2014-07 苗栗深度旅游-17 新埔・秋茂園

2014/07/18 - 2014/07/22

　台湾鉄路西部幹線の海線（海岸線）を旅しています。
　海線の駅と言われて、一番イメージ通りなのが新埔駅ではないでしょうか。談文から追分までの海線線路の内で、まさに海沿いを走っているなと思えるこの区間。新埔は台湾鉄路全駅中、もっとも海に近い場所にある駅舎だそうです。海岸沿いに出られる道もあるようなので、海線ならではの景観を楽しむつもりです。
　そして、他に何か見どころはないかと探してヒットしたのが「秋茂園」。シュールな塑像が立ち並ぶ公園で、博愛について考えました。

エリア 苗栗(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

＜新埔駅＞
　11:12、新埔駅到着。

　誰もいません。

　跨線橋を渡って駅舎へ。

　跨線橋の上から海が見えます。

意外と大きな駅舎です。

　無人駅ではありません。

　公衆電話はすでにノスタルジーの対象？

駅の外に出てみます。

　植込みがきれいに管理されています。

　トイレもあります。

　今まで乗降した駅は全て線路より山側に駅舎がありましたが、新埔は海側に向いて駅舎があります。逆に、山側に直接出られるのかを確認するのを忘れました。

　それにしても絵にかいたようなレトロ駅舎です。

　駅前の道に「海辺」という案内看板があります。

　それにしたがって歩けば海岸への道があります。が、まずは秋茂園に行くのでここはスルー。

＜秋茂園＞
　駅を背に左へ、徒歩３〜４分でこの門に到着。意外と近い。

　秋茂園とは、日本に行った（在日ということ？）華僑の黄秋茂氏が私費で作り上げた無料の公園。

　先ほどの門は閉まっていたので、こんな塀に沿ってもう少し歩きます。

　入口発見。

　門の前では金太郎と桃太郎が人の道を説いています。

　その隣の像。これが多分創設者「黄秋茂」氏だと思いますが、どんなに頑張ってもお顔が見えるアングルが探せませんでした。手前の子供は何？

　そのお向かいにあった像。お名前が分かりません。民族英雄といえば鄭成功？

　もう少し先に正門があるようですが、手前の門から入っちゃいました。正門の前辺りに踏切があり、それを渡れば山側の大通り（台１線）側に出られます。

　園内に入りました。まずは天使がお出迎え。そして奥の地球の上にいらっしゃるのは…

　管理事務所もあります。霊園の事務所もあるので、墓地でもあるのかと思いましたが、それらしいものは見当たりませんでした。

　遊具があって子供が遊べるようです。

　螺旋の滑り台。この日は猛暑だったので日向の遊具では遊べそうにありません。それでも木陰で遊んでいる親子が一組だけいました。

　子供が熱心に読んでいるのは、

　黄秋茂氏のメッセージ。日本語でも書かれています。

　これが本当の博愛座？

　博愛精神を示すためか、様々な宗教や主義を示す堂や像があるのですが、まずは友愛堂。

　孫文先生がいらっしゃるのは、

　中山堂。

　孔子がいらっしゃる孔子堂。

　マリア様や、

　イエス様がいらっしゃるのは天主堂で、

　本尊的なものはありませんが、フレスコ画っぽい絵が掲げられています。

　聖母子ならぬ聖父子像？大人の方がイエス様なのか、子供の方がイエス様なのか、あるいは聖父子という組み合わせではないのか…、キリスト教に詳しくないからよくわかりません。

　道教堂もあります。
　最初のうちはなんじゃこりゃと思っていましたが、だんだん博愛の気持ちが分かる気がしてきました。猛暑で理性のガードが下がってたわけじゃないと思います。なんかすごい説得力があるんですよ！

　もちろん仏教堂もあります。

　博愛観音塚。
　形にとらわれず、自分が大事だと思っていること、他人が大事だと思っていることをお互い尊重しましょう、という気分が伝わってくるのが不思議です。

　飲水思源とは、水を飲むときはその源のことを思いなさいということ。広く解釈して「水を飲むときは井戸を掘った人の苦労を思え」という意味に使われるといいます。

　蒋介石の慈母精神。左下の旗を持っている軍人さんっぽい人も、武器を携えていないところがミソだと思います。それにしても世界地図のいい加減さが気になる…。

　これはどなたの像でしょう？

　この像も正体不明です。牛の背に鳥が乗っていて、その下で人が座っている。道教の何か？

　西遊記の像。子供にお話を教えるのによさそう。

　こっちは何のお話でしょう？

　カウボーイ。世界中の人と友愛の和を。

　動物たちの命も大切にしよう。象さんも、

　虎さんも、

　メスライオンも。ライオンは猛暑にバテ気味です。

　ウサギなのかカンガルーなのか分かりませんが、役に立っている動物さんもいます。お腹の袋の下にゴミ箱があるんですよ。

　黄秋茂氏の力強いお言葉。これが書いてある台の上には、

　この像。
　男なら…

　こんな像もあります。
　これが博愛とどうつながるか分かりませんが、服装などから漢民族の子供の昔懐かしい姿と思えなくもありません。
　しかし、

　これはどう解釈すればいいの？

　考えてはいけないのかもしれません、just feel。

＜海辺＞
　楽しい秋茂園見学を終えて、海辺へ向かいます。先ほどスルーした海岸への小路へ。

　道沿いには古民家風の家も。

　20〜30ｍほどで堤防に出ます。

　防波堤に上がるとこんな感じ。

　干潮に近い時間なのでバイクで浜に出ている人が。多分小さなカキをとっているのだと思います。

　休憩所で一休み。

　房裡古城のお爺さんにもらったお茶を飲んで一息。

　駅に戻ります。
　駅から海辺への道はこんな感じで整備されています。

　駅に戻ってきました。

　待合室に猫がやってきました。

　ベンチ下で一休み。暑いね〜、って話す相手がいないから猫に話しかけてみる…

　窓口で龍港までの切符を購入。
　12:17新埔発の区間車に乗ります。

　12:28龍港着。海線でも最も目立たない駅かもしれませんが、それがどうして、なかなか素敵なところなのです。