★ヨーロッパあちこち（１２） −雨の夜のドナウ河畔へ

2008/09/15 - 2008/09/15

一日中雨で湿った寒さだったハンガリー訪問の旅の最終日。
もう短い夏は過ぎ去ったんだね。
メランコリックな雰囲気漂うドナウ河畔の古都ブダペスト。

こんな雨降る秋の初めの夜は、ドナウの岸辺も前日の夕暮れの穏やかな表情とは違った一面を見せてくれるに違いない。

そう期待して、宿になったル・メリディアン・ブダペストからちょっとお出かけしてみます。

表紙の画像は、雨の夜のくさり橋遠景。

エリア ブダペスト(ハンガリー)

SUR SHANGHAIの脚の不調のせいで、王宮の丘からは早々に戻って来たル・メリディアン・ブダペスト前。


今日は地下鉄も経験できたし、マーチャーシュ教会のあの内部装飾は見応えがあったよね。
もう今日はホテルでゆっくり休んで、夜になったらまたちょっとだけ出かけてみよう。
こんな時、スイート・ルームだと部屋での時間も楽しめるね。


ホテルそばの歩道を通っていく女性はもうすっかり秋の装い。
街路樹の葉はまだ緑色だけど、ブダペストの短い夏はもう過ぎ去ってしまったんだね。

ペスト地区にあるル・メリディアン・ブダペストからドナウ川の岸辺までは数百メートル。

途中にはショッピング街のヴァーツィ通りもあるので、そぞろ歩きが楽しめます。


雨の肌寒い夜は、道行く人も少ない感じのブダベストの街。

ル・メリディアン・ブダペストとドナウ川の岸辺の間にあるショッピング街のヴァーツィ通り。

洒落たウィンドーのある一軒のお店も夜の装い。

夜になると、一層秋の初めの雨の冷たさが感じられたブダペストの街。
ペスト地区のドナウ川沿いのドゥナコルゾー通りを歩く。
お天気のよかった前日は、屋外席がどこも満員だったドゥナコルゾー通りのレストランやカフェも今日は静か。


ドナウ川を挟んでブダ地区の王宮の丘の上に広がるブダ城がきれい…。
そのライトアップされた姿がやけに大きく暖かく見えてしんみりといい夜景。
ブダペストに来てよかったね。

ペスト側のドナウ川沿いにはトラムの2号線や2A号線も走っています。

夕暮れ時や夜にはちょっと乗って、ドナウ川や王宮の丘の夕景・夜景を楽しむのもいいかもです。


画像奥に見える白くライトアップされた橋はくさり橋。
正式名を≪セーチェニ公のくさり橋≫というこの橋は、ブダとペストを結ぶ橋を造ろうと尽力したセーチェニ公の名を取って命名されたのだそう。
こうしてブダ地区とペスト地区を結ぶ最初の橋となったくさり橋が完成したのは1849年だそうです。

ペスト側のドナウ川沿いには、ハンガリー国内航路の船着場や観光船の発着場もありますよ。

気候・天候がいい時には、ドナウ川両岸の風景を眺めながら行く川旅も爽快でしょうね。

傘を差しつつカメラを構えるのはちょっと難しい雨の夜。
レンズに細かい雨の粒が降りかかる。

トラムの線路と歩道を分ける柵越しに見えるのは夢のように霞むくさり橋。

もう明日はブダペストを出るSUR SHANGHAIとその旦那。
脚の故障で思うように見て回れなかったドナウの古都。


雨の夜だと、歴史をしんみりと思い返しているような風情だね。

また戻って来たい街。

国会議事堂方面行きのトラムがドナウ川そばの駅に止まる。


降りてきた人はこれからどこに行くんだろう。
ふと目に止まってカメラに収まったこの人物。

一瞬だけの縁の積み重ねが旅の思い出になるんだな。
そういう感慨を抱いた夜のドナウ河畔。