2014-07 苗栗深度旅游-21 台鉄海線・後龍

2014/07/18 - 2014/07/22

　神様タクシーに後龍まで送っていただきました。
　ここから再び１駅１旅行記方式で書き進みます。

エリア 苗栗(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

＜後龍＞
　神様のタクシーと後龍駅前でお別れし、ここからまた海線探訪が続きます。
　後龍駅前はこんな感じ、左に見える古めの建物は旧豊春医院で現在は教会になっていました。開業当時は後龍第一医院といったそうですが、それ以上の情報は探すことができませんでした。画像を検索すると細かい装飾などが残っています。
　右手に見える宮は慈雲宮で地図によるとその周辺には小吃街もあります。しかし、足裏にマメはできるし、暑いしですぐ目の前にある建物までも歩く気力がありません。

　大きなビルのある付近にバス停があります。
　ここから２キロほど台１線を南へ行き、台６線を左折してすぐのあたりに「鄭崇和墓」という国定古蹟（二級）があります（訪問はしていません）。バスで行くなら苗栗客運5808か新竹客運5669バスで十班坑下車、徒歩２分ほど（グーグル地図検索の結果）。

　鄭崇和は1756年生1827年没、清代の人物です。地域の有力者で、海賊を撃退したり、械闘といわれる住民同士の抗争で活躍したり、疫病や天災の際に尽くしたりと、名士ではあったようですが、この人物自体が特に傑出した英雄というわけではありません。その墓が古蹟に指定されているのは、清代の墓がしっかりと残っている例が少ないからなのです。
台湾西部海岸を観光していると、古い時代に渡台した漢民族の歴史に多く触れることになります。今まであまり目を向けてきませんでしたが、今後こういった古蹟にも興味をもってみたいと思いました。

＜後龍駅＞
　ここから15:35の区間車に乗って大山へ移動します。
　2009年に駅が高架化され、こんな丈夫そうな駅になってます。自分が利用している通勤路線でもどんどん「駅舎」から「駅ビル」になっていってます。風情はなくなっちゃいますけど、利用する側からすればこの方がず〜っと便利なんですよね。防災上も重要ですしね。

　ここで後龍駅ウンチクを少々。
　現在の山線豊富駅は海線が開通するまでは「後龍」という駅名でした。海線に後龍駅ができ「北勢」（後に豊富に再改名）と名前が変わったそうですが、当時は線を間違える人が続出したそうです。また、後龍鎮は大山、後龍、龍港、豊富の４つの台鉄駅があり、西部幹線上もっとも駅が密集している地方だそうです。全土では頭城鎮の７つが最多とのこと。東部は海に沿って南北に長い郷鎮が多いですからね。

　２階に上がると広いコンコース。なにはさておき自販機で飲み物ゲットです。

　後龍は３等站ですがやっぱり行李房があります。３等站には行李房がある駅とない駅があるんですね。
　台湾の方のブログによると後龍駅のトイレはとってもきれいだそうですよ。利用しておけばよかった！

　コインロッカーがあります。台鉄のＨＰでは「自動存物箱寄存」（コインロッカー）を利用できる駅が紹介されていますが、後龍はそのリストに入っていません。外部業者が置いているロッカーなのかな？
　その向こうにあるプチゲームコーナーが台湾っぽい。

　まずは大山までの切符購入。実際に買ったのは券売機ですけど…

　さすが新しい駅、自動改札です。

　ホームへ。月台がプラットホームという意味です。

　立派なホームです。でも西陽が暑い！

　向かいのホーム。

　これは岩塩。水分を補給したので塩分も摂らなきゃね。
　年をとると汗と一緒に塩分がどんどん流れ出して行ってしまって、それが熱中症の原因になるというので、今回は岩塩を持って行きました。この袋に半分くらいあったのが、旅行中ちまちま舐めていたらこんなに減ってました。飴と塩と水は今後台湾旅行の必需アイテムになりそうです。（じゃなくて、塩をなめなきゃいけないような無謀な計画はたてないようにします。）

　電車が到着。車内は天国のような涼しさ。

　15:39大山駅到着。涼しい車内ともうお別れです。