2007/04/02 - 2007/04/02
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SUR SHANGHAIさん
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雨の中、永定土楼群・洪坑民族文化村(永定土楼民族文化村)の見学を終え、SUR SHANGHAIは宿をとった龍岩市へと戻ります。
永定土楼民族文化村はテーマパークのように観光地化されているのかと思ったら、振成楼にお土産屋さんが出ていたくらい。
この日はお客さんも少なくて、土楼群との初顔合わせも土楼と農村風景も十分に楽しめた訪問。
と同時に、この訪問で土楼訪問の日程に大きな誤算があったのに気付いたSUR SHANGHAI。
ガイドブックなどでは特に有名な土楼だけを紹介しているので、土楼の数は少ないんだろうと思っていたのがまず間違い。
永定土楼民族文化村がある龍岩市永定県だけでも、円楼・方楼合わせると4千数百を超えるんだそうですよ。
注: 日本では県の中に市がありますが、中国では市の中に県があります。
それに、よく聞く福建省の≪永定土楼群≫、≪南靖土楼群≫という名称は、
前者が龍岩市永定県にある土楼群の総称、後者が漳州市南靖県にある土楼群の総称だと気付いて愕然。
たとえばこの日行った永定土楼民族文化村は≪永定土楼群≫の中の一つで、そのほかには永定県最大の承啓楼がある永定高北土楼群、山の中の風情が美しい初溪土楼群、土楼博物館になっている振福楼がある南溪実佳土楼群なども含まれます。
あれ? SUR SHANGHAIが明日行こうと思った田螺坑土楼群は、すぐお隣の漳州市南靖県の≪南靖土楼群≫の一つだったんだ!!
ひゃ〜! それぞれの土楼群にはまたいくつも土楼があるんだろうし、これじゃ何日あっても見終わらない。
ガイドブックの説明だけ見て、土楼群巡りを軽く考えていたSUR SHANGHAIの大誤算だ〜!
明日だけじゃ到底時間も足らないし、悪天候も続きそう。また次の機会に出直すしかないな〜。(結局、このあと5月に再訪することになりました。)
じゃ、今日はこれから明日の作戦練り直しだ〜、と龍岩市のホテルへ向かいます。
表紙の画像は、永定土楼民族文化村の外にあった土楼での一風景
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー
-
永定土楼群・洪坑民族文化村(永定土楼民族文化村)の見学を一通り終えて駐車場に戻ってきたSUR SHANGHAI。
タクシーの運転手おじさんは「どうだった?」
「あんなに大きくてたくさんあるなんて知らなかった〜。」と答えると、
「うん、そうだろう、そうだろう。(^・^) このあたりの土楼は世界遺産にも登録申請してるんだぞ〜。」と我が事のように自慢。
「登録されたらいいね。」
「そうしたら、俺のタクシーを使うお客も増えるし。」
あ、それが目当てでうれしいのか。(^^ゞ
この画像は、駐車場脇から見えた永定土楼民族文化村外の土楼。村の中だけでなく、外にも大小たくさんありますよ。
雨も一応止んで、すっかり暗くなるまでに間があるようなので、ちょっと行ってみます。 -
そばにある小さい建物と比べると、土楼の大きさが分かると思います。
手前に永定土楼民族文化村を流れているのと同じ川があるので、グルリと回って行ってみると…、 -
…あれ、その川のほとりはゴミ捨て場と化しているんですが…。これはちょっと…(^^ゞ
この土楼に住んでいる人たちが捨てたんだろうな。
世界遺産登録申請中の名が泣きますよ。 -
川を渡り、近づいて行って見上げると、トルコのカッパドキアで見たキノコ岩のようにも見える土楼。
カッパドキアの奇岩群にも、人が住んでいた時の窓があちこちに付いていたっけ。 -
陜西省西安にある半坡遺跡の住居が原型だったと言う福建省の土楼。
中原一帯に住んでいた漢族が客家となってこの福建省の西寄りに移り住んでから、今見られる形に発展して行ったんだそうです。
その土楼にも今では電線が引かれているのを見るのは不思議な気分。
実際に住んでいる人たちにとっては生活の利便追求は当然の権利ですが、ちょっとだけ訪れる旅人にとっては土楼と電線という取り合わせは似合わない気が。 -
その円楼になった土楼の名は環興楼。
扉が半分閉まってましたが、外にいたおばあさんにちょっと断ってSUR SHANGHAIは入ってみます。 -
中に入って入口のすぐ左手にはこんな小さい祭壇が。
この環興楼だけではなく、ほかの土楼でも同じでした。
先祖を祀る祭壇は入って正面にあるので、これは土楼の出入りを守る神様のためなのかな、と想像してみたSUR SHANGHAI。
間違ってたらすみません。m(__)m -
環興楼の中も、1階には春聯を貼った木の扉がグルリと続いていました。
-
あ、やっと人影が現われた。
永定土楼民族文化村の中でもそうでしたが、土楼に住んでいる人たちは土楼の外に座っていたり働きに出ている時間帯だったらしくて、中の人影が少なかったのが残念。 -
環興楼の内部は多重構造ではなく、中庭には小さい小屋風の建物がいくつか。
ここに限らずこういう造りの土楼はほかにも多数。
これまで円楼型の土楼は全て二重三重の多重構造になっていると思っていたので、これも新しい発見。 -
環興楼の内部の階段。片隅には今は使われなくなったらしい石や木製の道具類が放置されてあったのが寂しい眺め。
階段の下も物入れに使っていたようで、小さい扉が付いています。 -
扉の一つをクローズアップ。
ここのお宅の春聯は手書き文字。
それに財産の神様を呼び込む絵柄の真っ赤な紙も。
春節(中国の旧正月)の頃に来たら、これらの貼り替えをする人々の姿を見られるのかも。 -
お邪魔しました〜、と出て来た環興楼。
そろそろ仕事先から戻って来たらしいおばさんとすれ違う。
雨が上がってよかったですね。
こうして見上げると、円楼って本当にカッパドキアのキノコ岩にそっくり。 -
タクシーの運転手おじさん、お待ちどう様。
あとはこのまま龍岩市に戻ってね。
…と言いたいところですが、戻る途中でも何度も車を停めてもらったSUR SHANGHAI。
この日の午後、龍岩市でタクシーを雇ったのは半端な時刻。
貸切時間が短くてずいぶん割高になったと思ったタクシーも、こうして好きな所で停まってもらえるし、なにより土楼群が期待以上だったのでハッピー気分。
このおじさんも安全運転で話もおもしろいし、今回の福建省の旅はラッキー。(*^。^*) -
道筋の切り通しの断面は、鉄分を含んで真っ赤なラテライトの土壌。
これでレンガも作るんだぞ、と運転手おじさんが言ってました。
走行中のタクシーから撮ったので、ブレブレの画像ですみません。m(__)m -
町と町の間は山と農村風景の龍岩市⇔永定土楼民族文化村の間の道。
ちょっと凸凹になった部分もありますが、全て舗装されていましたよ。
あ、ここはタバコの栽培をしている集落かな。
永定県はタバコの栽培も盛ん。
そう言えば、今日見た永定土楼民族文化村の中の福裕楼は、タバコの葉の収穫に使うナイフを売り出して財を成した林氏一族が建てたって聞いたなあ。 -
そのタバコを栽培しているらしい集落のアップ。
ここにも方楼型の土楼が見えます。 -
川のほとりで、来た方向を振り返る。
雨で増水した川。明日は晴れてくれるかな。 -
上の画像の川向こうに見えた土楼。奥に見えるのはやはり四角い方楼。
手前は土楼とは別の廟になっているのかな。
土楼は、現存している物は方楼が圧倒的に多くて、永定県だけでも4千、方楼より歴史の古い円楼は数百を数えるんだそうです。 -
川のほとりにあった大木は、神様として祭られているようでした。
こういう風景は東南アジアでもよく見かけるし、今回の旅の振り出しになった福州市の変わり行く市街地でも、同じように地元の人に祭られている木がありました。 -
あ、山にかかっていた霧が晴れていく。
もう夕暮れだけど、十分に美しい眺めの帰り道。 -
永定土楼民族文化村に行く時にも見かけて、帰りにはここで停まってもらおうと思っていた場所。
どの分類の方楼に属するのかまでは分かりませんが、ちょっと変わった形の土楼がありました。
川向こうにあるので、ちょっと行ってみることに。 -
石垣を築いて一段高くなった所には大小数棟。
暗くて見づらいですが、左上の母屋(?)の外側にはベランダも付いた方楼型の土楼。
こういう変形もあったんだ。
そして下の方には…、 -
…造りかけで止めたのか、それとも古くなって崩れ去ったのかと思わせる土楼の一部らしき壁の一部も。
その隣には…、 -
…戸口の上に『毛主席万歳』が大きく書かれた土楼。
ここは廃墟になったか、物置小屋として使われているようです。
戸口の左には『毛沢東思想万歳』、
右側は上の字が剥げていて読み取れませんが、『共産党万歳』と残っていました。
注:中国語簡体字で書かれているので、日本語には無い漢字もあります。
これまで中国のあちこちで見たこれらの文字は、この福建省の西外れの土楼にも書かれたのかと思うと、びっくり。 -
龍岩市と永定土楼民族文化村の間にある撫市と言う町の周辺には、思いがけなく石炭の小規模炭坑がたくさんありました。画像はその一つ。
永定県周辺の村の名前に≪坑≫の字が多いのも、炭坑が多いからかな。
石炭を積んだトラックが行き来していて、タクシーの運転手おじさんが言うには、
「道がところどころ凸凹してるのはこのトラックのせい。石炭は隣の広東省に運んでるんだよ。」
だそうです。 -
さて、龍岩市に帰着。
これは現代の土楼、
…ではありません。(^^ゞ
SUR SHANGHAIが泊まった≪恒宝大酒店≫です。
元は≪金葉大酒店≫だったのを06年末に新装オープンしたのだそう。
着いた時にはもう暗闇だったので、外観は翌日撮った写真でご紹介。
今日の探索で、土楼を数日じっくり見て回るなら龍岩市に泊まるより土楼が密集する永定県に宿をとったほうがいいと気付いたSUR SHANGHAIでしたが、日帰り一泊する方にはお勧めしたいホテル。
部屋は、と申しますと…、 -
…≪恒宝大酒店≫は新しいだけに、モダンできれい。
画像は、シングル料金が258元(朝食含む)のダブル・ルーム。部屋だけでなく浴室も新しくて○。浴槽はありませんでしたが、快適なシャワー・スペースになっていました。
料金に含まれる朝食は中華朝食だけではなく、洋風やサンマの塩焼きなどもあったのがよし。ちょっと冷めていたのが惜しい!
少人数用のテーブルが並んだ明るい朝食スペースでした。地方では珍しく、コーヒーもおいしかったですよ。
スタッフも全員よく教育されているといった感じで、丁寧でにこやかな応対が高得点。満足度が高かったホテルです。
所在地:福建省 龍岩市 西安南路121号 西安北路と人民路の角にある≪龍岩長途汽車站≫から徒歩5分くらい。
?:0597−2263888
資料にはHPは載っていませんでした。 -
≪恒宝大酒店≫にはマッサージ店はありませんでしたが、正面から出て左手すぐの所に≪金領怡和園≫というマッサージ店がありました。
使用する部屋の設備、足を浸す薬湯の種類などによっていろいろ値段設定がありましたが、SUR SHANGHAIが頼んだ足裏マッサージは1時間60元。
すっきり足が軽くなった〜。
これで明日の土楼巡りも大丈夫!! -
中国各地の古建築・古民家を見て回りたい方にお勧めの本をちょっとご紹介。
上の画像は≪中国古鎮游≫。≪古鎮≫と言うのは≪古い町や村≫のこと。
内容は中国各地の古建築・古民家の写真と解説。あまり知られていない場所の紹介も豊富です。解説は中国語(簡体字)のみ。
この≪福建省・広東省≫版には、古建築・古民家の見られる集落紹介、由来、歴史なども220ページにわたり記されています。福建省のページは客家の土楼群が内容のメイン。
古建築のパーツの名前など、基本的な知識も載っていますよ。
写真はカラーよりモノクロの方が多いです。
詳しい行き方は載っていませんが、それぞれの位置を示す簡単な地図が付いています。
これは陜西師範大学出版社の5冊シリーズで、このほか、≪浙江省・江蘇省・上海≫版、≪四川省・重慶≫版、≪安徽省・江西省≫版、≪雲南省・貴州省≫版があります。本のサイズは≪歩き方≫より一回り大きいくらい。
SUR SHANGHAIは福州市の書店で買いましたが、シリーズになった省や市の書店でも売られているのではないかと思います。永定土楼民族文化村の振成楼に出ているお土産屋さんでも見かけました。
もう一冊は海潮撮影芸術出版社発行の≪永遠的家園 −土楼漫游≫。
こちらは土楼のみを紹介しているハードカバー。
180ページほどの全ページ、カラー写真が満載で38元。あまり知られていない土楼の紹介(中国語と簡単な英語)もついていますが、具体的な行き方や地図は記載されていないのが残念。
これは5月に再訪した時に、南靖土楼群の観光の拠点、書洋の町で買いました。
翌日は永定土楼群の一つの初溪土楼群と、タイガーバームで有名になった胡文虎の父祖の故郷≪中川古村落≫を訪れることに決めて、今日のSUR SHANGHAIはこれでリタイアします。
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