シチリア上陸<br /><br />　リビアを抜けてエジプトに向かいたかったが、カダフィの意向で抜けられないという。やたらあるローマ時代の遺跡を廻り、船でシチリア島に渡ることにする。<br /><br />　なんだかんだとAlgeria,Tunisiaでは役人や銀行員に対し、腹が立つことが多かった。ヤツらはエリートぶって高慢で、融通がきかない。思えば当初機内で隣に座ったフランス人の日本大使館員がそうだった。日本に何年も在住しながら日本語を話せない（あとで思えば、話せるけど話さないのかも知れない）のには大いにあきれたもの。以後、俺の役人嫌いが始まる。<br /><br />9/15　シチリアのTrapani着　ここから鉄道でPalermo、そして<br />　messinaから車両ごと本土に渡る。<br />　最近はほとんどスペイン語で通している。車内でガタガタ言って来るものがいたが　No Italiano!とどなりつけ無視。最近腹が立ってしょうがない。どうも指定席と自由席の問題のようだ。<br /><br />　夕、ベスビオ火山が見え、Pompeiを通過。RomaのTermini駅に到着。列車の旅は料金も安く、揺れもなく快適だった。<br />ローマでは世界最小国とはいえ、キルスト教カトリックの総本山バチカン市国にごあいさつ。サンピエトロ広場を中心に大聖堂、バチカン宮殿、システィーナ礼拝堂を廻る。<br /><br />　ここからギリシャに飛びたかったが、パキスタン航空の事務所に来てみると、1年有効のチケットなのにローマ/アテネ間は使えないときた。イタリア/ギリシャ間の政府協定だという。近すぎる区間は利用できないようだ。ここでも大喧嘩。とにかく役人や大会社の応対には辟易だ。そこで鉄道でフィレンツエ、スイス、ベニス、ユーゴスラビア経由のオリエント急行でアテネに向かうことにした。<br /><br />　途中ベニスに寄り、友人の披露宴に電報を打つ。<br />いまごろ彼は法師温泉の一軒宿で、同窓のみんなとドンチャン騒ぎをやっているに違いない。<br /><br />　これはあとで知ったことだが、飲みすぎて、騒ぎ過ぎて、旅館のふすまや障子はもちろん、高価なものを相当ぶっ壊したらしい。これが我々鉱山学部の伝統や。私の気に入った旅館として紹介したのだが、友人は何度も何度も断られては足を運び、やっと許されたと言うのに、旅館には悪いことをした。<br /><br />　※次回はカトリックの総本山バチカンへ<br />　　　https://4travel.jp/travelogue/10711424　<br /><br />

スペイン、北アフリカそしてシルクロード６ケ月（5）

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1976/09/15 - 1976/09/26

30849位(同エリア40615件中)

#世界遺産

悠遊人（ゆうゆうじん）さん

シチリア上陸

　リビアを抜けてエジプトに向かいたかったが、カダフィの意向で抜けられないという。やたらあるローマ時代の遺跡を廻り、船でシチリア島に渡ることにする。

　なんだかんだとAlgeria,Tunisiaでは役人や銀行員に対し、腹が立つことが多かった。ヤツらはエリートぶって高慢で、融通がきかない。思えば当初機内で隣に座ったフランス人の日本大使館員がそうだった。日本に何年も在住しながら日本語を話せない（あとで思えば、話せるけど話さないのかも知れない）のには大いにあきれたもの。以後、俺の役人嫌いが始まる。

9/15　シチリアのTrapani着　ここから鉄道でPalermo、そして
　messinaから車両ごと本土に渡る。
　最近はほとんどスペイン語で通している。車内でガタガタ言って来るものがいたが　No Italiano!とどなりつけ無視。最近腹が立ってしょうがない。どうも指定席と自由席の問題のようだ。

　夕、ベスビオ火山が見え、Pompeiを通過。RomaのTermini駅に到着。列車の旅は料金も安く、揺れもなく快適だった。
ローマでは世界最小国とはいえ、キルスト教カトリックの総本山バチカン市国にごあいさつ。サンピエトロ広場を中心に大聖堂、バチカン宮殿、システィーナ礼拝堂を廻る。

　ここからギリシャに飛びたかったが、パキスタン航空の事務所に来てみると、1年有効のチケットなのにローマ/アテネ間は使えないときた。イタリア/ギリシャ間の政府協定だという。近すぎる区間は利用できないようだ。ここでも大喧嘩。とにかく役人や大会社の応対には辟易だ。そこで鉄道でフィレンツエ、スイス、ベニス、ユーゴスラビア経由のオリエント急行でアテネに向かうことにした。

　途中ベニスに寄り、友人の披露宴に電報を打つ。
いまごろ彼は法師温泉の一軒宿で、同窓のみんなとドンチャン騒ぎをやっているに違いない。

　これはあとで知ったことだが、飲みすぎて、騒ぎ過ぎて、旅館のふすまや障子はもちろん、高価なものを相当ぶっ壊したらしい。これが我々鉱山学部の伝統や。私の気に入った旅館として紹介したのだが、友人は何度も何度も断られては足を運び、やっと許されたと言うのに、旅館には悪いことをした。

　※次回はカトリックの総本山バチカンへ
　　　https://4travel.jp/travelogue/10711424　

　