冬の五島列島教会めぐりと温泉の旅１

2014/01/10 - 2014/01/13

2014年最初の連休を五島列島に行ってきました。年明けに和歌山に住む友人から突然連休の旅のお誘い、お互いの興味と日程を考えて前から行きたかった五島列島に行先を決めて福岡空港合流、現地解散としました。連休前日私はJALの伊丹発最終便で福岡空港着21：25、友人は関空発ピーチの最終便21：00着です。JALは10分早着、ピーチは10分遅着でお互い待ち時間少なくて合流、博多港23:30発のフェリー太古で五島列島を目指します。五島列島では1日目上五島をレンタカーでめぐり、2日目は高速船で移動して福江島観光、3日目、私は午後用事があるので午前中の便で福江から福岡経由で伊丹に戻り友人は夕方まで観光して高速船で長崎経由JR利用で福岡空港へ戻りピーチで関空へ戻るという計画でした。
五島列島の冬は寒くてシーズンオフ、宿もレンタカーも直前でも予約が簡単に取れました。あまりに少ない観光客に貸し切り状態のところが多くて良かったのか悪かったのか。でも五島旅は堪能しました。

エリア 五島列島(長崎)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船 レンタカー JALグループ ANAグループ JR特急 Peach
• 旅行の手配内容: 個別手配

福岡空港から地下鉄で博多駅に移動。タクシー乗り場を探して外に出たら、イルミネーションが綺麗でした。バスはもうないのですぐそばからタクシーに乗って博多港まで行きました。

JR博多シティ イルミネーション イルミネーション

博多港発２３：３０のフェリー太古に乗って五島を目指します。関西から仕事が終わってから五島へ行くにはこれが一番効率よい行き方です。

フェリー太古には2階から乗り込みます。今回はビジネスツイン一人3000円を予約しておきました。別にベッドがあるわけじゃないけど個室で鍵もかかるし夜中に電気も消せて電源も確保できるので。2日ほど前に予約した時はガラガラだったけど当日は満室。当日来てからフロアが混んでいるから移った人もいたのかもしれない。ただ、このフロアめちゃくちゃタバコ臭い。どうやら階段下にあるゲームコーナーが喫煙可となっているので煙が全部流れてきているようです。換気扇もないところを喫煙室にするとこうなることは明らかですが、改善を望みたい。大型フェリーによくある大浴場はなくシャワールームが共同であります。売店は小さくて自販機は飲み物とカップヌードル。

五島列島には朝4時ごろから次々と島に到着、個室には睡眠を妨げないためアナウンスは流れないようになっているようで、到着前には電話がありました。青方港には6時到着。まだ真っ暗。予約しておいたレンタカーが駐車場にあったのですぐ乗り込んで出発します。連絡バスはありましたが、乗客は1人でした。帰省の人が多かったようで出迎えの家族の車で港を後にしている人が多かった。
ここから北に向かって走り出しました。少しすると真っ暗な中に教会と思しき明かりが見えたので車を停めて行ってみます。

ここは丸尾教会。白い壁の小さな教会だが灯りがついて近づくと中でどうやらミサが行われているようだ。朝6時過ぎの早朝からミサに多くの人が集まっていることが驚き。信仰の島ということが実感できました。ミサの間には入れないので先に行くことにします。

丸尾教会 寺・神社・教会

さらに北上していくと、今度もまたライトアップされた教会が現れた。青砂ヶ浦天主堂だ。道路からは100年記念の像が印象的にライトアップされている。ここでもミサが行われていたようです。

青砂ヶ浦天主堂 寺・神社・教会

青砂ヶ浦天主堂の正面からはクリスマスの飾りつけと内部の灯りに照らされたステンドグラスが美しく見えた。上五島を代表する煉瓦造り教会のひとつ。明るくなってからまた来ることにする。

上五島の中通島の一番北にある米山教会。7時になってようやく夜が明けてきて明るくなった。白い小さな教会は靴を脱いで入ることができる。入ってみたら信者の女性が数人掃除をしていた。ここもミサがあったのか、それとも掃除当番なのか。どこの教会に行ってもゴミなど一つもなく綺麗にふき清められているのは毎日信者の人達がこうやって奉仕しているのだろう。

米山教会 寺・神社・教会

内部はシンプルだったが最後の晩餐の彫刻があった。このあとさらに北上して津和崎灯台のところまで行ってみようかと思ったけど近づくのにぐるぐる回って元の道に。どうやらどこからか徒歩で上がるしかないようだ。途中野生の鹿を見かける。

南下して赤波江教会に立ち寄る。赤いとんがり屋根が特徴的。

赤波江教会 寺・神社・教会

曽根教会のそばにリゾートホテルがあるので朝食が食べられないかと立ち寄ってみたけど宿泊客のみ、ということで断られた。なかなかセンスよさそうなホテルだった。ここは温泉もあって次はこの高級リゾートに泊るのもよいかもしれない。

五島列島リゾートホテル　マルゲリータ　＜五島 中通島＞ 宿・ホテル

ホテルの食事はだめだけどパンを販売していたのでここで朝食用のパンを買う。ところがここのパンめちゃくちゃ美味しかった。高かったけど。

ホテルのそばの曽根教会はシンプル。

曽根教会 寺・神社・教会

朝暗い中に来た青砂ヶ浦天主堂に再度来てみた。ここは国指定の重要文化財になっている煉瓦造り教会。明治時代に完成した現在の教会は入り口のバラ窓や縦長アーチ窓、入り口の石造り円柱など正統派の教会という感じ。

青砂ヶ浦天主堂 寺・神社・教会

内部のアーチも素敵な教会だ。

さらに車を進めて青砂ヶ浦天主堂と奈摩湾をはさんで対岸にあたるところにある冷水教会に辿りつく。車を路上駐車。ここは道路から階段があって登っていく。ここにも信者の人が清掃を行っていた。五島が信仰の島であるということをつくづく感じる。

冷水教会 寺・神社・教会

レンタカーは朝早くから港に停めておいてもらったので、有川にあるレンタカー会社に立ち寄って手続きをする。新上五島町の中通島、頭ヶ島、若松島は橋でつながっているが港が数か所あり同じ港から出入りするとは限らないのでどのレンタカー会社も無料で乗り捨て可能になっている。しかも、五島出入りするのにレンタカー会社の営業時間外になることも多いので港にロックしないでおいてある車に乗って行き、返すのもロックしないで港に置いておく方式が取られることもあるとのこと。ただし、料金の支払いなどのために一度レンタカー会社に立ち寄る必要がある。有川にあるレンタカー会社に立ち寄って手続きした時に五島うどんの美味しい店を聞いてみた。そこで教えてもらったのがこの竹酔亭。

竹酔亭 グルメ・レストラン

お勧めの特選うどんを注文。680円。うどんはさすがに美味しい。五島うどん、日本三大うどんのひとつだとか。

国指定の重要文化財、頭ヶ島教会。世界遺産暫定リストにも記載されている。日本では珍しい石造りの可愛い教会。内部も椿の花をモチーフに青い天井が明るい感じ。
頭ヶ島は江戸末期までは無人島であったものが迫害を受けたキリシタンが移り住みつき明治時代に教会堂を作り始め10年近くの歳月を費やして今の建物が作られた。八角形のドームが鐘楼にある形は独特で印象的。ここも美しく清掃されていた。

教会堂は海に向かって建っていて、海に出ると砂浜になっている。

一角はキリシタン墓地となっていて、上に十字架が掲げられた墓石が立ち並ぶ様は独特の雰囲気がある。

頭ヶ島キリシタン墓地 名所・史跡

墓には色鮮やかな造花が供えてあって美しい。九州では造花が供えてあることがよくある。

再び中通島に戻って旧鯛ノ浦教会に立ち寄る。ここの美しいとんがり屋根の煉瓦鐘楼は戦後追加されたものだが、長崎の大浦天主堂の被爆煉瓦が一部使われているのだそうだ。

旧鯛ノ浦教会 寺・神社・教会

大曾カトリック教会、青方港をみおろす高台にあった。県指定文化財の煉瓦造り教会。

大曽教会 寺・神社・教会

青方からなんかして途中で福見教会

中ノ浦教会 寺・神社・教会

五島にはそれほど温泉は多くない。奈良尾港には足湯があるが、できれば今夜の宿は温泉がないので日帰り入浴施設があれば入っていきたい。奈良尾温泉センター、港から地図ではすぐだが見当たらないので、港にいた人に聞くと高台の上にある立派な建物を指さして教えてくれた。トンネルをくぐって登っていくため結構かかった。港から歩いて行くのは大変そうだ。市民のための温泉なのか、広々した施設は古いが温泉は空いていて入浴料も250円と格安。この値段なのに石鹸やシャワーもあって日帰り温泉として船に乗る前に車で来ていたなら気軽に入れる感じ。ただし、鍵のかかるロッカーは壊れていて少なくメインテナンスは必ずしも良いとは言えない感じだった。

奈良尾温泉センター 温泉