★ヨーロッパあちこち（１０） −ブダペストの地下鉄に乗ってみる

2008/09/15 - 2008/09/15

今日はブダペスト市内に留まって王宮の丘周辺を見てみることにしたSUR SHANGHAIとその旦那。
宿になったル・メリディアン・ブダペストはドナウ川を挟んで東のペスト側、王宮の丘は西のブダ側にあるけれど距離的には近い。

一昨日・昨日は車で移動が続いたから、たまには地下鉄なんかに乗ってみるのもいいな。
ハンガリーの首都ブダペストの交通事情も見えてきそうでおもしろそう。
え〜とね、王宮の丘へは、まずM2（東西線）でモスクワ広場駅まで行くのが便利みたいだよ。

…と、話は決まって出かけることに。

運良くル・メリディアン・ブダペストのそばにはM2（東西線）が通っている地下鉄デアーク広場駅があるので、今回脚の故障が続くSUR SHANGHAIにはうれしい限り。
あとは、チケットの買い方なんかもお勉強しつつブダペストの地下鉄に乗ってみます。

表紙の画像は、M2（東西線）の地下鉄モスクワ広場駅にある長〜いエスカレーター。

エリア ブダペスト(ハンガリー)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道

ル・メリディアン・ブダペストの正面玄関を出て、エルジェーベト通りを挟んだ右手を見るとこんな街並み。
観光バスが並んでいる背後にはエルジェーベト広場やデアーク広場があるという立地。ドナウ河畔へも数百m。
いろんな番号の路線バスも周辺を走ってました。
SUR SHANGHAIたちは王宮の丘方面へ行くのに地下鉄を使いましたが、王宮の丘行きの16番のバス停もありました。

で、SUR SHANGHAIたちが使ってみる肝心の地下鉄デアーク広場駅はと言えば、この画像には写っていないんですが、右手の木立近くに入口の建物がありました。メリディアンの正面玄関から徒歩1分。そばには地下鉄博物館もありましたよ。

ちょっと説明しておくと、ブダペストにはM1（フランツ・ヨーゼフ線）、M2（東西線）、M3（北南線）の3本の地下鉄があります。
デアーク広場駅はその3本の地下鉄が交わる駅で、利用価値は大きそう。

これは地下鉄デアーク広場駅の構内にあるチケット自販機。画像をクリックして元画像にすると、文字も見えるようになります。

●ブダペスト市内の地下鉄、トラム、バス、登山鉄道などは、ブダペスト市営交通局が運営しているということで、チケットは共通。
下に説明するチケット以外にも、特典付きブダペスト・カード（４８時間または７２時間有効）もあるので、必要に応じたチケットを購入しましょう。

このチケットの自販機は、タッチ・スクリーン式。画面左上の国旗マークで英語版も選択できました。
Single Ticket（２７０フォリント）　と　Metro Section Ticket（２２０フォリント）はどちらも片道チケットですが、Metro Section Ticketの方は地下鉄専用で３駅まで有効、乗り換え不可。改札後３０分以内有効。
そのほかに、Ticket for Night Service（３５０フォリント）、One-day Travel Card（１５５０フォリント）、Three-day Travel Card（３４００フォリント）もありました。
注：料金はよく変更になるようなのでご注意を。上記の料金は０８年９月中旬現在のものです。

SUR SHANGHAIたちはM２（東西線）のデアーク広場駅から３駅目のモスクワ広場駅への往復だけで、そのほかには乗る予定が無かったので、行きと帰りにそれぞれMetro Section Ticket（２２０フォリント）を購入しました。
スクリーンに出ている希望するチケットの横の＋マークを押して、その右側にあるスリットに料金を入れます。
この自販機はコインしか使えませんでした。
チケット販売ブースもあるので、細かいお金が無い人はそちらでどうぞ。

さて、無事に必要なチケットが買えたら、お次は自分で改札します。
乗り場に向かう途中のこの赤い柱状の物が改札機。
画像に写っている人がしているように、チケットをスリットに差し込んでガッチャンコ。
地下鉄デアーク広場駅では、駅員さんがチケットの改札方法を教えている時もありました。

●チケットを買っても、改札機に通していないと不正乗車として罰金になるようなのでご注意を。

注：　この画像は地下鉄モスクワ広場駅構内。
改札機の説明の必要上、ここに出してあります。

これが上記の方法で購入して、改札が済んだ後のMetro Section Ticket（２２０フォリント）の表と裏。
ほぼ実物大ですが、実物はもっとオレンジ色っぽい色合いです。
四角く欠けた部分が改札機を通した跡。

裏には英語でも説明があって、前述の≪地下鉄専用で３駅までの片道有効。改札後３０分以内有効。≫のほか、≪途中下車前途無効。≫や≪検札係りの求めに応じて提示する事。≫などが記載されています。

地下鉄駅の乗り場へ向かうエスカレーターに初めて乗る時にはそのスピードに要注意。
この画像だと速度までは分かりませんが、日本と比べるとずいぶん速いんです。
下りるのも上るのもスピードがあるので、足を乗せるタイミングが狂ったり位置がずれると危険。
いくら地元の人でも、お年寄りや小さいお子さん連れだと怖いんじゃないかなあ。
勾配も急だし、将棋倒しになったら一大事。

それにしても、ずいぶん深い地下鉄駅。
この画像を撮った位置からは行き先が見えない。
これまでイギリスの首都ロンドンや、ロシアの首都モスクワでもびっくりしたけど、ハンガリーの首都ブダペストの地下鉄も負けず劣らず深かった。

地下鉄デアーク広場駅のM2（東西線）乗り場。

結構明るくて、家族連れも多いなごやかな雰囲気でホッ。


ドイツの首都のベルリンだと、日中のウンターデンリンデン駅あたりでもずいぶん薄暗くて人が少なかった。
一人だと怖くて、警報機のそばで電車を待ったのを思い出す。

地下鉄デアーク広場駅のM2（東西線）乗り場。

電車が来た！　ん？　駅に比べると車体は古いんじゃない？
そう言えば、M1（フランツ・ヨーゼフ線）だとロンドンに次いで2番目に歴史が古い地下鉄だって聞いたっけ。1896年に開通したんだそう。


これから乗ろうとしているM2（東西線）は、ドナウ川を挟んで西側のブダと東側のペストを結ぶ地下鉄。
SUR SHANGHAIたちがこれから向かうモスクワ広場駅はブダ側にあって、デアーク広場駅から三つ目。

初めてブダペストの地下鉄に乗ったSUR SHANGHAIは、車内ではあっちを見たりこっちを見たり。
車内の様子は、モスクワ広場駅から戻ってくる時の写真でご紹介します。

M2（東西線）のモスクワ広場駅に到着。
デアーク広場駅からだと西に三つ目の駅なので、あっという間。

上り下りのエスカレーターは2本ずつ。
真ん中2本が止まっているのは、お昼時で節電中？それとも故障中？

上に出した画像と同じM2（東西線）のモスクワ広場駅。

ここもやっぱり地下深〜〜い駅で、エスカレーターの行き着く先が見えない。
地下鉄＝核シェルター以上の深さがあるような。
デアーク広場駅との間にドナウ川があるから、単に一層深く掘ってあるだけ？

ここもエスカレーターのスピードは速いので、お足元にはご注意を。

黙々とM2（東西線）モスクワ広場駅の地上を目指す乗客と、これも黙々と地下の乗り場を目指す乗客。

エスカレーターのガタガタガタの音だけがせわしない。


このあと地上に出ても、この時は検札する駅員さんがいなかったので、使用済みチケットを床にポイ捨てする人が多かったような…。(；＾ω＾)
模範的トラベラーの皆さんは、記念に持ち帰るかちゃんとゴミ箱に入れましょうね。

M2（東西線）モスクワ広場駅周辺を歩道橋の上から見るとこんな感じ。このとおりトラムの駅もありました。


SUR SHANGHAIとその旦那はこのあたりから王宮の丘に上って行ったんですが、その様子は別編でご紹介する事にして、またM2（東西線）でデアーク広場駅へと戻って行く様子へと続けます。

王宮の丘からまたM2（東西線）のモスクワ広場駅に戻って来たSUR SHANGHAIとその旦那。
この旅行記の初めに出したとおりの手順でMetro Section Ticket（２２０フォリント）を購入後、振り出しのデアーク広場駅へと戻ります。

モスクワ広場駅のエスカレーターで乗り場を目指すと、これまた吸い込まれていきそうでちょっとドキドキ。
エスカレーターのスピードが速いので、一層スリルが高まります。

SUR SHANGHAIたちが乗り場まで下りて来たら、真ん中2本のエスカレーターの運行も始まった。

やっぱりさっきはお昼時の節電で止まっていたのかな。
これだけの長さがあるエスカレーターだから、お昼時の1，2時間止めただけでも結構節電できるんだろうな。

ブダペストの地下鉄の営業はどの線も4：30〜23：00だそうです。数分おきに電車がやって来る感じでした。

さ、デアーク広場駅方面のM2（東西線）電車到着。

最初に地下鉄に乗った時には物珍しくてあちこち((ﾟдﾟｏ)ｷｮﾛｷｮﾛ(ｏﾟдﾟ))していたSUR SHANGHAI。
モスクワ広場駅からデアーク広場駅まではたった3駅で乗っている時間は短いですが、今度は乗っている人たちの様子も見てみます。

SUR SHANGHAIたちが乗り込んだM2（東西線）の車両に限っては、古びてはいても清掃は行き届いているようでこざっぱり。
落書きだらけということはありませんでした。

明るめの照明で、車内は穏やか。

そうは言っても、持ち物管理などはここでもしっかりするのが我が身のためじゃないでしょうか。

また戻って来たM2（東西線）のデアーク広場駅。

地上へ戻るエスカレーターは、すぐ前に人がいないとのけぞるほどの勾配でまたびっくり。

ブダペストの地下鉄駅舎内の落書きアートは、モスクワ広場駅とデアーク広場駅に限って言うと、思っていたより少なかった。

ふとエスカレーターの足元を見ると、段差部分にあったシンプルな落書き。

戻って来たデアーク広場駅の地上部分。

ここは改札機のあるあたり。

出るときには見かけなかった抜き打ちの検札が行われていました。
こちらに背を向けている二人がその係員。
SUR SHANGHAIたちは、チケットをきちんと見せてノー・プロブレム。

やっぱり、チケットはちゃんと買って改札機に通した後、目的地の駅を出るまで失くさない方がいいですよ。

地下鉄デアーク広場駅の出入り口そばにはベーカリーが。
主食用のパン以外にも、ご覧のような菓子パンがずらり。マフィンやデニッシュ・ペストリー風のものが多いみたい。
ここに見えている物だと、115フォリントから220フォリントのお値段。
ちなみに、今回オーストリアからハンガリーに入って来た時の国境両替ブースでは、100円＝151フォリントでした。

う〜ん、ちょっとしっとり感が足りない見かけだけど試してみようっと。
サクランボらしきジャムを挟んだデニッシュ・ペストリー風の菓子パンが210フォリントだったかな。

中欧・東欧の店員さんって、一昔前の中国と同じように思いっきり無愛想かと思ったら、カウンター向こうのこの笑顔。（*＾。＾*）
ハンガリーでも若い世代はサービス精神旺盛？
商品のお味もこれでアップ確実。
実際、ぱさついた見かけの割りに合格圏内の味でした。

これでブダペストの地下鉄初体験も済ませたSUR SHANGHAIとその旦那。

実際に乗ってみるまでは、チケットの買い方も何も知らない事ばかりだったのが、これでまた新しい体験が出来たねえ。
こういうちょっとしたイベントって旅の楽しみの一つだよね。


で、これは蛇足の1枚。
地下道階段前のマンホール。
書かれてあるFOVAROSI CSATORNAZASI　MUVEKの意味は分からねど、蓋の浮き彫り模様が優美です。