台北旅行記(ブログ) 一覧に戻る
<はじめに><br /><br />10年計画の最終年の旅行の締め括りは近場の台湾にしました。JT*の旅行パンフレットには、『はじめての台北4日間』のタイトルが付いていました。現地集合、現地解散の3泊4日のツアーです。オールフリータイムの旅行にしようかとも思いましたが、まだ写真を撮っていなかった『紅毛城』と『十分瀑布』が行先に含まれていましたので、そのツアーを選択しました。台湾旅行は11回目となりますが、旅行記を造り始めてからは切りの良い10回目となりました。<br /><br /><旅のあらまし><br /><br />2014年11月18日(火) :出発、セントレア国際空港から台湾桃園国際空港へ<br /><br /> セントレア国際空港を16時:50分発のキャセイ・パシフィック531便で出発しました。台北桃園への到着予定時刻は現地時間で19時20分、マイナス1時間の時差がありますから、3時間30分のフライト予定です。<br /> 現地集合、現地解散のツアーでしたから、台湾桃園国際空港で、今回のツアーメンバーが分かりました。私を含めて浜松から参加されたご夫婦との3人だけのツアーでした。旅行者にとってはありがたい人数ですが、現地旅行社とガイドさんにとっては、少し申し訳ないツアーになりました。<br /> 台湾桃園国際空港から、3泊する台北市内のエンペラー・ホテルまでは迎えの車での移動でした。ホテルの場所は、台北市内では西部に位置する南京東路に位置します。1時間はかからなかったようです。旅行案内書には約42キロと表示されていました。三名とも同じホテルでした。<br /> 部屋に荷物を置いたところで、早速、街の散策です。台北に駐在する日本人が多く住む地域らしく、和食のお店や日本語の看板のお店がたくさんありました。軽く夕食は済ませていましたので、スタンドバーのようなお店を探しましたが、なかなか見つかりませんでしたので、コンビニでワインと摘みだけを買い求めました。日本風居酒屋や、和食のお店は結構混み合っていました。<br /> 散策ついでに最寄りのMRTの淡水線の中山駅まで歩いてみましたが、距離は600メートルほど、10分程の所要時間でした。ワインを飲みながらテレビを見て、この日はおしまいです。<br /><br />11月19日(水) :忠烈祠、故宮博物院、淡水へ、福佑寺、紅毛城<br /><br /> 昨日はホテル界隈の夜の散策をしましたが、今朝も出発前の時間を利用して付近の散策をしました。最初はホテルのレストランから前方に見えていた林森公園の散策です。道路を挟んだ北側にありました。日本では森林公園と呼ばれることが多いようですが、台湾では同じ意味で林森と呼ばれているようです。花の時期ではありませんでしたが、デイゴや鳳凰木の大樹がありました。<br /> 最初の見学先は、忠烈祠の衛兵交代儀式です。この日は白い制服の海軍兵士の当番でした。何度も目にした衛兵交代儀式ですが、いつもながら見事な所作です。9時からの本日最初の衛兵交代儀式でした。これまでに何度か写真アップしましたので、今回の紹介は簡単にしました。<br /> 次の見学先は忠烈祠から近い故宮博物院です。故宮博物院の展示品の撮影は禁止されていますので、建物外観だけを写真紹介しました。故宮博物院は、1925年、北京の紫禁城の宮殿内で清朝が所持していた美術品などを一般公開したのが始まりとされます。一般公開された時の所蔵品リストには117万件を超える文物が記されていたようです。その収蔵品は、現在は台北、北京と重慶に分かれています。台北の故宮博物院には65万点ほどが運ばれましたが、いずれも選りすぐりの品とされます。約2時間の故宮博物院の見学の後、小籠包」(ショウロンポウ)で有名な鼎泰豊(ディンタイフォン)での昼食でした。<br /> 昼食の後、台湾最北西部の淡水に向かいました。最初に見学したのはスペイン支配の雰囲気が残る紅毛城(こうもうじょう)です。今回の私の旅行目的の一つです。紅毛城は、古くはセント・ドミニカ城、アントニー要塞などと呼ばれました。1628年、当時、台湾北部を拠点としていたスペイン人により建設されたのが始まりです。スペイン勢力撤退後はオランダ人により1644年に再建されました。<br /> 1867年以降はイギリス政府に租借され、イギリス領事館が置かれました。1895年に日本による台湾統治が開始されると、1912年にイギリス政府と日本政府との間に租借協定が締結されました。現在残る主な建物は、紅毛城とイギリス領事館です。<br /> 1941年に太平洋戦争が勃発すると、日本軍により紅毛城は接収されました。大戦後は再びイギリスに返還されましたが、1972年の台英断交により、イギリス領事館は撤退しました。イギリス撤退後の紅毛城は、オーストラリア大使館による管理代行、その後にアメリカ大使館が管理を行い、米台断交後はアメリカ在台協会による管理が1980年まで続けられました。1980年6月に台湾政府に返還され、1984年から一般開放されました。実に目まぐるしく所有者が入れ替わった紅毛城です。時間をかけて、ゆっくりと見学、そして写真撮影ができました。<br />淡水では漁人埠頭の見学の後、台北では最も古い神社とされる福祐宮を見学し、台北に戻りました。台北での夕食では、紹興酒を戴きながら台湾料理の数々を楽しみました。<br /><br />11月20日(木) :中正記念堂<br /><br /> 旅行3日目です。短い旅行ですから、早くも折り返し点です。今朝もホテル付近を早朝散策しました。今日は台北市内とその近郊を巡る観光ですから、全体的にスケジュールの余裕がありました。今日の午前中は、総督府の車窓見学の後、台北の名刹の龍山寺に向かいました。<br /> この日の台北では、快晴に恵まれました。龍山寺は、これまでに何度も見学したことがあり、写真も撮影していましたが、時間の余裕がありましたから、今回も一通り撮影しました。個人旅行の際も、台北では必ず立寄ると決めている名刹です。龍山寺の見学の後、中正記念堂に向かいました。台湾の初代総統の蒋介石(中正)を祀る巨大な廟です。こちらも台北の定番の観光スポットです。<br /> 午前中は、これまで散策していなかった台北の古街、永興街を散策し、このところ人気らしい、アイスクリームの試食もありました。これは予めツアーに組み込まれていたものです。永興街の人気上昇は、ここで1958年に1号店を開いた、鼎泰豊(ディンタイフォン)の人気とリンクしているようでした。<br /> 午後は十分と九分の観光です。今回の私の旅行目的の一つは、十分幕府にありましたが、残念ながら改修工事中で見学できませんでした。十分での天燈揚げの後の自由時間で、『十分瀑布公園』まで15分ほどかけて歩きましたが、『(民国)103年8月まで工事中』の看板がありました。民国元年が1912年、103年ですと2014年ですから、工事が終わっている予定でしたが、長引いてしまったようです。水量不足のため、堆積物の浚渫などが行われているようでした。<br /> 十分の見学を終え、レトロな電車で九分の最寄り駅、瑞芳駅に向かい、ここで迎えの観光バスに乗りました。九分に到着したころから、かなり強い雨が降ってきました。午前中の台北では快晴でしたが、バスで1時間ほどの距離での天候の急変です。基隆などと同様、山の上の九分も雨が降りやすい地形になっているようです。考えようによっては、雨の九分には、一段の風情がありました。かつて、基隆の一人旅行では、『雨の基隆』を旅行目的にしていました。今回は、『雨の九分』の写真もたくさん撮っておきました。<br /><br />10月21日(金) : 帰国<br /><br /> 帰国便は12:00分発のキャセイ・パシフィックCX530便です。当初の予定では、午前中に龍山寺を見学するスケジュールでしたが、既に見学を終えていましたので、ホテル出発を遅らせることができました。当初は7時10分にホテル出発のところ、9時になりました。空港まで1時間とはかかりませんので、フライト2時間前には十分に到着できる時刻です。このため、余裕時間を利用して、今朝も付近の散策をしました。<br /> 定刻の12:00頃に台北を飛立ち、15:30分頃にセントレア国際空港に到着しました。帰国便は時差がプラス1時間ですから、2時間半ほどのフライトです。往きとは1時間違う理由がよく分かりませんでした。何かの間違いかと思って、改めてネット情報でフライトスケジュールを確認しましたが、この時間に間違いがありませんでした。2005年にスタートした、10年間で80回の海外旅行計画を無事に終えることができました。<br /><br />(注1)観光地の九分、十分などは、正しくは『分』に人偏が必要ですが、パソコンとネットでの表記の制限上、人偏を略しました。『キュウフン』の名前の由来は、『開墾した土地の持分を9人で分けたもの』の意味などとされますので、『分』の表記でも大意に違いはありません。<br />(注2)中正紀念堂に代えて、中正記念堂の表記としました。中国、台湾ともに『記』より、『紀』の文字が多く使われていますが、同じ意味ととれる場合は、日本語に馴染みやすい『記』に訳して使用することとしました。なお、過去の旅行記についての表記は、随時修正することにしました。<br /><br /><過去の台湾旅行記一覧><br />これまでに作成した台湾旅行記の一覧です。<br /><br />*台湾旅行記10(2014年11月):台北、九分、十分の旅:この旅行記です。<br />10年計画の海外旅行の最終年の締め括りとなる台湾旅行です。毎年8回で、ちょうど80回の海外旅行となりました。台北界隈の3泊4日の小旅行です。<br />http://4travel.jp/travelogue/10954623:2014秋、台湾旅行記10(1):フォートラベル<br /><br />*台湾旅行記9(2014年5月):3回目の台湾周遊<br />3回目となる台湾周遊旅行です。現地集合・現地解散の4泊5日のツアーに参加しました。油桐の花が見頃であることがツアーのお勧めポイントでした。<br />http://4travel.jp/travelogue/10886070:2014春、台湾旅行記9(1):フォートラベル<br /><br />*台湾旅行記8(2013年3月):三峡等、台湾北部巡り<br />8回目の旅行は、①焼物の町鶯歌、②芸術性が高いとされる清水祖師廟、に的を絞っての台湾北部の観光です。格安ツアーに参加しての3泊4日の小旅行です。<br />http://4travel.jp/travelogue/10841459:2013春、台湾旅行記8(1):フォートラベル<br /><br />*台湾旅行記7(2012年2月):野柳等、台湾北部巡り<br />台北に3連泊して、近郊の九分、十分、野柳、淡水や北投温泉のほか、台北市内の名所巡りをしました。私の今回旅行の一番の目的は、野柳風景特定区の見学でした。<br />http://4travel.jp/travelogue/10832905:2012早春、台湾旅行記7(1):フォートラベル<br /><br />*台湾旅行記6(2011年5月):2回目の台湾周遊の旅<br />ツアーに参加しての、2回目の台湾一周旅行です。賑やかなグループでの参加でした。最初に西海岸をバスで南下し、高雄からは東海岸を電車で北上しました。<br />http://4travel.jp/travelogue/10828580:2011春、台湾旅行記6(1):フォートラベル<br /><br />*台湾旅行記5(2008年12月):初めての台湾周遊の旅<br />ツアーに参加しての、初めての台湾一周旅行です。台北から反時計回りに台湾を1周しました。ほとんどの行程が、観光バスに乗っての一周旅行でした。<br />http://4travel.jp/travelogue/10296296:2008冬、台湾旅行記5(1):フォートラベル<br /><br />*台湾旅行記4(2004年11月):烏来等、台湾北部巡り<br />旅行仲間でのオールフリータイムの小旅行です。台北に泊まり、台北市内見学のほか、烏来、淡水、新北投温泉を見学しました。<br />http://4travel.jp/travelogue/10149363:2004秋、台湾旅行記4(1):フォートラベル<br /><br />*台湾旅行記3(2004年3月):台北、基隆ひとり旅<br />台北に泊まり、大もめの総統選挙の最中の旅行です。往きは電車で、帰りはバスでの雨の基隆見学に出掛けました。<br />http://4travel.jp/travelogue/10148555:2004春、台湾旅行記3(1):フォートラベル<br /><br />*台湾旅行記2(2002年12月):台北、台中ひとり旅<br />台北に泊まり、時間をかけて故宮博物院を見学しました。近郊では電車に乗って台中に足を伸ばしました。<br />http://4travel.jp/travelogue/10149361:2002暮、台湾旅行記2(1):フォートラベル<br /><br />*台湾旅行記1(2001年12月):台北ひとり旅<br />台北に泊まり、ツアーで台北市内見物をしました。龍山寺、華西街夜市、忠烈祠、故宮博物院、228和平公園、総統府、中正祈念堂、南門市場等を見学しました。<br />http://4travel.jp/travelogue/10149360:2001冬、台湾旅行記1(1):フォートラベル<br /><br />*台湾旅行記0(1980年2月):初めての海外、初めての台湾旅行<br />台北に泊まり、国内線で花蓮に足を伸ばし、タロコ渓谷を見学しました。私にとって初めての台湾旅行、そして初めての海外旅行でした。友達4人での自由旅行でした。旅行記は作成してありません。<br />http://4travel.jp/travelogue/10476191:1980冬、台湾旅行記0:フォートラベル

2014秋、台湾旅行記10(1/20):11月18日(1):出発、セントレア国際空港から台湾桃園国際空港へ

21いいね!

2014/11/18 - 2014/11/21

11701位(同エリア28093件中)

旅行記グループ 2014秋、台湾旅行記10

0

30

旅人のくまさん

旅人のくまさんさん

<はじめに>

10年計画の最終年の旅行の締め括りは近場の台湾にしました。JT*の旅行パンフレットには、『はじめての台北4日間』のタイトルが付いていました。現地集合、現地解散の3泊4日のツアーです。オールフリータイムの旅行にしようかとも思いましたが、まだ写真を撮っていなかった『紅毛城』と『十分瀑布』が行先に含まれていましたので、そのツアーを選択しました。台湾旅行は11回目となりますが、旅行記を造り始めてからは切りの良い10回目となりました。

<旅のあらまし>

2014年11月18日(火) :出発、セントレア国際空港から台湾桃園国際空港へ

 セントレア国際空港を16時:50分発のキャセイ・パシフィック531便で出発しました。台北桃園への到着予定時刻は現地時間で19時20分、マイナス1時間の時差がありますから、3時間30分のフライト予定です。
 現地集合、現地解散のツアーでしたから、台湾桃園国際空港で、今回のツアーメンバーが分かりました。私を含めて浜松から参加されたご夫婦との3人だけのツアーでした。旅行者にとってはありがたい人数ですが、現地旅行社とガイドさんにとっては、少し申し訳ないツアーになりました。
 台湾桃園国際空港から、3泊する台北市内のエンペラー・ホテルまでは迎えの車での移動でした。ホテルの場所は、台北市内では西部に位置する南京東路に位置します。1時間はかからなかったようです。旅行案内書には約42キロと表示されていました。三名とも同じホテルでした。
 部屋に荷物を置いたところで、早速、街の散策です。台北に駐在する日本人が多く住む地域らしく、和食のお店や日本語の看板のお店がたくさんありました。軽く夕食は済ませていましたので、スタンドバーのようなお店を探しましたが、なかなか見つかりませんでしたので、コンビニでワインと摘みだけを買い求めました。日本風居酒屋や、和食のお店は結構混み合っていました。
 散策ついでに最寄りのMRTの淡水線の中山駅まで歩いてみましたが、距離は600メートルほど、10分程の所要時間でした。ワインを飲みながらテレビを見て、この日はおしまいです。

11月19日(水) :忠烈祠、故宮博物院、淡水へ、福佑寺、紅毛城

 昨日はホテル界隈の夜の散策をしましたが、今朝も出発前の時間を利用して付近の散策をしました。最初はホテルのレストランから前方に見えていた林森公園の散策です。道路を挟んだ北側にありました。日本では森林公園と呼ばれることが多いようですが、台湾では同じ意味で林森と呼ばれているようです。花の時期ではありませんでしたが、デイゴや鳳凰木の大樹がありました。
 最初の見学先は、忠烈祠の衛兵交代儀式です。この日は白い制服の海軍兵士の当番でした。何度も目にした衛兵交代儀式ですが、いつもながら見事な所作です。9時からの本日最初の衛兵交代儀式でした。これまでに何度か写真アップしましたので、今回の紹介は簡単にしました。
 次の見学先は忠烈祠から近い故宮博物院です。故宮博物院の展示品の撮影は禁止されていますので、建物外観だけを写真紹介しました。故宮博物院は、1925年、北京の紫禁城の宮殿内で清朝が所持していた美術品などを一般公開したのが始まりとされます。一般公開された時の所蔵品リストには117万件を超える文物が記されていたようです。その収蔵品は、現在は台北、北京と重慶に分かれています。台北の故宮博物院には65万点ほどが運ばれましたが、いずれも選りすぐりの品とされます。約2時間の故宮博物院の見学の後、小籠包」(ショウロンポウ)で有名な鼎泰豊(ディンタイフォン)での昼食でした。
 昼食の後、台湾最北西部の淡水に向かいました。最初に見学したのはスペイン支配の雰囲気が残る紅毛城(こうもうじょう)です。今回の私の旅行目的の一つです。紅毛城は、古くはセント・ドミニカ城、アントニー要塞などと呼ばれました。1628年、当時、台湾北部を拠点としていたスペイン人により建設されたのが始まりです。スペイン勢力撤退後はオランダ人により1644年に再建されました。
 1867年以降はイギリス政府に租借され、イギリス領事館が置かれました。1895年に日本による台湾統治が開始されると、1912年にイギリス政府と日本政府との間に租借協定が締結されました。現在残る主な建物は、紅毛城とイギリス領事館です。
 1941年に太平洋戦争が勃発すると、日本軍により紅毛城は接収されました。大戦後は再びイギリスに返還されましたが、1972年の台英断交により、イギリス領事館は撤退しました。イギリス撤退後の紅毛城は、オーストラリア大使館による管理代行、その後にアメリカ大使館が管理を行い、米台断交後はアメリカ在台協会による管理が1980年まで続けられました。1980年6月に台湾政府に返還され、1984年から一般開放されました。実に目まぐるしく所有者が入れ替わった紅毛城です。時間をかけて、ゆっくりと見学、そして写真撮影ができました。
淡水では漁人埠頭の見学の後、台北では最も古い神社とされる福祐宮を見学し、台北に戻りました。台北での夕食では、紹興酒を戴きながら台湾料理の数々を楽しみました。

11月20日(木) :中正記念堂

 旅行3日目です。短い旅行ですから、早くも折り返し点です。今朝もホテル付近を早朝散策しました。今日は台北市内とその近郊を巡る観光ですから、全体的にスケジュールの余裕がありました。今日の午前中は、総督府の車窓見学の後、台北の名刹の龍山寺に向かいました。
 この日の台北では、快晴に恵まれました。龍山寺は、これまでに何度も見学したことがあり、写真も撮影していましたが、時間の余裕がありましたから、今回も一通り撮影しました。個人旅行の際も、台北では必ず立寄ると決めている名刹です。龍山寺の見学の後、中正記念堂に向かいました。台湾の初代総統の蒋介石(中正)を祀る巨大な廟です。こちらも台北の定番の観光スポットです。
 午前中は、これまで散策していなかった台北の古街、永興街を散策し、このところ人気らしい、アイスクリームの試食もありました。これは予めツアーに組み込まれていたものです。永興街の人気上昇は、ここで1958年に1号店を開いた、鼎泰豊(ディンタイフォン)の人気とリンクしているようでした。
 午後は十分と九分の観光です。今回の私の旅行目的の一つは、十分幕府にありましたが、残念ながら改修工事中で見学できませんでした。十分での天燈揚げの後の自由時間で、『十分瀑布公園』まで15分ほどかけて歩きましたが、『(民国)103年8月まで工事中』の看板がありました。民国元年が1912年、103年ですと2014年ですから、工事が終わっている予定でしたが、長引いてしまったようです。水量不足のため、堆積物の浚渫などが行われているようでした。
 十分の見学を終え、レトロな電車で九分の最寄り駅、瑞芳駅に向かい、ここで迎えの観光バスに乗りました。九分に到着したころから、かなり強い雨が降ってきました。午前中の台北では快晴でしたが、バスで1時間ほどの距離での天候の急変です。基隆などと同様、山の上の九分も雨が降りやすい地形になっているようです。考えようによっては、雨の九分には、一段の風情がありました。かつて、基隆の一人旅行では、『雨の基隆』を旅行目的にしていました。今回は、『雨の九分』の写真もたくさん撮っておきました。

10月21日(金) : 帰国

 帰国便は12:00分発のキャセイ・パシフィックCX530便です。当初の予定では、午前中に龍山寺を見学するスケジュールでしたが、既に見学を終えていましたので、ホテル出発を遅らせることができました。当初は7時10分にホテル出発のところ、9時になりました。空港まで1時間とはかかりませんので、フライト2時間前には十分に到着できる時刻です。このため、余裕時間を利用して、今朝も付近の散策をしました。
 定刻の12:00頃に台北を飛立ち、15:30分頃にセントレア国際空港に到着しました。帰国便は時差がプラス1時間ですから、2時間半ほどのフライトです。往きとは1時間違う理由がよく分かりませんでした。何かの間違いかと思って、改めてネット情報でフライトスケジュールを確認しましたが、この時間に間違いがありませんでした。2005年にスタートした、10年間で80回の海外旅行計画を無事に終えることができました。

(注1)観光地の九分、十分などは、正しくは『分』に人偏が必要ですが、パソコンとネットでの表記の制限上、人偏を略しました。『キュウフン』の名前の由来は、『開墾した土地の持分を9人で分けたもの』の意味などとされますので、『分』の表記でも大意に違いはありません。
(注2)中正紀念堂に代えて、中正記念堂の表記としました。中国、台湾ともに『記』より、『紀』の文字が多く使われていますが、同じ意味ととれる場合は、日本語に馴染みやすい『記』に訳して使用することとしました。なお、過去の旅行記についての表記は、随時修正することにしました。

<過去の台湾旅行記一覧>
これまでに作成した台湾旅行記の一覧です。

*台湾旅行記10(2014年11月):台北、九分、十分の旅:この旅行記です。
10年計画の海外旅行の最終年の締め括りとなる台湾旅行です。毎年8回で、ちょうど80回の海外旅行となりました。台北界隈の3泊4日の小旅行です。
http://4travel.jp/travelogue/10954623:2014秋、台湾旅行記10(1):フォートラベル

*台湾旅行記9(2014年5月):3回目の台湾周遊
3回目となる台湾周遊旅行です。現地集合・現地解散の4泊5日のツアーに参加しました。油桐の花が見頃であることがツアーのお勧めポイントでした。
http://4travel.jp/travelogue/10886070:2014春、台湾旅行記9(1):フォートラベル

*台湾旅行記8(2013年3月):三峡等、台湾北部巡り
8回目の旅行は、①焼物の町鶯歌、②芸術性が高いとされる清水祖師廟、に的を絞っての台湾北部の観光です。格安ツアーに参加しての3泊4日の小旅行です。
http://4travel.jp/travelogue/10841459:2013春、台湾旅行記8(1):フォートラベル

*台湾旅行記7(2012年2月):野柳等、台湾北部巡り
台北に3連泊して、近郊の九分、十分、野柳、淡水や北投温泉のほか、台北市内の名所巡りをしました。私の今回旅行の一番の目的は、野柳風景特定区の見学でした。
http://4travel.jp/travelogue/10832905:2012早春、台湾旅行記7(1):フォートラベル

*台湾旅行記6(2011年5月):2回目の台湾周遊の旅
ツアーに参加しての、2回目の台湾一周旅行です。賑やかなグループでの参加でした。最初に西海岸をバスで南下し、高雄からは東海岸を電車で北上しました。
http://4travel.jp/travelogue/10828580:2011春、台湾旅行記6(1):フォートラベル

*台湾旅行記5(2008年12月):初めての台湾周遊の旅
ツアーに参加しての、初めての台湾一周旅行です。台北から反時計回りに台湾を1周しました。ほとんどの行程が、観光バスに乗っての一周旅行でした。
http://4travel.jp/travelogue/10296296:2008冬、台湾旅行記5(1):フォートラベル

*台湾旅行記4(2004年11月):烏来等、台湾北部巡り
旅行仲間でのオールフリータイムの小旅行です。台北に泊まり、台北市内見学のほか、烏来、淡水、新北投温泉を見学しました。
http://4travel.jp/travelogue/10149363:2004秋、台湾旅行記4(1):フォートラベル

*台湾旅行記3(2004年3月):台北、基隆ひとり旅
台北に泊まり、大もめの総統選挙の最中の旅行です。往きは電車で、帰りはバスでの雨の基隆見学に出掛けました。
http://4travel.jp/travelogue/10148555:2004春、台湾旅行記3(1):フォートラベル

*台湾旅行記2(2002年12月):台北、台中ひとり旅
台北に泊まり、時間をかけて故宮博物院を見学しました。近郊では電車に乗って台中に足を伸ばしました。
http://4travel.jp/travelogue/10149361:2002暮、台湾旅行記2(1):フォートラベル

*台湾旅行記1(2001年12月):台北ひとり旅
台北に泊まり、ツアーで台北市内見物をしました。龍山寺、華西街夜市、忠烈祠、故宮博物院、228和平公園、総統府、中正祈念堂、南門市場等を見学しました。
http://4travel.jp/travelogue/10149360:2001冬、台湾旅行記1(1):フォートラベル

*台湾旅行記0(1980年2月):初めての海外、初めての台湾旅行
台北に泊まり、国内線で花蓮に足を伸ばし、タロコ渓谷を見学しました。私にとって初めての台湾旅行、そして初めての海外旅行でした。友達4人での自由旅行でした。旅行記は作成してありません。
http://4travel.jp/travelogue/10476191:1980冬、台湾旅行記0:フォートラベル

PR

  • 11月18日の夕方出発、21日の午後には帰国する、3泊4日のコンパクトな台湾旅行です。セントレア国際空港のスカイ・デッキと呼ばれている屋上の光景です。クリスマスの飾り付けが始まっていました。

    イチオシ

    11月18日の夕方出発、21日の午後には帰国する、3泊4日のコンパクトな台湾旅行です。セントレア国際空港のスカイ・デッキと呼ばれている屋上の光景です。クリスマスの飾り付けが始まっていました。

  • 同じく、セントレア国際空港のスカイ・デッキのクリスマスの飾りの工事途中の光景です。昨年とは違った飾りのようでした。

    同じく、セントレア国際空港のスカイ・デッキのクリスマスの飾りの工事途中の光景です。昨年とは違った飾りのようでした。

  • 11月18日の15時現在の気象庁による天気概況です。『冬型の気圧配置で、日本海側は所々で雨や雪、北海道のオホーツク海側は一部で雪、太平洋側は乾いた晴天』と発表されていました。朝は全国で冷え込んだ日でした。旅行には大きな影響がなさそうでした。

    11月18日の15時現在の気象庁による天気概況です。『冬型の気圧配置で、日本海側は所々で雨や雪、北海道のオホーツク海側は一部で雪、太平洋側は乾いた晴天』と発表されていました。朝は全国で冷え込んだ日でした。旅行には大きな影響がなさそうでした。

  • 工事中のクリスマスの飾りの光景です。開港10周年記念で、イルミネーションも少し豪華に飾り付けられているようでした。

    工事中のクリスマスの飾りの光景です。開港10周年記念で、イルミネーションも少し豪華に飾り付けられているようでした。

  • 航空管制塔の光景です。少し風が強い日でしたから、右手に見える風力発電の風車もよく回っていました。

    航空管制塔の光景です。少し風が強い日でしたから、右手に見える風力発電の風車もよく回っていました。

  • 到着したばかりのキャセイ・パシフィック機です。所定のボーディング・ゲートに接機する直前の光景です。

    到着したばかりのキャセイ・パシフィック機です。所定のボーディング・ゲートに接機する直前の光景です。

  • 同じく、ボーディング・ゲートに接機したキャセイ・パシフィック機です。定期便ですから、特別のことがない限り、いつも同じゲートのようです。

    同じく、ボーディング・ゲートに接機したキャセイ・パシフィック機です。定期便ですから、特別のことがない限り、いつも同じゲートのようです。

  • スカイ・デッキから眺めた伊勢湾の光景です。風が強い日でしたから、白波が立っていました。海面すれすれに低い雲が直線を描いていました。

    イチオシ

    スカイ・デッキから眺めた伊勢湾の光景です。風が強い日でしたから、白波が立っていました。海面すれすれに低い雲が直線を描いていました。

  • 『セントレア開港10周年』の表示があった大画面です。10周年を迎えるのは、翌年の2015年2月17日になります。偶然ですが、私の10か年海外旅行10年計画とほぼ重なりました。私の方が一足お先に達成です。

    『セントレア開港10周年』の表示があった大画面です。10周年を迎えるのは、翌年の2015年2月17日になります。偶然ですが、私の10か年海外旅行10年計画とほぼ重なりました。私の方が一足お先に達成です。

  • 4階のスカイタウンの案内版です。ちょうちん横丁が地図の上半分、下半分がレンガ通りです。それぞれにお店の名前が記されていました。

    4階のスカイタウンの案内版です。ちょうちん横丁が地図の上半分、下半分がレンガ通りです。それぞれにお店の名前が記されていました。

  • こちらはちょうちん横丁のエリアです。左手に銭湯がありました。現在の名前は、展望風呂『風(フー)の湯』です。謎の旅人フーさんが多角経営を始めたようです。

    こちらはちょうちん横丁のエリアです。左手に銭湯がありました。現在の名前は、展望風呂『風(フー)の湯』です。謎の旅人フーさんが多角経営を始めたようです。

  • セントレア空港内で、このところ人気の店のようです。試食が充実している煎餅屋さんの『えびせんべいの里』です。外国人観光客もよく立ち寄って試食しています。

    セントレア空港内で、このところ人気の店のようです。試食が充実している煎餅屋さんの『えびせんべいの里』です。外国人観光客もよく立ち寄って試食しています。

  • J列の航空会社のカウンター光景です。15時過ぎですから、一番空いている時間帯のようでした。

    J列の航空会社のカウンター光景です。15時過ぎですから、一番空いている時間帯のようでした。

  • 同じく、3階フロアーの光景です。人が疎らで、普段より、広いフロアーに見えました。

    同じく、3階フロアーの光景です。人が疎らで、普段より、広いフロアーに見えました。

  • 現在時刻は15時49分、今回搭乗のキャセイ・パシフィックCX531便は16時50分発ですから、搭乗開始までは約30分となりました。香港行きの便で、日本航空、JLとのコード・シェア便でした。

    現在時刻は15時49分、今回搭乗のキャセイ・パシフィックCX531便は16時50分発ですから、搭乗開始までは約30分となりました。香港行きの便で、日本航空、JLとのコード・シェア便でした。

  • 出発準備中のキャセイ・パシフィック機です。今回の搭乗機のCX531便は16時50分発ですが、この時間帯ではもう一便16時05分発のCX539便もあります。こちらも香港行きです。

    出発準備中のキャセイ・パシフィック機です。今回の搭乗機のCX531便は16時50分発ですが、この時間帯ではもう一便16時05分発のCX539便もあります。こちらも香港行きです。

  • 中央やや左手に16Aの搭乗ゲートの表示が見えます。21時台のマニラ便までは予定がありませんので人影がありませんでした。

    中央やや左手に16Aの搭乗ゲートの表示が見えます。21時台のマニラ便までは予定がありませんので人影がありませんでした。

  • 電光表示板に今回搭乗機のCX531便が一番上に表示されました。カタール航空のQR5835便もコード・シェアになっていました。

    電光表示板に今回搭乗機のCX531便が一番上に表示されました。カタール航空のQR5835便もコード・シェアになっていました。

  • キャセイ・パシフィックCX531便の搭乗開始です。電光表示には、コード・シェアのJL7073便の方が表示されていました。

    キャセイ・パシフィックCX531便の搭乗開始です。電光表示には、コード・シェアのJL7073便の方が表示されていました。

  • フライト前の画面表示です。機体下部のカメラで前方が映し出されていました。キャセイ・パシフィックの新しい機材か、あるいはモニター画面が更新されたようでした。

    フライト前の画面表示です。機体下部のカメラで前方が映し出されていました。キャセイ・パシフィックの新しい機材か、あるいはモニター画面が更新されたようでした。

  • モニター画面を切り替えて、予定航路の表示画面です。紀伊半島と鹿児島上空を通る、南西方向に南下する航路です。

    モニター画面を切り替えて、予定航路の表示画面です。紀伊半島と鹿児島上空を通る、南西方向に南下する航路です。

  • 周りが暗くなり、機体の明りも灯りました。ほぼ定刻に、滑走路に向けて移動を始めました。機体の腹部に路面が写り込んでいました。

    周りが暗くなり、機体の明りも灯りました。ほぼ定刻に、滑走路に向けて移動を始めました。機体の腹部に路面が写り込んでいました。

  • この季節は北風ですから、逆風になる北に向かって飛び立ち、伊勢湾上空で南に進路を変える航路です。

    この季節は北風ですから、逆風になる北に向かって飛び立ち、伊勢湾上空で南に進路を変える航路です。

  • 伊勢湾上空を南下している時の画面です。右手に少しだけ見えているのが知多半島です。この後は三重県の志摩半島方向に向かいます。

    伊勢湾上空を南下している時の画面です。右手に少しだけ見えているのが知多半島です。この後は三重県の志摩半島方向に向かいます。

  • 志摩半島上空をフライト中の画面です。この後は、紀伊半島をかすめるように、熊野灘沖のフライトです。

    志摩半島上空をフライト中の画面です。この後は、紀伊半島をかすめるように、熊野灘沖のフライトです。

  • 鹿児島上空を通り過ぎ、東シナ海の海上をフライト中の画面です。機体の東側には、鹿児島沖に丸い屋久島と、細長い種子島が見えています。

    鹿児島上空を通り過ぎ、東シナ海の海上をフライト中の画面です。機体の東側には、鹿児島沖に丸い屋久島と、細長い種子島が見えています。

  • 同じ時刻の文字表示の画面です。台湾桃園国際空港までの残余のフライトは1時間16分、距離で550マイルと表示されていました。550マイルは、約880キロです。緯度でいえば1度が約110キロですから、8度ほどです。

    同じ時刻の文字表示の画面です。台湾桃園国際空港までの残余のフライトは1時間16分、距離で550マイルと表示されていました。550マイルは、約880キロです。緯度でいえば1度が約110キロですから、8度ほどです。

  • 目的地の台湾桃園国際空港が近付いてきました。機体の前方にタイペイ(台北)、右下にヒララの表示がありました。ヒララは、日本の領土、宮古島の平良でした。更にその南には、石垣島があります。

    目的地の台湾桃園国際空港が近付いてきました。機体の前方にタイペイ(台北)、右下にヒララの表示がありました。ヒララは、日本の領土、宮古島の平良でした。更にその南には、石垣島があります。

  • 同じ時間帯での広域表示です。ヒララ(平良)の先には、イシガキ(石垣)が表示されていました。平良の東北にオキナワ(沖縄)も表示されていました。日本は小さな島国ではなく、海洋国家であることを実感させられる画面です。石垣島の先には、イリオモテ(西表)島もある琉球列島です。排他的経済水域の面積は約447万平方キロ、世界で第6位です。

    イチオシ

    同じ時間帯での広域表示です。ヒララ(平良)の先には、イシガキ(石垣)が表示されていました。平良の東北にオキナワ(沖縄)も表示されていました。日本は小さな島国ではなく、海洋国家であることを実感させられる画面です。石垣島の先には、イリオモテ(西表)島もある琉球列島です。排他的経済水域の面積は約447万平方キロ、世界で第6位です。

  • 同じ時刻ですが、画面が代わって文字表示の方です。台北の台湾桃園国際空港への到着予定時刻は現地時間で午後の7時03分、残り31分のフライトと表示されていました。

    同じ時刻ですが、画面が代わって文字表示の方です。台北の台湾桃園国際空港への到着予定時刻は現地時間で午後の7時03分、残り31分のフライトと表示されていました。

この旅行記のタグ

関連タグ

21いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

旅行記グループ

2014秋、台湾旅行記10

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

台湾で使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
台湾最安 145円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

台湾の料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP