ユダヤ人街・ゲットー跡とシナゴーグを巡る旅(前)ワルシャワ編～2014年夏 バルト4国＋ポーランド・WWⅡと独立の軌跡17

2014/08/18 - 2014/08/19

2014年8月8日～24日
バルト諸国+ポーランド、WW2関連のダークツーリズム・旧ソ連とナチスの痕跡を巡る旅(17)
ヘルシンキin→タリン→リガ→シャウレイ→ヴィリニュス→カウナス→クライペダ→ニダ→カリーニングラード→グダンスク→【ワルシャワ】→クラクフout

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2014年8月18日
ポーランド観光のもう一つの目的…それは東欧に住んでいたユダヤ人およびユダヤ人街を巡ること。ここでようやくこの旅の裏テーマ、ユダヤ教についての旅のはじまり。ワルシャワとクラコフ、二都のユダヤ人について巡る物語です。

ユダヤ人迫害がなされていたヨーロッパの中でも、寛容な政策を取り続けたポーランド王国。そのため、WW2前夜まではたくさんのユダヤ人が居住していました。
後にナチス・ドイツによってポーランド侵攻がされると、感染症の防止という形でユダヤ人居住区ができ、それがゲットー形成になったそうです。
◎ワルシャワ・ゲットー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BC

ワルシャワでは、このゲットー跡とシナゴーグ、ユダヤ人居住時代の古い建物などを巡りました。しかし時間不足とわたしの勉強不足で、ユダヤに関する史跡を半分も回れなかったなあ…次回にリベンジしたいです！

★コッシャーとは何ぞや？という方は往復の機内で食べたコッシャー機内食についての旅行記をどうぞ。解説もあります。
http://4travel.jp/travelogue/show/10924616

エリア ワルシャワ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

宿でもらったWarsaw city spyというワルシャワの地図。これが非常にスグレモノで、元ゲットーの壁に線が引いてあったり、主要な観光地とトラム駅を網羅してたりと、かなり役に立ちました。ここに宿の方に主要なユダヤ街の史跡を書き込んで頂きました。

赤=散策したグルジボウスカ通り
オレンジ=元ゲットー、壁があった箇所
青=主要スポット1〜4

戦前のユダヤコミュニティの歴史をたどるなら、地図上のオレンジ内の旧ゲットー内を巡ると良いと思います。
今回はゲットーの南側を横切るGrzybowska＝グルジボウ大通りを西から東へと歩き、途中の史跡を散策しました。

政府観光局のテーマ別マップが分かりやすい！ルート６の部分です。
http://www.warsawtour.pl/sites/default/files/repozytorium/broszury/jp/wwa_w_skrocie_j.pdf

地図１）ゲットーの古い建物
ゲットー内にあった古い建物です。もちろんユダヤ人が住んでいたと思われる。WW2で廃墟になったワルシャワの街では、かなり貴重な歴史的建造物です。現在は一般の住居として使用されているようです。

古いビルの近影。ワルシャワでこのほどのオールドビルディングが残っているのは奇跡に近い。この建物だけ周りのビルと色が違うのが何よりの目印。

現在、この一帯は閑静な住宅街になっており、戦前にユダヤ人ゲットーがあったことを全く感じさせないような再開発がなされていました。

地図２）ノジークのシナゴーク
戦前から残っている唯一のシナゴーク（ユダヤ教の礼拝所）。ノジーク夫妻が建設したのでこの名前です。
WW2前のワルシャワにあった400ものシナゴーグは、馬小屋になったりしたあと、ここを残して全て破壊されたそうです。

ノジーク シナゴーク 寺院・教会

シナゴークの裏手には、コッシャーショップ（ユダヤ人の宗教食）がありました。ちょっと覗いてみることに。

中にはユダヤ教食・コッシャーの食品がズラリ。

スナック菓子類も全てコッシャーマーク入り。ヘルシーなコッシャーフードにスナックがあることに驚き。

ユダヤ的な土産物もあり、なかなか楽しい。

外にはコッシャーのファラフェルやアイスを食べられるお店がありました。

ポップにはkosher icecreamの文字。そして奥にはファラフェルラップのような食材が。

こちらのお店の運営でした。
http://lodziarnia.com/

美味しそうで見た目にも綺麗なアイスがズラーリ！うわー、これはテンション上がります！

写真だとどぎつく見えますが、コッシャーは全てヘルシーで自然由来の原料なので、実物はとても美味しそうでした。

コッシャーフードを売るお店に必ずある、コッシャーの認定証。ユダヤ教のお坊さんであるラビがスーパーバイザーとして、そのお店がユダヤの教えに適合しているか(=カーシェルな状態かどうか)を判定します。
ここはクラコフのラビが認定していました。

食べてみましたがとても美味！これで100円ほど。安いしイイ！

近くにはユダヤ劇場もあるとのこと。

またヘブライ語の学校？みたいなところがあり、ユダヤ人の若者が出入りしてました。
今はワルシャワのユダヤ人人口はそれほど多くないそうです。

その後は北の方の公園へ。

(3)ゲットーの壁跡
かつてゲットーがあった場所に、記念碑と壁の一部があります。広そうにみえるゲットーですが、一人当たりわずかな面積しか与えられず、食料不足などに陥ったそう。

写真つきの解説文。英文もあり有難い。東西にトラムが走っていたらしい。

ゲットーとの境目にあったハラ・ミロフスカ市場 (Hala Mirowska)。ゲットーの壁がこの市場を避けるようにして建っているのは、この市場が戦前から庶民に親しまれてきたかららしい。そして昔はこの近辺にトラムが走っていたとのこと。

ハラ ミロヴスカ 市場

内部。外見からすると内部はやや近代的だけど、そこはやはり市場。適度に雑多な構成がとても楽しい市場！

場外市場もありましたが、時間が遅かったためすでに店じまいしていました。残念！

そばのとても綺麗に整備された公園。

ポーランド近代史には欠かせない軍人/政治家、コシチュシュコの像。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%87%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%82%B7%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%B3

また北側4番の方にも、ゲットー蜂起記念像や博物館、収容所への鉄道跡などあるのですが、時間不足で断念…また掘り下げて見て回りたい場所とてーまです。
続いてクラコフ編へ。

この旅行記へのコメント （2）

• ホワちゃんさん 2015/04/29 20:04:27

  アイス！

  ぱんスキュさん
  
  アイス。
  確か、Rodyというんでしたっけ？
  ずっと気になっていて、結局微妙なRodyを食べた記憶があります^^;
  Lodyだったかな？？？
  
  ホワちゃん

  ぱんスキュさん からの返信 2015/05/02 20:31:39

  RE: アイス！

  ホワちゃんさま
  
  アイスはLodyというみたいですね。
  クラクフには何件ものlody屋があって迷っちゃいますよね。
  当たりはずれは食べてみるまで分からないし・・・
  でも旅行記で書いたアイス屋はとても美味しくてオススメです！
  次回、クラクフに行かれた時はゼヒ〜★
  
  
  ぱんスキュ