離があり、
駅の反対側なので、私はタクシーで向かいました。
(帰路は、緩やかな坂道をゆっくり下り、駅まで15分ほど歩きました。)
住宅地の中にひっそりと立つ、お屋敷風美術館。
エミールガレのパトロンだった、ウジェーヌ・コルバン氏の私邸だったのだそうです。 -
ナンシー派美術館は、アール・ヌーヴォーの芸術家の作品を集めた美術館。
-
エミールガレの優しい雰囲気の作品。
植物のモチーフが多い。 -
窓ガラスにも何気ない工夫があります。
窓ガラスだけ見ていても気がつかないのですが、
床の影に注目! -
アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家エミールガレは、
当時フランスに留学中だった日本人高島と交流で、東洋絵画に興味を持った、
とのエピソードもあります。
ガレだけではなく、ナンシー派の芸術家は、
日本風なデザインを好んで描いていました。 -
ナンシー派、アールヌーボーといえば、ガラス工芸だけだと思っていたのですが、
お部屋の調度も、とても素敵でした。
緩やかな曲線、草木、花をモチーフにした家具。
とても落ち着くリビング。
ほかにも、ベッドルームや趣味の部屋など、どの部屋も素敵でした。 -
一巡りして外に出ると、
素敵な公園。 奥に東屋もあります。 -
ナンシーは、町中にロココ風の建築物が散在しています。
インフォメーションで、建物めぐりの地図をもらって、
順番に訪ね歩くのも楽しいです。
ナンシー派美術館から、駅までの間にも、たくさんスポットがあります。
まずは、マジョレール邸。(中は見学はできません) -
ナンシー派美術館から駅へ向かう途中の建物。
観光用の建物巡りの地図に載っています。
ドア、窓、バルコニー、
細い鉄の装飾などなど、どの家も素敵です。 -
こちらは、駅からスタニスラス広場へ向かう途中の建物。
この辺りは商業地区なので、オフィスや、銀行の建物の装飾がゴージャスで素敵です。 -
駅の前にあるレストラン、エクセルシオールも素敵なデザイン。
外観はそれほどでもありませんが、内装が素敵。 -
今回は、ランチをいただきました。
天井の優雅な装飾、ライトは、あたかも植物のよう。
優しいクリーム色、窓枠のステンドグラス、テーブルや椅子
どれも素敵です。ゴージャスなのだけれど、柔らかいので緊張感がありません。 -
エクスプレス・メニューを選択。
プレフィックスの定食のような感じです。
アントレ、メイン、デザートがそれぞれ3種類ずつから選べるようになっていますが、
アントレとメインだけで組み合わせるか、
メインかデザートだけで組み合わせるか、
それも選択できます。
私は、鴨のメインとクレームブリュレのデザートをいただきました。 -
スタニスラス広場に戻って、おそいおやつ。
広場に面したテラスで、キッシュロレーヌをいただきました。
ナンシーは、キッシュロレーヌの本場。
ハムやベーコンの豚の加工品もロレーヌ地方の名物です。 -
ミラベルのトルテ
7月末から9月までの、季節限定です。 -
ナンシーのお土産は、写真左上から時計周りに
ベルガモットキャンディ、 ミラベルのパイ、 マカロン、マドレーヌ、チョコ
マカロンはとても無骨な形、直径10cm大の大きさ。
焼く前に砂糖をカラメルにして混ぜると、このように大きなヒビが出来るのだそうです。
マドレーヌは、ナンシー郊外のコメルシーが発祥なのだそうです。 -
最後に、
ナンシーへは、TGVで、パリから90分。
朝8時過ぎにパリ東駅を出れば、ナンシーに10時前に到着する。 -
ナンシー駅は、明るい黄色の建物。表玄関の広場は、今工事中だけど、
反対側(カテドラル口)は、とても近代的。
駅からスタニスラス広場までは、ほぼ一直線で、歩いて10分程度。
歩道も比較的広く、石畳ではないので、
スーツケースを引っ張りながら歩いても、大丈夫。 -
スーツケースが邪魔なときは、こんなプランはどうでしょう。
パリのホテルを朝チェックアウト。
ホテルにスーツケースを置かせてもらって、
1泊分の身の回りのものをショルダーバックへ入れて
パリ東駅から、シャンパーニュ地方のランスへ。大聖堂やバジリカなど見学。
それからナンシーへ移動。ナンシーでアールヌーボーを楽しむ。
宿泊はランスでも、ナンシーでも。
どちらで夕食を食べたいかで決めてもよいかも。
たとえば、本場でシャンパンを楽しみたいならランス、
シャロレ牛を楽しみたいならナンシー というように。
ランス駅(またはシャンパーニュ・アルデンヌ駅)からナンシーまでは、
TGVなら、60分(座席予約必要)、
TER(在来線)でも1時間40分ほど。(座席予約不要)
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