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田ノ浦港からタクシーで30分,さらに徒歩で10分弱.それほど不便なところに,世界遺産候補旧五輪教会堂はあった.五輪はもともと40世帯くらいあったというが,現在は4世帯のみだそうだ.蕨小島の2世帯と合わせてわずか6世帯がここの信者だ.現存する教会では最古の部類に入る貴重な教会.取り壊される寸前を保存運動によりのこされたという.実際素晴らしい教会.外観は日本家屋のようだが,内部はリブ・ヴォールト(こうもり型)天井を中心とした優美な教会.窓などを含めて本当に素晴らしい.しかし一方では信仰の場として生きているからこそ教会は素晴らしいとも思った.日本の寺社も信仰の対象だから生きている.その点では少し残念だった.しかしたった6世帯の信仰は新しい五輪教会で生きている.こぎれいに整頓され,まさしく信仰の場であった.晴れていてとても海が美しかった.春の海はかすんでいることが多いと思うが海の水もきれいだし,景観も最高だった.なんとか久賀島に来れたことも感激した.案外海外より来るのが難しいかもしれない.温かい気持ちを胸に帰路に就いた.

2014.3ふたたびの五島へ,教会巡礼16-旧五輪教会堂,五輪教会,五輪の海のきれいな眺め

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2014/03/22 - 2014/03/22

263位(同エリア787件中)

SUOMITA

SUOMITAさん

田ノ浦港からタクシーで30分,さらに徒歩で10分弱.それほど不便なところに,世界遺産候補旧五輪教会堂はあった.五輪はもともと40世帯くらいあったというが,現在は4世帯のみだそうだ.蕨小島の2世帯と合わせてわずか6世帯がここの信者だ.現存する教会では最古の部類に入る貴重な教会.取り壊される寸前を保存運動によりのこされたという.実際素晴らしい教会.外観は日本家屋のようだが,内部はリブ・ヴォールト(こうもり型)天井を中心とした優美な教会.窓などを含めて本当に素晴らしい.しかし一方では信仰の場として生きているからこそ教会は素晴らしいとも思った.日本の寺社も信仰の対象だから生きている.その点では少し残念だった.しかしたった6世帯の信仰は新しい五輪教会で生きている.こぎれいに整頓され,まさしく信仰の場であった.晴れていてとても海が美しかった.春の海はかすんでいることが多いと思うが海の水もきれいだし,景観も最高だった.なんとか久賀島に来れたことも感激した.案外海外より来るのが難しいかもしれない.温かい気持ちを胸に帰路に就いた.

旅行の満足度
5.0
観光
4.5
同行者
友人
交通手段
レンタカー タクシー ANAグループ
旅行の手配内容
個別手配

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  • 1024 田ノ浦港からタクシーで30分あまり.やっと車一台通れるような道を通って,500m手前の駐車スペースに.ここもやっと3代くらいしか置けない狭いスペース

    1024 田ノ浦港からタクシーで30分あまり.やっと車一台通れるような道を通って,500m手前の駐車スペースに.ここもやっと3代くらいしか置けない狭いスペース

  • 小さな歩道を行く,ハイキングコースの様な山道

    小さな歩道を行く,ハイキングコースの様な山道

  • このあたり竹藪が多い

    このあたり竹藪が多い

  • 1029教会が見えてきた.旧教会だ.

    1029教会が見えてきた.旧教会だ.

  • 新教会も見えてきた

    新教会も見えてきた

  • 新旧合わせて見える

    新旧合わせて見える

  • 海がきれい

    海がきれい

  • 本当にきれいなところ

    本当にきれいなところ

  • この道を歩いてきた

    この道を歩いてきた

  • 山が迫っている

    山が迫っている

  • 1032五輪教会までもうすぐ.徒歩10分弱という感じ

    1032五輪教会までもうすぐ.徒歩10分弱という感じ

  • 新教会堂

    新教会堂

  • 五輪地区及び蕨小島に居住する住民総てで構成する信仰共同体であって、過疎の波 に押し流され50数世帯あった信徒世帯 も、現在は五輪、蕨小島あわせても十 指にも満たない世帯数に減少した。五輪は久賀島においても最も不便な地区 で、現在でも車が入る道はなく、漁業 によって生計を維持する住民は、山を越えて歩くか漁船を利用するより方法 がない。それだけに久賀崩れの迫害を生き抜いた先祖をもつ信徒の生活は素朴で信仰に篤い。http://www1.odn.ne.jp/tomas/gorin.htm 

    五輪地区及び蕨小島に居住する住民総てで構成する信仰共同体であって、過疎の波 に押し流され50数世帯あった信徒世帯 も、現在は五輪、蕨小島あわせても十 指にも満たない世帯数に減少した。五輪は久賀島においても最も不便な地区 で、現在でも車が入る道はなく、漁業 によって生計を維持する住民は、山を越えて歩くか漁船を利用するより方法 がない。それだけに久賀崩れの迫害を生き抜いた先祖をもつ信徒の生活は素朴で信仰に篤い。http://www1.odn.ne.jp/tomas/gorin.htm 

  • 現在ではわずか五輪の4世帯と蕨小島の2世帯がこの教会の信者だ.

    現在ではわずか五輪の4世帯と蕨小島の2世帯がこの教会の信者だ.

  • 小さく左に聖ヨゼフ 保護者は聖ヨゼフ

    小さく左に聖ヨゼフ 保護者は聖ヨゼフ

  • さらに奥に進む

    さらに奥に進む

  • 旧五輪教会堂

    旧五輪教会堂

  • 正面からはまるで日本建築,窓と祭壇の上の塔のような形の部分を見なければ,民家の様

    正面からはまるで日本建築,窓と祭壇の上の塔のような形の部分を見なければ,民家の様

  • 旧五輪教会堂は、キリシタン禁制解除に伴い明治14(1881)年に浜脇教会として久賀島内の浜脇の地に建てられ、その後昭和6(1931)年に現在地に移築されました。浜脇教会では増加した信徒を収容するのに手狭になり、また老朽化も重なり、建て替えられるのを機に五輪地区に譲り受けたものです。  浜脇では当初新しい教会の建設に伴い解体する予定でしたが、「五輪の地に教会を」との五輪地区の信徒らの熱い望みが教会堂の移築を実現させたのです。以後50年間、五輪地区と蕨小島の信徒の信仰のよりどころとしての役目を果たしましたが、老朽化のため昭和60(1985)年、すぐそばに新しく五輪教会が建設されました。   この時点でも当初は解体し、その場所に教会を新築する話が持ち上がりました。しかし “貴重な文化財として価値ある建造物を何とか守ろう”との関係者の熱意と地元信徒の協力により、解体の危機を乗り越え当初の姿で保存されることになりました。  隣接して新しい教会が建設されたことに伴い旧五輪教会堂は福江市(現五島市)に寄贈され、市の維持管理のもと一般公開され現在に至っています。  旧五輪教会堂は創建時の形態をよく伝えている建物で、木造瓦葺平屋建、窓がポインテッドアーチ型である点を除けば、外観は全くの和風建築で、内部は三廊式、板張のリブ・ヴォールト天井による空間構成、ゴシック風祭壇等、本格的な教会建築様式となっています。また移築の際に正面玄関が付加され、祭壇背後の下屋も拡張された形跡がみとめられます。  殉教と潜伏キリシタンに象徴されるカトリック信仰の歴史を数多く刻む長崎地方にあって、現存する明治初期の教会としては、信徒発見の舞台となった長崎の大浦天主堂に次ぐ古いものです。険しい山を背にする小さな漁港のわずかな平地に、潮風に耐えひっそりとたたずむ教会の姿は、弾圧に耐え抜き信仰に命をかけた五島キリシタンを彷彿とさせます。  当時の教会建築の様子を知る上で歴史的に貴重な建造物であり、国の重要文化財(平成11(1999)年5月13日指定)に指定されています。  また、現在ユネスコの世界文化遺産の暫定リスト入りしている『長崎県の教会群とキリスト教関連遺産』の構成資産候補の一つになっている教会です。 http://navi.gotoshi.net/contents/detail/index.php?id=254

    旧五輪教会堂は、キリシタン禁制解除に伴い明治14(1881)年に浜脇教会として久賀島内の浜脇の地に建てられ、その後昭和6(1931)年に現在地に移築されました。浜脇教会では増加した信徒を収容するのに手狭になり、また老朽化も重なり、建て替えられるのを機に五輪地区に譲り受けたものです。  浜脇では当初新しい教会の建設に伴い解体する予定でしたが、「五輪の地に教会を」との五輪地区の信徒らの熱い望みが教会堂の移築を実現させたのです。以後50年間、五輪地区と蕨小島の信徒の信仰のよりどころとしての役目を果たしましたが、老朽化のため昭和60(1985)年、すぐそばに新しく五輪教会が建設されました。   この時点でも当初は解体し、その場所に教会を新築する話が持ち上がりました。しかし “貴重な文化財として価値ある建造物を何とか守ろう”との関係者の熱意と地元信徒の協力により、解体の危機を乗り越え当初の姿で保存されることになりました。  隣接して新しい教会が建設されたことに伴い旧五輪教会堂は福江市(現五島市)に寄贈され、市の維持管理のもと一般公開され現在に至っています。  旧五輪教会堂は創建時の形態をよく伝えている建物で、木造瓦葺平屋建、窓がポインテッドアーチ型である点を除けば、外観は全くの和風建築で、内部は三廊式、板張のリブ・ヴォールト天井による空間構成、ゴシック風祭壇等、本格的な教会建築様式となっています。また移築の際に正面玄関が付加され、祭壇背後の下屋も拡張された形跡がみとめられます。  殉教と潜伏キリシタンに象徴されるカトリック信仰の歴史を数多く刻む長崎地方にあって、現存する明治初期の教会としては、信徒発見の舞台となった長崎の大浦天主堂に次ぐ古いものです。険しい山を背にする小さな漁港のわずかな平地に、潮風に耐えひっそりとたたずむ教会の姿は、弾圧に耐え抜き信仰に命をかけた五島キリシタンを彷彿とさせます。  当時の教会建築の様子を知る上で歴史的に貴重な建造物であり、国の重要文化財(平成11(1999)年5月13日指定)に指定されています。  また、現在ユネスコの世界文化遺産の暫定リスト入りしている『長崎県の教会群とキリスト教関連遺産』の構成資産候補の一つになっている教会です。 http://navi.gotoshi.net/contents/detail/index.php?id=254

  • 蕨集落選出の市議の奥さんと市議が尽力したらしいが,その後汚職で捕まったらしい.それについてもおかしい,陰謀だという意見もあるようだ.少なくともこの教会を守ったことは大きな功績だ.

    蕨集落選出の市議の奥さんと市議が尽力したらしいが,その後汚職で捕まったらしい.それについてもおかしい,陰謀だという意見もあるようだ.少なくともこの教会を守ったことは大きな功績だ.

  • 玄関と前室

    玄関と前室

  • なかは実際に使われていないためがらんとしている.

    なかは実際に使われていないためがらんとしている.

  • 聖ヨゼフ像,ここの保護者だ

    聖ヨゼフ像,ここの保護者だ

  • すばらしいリブ・ヴォールト(こうもり型)天井

    すばらしいリブ・ヴォールト(こうもり型)天井

  • 本当に素晴らしいが,やはり教会は信仰の場でこそ生命を持つと思う.現在使われていないことが逆に素晴らしさを損ねている気がした.

    本当に素晴らしいが,やはり教会は信仰の場でこそ生命を持つと思う.現在使われていないことが逆に素晴らしさを損ねている気がした.

  • 窓も素晴らしい

    窓も素晴らしい

  • 十字架の道行の絵は残っていた

    十字架の道行の絵は残っていた

  • スタンプ

    スタンプ

  • すごくよかった

    すごくよかった

  • 旧教会堂の横に回る

    旧教会堂の横に回る

  • さらに港の防波堤のほうに行く

    さらに港の防波堤のほうに行く

  • 防波堤から見た教会

    防波堤から見た教会

  • 祭壇のところが塔のように作っている.外観は本当に日本的.とても中のリブ・ヴォールト(こうもり型)天井の構造は想像できない

    祭壇のところが塔のように作っている.外観は本当に日本的.とても中のリブ・ヴォールト(こうもり型)天井の構造は想像できない

  • 防波堤側から見た新教会

    防波堤側から見た新教会

  • 再度きれいな海を見ながら帰途に就く

    再度きれいな海を見ながら帰途に就く

  • 1055同じ土手を通り

    1055同じ土手を通り

  • タクシーまで戻る.1104タクシー出発

    タクシーまで戻る.1104タクシー出発

  • 昨年10月13日フェリーで福江から奈良尾に行ったときに,五輪が見えた.位置があるのか,新教会はうつっているが,旧教会はうつっていない.当時旧教会と思ったのは隣の集会所

    昨年10月13日フェリーで福江から奈良尾に行ったときに,五輪が見えた.位置があるのか,新教会はうつっているが,旧教会はうつっていない.当時旧教会と思ったのは隣の集会所

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