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1976年6.19 古い話だ。<br /> <br /> パキスタン航空、南周り1年有効のチケットでフランスに入る。物価が高く、なんとなくなじめないフランスに見切りをつけ、3日後、夜行列車でスペイン/マドリッドに向かう。体調悪し。<br /> まずトレドに行き、グレコの絵に感動。この時代にこの構図と切り口とは、まさに自分がずっと写真で求めてきたものがすでにここにはあった。<br /> 帰りの列車の1両が途中煙をはき、消化剤まみれでマドリに戻る。体調最悪。<br /><br /> 6/26 Granada <br />ここしばらく飯が食えず、フラフラの中、再び夜行列車に乗りグラナダへ向かう。ここはまずアルハンブラ宮殿とヘネラリフェぐらいは寄らんといかんだろう。<br /> 1492年欧州イスラム最後の砦が陥落し、それを祝して女王イザベルがコロンブスに資金を与えたことで、アメリカ大陸が発見されるのだ。<br /><br /> ただ言葉がわからないと不自由この上ない。そこでグラナダ大学に行ったらアルメリアで夏期講習をやるというので、さっそく参加することにする。<br /><br /> 6/29 Almeria<br />シエラネバダ山脈を越え、5時間かけて地中海沿岸の小都アルメリアへ。何日もかけやっと気に入ったオスタル”MAYSU”にたどり着く。1泊100pts(約500円)。 ここで8月末まで約2ケ月を過ごすことになる。近くのレストランは100pts.でフルコース、しかもワインが飲み放題。貧乏旅行中、大いにこの町が気に入り、すこぶる体調も戻ってきた。<br /><br /> 大学ではスペイン語と歴史、地理を学ぶ。<br />生徒は全部で20人ほど。会話のレベルで3クラスに分かれる。ドイツなど北欧が一番多く、他に米国、英国など。以外にモロッコ人が多いのだが、彼らの多くは教師で、自国に帰りスペイン語を教えるのだという。年齢は20代がほとんど。授業料は約40日6500pts.excursion付き。外国人がわざわざやってきて、自国スペイン語を学んでくれるのだ。高くする理由はない。日本の大学も大いに見習うべし。<br /><br /> 午前中だけ学び、午後は近くの海で泳ぐ。ここで知り合ったAntonioはアメリカで美術を教えていたという。米国人だ。定年でここにやって来て、アパートの最上階をすべて買いきって住んでいる。ある程度絵が描きあがるとパリに売りに行く。ボロ車を持っているが、やはり絵を売って買ったのだそうだ。こんな生活もいいかな、と思う。<br /><br /> そのうち日本で展示会をやるので、どこでやればいいかとか、俺の描いた日本の絵はどうだ、とか聞いてくる。いちおうmuy bien!とかmucho gusto!とか言っておいたが、日本人の俺にはどこかピンボケに見える。<br /><br /> ・・・Almeriaではいろんな出会いがあった。一生忘れないだろう遅ればせの青春。一人旅だからこそ味わえる醍醐味だ。<br /><br /> 8/28 いよいよ夏期講習も終わり、アルメリアを去る時だ。MAYSUの親父やオバさんとその兄弟。孫のVelonica,Anita,アメリカ人の画家Antonio,大学生のJuan、図書館受付嬢のJulia,ここでは珍しい日本人留学生AikoとAishuたちみんなでZapilloへ泳ぎに行った。Almeriaは俺にとって最高だった。<br /> 悪い思い出もある。先日夜ビラ張りをしていた19歳の学生が刑事警察に見つかり、銃で撃たれて死んだ。逃げる途中、運悪く転んでしまったのだ。まだ反体制者は許さない独裁者フランコの恐ろしい時代だった。<br /><br /> 9/3 Sevilla<br />アフリカに向かうことにし、今日は朝から郵便局へ。不要なものを日本に送り返すのだ。送り状を5枚も書かされ、3時間かかった。6.4Kg 569pts.さらに明日のCadiz行きのバスチケットを買うのに1時間待ち。ほんとに待つのが好きな国民だ。<br /> 今夜も好きなフラメンコへ。開演が夜10:15というので、あせりにあせって駆けつけたが、始まったのは11時。<br />&quot;MANUERA VARGAS&quot;---有名な踊り手らしいが、広場の会場では今ひとつ盛り上がらない。ところが最後になって踊り手全員が中央に集まり、一人ひとりのダンサーがそれぞれ得意の踊りを披露していくと、観客も舞台の下に集まりだし、アンコールの声で乗ってきた。そしていつもの曲が始まるとそれからが大変、何度も何度も踊り狂ったSevilla最後の夜。<br /><br /> 夏はもうすぐ終わる。<br /><br />続:モロッコへ<br /> https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10179023/

スペイン、北アフリカそしてシルクロード6ケ月(1)

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1976/06/19 - 1976/09/06

15219位(同エリア21637件中)

旅行記グループ ヨーロッパ

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悠遊人(ゆうゆうじん)

悠遊人(ゆうゆうじん)さん

1976年6.19 古い話だ。
 
 パキスタン航空、南周り1年有効のチケットでフランスに入る。物価が高く、なんとなくなじめないフランスに見切りをつけ、3日後、夜行列車でスペイン/マドリッドに向かう。体調悪し。
 まずトレドに行き、グレコの絵に感動。この時代にこの構図と切り口とは、まさに自分がずっと写真で求めてきたものがすでにここにはあった。
 帰りの列車の1両が途中煙をはき、消化剤まみれでマドリに戻る。体調最悪。

 6/26 Granada
ここしばらく飯が食えず、フラフラの中、再び夜行列車に乗りグラナダへ向かう。ここはまずアルハンブラ宮殿とヘネラリフェぐらいは寄らんといかんだろう。
 1492年欧州イスラム最後の砦が陥落し、それを祝して女王イザベルがコロンブスに資金を与えたことで、アメリカ大陸が発見されるのだ。

 ただ言葉がわからないと不自由この上ない。そこでグラナダ大学に行ったらアルメリアで夏期講習をやるというので、さっそく参加することにする。

 6/29 Almeria
シエラネバダ山脈を越え、5時間かけて地中海沿岸の小都アルメリアへ。何日もかけやっと気に入ったオスタル”MAYSU”にたどり着く。1泊100pts(約500円)。 ここで8月末まで約2ケ月を過ごすことになる。近くのレストランは100pts.でフルコース、しかもワインが飲み放題。貧乏旅行中、大いにこの町が気に入り、すこぶる体調も戻ってきた。

 大学ではスペイン語と歴史、地理を学ぶ。
生徒は全部で20人ほど。会話のレベルで3クラスに分かれる。ドイツなど北欧が一番多く、他に米国、英国など。以外にモロッコ人が多いのだが、彼らの多くは教師で、自国に帰りスペイン語を教えるのだという。年齢は20代がほとんど。授業料は約40日6500pts.excursion付き。外国人がわざわざやってきて、自国スペイン語を学んでくれるのだ。高くする理由はない。日本の大学も大いに見習うべし。

 午前中だけ学び、午後は近くの海で泳ぐ。ここで知り合ったAntonioはアメリカで美術を教えていたという。米国人だ。定年でここにやって来て、アパートの最上階をすべて買いきって住んでいる。ある程度絵が描きあがるとパリに売りに行く。ボロ車を持っているが、やはり絵を売って買ったのだそうだ。こんな生活もいいかな、と思う。

 そのうち日本で展示会をやるので、どこでやればいいかとか、俺の描いた日本の絵はどうだ、とか聞いてくる。いちおうmuy bien!とかmucho gusto!とか言っておいたが、日本人の俺にはどこかピンボケに見える。

 ・・・Almeriaではいろんな出会いがあった。一生忘れないだろう遅ればせの青春。一人旅だからこそ味わえる醍醐味だ。

 8/28 いよいよ夏期講習も終わり、アルメリアを去る時だ。MAYSUの親父やオバさんとその兄弟。孫のVelonica,Anita,アメリカ人の画家Antonio,大学生のJuan、図書館受付嬢のJulia,ここでは珍しい日本人留学生AikoとAishuたちみんなでZapilloへ泳ぎに行った。Almeriaは俺にとって最高だった。
 悪い思い出もある。先日夜ビラ張りをしていた19歳の学生が刑事警察に見つかり、銃で撃たれて死んだ。逃げる途中、運悪く転んでしまったのだ。まだ反体制者は許さない独裁者フランコの恐ろしい時代だった。

 9/3 Sevilla
アフリカに向かうことにし、今日は朝から郵便局へ。不要なものを日本に送り返すのだ。送り状を5枚も書かされ、3時間かかった。6.4Kg 569pts.さらに明日のCadiz行きのバスチケットを買うのに1時間待ち。ほんとに待つのが好きな国民だ。
 今夜も好きなフラメンコへ。開演が夜10:15というので、あせりにあせって駆けつけたが、始まったのは11時。
"MANUERA VARGAS"---有名な踊り手らしいが、広場の会場では今ひとつ盛り上がらない。ところが最後になって踊り手全員が中央に集まり、一人ひとりのダンサーがそれぞれ得意の踊りを披露していくと、観客も舞台の下に集まりだし、アンコールの声で乗ってきた。そしていつもの曲が始まるとそれからが大変、何度も何度も踊り狂ったSevilla最後の夜。

 夏はもうすぐ終わる。

続:モロッコへ
 https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10179023/

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  • グラナダ大学留学仲間

    グラナダ大学留学仲間

  • Hostal「MAYSU」の娘Veronica

    Hostal「MAYSU」の娘Veronica

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