さいたまさんのクチコミ(114ページ)全2,813件

藤代峠は、六義園の中で一番高い築山で、標高は35mです。
頂上は、富士見山と呼ばれ、江戸時代には、富士山が見えたようです。
そして、江戸時代は、江戸の百名山の一つに数えられていたとのことです。
紀州(現在の和歌山)の和歌の浦近くにある「藤白坂」の峠から名付けられたと言われています。
六義園への入園者は、必ず藤代峠に足を運びます。
藤代峠は六義園全体を見渡すことができる絶好のビューポイントとなっています。

六義園の紀川は、和歌の世界では、よく詠まれている地名です。
六義園の石碑にも、「紀川」の文字が刻されています。
六義園のパンフレットには、「紀川」が藤代峠の南側、渡月橋の西側の岸辺に、記載されています。
和歌が盛んだった徳川綱吉の時代、綱吉の側近の柳沢吉保により、和歌の名所であった紀州の和歌の浦や紀川等の地名が、六義園に取り込まれています。
現在も、和歌山県と六義園は、つながりが深いと言えます。

建物の礎石(汐留遺跡)は、汐留遺跡の発掘の際、伊達藩上屋敷から出て来たそうです。
上屋敷の建物の基礎として柱の下部に石を置いて、建物の荷重を支えるための物でしょう。
現代でも、コンクリート等の基礎部分で荷重を支えるのと同じ考え方です。
これらの建物の礎石は、浜屋敷の礎石として、昭和通りのときめき歩道橋の下に、２ｹ所に分けられて、置かれています。
それぞれ、白色の解説板が建てられています。

采女橋公園は、采女橋の北側にある公園で、新橋演舞場の東側約５０ｍの所にある公園です。
釆女橋公園の南側には、果樹とハーブの園がある公園としては、珍しい特色のある公園です。
反面、残念ながら子供用の遊具やトイレがない等の面もあります。
しかしながら、各種の植物が植えられ、それぞれに名前等の解説が付けられていることは素晴らしい配慮だと感じています。
緑あふれる園内と木洩れ陽の指す明るい園内は、憩いの場として絶好の環境です。

采女橋は、江戸時代に松平采女正の屋敷があったため、その名を取ったと言われています。
また享保の江戸大火により、この周辺は、釆女ｹ原と呼ばれる野原になりました。
現在の采女橋は、昭和５年にかけられた橋です。
明治初期、築地の外国人居住地からの街並みが、釆女ｹ原まで続いていたため、采女橋がかけられる際、和洋折衷の形状になったとされています。
采女橋の下は、築地川でしたが、昭和３７年に高速道路が築地川の上に造られたため、現在の采女橋の下は高速道路が走っています。

六義園の池に進み出る様を顕わしている出汐の湊(でしおのみなと)です。
六義園の正門を過ぎ、内庭大門をくぐってすぐの汀が出汐湊です。
渓流から大河川、それが最終的に海へと流れていく河口の湊をイメージしています。
和歌に「和歌の浦に月の出汐のさすままに」と詠まれ、出汐の湊の名称となっています。
このような汀には、仙洞御所(京都)のように、玉石による洲浜を設けることもありますが、六義園では木杭を用いています。

吹上茶屋は、六義園の池の岸辺にあるお茶、甘酒と和菓子を提供する茶店です。
平屋の方丈の和室の脇に、赤毛氈の席を置き、六義園を廻る入園者に対して、一服の抹茶や甘酒を振る舞います。
抹茶には、和菓子が添えられています。
利用客は、茶席において抹茶や甘酒を吞みながら、中の島の風景を愛でつつ、池に遊ぶ水鳥を見て楽しみます。
池の向うには、玉藻の磯や遠く心泉亭や宜春亭を望むことが出来ます。
一時の休息の場です。

六義園にはいろいろな石灯籠があります。
中には、人間の背丈以上の大きな石灯籠もあります。
石灯籠や石は、日本庭園には欠かせないものかもしれません。
それらの中にあって、六義園の石灯籠は、桜や周囲の植栽と相まって、独特の雰囲気を持っています。
六義園を廻ってみると、いろいろな形・大きさの石灯籠に出会います。
きっと見忘れた石灯籠が多いのかもしれません。
六義園の石灯籠は、不思議な余韻を与えてくれています。

蓬莱島は、中の島の南東にあり、松の木が生えている奇岩と言える島です。
六義園の大泉水の南東に浮かぶ感じの岩の島です。
蓬莱島（ほうらいじま）と呼ぶようです。
もともと蓬莱島とは、不老不死の仙人が住んでいると言われる島のこと。
神仙思想を主題としたとも言え、凹凸の激しい溶岩島の一種で、典型的な洞窟石組（アーチ形）の島となっています。
山紫水明の中の島との組み合わせにより、六義園の重要ポイントになっています。

六義園の臥龍石は、中の島の西側に顔を出している石です。
龍の背中が、水中から水面に出ている様に似ていることから、臥龍石と呼ばれているそうです。
六義園の記に、「龍の伏したることくにて水に入たる様に見えたる石なり。八景玉津島の詩にも、枕頭高臥両蒼龍と云句あり。土民のいひ習はするなり。」との記述があります。
一時期、地震の影響で水没したそうですが、その後、復元されたとのことです。

六義園の妹山背山は、中の島の中における二つの山で、男女の間柄を示すものとされています。
妹山は、イモヤマ、背山は、セヤマと呼びます。
いずれも和歌の中で、詠まれています。
妹山は、中の島の西側にある山で、女性を表しています。また背山は、男性を表し、東がし川の山です。
妹山と背山のある中之島は、六義園の中心となっていますが、保守整備関係者のみ入ることが許されています。
ています。

六義園の心泉亭は、宣春亭とともに有名な茶室であり、一般の入園者も利用できます。
心泉亭の場所は、内庭大門の西側の奥にあります。
内庭大門から心泉亭への経路上に、宣春亭があります。
心泉亭は、純日本風の建物で、平屋建てです。
緑の木々に囲まれた、静かな環境の中に建てられています。
心泉亭では、お茶や和菓子を味わうことができます。
心泉亭の北側には、六義園の庭園があり、心泉亭からも庭園に進むことができます。

東洋文庫は、東洋学に関する専門図書館であり、かつ研究所の性格も有しています。
東洋史と文化に関する文献資料を収集した東洋学専門図書館であり、海外の東洋学関連研究機関との国際的提携も進んでいるとのことです。
三菱財閥の岩崎久弥が、１９１７年、モリソンの所蔵する中国に関する欧文文献の膨大な蔵書を購入し、日本を含めた東洋全域に関する民間の図書館兼研究所である東洋文庫を設立しました。
国会図書館の支部機能を担当する時期もありました。

六義公園は、六義園の南側にに隣接している公園で、六義園とレンガの塀が続いている広くて、綺麗な公園です。
六義公園の門も、歴史を感じる重々しい、落ち着いた公園です。
入口を入ると、正面には遊具を配した一般的な公園の構成ですが、左手(西側)には、運動公園とも言える運動施設が広がっています。
とても利用範囲の広い公園と言えるでしょう。
緑の樹々に囲まれ、喧騒の環境から隔絶した静かな雰囲気の公園です。

六義園の宣春亭は、内庭大門の手前を左側に入っていた先に、あります。
宣春亭の建物は、戦前に、世田谷区の長尾邸に建てられた建物を、戦後、六義園に移設した建物です。
現在も、茶室として使われています。
利用は、特定の利用客に限定されているのではなく、事前に予約すれば、一般の入園者も利用することが出来ます。(事前の予約と使用料が必要です。)
奥の心泉亭とともに、六義園の落ち着いた日本式の建物として評価されています。

虎の像の名称は、石碑の標示によれば「虎ノ門遺跡」となります。
場所としては、三田や田町ではなく、霞ヶ関になります。
具体的には、文部科学省前の外堀通りと桜田通りの交差点にあります。
虎ノ門遺跡の像は、台座の上に、虎が吠えているような姿を顕わしています。
虎の雄叫びを顕わしている像は、とても迫力を感じます。
虎ノ門という地名の場所にふさわしい活気に溢れた虎の像は、見る人に雄々しさと将来に対する挑戦の気宇を与えてくれます。

六義園は、岩崎家から東京市に寄付されました。
寄付された折の記念として建てられた石碑が内庭大門の傍にあり、六義園の成り立ちが記されています。
六義園は、公開された庭園として現在に至っています。
大きな門は「内庭大門」と呼ばれ、岩崎家所有当時の雰囲気を残していますが、現在の門は、東京市によって再建されたものです。
門をくぐった先のしだれ桜付近には、岩崎家の「御殿」と呼ばれる邸がありました。

六義園のシンボルの一つである「しだれ(枝垂れ)桜」は、正門から入り、内庭大門をくぐった広場にあります。
一般的なソメイヨシノよりも一足早く開花し､東京に春の訪れを告げてくれます｡
六義園内には、７５本の桜が植えられており、しだれ桜は、４本あります。
このしだれザクラは戦後に植えられたもので、樹齢約７０年です。
しだれ桜を全体として見ますと、本当に枝が枝垂れて、滝のように咲くという形になります。

昔は、衛生状態や栄養面で、子供が若くして病死することは珍しくありませんでした。特に成長未完の子供の死亡率は、高かったようです。
宝童稲荷神社は、将来の発展の宝である子供の恙なき成長を祈願するよりどころでした。
当初は、将軍家の世継ぎの成育祈願でしたが、子供全般の成長を願うようになりました。
子供を思う親の気持ちは、皆、共通であり、無事な成長、将来の幸せを願う気持ちが、宝童稲荷神社の信仰に繋がっています。

銀座の三原通りは、銀座中央通りの東側にあり、銀座中央通りと並行しています。
同じように、西側のあづま通りと並行していて、三原小路を介して、たがいに通じています。
銀座三原通りは、華やかな銀座中央通りとは異なり、庶民的な感じがします。
三原通りの道幅は、裏通りにしては、広く感じますし、ゆったりとした落ち着いた感じがします。
いろいろ個性的な店舗が並んでいて、そぞろ歩きで、眺めていていても飽きません。