2014/08/11 - 2014/08/11
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2014年8月8日~24日
バルト諸国+ポーランド、WW2関連のダークツーリズム・旧ソ連とナチスの痕跡を巡る旅(5)
ヘルシンキin→タリン→【リガ】→シャウレイ→ヴィリニュス→カウナス→クライペダ→ニダ→カリーニングラード→グダンスク→ワルシャワ→クラクフout
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2014年8月11日
リガ滞在の間に、リガ近郊の街バウスカ市にある、通称『バルトのヴェルサイユ』ことルンダーレ宮殿(Rundāles pils)に行ってきました。
http://rundale.net/en/
詳しい歴史などはこちらに譲るとして
<http://www.latvia.travel/ja/名所/ルンダーレ宮殿と博物館>
バロック・ロココ調の豪華絢爛な装飾と調度品に囲まれた美しい夏の宮殿。宮殿としては小さめだけど、こういうヨーロピアンな建物スキなら十分に見応えがあります。
この日は夕方近くになると結婚式かパーティが催されるのか、中世さながらの衣装を着た人が宮殿内のあちこちで見られたのも、嬉しいサプライズでした!
この素晴らしい宮殿は、今ではかなりの田舎な地域にあり、行くのにちょっとコツが必要。ツアーやタクシーチャーターという手もありますが、ここでは公共交通機関を使って行く方法を紹介します。
リガから約1時間強のバウスカへ行き、さらにマルシュ(ローカルバス)に乗り換える。この方法だと往復で約8ユーロ!
リガ→バウスカは比較的バス便が多いので大丈夫ですが、バウスカ→宮殿のバス便が限られているので、そこを考慮すると効率良く行けます。
行き方や時刻表など載せましたので、これから行かれる方、参考にしてみてください。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ルンダーレ宮殿の行き方…
まずはリガのバスターミナルで近郊の街・バウスカ行きの切符を買う。バウスカまで約1時間ちょっと、でも運賃は3ユーロ。安い!
チケットカウンターはそこそこ並びましたが、10分ほど待って窓口につけました。
ちなみにオンラインでも購入可能。このサイトはラトビア国内中のバス路線と時刻表が乗っており、また購入できるので超お役立ちです。
http://www.1188.lv/transport/bus
(Riga SAO→Bauskas AO で検索)バスターミナル バス系
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リガのバスターミナル。13:30のバスでしたが、定刻の5分ほど前にバスが来ました。
バウスカにはバウスカ城というもう一つ有名な観光地がありますが、この日は月曜で城はクローズだったため、ルンダーレ宮殿のみの観光にしました。 -
運転手席に飾ってあった花。バルトらしい光景だー!
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リガ郊外に出ると、あまり街はなく平原と道路が広がっていた。こんな道を行くこと約70分…
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バウスカのバスターミナル到着。いかにも地方都市のバス停という感じ。
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ルンダーレ宮殿行きのバス時刻表。
8:00,11:00,15:00,15:30,18:30
本数少ない!これは平日版で、土日祝日はさらに便が減るので注意。今回は夏の平日、15:00便に乗りました。
リガ→バウスカの時間は、この出発時間に合わせて考えると良いです。ルンダーレ宮殿の開館時間は10-19時(夏時間。春秋冬は短くなる)。バススカ城と合わせて見学なら、午前11時便がオススメです。この場合はリガ発は9時半くらいが良い感じ。
(しかし実はもっと便が出ているらしい…詳しくは後で) -
帰りのバウスカ→リガも見ておくと良いです。でも大体30分〜1時間に一本と頻発していて、こちらは問題ないと思います。やはりリガ→バウスカの時間がキモ。
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バウスカ駅外観。駅前には商業施設はないので注意。食料などはリガで買うのが良いかもしれない。
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バウスカのバスターミナルの中。何故か昼間なのに薄暗い…。
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売店もうす暗い…真昼間なのになぜ。
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待ち時間に売店で水を購入。
グルジアの銘水・ボルジョミ!バルトでは輸入物のミネラルウォーターとしてちょい格上として扱われていました。 -
定刻5分前、ルンダーレ宮殿までのバスに乗ります。
車内はこんな感じの、バスというか旧ソ連圏でおなじみのマルシュタイプ。3年前のコーカサス旅行ぶりのマルシュ乗車でテンションが上がるー!
お値段0.75ユーロ。運転手から直接買うタイプ、まあまあ人は乗っている。 -
バススカ駅からルンダーレ宮殿までは約15分。途中から周りが林になるため、合っているかちょっと心配になるけど大丈夫です。
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"PILS RUNDALE"バス停到着。下車すると見事に何もなくて笑えます。
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バス停の時刻表を見ると…あれ、バスの本数がない…
ちょっと心配になりますが、この時刻表は正しくないので大丈夫です。 -
道沿いには本当に何もない…
とりあえず人の歩く方へと向かって、バス停を背に左側に歩き出す。後で気づくのですが、実は右側の垣根の向こうに宮殿があるのだ。 -
途中に戻りのバス停があります。こちらは屋根付き。
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すると駐車場の表示があり、敷地中に入れます。
しかし後でこのルートは遠回りだとわかりました。バス停を背に右側に歩いた方が、すぐに宮殿に行けます。 -
駐車場を過ぎて真っ直ぐ歩く。
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そのうちルンダーレ宮殿の看板が見えてきます。よしよし。さらに真っ直ぐ歩きます。
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途中にはレストランやゲストハウスらしき建物あり。ちなみにホテルが一件だけ近くにありました。
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森の中を抜けて歩くと…
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森の中にババーン!大きな建物と橋が見えてきたら、そこがルンダーレ宮殿です。
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入口門には開館時間の表示あり。
宮殿は10-18時、庭園は10-19時。どちらも入場受付は閉館30分前までとなっています。夏なので開館時間が長い。
冬はもっと早く閉まるのでこちらでご確認を。
http://rundale.net/en/information/opening-hours/ -
宮殿入口前には大きな広場。
ルンダーレ宮殿 城・宮殿
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中に入ると長ーいアーチが出迎えてくれます。エントランスから宮殿感たっぷりです。
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長い廊下の突き当たりに2階展示室への階段がみえてきました。ようやく人がたくさんいる。みんな団体ツアーのお客さんたちだ。
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まずは無料の一階部分を散策。子どもの描いた絵が飾ってありました。この子どもたちにとって、なんと贅沢な体験なんだろう。
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突き当たりにはレストラン。時間が4時前後と微妙だったため、お客さんはいませんでした。
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階段の隣にあるチケット売り場。コースによって料金が異なります。自分はロングルート+庭園のチケットで7.11ユーロでした。詳しくはこちら。
http://rundale.net/en/information/prices/
あとここでやるべき大事なことは、バスの時刻表をもらうことです! -
チケット売り場でもらえる、バウスカ⇔ルンダーレ宮殿のバス時刻表。バウスカからリガまでの戻り便も載ってる親切さ!ちなみに()内の数字は以下の通り。
(1-7)=毎日 (1-6)=平日と土曜 (1-5)=平日のみ
※これを見ると、バウスカ→宮殿は12:30とか14:05とかあるんだよね。まあ夏だけかもしれない。行くシーズンごとにチケット売り場で確認が必要ですね。 -
2階に上がると展示開始。ロングとショートのコースで入口が違いますのでご注意を。
ちなみにロングでも団体で回るのでなければ、最低1時間あれば大丈夫だと思います。もちろんじっくり1つ1つ見たい場合は時間がかかりますが。 -
中は団体客が数組いました。中の部屋は広いので、混み合ってもあまり問題ないと思います。
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ビロン公の寝室と呼ばれる部屋。
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真っ赤な内装が印象的な部屋。ここは謁見の間だったそうです。
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青い食卓。この宮殿の中でも広めの部屋で、晩さん会などもできそうな雰囲気でした。
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肖像画の間。
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ゆかりの人々の肖像画と解説文があります。
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ここの所有者だったビロン氏一族の家系図。非常に世渡りが良い質で、ロシアの女帝アンナの寵愛を受け、夏の宮殿として建てられたということだ。
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宮殿としては大き目というわけではありませんが、やはり一つ一つがゴージャスである。
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調度品を見ても、美しい文様の描かれた冬季の手洗い所や…
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形は洋風だけど絵柄が中国風(明〜清朝?)なチェスト…これまた趣味全開です。
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小さな展示品やファブリックに至るまでクラシックで豪華。
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1つ1つの品だけでも、かなりの値が張るアンティーク家具ですね。
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夫人のブドゥアール。
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夫人の寝室。ベッドの左側にある部屋は、彼女専用のトイレがあった場所で、後の世になってから発見されたものだということです。
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食器類も、当時の一級品なひと揃いのものがズラーリ。
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全て見終わると地下に入ります。修復中の品々を展示してある場所です。
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かつての宮殿の一部。こんなに大きいとどこの部分か探すのが難しそうだ…。
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お土産売り場が2件並んでありました。
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1階に戻ると・・・ん?!
中世さながらの格好をした淑女が目の前を通っていくではないですか!なんだなんだ〜!? -
とりあえず外に出ると、撮影用のバンが停まっていた。どうやらロケかパーティが行われる模様。
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宮殿の脇から庭園へと入ります。(別途庭園チケットが必要)
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庭園。
ばーんと開けた空間に色とりどりのお花が並ぶ。 -
噴水なんかもあって、憩うにはとてもよいところです。
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庭園から見た宮殿。おおお、威厳と豪奢さが増して見える!
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宮殿はこんな感じで、端が見えないくらいに広い敷地でした。カフェやトイレなどもあります。
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緑のトンネルをくぐって抜けて散歩三昧。
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と、宮殿の入口を見ると…先ほどの貴族コスプレの方々が集っている!コンサートもやるみたいなので、結婚式パーティかもしれないと思ったり。
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中世女子が談笑しております。宮殿の雰囲気にぴったり合っていて良かったです。
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中にはケータリングがあり、シャンパンらしきお酒も見かけました。一般客が帰ってからパーティいが催されるっぽかったので、このイベントが何なのか気になりつつ、宮殿を後にしたのでした…。
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帰りのマルシュ。17:25に来る予定だと時刻表には書いてありましたが、10分ほど遅れての到着でちょっとヒヤヒヤ。こんな森の中に置いていかれたら、自力で戻れる自信がない…
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無事にバウスカ駅まで戻りました。
その後に来た18時のバスに乗り、リガへと帰ります。 -
リガ行きのバスに乗った途端、激しいスコールが!あー、タイミングよかった…。
バルトはお天気が安定せず天気予報はあまりあてになりませんでした。また気温も日本の夏の感覚からすると寒い位(20度弱)で、まるで早秋のような気候…。
このあとリガのH&Mであわてて折り畳み傘を購入したのでした。
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