2014/01/10 - 2014/01/13
344位(同エリア788件中)
HANAさん
博多港から早朝に新上五島町の青方港に到着してからレンタカーで走り回ってそろそろ夕方、今夜の宿は若松島の民宿。若松島は中通島から橋でつながっていて福江島へ向かう船が若松港と土井の浦港の両方に立ち寄る。五島列島を旅する時に一番の問題点は島へ渡る交通手段。本土とは博多、佐世保、長崎からの船があり、飛行機は福江島に空港があって福岡、長崎から飛んでいる。しかし五島列島は140余りの島からなっていて島の間は一部の島が橋でつながっているが多くの島は船で行くしかない。五島列島の教会は全部で50あり、信者が集う地域に根差した教会がほとんどだから、小さな島にあるものもある。今回私たちが行った中通島、若松島、頭ヶ島は橋でつながっていて新上五島町、一番大きな島福江島は五島市という行政区分けだ。福江空港からのフライトで帰ることにしていたので、2泊目は福江に渡って泊ることにした。上五島と福江の間の船はいくつかあるが、若松から福江に行く高速船が朝出ており私たちのスケジュールに合っていたのはこれだけだった。若松発7時半の船に乗るつもりだったが、宿に電話して予約の時に聞くとこの船が8時15分に土井の浦港に立ち寄るのでこちらから乗り込んだほうが朝ごはんも食べられて良いとアドバイスをもらった。橋を渡って若松島に入ったがまだ日があったので土井の浦にある教会を先にみてから宿に入ることにした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 船 レンタカー JALグループ ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
土井の浦教会、明治時代に設立、その後大曽教会が煉瓦造りに建て替えられる時木造の建物をかいとって利用したとのことで外見はシンプルな感じだが内部は重厚。港を見下ろすように建てられていて駐車場からの階段を上がると風の聖母、キリスト像、カリスト記念館がありました。
土井ノ浦教会 寺・神社・教会
-
この辺りの集落もキリスト教徒の弾圧が激しかったようで多くの人が殉教したらしい。カリスト記念館は小さな集会所のような部屋だが中には信仰を守ってきた人々の資料が展示されていました。
-
土井の浦港から車で5分ぐらい戻った所に有る民宿が今夜の宿。料理が美味しいとの評判で問い合わせの電話に対する対応が素晴らしく値段も安かったので即決定しました。入り口はセンスよく飾られていて旅館のようでした。お部屋は和室でバストイレ共同、建て増しを繰り返しているのか2階はちょっと複雑な造りでした。ベッドの部屋もありシングル、ツインがあるようです。お風呂のシャワーの出があまりよくなかった以外はLANケーブルを貸し出してくれて部屋でもネットに無料で接続できなかなか快適でした。お布団も敷いてくれて旅館並みのサービスです。
民宿 えび屋 宿・ホテル
-
部屋から見える漁港、釣りに行く人には良いでしょうね。
-
夕食の一部、この他鍋がたっぷりありました。魚の鮮度は流石です。
-
朝食は船の出発に合わせて少しだけ早目にしてもらいました。朝食朝から豪華でご飯を全部食べてしまいます。ダイエットが・・・・。
-
土井の浦港待合所、この中でチケット購入、福江に向かいます。レンタカーは駐車場においていきます。結構込み合っていて船では立っている人もいました。
-
福江に到着。乗ってきた高速船です。
-
港には博多港から昨日乗ってきたフェリー太古が停泊中。暗かったからこんな船だと全体がわかりませんでした。港にはレンタカー会社の人が迎えに来てくれてました。ここでも軽自動車を24時間借りて走り出します。
-
福江島の堂崎教会、資料館になっていて今は教会としての役割はしていません。駐車場に車を停めて徒歩3分ぐらい、入場料は300円。美しい煉瓦造り教会は禁教令解禁後はじめて五島に建てられた教会で、長崎で殉教した26聖人のうちの五島出身のヨハネ五島を記念して建てられました。中には五島の布教の歴史資料が沢山展示してありました。
堂崎天主堂 キリシタン資料館 寺・神社・教会
-
教会の前にある像は禁教令解禁後に来て布教をはじめたパリ外国宣教会マルマン師と、後に続いたペルー師。そのほか五島の最初の布教の様子のレリーフやヨハネ五島の磔像、マリア像などありました。
-
堂崎教会の駐車場にあったトイレ、教会っぽく可愛い造りでした。中は普通のトイレですが、節電なのか個室が暗かった。
ここを出て本当は海沿いに西に向かいたかったのですが、道が狭いのでレンタカー会社の人の忠告に従って一旦福江に戻ってから国道384号を走ります。 -
国道沿いにあった水ノ浦教会、徒歩だと階段で上がってくるところに見上げる大きさ、立派な造り。何でも雲仙に建てられる予定だった教会が取りやめになり資材がそのまま使われたそうです。ここも鉄川与助の建築。内部は3廊式でリブヴォールトコウモリ天井が美しい曲線を描き、窓が多くて白い壁が全体敵に明るい感じでした。
水ノ浦教会 寺・神社・教会
-
ここのルルドも美しい。
-
背後にあるキリシタン墓地も美しく飾られていてさわやかで印象的な風景を作り出していた。
-
車を西に進めると遣唐使の時代に最後の寄港地であった三井楽町にたどり着きます。五島列島は昔「値嘉島(ちかのしま)」と呼ばれて古事記、万葉集や蜻蛉日記にも記載があり交通の要地でした。大陸に渡る前、大海原に漕ぎ出すための最終寄港地として様々な思いが乗船する人々にはあっただろうと思われます。遣唐使としてここに立ち寄った中では空海、最澄が有名で、帰国後も五島を巡って伝説を残していたのだとか。
展望所に登ると海が見える。この近くの道の駅「遣唐使ふるさと館」に行ってみるました。シアターで「遣唐使ものがたり」と「行きし荒雄ら」が上映予定で見たかったのですが、1時間に1回の上映でちょうど終わった後で次までだいぶあったので残念ながら見るのはあきらめました。公園は広く天気が悪い公園で遊ぶ雰囲気でもなかったので次の目的地に向かいます。白良ケ浜 自然・景勝地
-
三井楽の海岸沿いを走らず国道に沿って走っていくとすこし外れたところに貝津教会はありました。木造の白い教会。内部のカラフルでシンプルなステンドグラスが印象に残っています。
貝津教会 寺・神社・教会
-
さらに南下すると温泉がある荒川にたどり着きました。ここは福江島では唯一自噴高温の温泉。港の近くに駐車場がありすぐそばのバス停横には立派な足湯があって旅人だけでなくバス待ちの人も足を漬けているのかもしれない。
-
温泉は透明で足湯としては綺麗な施設。温かいお湯が常に供給されていて気持ち良い。源泉の温度は66度と高温。友人は別行動で温泉施設に入浴に行ったが、私は足湯でのんびりすることにしました。すぐそばのバス停からバスが出ていくけど乗客は少ない。ここの温泉街には温泉を引いた旅館もあり宿泊客もいるようだ。
-
友人が行ったのは日帰り温泉施設。地域福祉センターとなっているから町民用の温泉のよう。300円ほどの入浴料だったけどなかなか良かったとのこと。
-
駐車場にいた猫たち。島は猫が多いような気がする。
-
荒川温泉を出て大瀬崎断崖を目指していったら、途中に井持浦教会がありました。福江島の西に位置する玉之浦一帯は明治初期の迫害が吹き荒れた五島で唯一迫害の無かった地域だそうです。それだけ中心から離れていたということなのか、それともこの地域で重要な産業であった製塩を行っていたのが潜伏キリシタンであったからなのか、諸説があるようですが。
その当時の教会堂は台風の被害を受け取り壊され今の煉瓦造り教会堂は昭和62年に建てられた新しいものです。井持浦教会 寺・神社・教会
-
ここのルルドは明治30年に最初の煉瓦造り教会堂がたてられたときの宣教師ペルーが呼びかけて作ったもので五島の各地から洞窟を作るための奇岩が集められてフランスから取り寄せたルルドの水と聖母をいれて完成、日本初のルルドとなったそうです。今でも5月には下五島の信者が集まってルルド祭りをするそうです。
本場ルルドの現在の状況を知っていると、むしろここのような素朴な洞窟のほうが厳粛な感じがします。もちろんフランスのルルドは世界中から信者が集まるから蛇口をひねれば奇跡の水が出るようにしなければならないのでしょうけど。
ただ、行ったときはここの泉には水がありませんでした。だれかルルドに行って持って帰ってくるのかしら。 -
井持浦教会から大瀬崎断崖目指して道を登っていきます。福江島に来たらおそらく多くの人がここまでやってくると思う。それだけメジャーな観光地。海抜から00〜160mの高さの断崖が20kmも続いているけど、見ることができる展望台は数か所。海から遊覧船で見に行くこともできるそうだ。
ここの灯台は映画「悪人」のロケで使われたところ。ロケ地巡りツァーがあるくらいだ。お天気が良ければ周りの島も海もきれいに見えただろうが、曇っていて断崖の様子はわかるけど、迫力は光が当たっていないので少し控えめ。お天気が良くて夕日が見えれば素晴らしいと思います。大瀬崎断崖 自然・景勝地
-
大瀬崎公園の駐車場に車を停めて、一番奥の遊歩道入り口から灯台への道を歩いて行きました。断崖の上の木が茂っているところを行くので最初はずっと山の中、全く眺望はないところをひたすら上がったり下がったり、そのうちどんどん下って行って10分以上たってようやく灯台が見えるところに来ます。そこからさらにどんどん下がっていって灯台のある手前からはまた灯台まで階段を上っていくことになります。到着まで20分ちょっと。私は途中で戻ってきた人に聞くと、「結構大変だけど灯台まで行ったら気持ち良いですよ」と言われて、行くのをやめました。大変だということより行っても遠くから見える景色とそれほど変わらないように思えたからです。
灯台の手前で写真を撮って終わり。お天気が良ければ行ったかもしれませんが、足も疲れていたし。帰りはひたすら登りで途中ベンチとかもないので疲れました。
往復1時間ちょっと。早く温泉に入ってのんびりしたい〜。大瀬崎灯台 名所・史跡
-
大瀬崎から福江まで戻るために国道を走っていくと富江の街に行きつきます。ここで期待していたのは富江温泉センター。温泉総合施設にはプールやお風呂があって一休みにはぴったり、と思って行ってみると・・・・。なんと温泉のポンプが故障して3月末まで温泉はくみ出せていない、とのこと。だから温水プールや大浴場はあるけど温泉じゃない。入浴料は半額になっていましたが、今日の宿には温泉があるのでここでは入浴しないことにしました。ただ、ロビーでは地元の人が作った野菜や果物、ジャム等が売られていた。ここで私は五島みかんと安納芋を購入。
-
今日の宿は福江空港に近い鬼岳の麓にあるリゾート施設、「コンナカ王国」ここで宿泊した後友人と別れ私は空港から帰り、友人は福江の街を夕方まで観光した後船で長崎へ行き、福岡経由で帰ります。王国というからチェックインは入国審査というところで、施設案内図はパスポートと言われて渡されました。
五島コンカナ王国 WINERY&RESORT 宿・ホテル
-
ここは夏のリゾート施設らしく、プールや温泉の他、子供たちに受けそうな体験施設があったり、大人のためにはスパやエステがあるようです。泊ったのはコテージでリビングとベッドルームが2つ、2階建てになっていて、家族で泊るのにはよいかもしれませんが寒いこの季節、二人では無駄に広い・・・・。せっかくツインベッドルームが二つあるので二人で分かれて使うことにしました。リビングには冷蔵庫とお茶セットがあり、ソファがあるけど床は冷たく寒い。夏用です。テレビは大型だったけど。
-
温泉は日帰り入浴客と同じ施設を使うのでいったん外に出ていきます。室内着を羽織っていくと寒い〜。露天風呂は茶色い有馬温泉の金線のような鉄分の多い温泉。内湯は温泉ではなく湧水を沸かしたものとのこと。温泉の温度が低いため外は寒い。ということでそそくさと入ってお食事。お食事処も外なので寒い中を歩いて行きました。ここは夏来るところという感じ。
五島コンカナ王国 WINERY&RESORT 宿・ホテル
-
プールに一応水は入っていますが、温水プールでもないので、この気温では誰も入っている人はいません。
全体的に一昔前のリゾート施設という感じで、老朽化しているところもあって、全体のコンセプトも施設もサービスも今風ではない。でも頑張っているようだし、スタッフは親切でした。夏に家族連れで来るには良いところかもしれません。
チェックインカウンター横には売店や無料で使えるPCがありました。部屋にネット環境がないのはちょっと。 -
ホテルから空港までは車ですぐなので送ってもらいました。友人はレンタカーを返して市内観光を楽しんだそうです。それにしてもガソリンの高さにはびっくり。離島だから仕方ないのかもしれませんが、中通島よりも高くリッター180円以上って。電気自動車で回った方がよさそうです。彼女は本当はほかの島に行くツァーに参加したかったのですが、シーズンオフで一人では催行されず行けませんでした。
福江空港は小さな空港なのに長崎・福岡合計7往復あります。空港の施設は売店とレストランがあるだけですが。福江空港 空港
-
福岡経由で伊丹まで乗り継ぎ運賃でANAで飛びました。小さな飛行機は飛び立つと島の上を飛んで雲の合間から沢山の島が良く見えました。お天気が良かったら遊覧飛行みたいで良かっただろうに。
来るときは時間がかかったのに、飛行機で乗り継ぐと3時間しないうちに伊丹空港到着です。
長い間行きたかった五島列島、行ってみて祈りの島ということが良くわかりました。何度か長崎に行って、本も読んでキリシタンの弾圧の歴史を知ったつもりになっていたけどこの五島に来て改めて弾圧されて五島に逃れてきた人々の信仰の強さ、素晴らしさを感じました。
小さな教会はほとんどの教会が生きていて信者の人たちが大切にしていて、床はどこも清められ、どこの教会にもそばにトイレがありましたが、公衆トイレとは思えないほど綺麗にしてあります。
島はシーズンオフだからかどこも空いていて予約も簡単に取れて温泉もあって楽しめました。次は今回行けなかった島に行ってみたいと思います。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
五島列島(長崎) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
32