2007/09/15 - 2007/09/17
5074位(同エリア11698件中)
ぬいぬいさん
マイルを利用したチープな上海の旅。2泊3日とは名ばかりの実質1日だけのあわただしい旅。後編は2日目の午後、上海在住の4トラの人気トラベラーで、上海の達人 井上@打浦橋@上海さんにご案内いただいた上海の歴史的建造物の数々、夜の上海のきらびやかな夜景を紹介します。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 航空会社
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新天地で生ビールを飲んで蘇り、午後からは上海美術館へと向かいます。この建物は人民広公園の一角にある上海大劇院。美術館のレトロな建物と違って、こちらは近代的な建物です。
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時計台の裏側にある上海美術館の入り口。ここから中に入ります。入館料は20元(340円)
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ここは常設展のフロアはなく、企画展のみで、今はどちらかというと前衛的な作品の展示がされていました。
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これはシルクのスカーフを使った空間アートの作品
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美術館のエントランス側の内部は、3階までの吹き抜けになっています。
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時計台のあるこの建物。もともと人民公園が競馬場だった頃、競馬倶楽部として建築されています。当時と比べると1.8mも沈下しているそうです。
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この建物は、人民公園の目の前にある「国際飯店」(旧・パークホテル)L・ヒューデックの設計により、東洋の摩天楼としてアールデコ建築方式を用いて1933年に竣工した建物で、日本の霞ヶ関ビルができるまでは東洋一の高さを誇っていたそうです。
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和平飯店前で午後2時に、上海在住の4トラの人気トラベラー井上@打浦橋@上海さんと待ち合わせをして、私の大好きなとっておきの歴史的建造物を案内していただきました。
井上@打浦橋@上海さん本当にありがとうございました。ホント感謝、感謝です。
ちょっぴり残念だったのは待ち合わせた和平飯店北楼も南楼も改修のため閉鎖してました。ショックでした。
今回のもうひとつの楽しみが前回いけなかった和平飯店のオールドジャズを聴きに行くことだったのに・・・。
ちょっと横道のそれてしまいましたので、写真の建物の話に戻ります。
最初に案内していただいたのは、ドームの乗ったこの建物。内部が撮影禁止のためお見せできないのが残念です。思わずうわーっと声が出るほど素晴らしいものでした。
パーマー&ターナー設計事務所による新古典主義建築様式の建物で、1923年に旧匯豊銀行上海分行として建てられました。その後1995年までは上海人民政府庁舎として利用され,その際はドーム部分に施された華麗な装飾は隠されていたそうですが、現在はもとの姿に復元され、上海浦東発展銀行として銀行業務に供されています。
それにしても写真が撮れなくて残念です。 -
蘇州河にかかるガーデンブリッジ(外白渡橋)1907年、今から100年前にかけられた橋です。
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外灘の北のはずれにあるガーデンブリッジを渡った左側には、ブロードウェイマンション(上海大廈)が威風堂々と聳え立っています。大廈ってビルという意味だそうです。ひとつ賢くなりました。
この建物は1934年に建設されたもので、現在もホテルとして営業中です。前回来たときは確か塔屋の部分に製薬会社バイエルの丸い看板が付いていましたが、現在営業しながら改修工事を行なっていたためはずされたようです。男装の麗人川島芳子の常宿でもあり、日本軍特務機関である児玉機関もここに置かれていたようで、激動の近代史を見続けてきたビルでもあるようです。
18階からバンド周辺を見下ろすことができるとのことでエレベーターに乗って登りましたが、改修中のためか18階へは出られませんでした。残念・・・。 -
ブロードウェイマンションの路の向かい側には浦江飯店(プージャンホテル)があります。ここは、オールド上海を代表するホテルで、リチャーズホテルとして1846年西洋の資本家リチャーズによって創業されました。1907年の改装後はヴィクトリア・バロック様式の重厚さを誇る、極東で最も著名なホテルの一つとして内外に知れ渡り、アインシュタインやチャップリン、イギリスの哲学者ラッセル、アメリカのグラント大統領など、多くの著名人もこのホテルに宿泊しています。
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ここは、井上@打浦橋@上海さんのブログで拝見してどうしても見てみたい場所のひとつでした。結婚式場を行なうこのホールは証券取引所として使われていたこともある場所だそうです。
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板貼りの広い廊下とアーチ型に続く下がり壁、天井からぶら下がる照明、木製の重厚なドアどれを見てもレトロな雰囲気でいいですね。
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そして圧巻なのがここ3階から5階まで吹き抜けになっていて回廊に面した部屋が、アインシュタインやチャップリン、ラッセルやグラント大統が宿泊したところで、部屋の入口にそのプレートが埋め込まれています。
次回は是非このホテルに宿泊してみようと思います。 -
次はフランス租界の錦江飯店と花園飯店へ行く予定でタクシーに乗ろうと通りに出ると、目に入ったのがこの建物。
現役の郵便局で上は郵便博物館になっていました。 -
2階は郵便局のフロアとして使用されていて、2階の奥から3階までが郵便博物館になっています。
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塔屋のタワーの部分にはブロンズ像が乗っていました。
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先ほどブロードウェイマンションの屋上に登れなかったので、ここの屋上に出て周りを眺めてみることに。
なかなかの眺望でした。 -
ここでタクシーに乗ってフランス租界に移動しました。
先ず向かったのはマーラーヴィラ。ここはユダヤ系イギリス人の競馬王マーラーが上海貿易で財を成し、1936年に完成させた住宅ですが、現在はホテルとして営業しています。ここは、上海で見てみたい建物のひとつでしたが改修中で中に入れませんでした。外観だけしか見れず残念。 -
次に向かったのが花園飯店。ここはフランスクラブとして1926年に建てられた、ネオバロック式様式の建物で、フランス租界に暮らす上流フランス人社会の社交場・スポーツクラブとして利用されていました。現在は裏側に高層のホテル棟が建てられ、日系のオークラガーデンホテルとして営業中です。
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この「錦江飯店北楼」は、1929年に高級アパートして建てられました。高さ57メートルあり、竣工当時は上海一の高さを誇ったそうです。しかし、その後沈下が進み1999年に大補修するまでになんと、3メートルも沈下したため、今では1階が「地下室」のようになっています。でも、不同沈下でなく平均的に沈んだようで特に建物が傾斜しているわけではないようです。
現在と違って、支持層まできっちり杭を打ったりすることはできなかったのでしょうかね。 -
錦江飯店北楼のエントランスでウェディングドレスを着た花嫁とすれ違いました。中国では結婚式の際にいろんなところで写真を撮り、立派な写真集のようなアルバムを作る習慣があり、赤い派手なオープンカーに乗って戻っていたところです。いろんな名所に行って、モデルのようなポーズを取って写真を写している光景を今日はすでに3回見かけました。
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こちらは錦江飯店中楼。パーマー&ターナーの設計により1935年に建てられたものです。上海にはパーマー&ターナーの設計した建物が数多くあり、先ほど見たブロードウェイマンションに良く似た外観です。
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「陝西南路」駅のすぐ裏にあった石庫門住宅 准海坊
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こちらは黒石公寓 1924年に建てられたアパートメントです。
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こちらは黒石公寓のちょっと先にあったフランス様式のアパートメント1929年に建てられたものです。
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この建物、東大の内田祥三博士の設計により1930年に建てられた上海生物学研究所。本郷にある東大のシャンパス内にある建物とそっくりです。
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夜のワイタン 黄浦河の対岸にそびえる東方明珠塔。夜の7時よりライトアップされ昼と違った顔を見せてくれます。
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ワイタンのもうひとつの売り物は道路沿いに連なる歴史的建造物のライトアップ。建物の上層はおしゃれなレストランやバーになっていて夜景を楽しみながら食事をしたり、お酒を飲むことができます。
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せっかくなので屋上のテラス席で食事をしようと行ってみましたが、表の席は予約でしないと確保できないようで、外の見えない席では意味がないのであきらめました。
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左の2棟の建物が、パーマー&ターナーの設計した旧匯豊銀行上海分行と、時計台の乗っている旧江海税関大楼いずれも1920年代の建物で、手前が一番新しいアールデコ様式の1940年に建てられた旧交通銀行です。
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南京東路の東亜飯店には一番目立つ場所にファンケルのネオンが入ってました。日本ではファンケルと言うと健康食品やサプリメントのイメージですが、中国では百貨店の化粧品売り場でシャネルや資生堂、エスティローダーなどと横並ぶの化粧品のトップブランドのひとつとして扱われていました。国によってずいぶんブランドイメージが違うものですね。
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深夜まで人で賑わう南京東路 昔は上海駅周辺が不夜城と呼ばれていたようですが、今の不夜城は間違いなくここですね。
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帰りも地下鉄を乗り換えリニアで空港に向かいます。帰りはEチケットのため割引なしで、速度も300キロでした。
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浦東空港 なかなか近代的な建物の空港です。まもなく10時の帰国便に乗り込みます。
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行きも帰りも窓側の席を予約していましたので眼下に上海の町を眺めながらの離陸です。
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ただ今広島上空を飛行中です。
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帰りの飛行機の機内食 行きは食べられたものではありませんでしたが、帰りのビーフは結構いけてました。
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九州の福岡の陸地が見えてきました。あと1時間足らずで成田に到着です。今回の旅、実質1日だけの上海でしたが、十分旅を満喫できました。帰国の便に乗って気付いたのですが いけねえっ 上海料理くってねえ〜・・・。
そうです、中国に行って中華料理を食べずに帰国してしまいました。グルメの旅は次のお預けです。
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この旅行記へのコメント (7)
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- まゆままさん 2007/09/24 10:54:19
- 充実の上海建築巡り
- ぬいぬいさん、こんばんは!
上海の旅行記拝見させていただいてます。
上海にも魅力的な建物がたくさんあるんですね〜
浦江飯店という建物、内装もすごそうで生で見てみたくなります!
約1日で見て回られたとは思えないくらい建物巡り、充実していますよね。
時間のあまりない時ににはよく知った方に案内していただくのが一番ですね〜
夜のライトアップもきらびやかで素敵です!
昼の建物も夜の建物も魅力的な写真で堪能させていただきました!
私は初海外で初めて足を踏み入れた都市が上海だったので懐かしく思い出しました。
外灘と豫園は訪れた記憶がありますが・・
その時は添乗員さんがつききりで自由に街歩きできませんでした。
10年以上も経つと雰囲気がずいぶん変わっているのでしょうね。
又訪れてみたいですね〜
一昨日ですが前に言ってました神戸市東灘区の渡辺節設計の旧乾邸へやっと行ってきました。
お金に糸目をつけずに造られた贅を尽くした空間に渡辺節の細かなところまでこだわった装飾など見どころが多くてすごく満喫してきました〜
又しばらくしましたら旅行記作りますのでよろしければ見に来てください。
ではでは旅の疲れが出ませんように!
- ぬいぬいさん からの返信 2007/09/25 09:26:32
- フランク・ロイド・ライトの自由学園 明日館を見てきました
- まゆままさん おはようございます。
上海のフランス租界や共同租界の建物、すごい見ごたえのあるものが多かったですよ。特にホテル建築は素晴らしく、浦江飯店すごく気に入ってしまいました。
今回は、お気に入りホテルの和平飯店のオールドジャズ楽しみにしていたのですが、改修工事で休業中で見れずに残念でした。
近々、ホテルだけの旅行記立ち上げ、浦江飯店やその他のホテル詳しく紹介します。
昨日フランク・ロイド・ライトの自由学園見てきました。木造の建物ですが、ライトの特徴の良く出ている建物でした。
こちらは既にアップ済みですがまだ文章を入れていません。
このところ休みが続き、ウィークディは仕事が忙しくてなかなかまとめる時間が無くたまる一方ですが、カメの歩みのごとくゆっくりとアップしていますのでまた遊びに来てください。
-
- 井上@打浦橋@上海さん 2007/09/23 07:07:31
- 浦江飯店エエなぁ・・・
- ぬいぬいさん、どうも。
やはり、浦江飯店いいなぁ・・・・・・
実は、昨日、雨模様の中、上海に旅行に来た女性2人にお付き合いしました。
待ち合わせ場所が浦江飯店。
そのあと、外灘散歩のあと、ボートで浦東へ、そして2階建てバスで、
正大広場まで行き、中を案内。
そして、また歩いてフェリー乗り場まで、
フェリーで、対岸に戻り、歩いて豫園へというコースです。
彼女達喜んでましたね。
中でも一番、感激してくれたのは、
浦江飯店でした。
ぬいぬいさんの写真はよく撮れています。
浦江飯店の写真、素晴らしいです。
- ぬいぬいさん からの返信 2007/09/23 19:28:14
- RE: 浦江飯店エエなぁ・・・
- 井上@打浦橋@上海さん こんばんは
先日はお世話になりました。
東京はまたここ数日暑い日が続き、夏のハードな旅の疲れが今頃出て、ちょっとヘバリ気味です。
明日からこちらも涼しくなるようです。
今回の上海で一番のお気に入りは私も浦江飯店ですね。
ホント良かった。
次は絶対泊まります。
来年の春にまた上海に行こうと思ってます。
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- haraboさん 2007/09/22 11:32:00
- 国際飯店が懐かしい
- ぬいぬいさん、こんにちは!
チープな上海を満喫ですね。
会社の保養所かわりのホテルが上海にあるなんて羨ましい。
上海へはもう10年以上行っていませんが
いまだに国際飯店が残っていてホッとしました。
当時、クラシックなホテルに泊まりたいと思い
国際飯店に泊まりました。
今も、ホテルとしてオープンしているんですか?
大変貌を遂げた上海を再び見に行きたいなぁと思っています。
harabo
- ぬいぬいさん からの返信 2007/09/24 08:04:01
- 国際飯店まだホテルとして頑張ってます
- haraboさん おはようございます
書き込みありがとうござます。
確か4トラのオフ会でお会いしましたね。
国際飯店まだホテルとして営業してましたよ。
2年前に初めて上海に行きましたが、高層ビルが林立してひところの新宿西口のような印象を受けましたが、この2年で開発にさらに拍車がかかり、街のいたる所で工事をやってました。
残念なのは中国らしい町並みが少しずつ減っていることですね。
上海は2010年に開催される万博に向け、これから更に開発が進められていますのであと2年もするともっと変貌してしまうのでしょうね。
10年前の上海のイメージとずいぶん変わっていると思います。
- haraboさん からの返信 2007/09/24 09:53:56
- RE: 国際飯店まだホテルとして頑張ってます
- ぬいぬいさん、おはようございます。
4トラオフ会ではお会いしましたね!覚えていますよ!
まだ、国際飯店は営業しているで安心しました。
当時は、超円高で1元が10円くらいでしたから
1泊7、8000円で泊まったような気がします。
新宿西口以上の変わりようということは
今、上海へ行っても浦島太郎状態ですね。
でも、そんな不思議体験をしてみたいな
harabo
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