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パリからのショート・トリップ<br /><br />フランス東部、アルザス・ロレーヌ地方<br />そのロレーヌ地方の中心、ナンシー<br /><br />ドイツと国境を接するこの地域は、石炭や鉄鉱石を産出する豊かな土地。<br />戦争ごとのたびにドイツに併合されたり、フランスに戻ったり、と歴史に翻弄されてきました。<br /><br />が、このナンシーは一貫してフランスの領土でした。<br />町中、ロココとアールヌーボーなデザインが溢れる、<br />フランスの中でもフランスっぽい雰囲気の町です。<br /><br />ナンシーの名物は、ミラベル(セイヨウスモモの仲間)<br />ミラベルのかわいいスイーツがたくさん並んでいました。<br />(このスイーツの中には、ミラベルのリキュールがたっぷり!)<br /><br /><br />※↓ 9月半ばに再訪したときの写真が混ざっています。

ロレーヌ地方、植物模様あふれるファンタジックな街

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2015/07/17 - 2015/07/17

74位(同エリア141件中)

旅行記グループ 33 フランス

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redchilipadi

redchilipadiさん

パリからのショート・トリップ

フランス東部、アルザス・ロレーヌ地方
そのロレーヌ地方の中心、ナンシー

ドイツと国境を接するこの地域は、石炭や鉄鉱石を産出する豊かな土地。
戦争ごとのたびにドイツに併合されたり、フランスに戻ったり、と歴史に翻弄されてきました。

が、このナンシーは一貫してフランスの領土でした。
町中、ロココとアールヌーボーなデザインが溢れる、
フランスの中でもフランスっぽい雰囲気の町です。

ナンシーの名物は、ミラベル(セイヨウスモモの仲間)
ミラベルのかわいいスイーツがたくさん並んでいました。
(このスイーツの中には、ミラベルのリキュールがたっぷり!)


※↓ 9月半ばに再訪したときの写真が混ざっています。

旅行の満足度
4.5
交通手段
鉄道 徒歩

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  • ナンシーの観光の目玉、スタニスラス広場。<br /><br />ナンシーの旧市街の中心に、100m超四方のゴージャスな広場があります。<br /><br />金色、曲線美にあふれる装飾が施され、ロココの雰囲気一杯

    ナンシーの観光の目玉、スタニスラス広場。

    ナンシーの旧市街の中心に、100m超四方のゴージャスな広場があります。

    金色、曲線美にあふれる装飾が施され、ロココの雰囲気一杯

    ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場及びアリアンス広場 広場・公園

  • 夜の広場は、美しくライトアップされ、観光客だけでなく地元の人も待ち合わせや、散策を楽しんでいるようす。<br /><br />派手なライトアップではありませんが、とても幻想的。

    夜の広場は、美しくライトアップされ、観光客だけでなく地元の人も待ち合わせや、散策を楽しんでいるようす。

    派手なライトアップではありませんが、とても幻想的。

  • 広場の中心には、スタニスラスの像。<br /><br />彼は、ルイ15世の妃の父親で、元ポーランド国王。<br />日本では、江戸時代、吉宗の享保の改革や、赤穂浪士の討ち入りの頃のこと。<br />ロシアの勢力が強くなる中、紆余曲折の後、退位を余儀なくされ、<br />その後は、ルイ15世にロレーヌに領地を与えられ、晩年をこの地ですごしました。<br /><br />ちょうど広場で、庭の展覧会みたのが開催されていました。それと広場を囲む建物の屋上の彫像が修復中でした。<br />

    広場の中心には、スタニスラスの像。

    彼は、ルイ15世の妃の父親で、元ポーランド国王。
    日本では、江戸時代、吉宗の享保の改革や、赤穂浪士の討ち入りの頃のこと。
    ロシアの勢力が強くなる中、紆余曲折の後、退位を余儀なくされ、
    その後は、ルイ15世にロレーヌに領地を与えられ、晩年をこの地ですごしました。

    ちょうど広場で、庭の展覧会みたのが開催されていました。それと広場を囲む建物の屋上の彫像が修復中でした。

  • 広場の一角に、ナンシー美術館があります。<br /><br />アールヌーボーの作品だけでなく、<br />ルネサンスから近代美術まで、幅広いコレクションで、<br />作品数は、そう多くはないのですが、でも、見ごたえがありました。<br />

    広場の一角に、ナンシー美術館があります。

    アールヌーボーの作品だけでなく、
    ルネサンスから近代美術まで、幅広いコレクションで、
    作品数は、そう多くはないのですが、でも、見ごたえがありました。

  • 印象派では、モネの「エトルタの日没」がありました。<br /><br />北フランスのエトルタ、怪盗ルパンの物語の元となった小説、「奇巌城」の場所です。

    印象派では、モネの「エトルタの日没」がありました。

    北フランスのエトルタ、怪盗ルパンの物語の元となった小説、「奇巌城」の場所です。

  • 地下1階は、ドーム兄弟のガラス工芸が、100点以上も展示され圧巻です。<br /><br />花瓶やお皿、ランプなど、飽きるんじゃないか? と思っていましたが、<br />いえいえ、そんなことはなく、<br />色も造詣も興味深く、結構楽しめ、<br />気がついたら長い時間滞在していましたよ。

    地下1階は、ドーム兄弟のガラス工芸が、100点以上も展示され圧巻です。

    花瓶やお皿、ランプなど、飽きるんじゃないか? と思っていましたが、
    いえいえ、そんなことはなく、
    色も造詣も興味深く、結構楽しめ、
    気がついたら長い時間滞在していましたよ。

  • こんな大きな壁画の作品もありました。<br /><br />地上階は、自然光を一杯に取り込み、<br />地下は、ライティングで演出、<br />と凝ったつくりの美術館でした。

    こんな大きな壁画の作品もありました。

    地上階は、自然光を一杯に取り込み、
    地下は、ライティングで演出、
    と凝ったつくりの美術館でした。

  • 広場の一角、美術館の対角線上のところにあるグランドホテル。<br /><br />今回は、このホテルに宿泊

    広場の一角、美術館の対角線上のところにあるグランドホテル。

    今回は、このホテルに宿泊

  • ナンシーの観光で、MUSTのナンシー派美術館。<br /><br />スタニラス広場からはかなり距離があり、<br />駅の反対側なので、私はタクシーで向かいました。<br />(帰路は、緩やかな坂道をゆっくり下り、駅まで15分ほど歩きました。)<br /><br />住宅地の中にひっそりと立つ、お屋敷風美術館。<br />エミールガレのパトロンだった、ウジェーヌ・コルバン氏の私邸だったのだそうです。

    ナンシーの観光で、MUSTのナンシー派美術館。

    スタニラス広場からはかなり距離があり、
    駅の反対側なので、私はタクシーで向かいました。
    (帰路は、緩やかな坂道をゆっくり下り、駅まで15分ほど歩きました。)

    住宅地の中にひっそりと立つ、お屋敷風美術館。
    エミールガレのパトロンだった、ウジェーヌ・コルバン氏の私邸だったのだそうです。

  • ナンシー派美術館は、アール・ヌーヴォーの芸術家の作品を集めた美術館。<br /><br />

    ナンシー派美術館は、アール・ヌーヴォーの芸術家の作品を集めた美術館。

  • エミールガレの優しい雰囲気の作品。<br /><br />植物のモチーフが多い。

    エミールガレの優しい雰囲気の作品。

    植物のモチーフが多い。

  • 窓ガラスにも何気ない工夫があります。<br /><br />窓ガラスだけ見ていても気がつかないのですが、<br />床の影に注目!

    窓ガラスにも何気ない工夫があります。

    窓ガラスだけ見ていても気がつかないのですが、
    床の影に注目!

  • アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家エミールガレは、<br />当時フランスに留学中だった日本人高島と交流で、東洋絵画に興味を持った、<br />とのエピソードもあります。<br /><br />ガレだけではなく、ナンシー派の芸術家は、<br />日本風なデザインを好んで描いていました。

    アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家エミールガレは、
    当時フランスに留学中だった日本人高島と交流で、東洋絵画に興味を持った、
    とのエピソードもあります。

    ガレだけではなく、ナンシー派の芸術家は、
    日本風なデザインを好んで描いていました。

  • ナンシー派、アールヌーボーといえば、ガラス工芸だけだと思っていたのですが、<br />お部屋の調度も、とても素敵でした。<br /><br />緩やかな曲線、草木、花をモチーフにした家具。<br /><br />とても落ち着くリビング。 <br />ほかにも、ベッドルームや趣味の部屋など、どの部屋も素敵でした。

    ナンシー派、アールヌーボーといえば、ガラス工芸だけだと思っていたのですが、
    お部屋の調度も、とても素敵でした。

    緩やかな曲線、草木、花をモチーフにした家具。

    とても落ち着くリビング。 
    ほかにも、ベッドルームや趣味の部屋など、どの部屋も素敵でした。

  • 一巡りして外に出ると、<br />素敵な公園。 奥に東屋もあります。

    一巡りして外に出ると、
    素敵な公園。 奥に東屋もあります。

  • ナンシーは、町中にロココ風の建築物が散在しています。<br /><br />インフォメーションで、建物めぐりの地図をもらって、<br />順番に訪ね歩くのも楽しいです。<br /><br />ナンシー派美術館から、駅までの間にも、たくさんスポットがあります。<br />まずは、マジョレール邸。(中は見学はできません)

    ナンシーは、町中にロココ風の建築物が散在しています。

    インフォメーションで、建物めぐりの地図をもらって、
    順番に訪ね歩くのも楽しいです。

    ナンシー派美術館から、駅までの間にも、たくさんスポットがあります。
    まずは、マジョレール邸。(中は見学はできません)

  • ナンシー派美術館から駅へ向かう途中の建物。<br />観光用の建物巡りの地図に載っています。<br /><br />ドア、窓、バルコニー、<br />細い鉄の装飾などなど、どの家も素敵です。

    ナンシー派美術館から駅へ向かう途中の建物。
    観光用の建物巡りの地図に載っています。

    ドア、窓、バルコニー、
    細い鉄の装飾などなど、どの家も素敵です。

  • こちらは、駅からスタニスラス広場へ向かう途中の建物。<br /><br />この辺りは商業地区なので、オフィスや、銀行の建物の装飾がゴージャスで素敵です。

    こちらは、駅からスタニスラス広場へ向かう途中の建物。

    この辺りは商業地区なので、オフィスや、銀行の建物の装飾がゴージャスで素敵です。

  • 駅の前にあるレストラン、エクセルシオールも素敵なデザイン。<br /><br />外観はそれほどでもありませんが、内装が素敵。

    駅の前にあるレストラン、エクセルシオールも素敵なデザイン。

    外観はそれほどでもありませんが、内装が素敵。

  • 今回は、ランチをいただきました。<br /><br />天井の優雅な装飾、ライトは、あたかも植物のよう。<br /><br />優しいクリーム色、窓枠のステンドグラス、テーブルや椅子<br /><br />どれも素敵です。ゴージャスなのだけれど、柔らかいので緊張感がありません。

    今回は、ランチをいただきました。

    天井の優雅な装飾、ライトは、あたかも植物のよう。

    優しいクリーム色、窓枠のステンドグラス、テーブルや椅子

    どれも素敵です。ゴージャスなのだけれど、柔らかいので緊張感がありません。

  • エクスプレス・メニューを選択。<br />プレフィックスの定食のような感じです。<br /><br />アントレ、メイン、デザートがそれぞれ3種類ずつから選べるようになっていますが、<br />アントレとメインだけで組み合わせるか、<br />メインかデザートだけで組み合わせるか、<br />それも選択できます。<br /><br />私は、鴨のメインとクレームブリュレのデザートをいただきました。<br />

    エクスプレス・メニューを選択。
    プレフィックスの定食のような感じです。

    アントレ、メイン、デザートがそれぞれ3種類ずつから選べるようになっていますが、
    アントレとメインだけで組み合わせるか、
    メインかデザートだけで組み合わせるか、
    それも選択できます。

    私は、鴨のメインとクレームブリュレのデザートをいただきました。

  • スタニスラス広場に戻って、おそいおやつ。<br /><br />広場に面したテラスで、キッシュロレーヌをいただきました。<br /><br />ナンシーは、キッシュロレーヌの本場。<br />ハムやベーコンの豚の加工品もロレーヌ地方の名物です。

    スタニスラス広場に戻って、おそいおやつ。

    広場に面したテラスで、キッシュロレーヌをいただきました。

    ナンシーは、キッシュロレーヌの本場。
    ハムやベーコンの豚の加工品もロレーヌ地方の名物です。

  • ミラベルのトルテ<br /><br />7月末から9月までの、季節限定です。

    ミラベルのトルテ

    7月末から9月までの、季節限定です。

  • ナンシーのお土産は、写真左上から時計周りに<br /><br />ベルガモットキャンディ、 ミラベルのパイ、 マカロン、マドレーヌ、チョコ<br /><br />マカロンはとても無骨な形、直径10cm大の大きさ。<br />焼く前に砂糖をカラメルにして混ぜると、このように大きなヒビが出来るのだそうです。<br />マドレーヌは、ナンシー郊外のコメルシーが発祥なのだそうです。

    ナンシーのお土産は、写真左上から時計周りに

    ベルガモットキャンディ、 ミラベルのパイ、 マカロン、マドレーヌ、チョコ

    マカロンはとても無骨な形、直径10cm大の大きさ。
    焼く前に砂糖をカラメルにして混ぜると、このように大きなヒビが出来るのだそうです。
    マドレーヌは、ナンシー郊外のコメルシーが発祥なのだそうです。

  • 最後に、<br /><br />ナンシーへは、TGVで、パリから90分。<br />朝8時過ぎにパリ東駅を出れば、ナンシーに10時前に到着する。

    最後に、

    ナンシーへは、TGVで、パリから90分。
    朝8時過ぎにパリ東駅を出れば、ナンシーに10時前に到着する。

  • ナンシー駅は、明るい黄色の建物。表玄関の広場は、今工事中だけど、<br />反対側(カテドラル口)は、とても近代的。<br /><br />駅からスタニスラス広場までは、ほぼ一直線で、歩いて10分程度。<br /><br />歩道も比較的広く、石畳ではないので、<br />スーツケースを引っ張りながら歩いても、大丈夫。

    ナンシー駅は、明るい黄色の建物。表玄関の広場は、今工事中だけど、
    反対側(カテドラル口)は、とても近代的。

    駅からスタニスラス広場までは、ほぼ一直線で、歩いて10分程度。

    歩道も比較的広く、石畳ではないので、
    スーツケースを引っ張りながら歩いても、大丈夫。

  • スーツケースが邪魔なときは、こんなプランはどうでしょう。<br /><br />パリのホテルを朝チェックアウト。<br />ホテルにスーツケースを置かせてもらって、<br />1泊分の身の回りのものをショルダーバックへ入れて<br />パリ東駅から、シャンパーニュ地方のランスへ。大聖堂やバジリカなど見学。<br />それからナンシーへ移動。ナンシーでアールヌーボーを楽しむ。<br /><br />宿泊はランスでも、ナンシーでも。<br />どちらで夕食を食べたいかで決めてもよいかも。<br />たとえば、本場でシャンパンを楽しみたいならランス、<br />シャロレ牛を楽しみたいならナンシー というように。<br /><br />ランス駅(またはシャンパーニュ・アルデンヌ駅)からナンシーまでは、<br />TGVなら、60分(座席予約必要)、<br />TER(在来線)でも1時間40分ほど。(座席予約不要)<br />

    スーツケースが邪魔なときは、こんなプランはどうでしょう。

    パリのホテルを朝チェックアウト。
    ホテルにスーツケースを置かせてもらって、
    1泊分の身の回りのものをショルダーバックへ入れて
    パリ東駅から、シャンパーニュ地方のランスへ。大聖堂やバジリカなど見学。
    それからナンシーへ移動。ナンシーでアールヌーボーを楽しむ。

    宿泊はランスでも、ナンシーでも。
    どちらで夕食を食べたいかで決めてもよいかも。
    たとえば、本場でシャンパンを楽しみたいならランス、
    シャロレ牛を楽しみたいならナンシー というように。

    ランス駅(またはシャンパーニュ・アルデンヌ駅)からナンシーまでは、
    TGVなら、60分(座席予約必要)、
    TER(在来線)でも1時間40分ほど。(座席予約不要)

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