岳人28号さんのクチコミ(19ページ)全934件

通常は一般公開されていませんが、タンチョウヅルの放鳥を見に元旦に訪れたとき、ちょうど一般公募した後楽園の写真の展示会が開かれていて、中に入ることができました。四季折々のさまざまな写真のなかには、ツルが飛び立つ瞬間を見事にとらえた写真もあって、どうやったらこんな写真が撮れるんだろうと感心しました。

正月元旦は入園無料のうえ園内で飼育されているタンチョウヅルの放鳥イベントがあるので、通常あり得ないほど大勢の見物客が押し寄せて通路を埋め尽くしていました。ツルは基本的に鶴鳴館前あたりの芝生のところをうろうろしていて、10分～15分に1回くらい係員が音を鳴らしたときに飛び立って付近の一周して戻ってくる、というのを繰り返しているようでした。

伯備線は、ほぼずっと線路が川沿いに続いているので、とても景色が良いです。豪渓駅の近くにある川岸にせり出した巨岩（石畳神社のご神体）や、井倉駅の近くで見える井倉峡の岩壁なども車窓から見えます。大半の列車は２両編成ですが、いつも総社を過ぎると車内は空いてきます。

中国地方のなかで水質ワースト上位常連の河川ですが、熊山の登山道から眺める吉井川はなかなかの絶景です。吉井川の眺めが良いのは、弓削ルートの登山道。ＪＲ万富駅から橋で吉井川を渡って川沿いに少し南下したところに登山口があります。登山口付近の河原は、整備された広場になっていました。

標高508ｍの熊山の頂上付近にあります。熊山の登山口は山陽線・熊山駅付近や赤穂線香登駅付近などいくつかあります。自分は香登駅から登り、山陽線・万富駅方面へ下るルートで行きました。
遺跡は奈良時代前期に築かれた仏塔と推定され、割り石を階段状に積んでます。立入禁止なので遺跡の上に登ることはできませんが、頂上部の中央には竪穴があって大石でふたがされ、中の石室に陶製の容器と皮の巻物が納められていたそうです。

熊山には国指定史跡で山頂部にあり奈良時代前期の仏塔と推定されている石積遺構のほかにも複数の似たような石積遺構が見られます。熊山山塊で大小32基が確認されているそうです。ただ、国指定史跡の石積と他のものとでは、つくられた時期や目的が異なると考えられているようです。最も大きく整った形をしているのは国指定史跡の石積で、ほかのものはもっと小規模で形も崩れていたりします。

ＪＲ西日本の新快速の上り列車の始発駅は大半が赤穂線の播州赤穂駅なので、新快速列車に余裕を持って座るために、岡山から山陽線ではなく遠回りになる赤穂線を敢えて利用することがあります。時間帯にもよりますが、赤穂線は山陽線と比べ混雑が少なく快適です。

コンクリートと鉄骨でつくられた新しい社殿なので、風情はありませんが、高層の櫓のような独特の形で、階段をあがって本殿までいくと眺めが良いです。初詣客の数では県内有数ですが、ふだんは訪れる人は少なく静かです。

鎌倉末期建立の本堂と南北朝期建立の五重塔が国宝に指定されているお寺。五重塔は現存するものでは日本で5番目の古さです。観光地としてあまり有名でないので、紅葉の時期でも訪れる人はさほど多くありません。五重塔の裏手にある大きな銀杏の葉が落ちて道が黄色い絨毯をしいたようになっていて見事でした。

金沢城では、この大手堀が唯一現存する外堀で、大部分が埋め立てられてしまっています。南側ある「いもり堀」は近年になって復元されたものです。いもり堀は水深が非常に浅く、あまり堀らしくありませんが、大手堀は水深も幅もあって、いかにも堀らしいです。

庭園というようなきれいなものではありません。よく空き地につくられるどこにでもあるような公園に歴史に関する説明板を設置したものです。白壁の塀をめぐらしたり、門をつけたりして外見をちょっとそれらしく飾っていますが、とってつけた感が強くまったく風情がありません。

町を歩いていると、文化財とかではないらしい普通の民家にも、いかにも古そうな白壁の建物などをあちこちで見かけます。歴史的な町並を観光地として前面に押し出しているわけではなく、たまたま古い建物が残っている感じで、倉敷などの観光地と違ってきれいに整ってはいませんが、あざとさがない分、個人的には好感がもてます。

足守藩の国家老をつとめた杉原家の屋敷で、部屋の上にあがることはできませんが、無料で敷地内を見学できます。家老クラスの屋敷がほぼ完全に近い形で残っているのは、なかなか貴重です。いくつかある部屋のうち最も格式の高い一の間には第11代藩主木下利徳の「鶴雲」の書が飾られていて、これには「豊臣利徳書」と署名されているそうです。一の間は窓から庭の紅葉も見えてきれいでした。部屋は市が有料で貸し出しており、研修会・会合などで使えるようです。

無料ですがいつでも開いているわけではなく、金土日祝日が開館日となっていました。木下利玄は白樺派の歌人で、足守藩主の家系の人物です。近水園に隣接する生家の建物も、もともと藩邸と通路でつながっていたとか。風情のある土壁の建物です。

近水園は足守藩2万5千石の大名庭園ですが公園として無料開放されています。池のほとりにある茶室の吟風閣は市が団体向けに有料で貸し出しています。岡山の紅葉の名所のひとつで、週末はそれなりに見物客でにぎわっていました。足守駅から川沿いに北へ1時間ほど歩いていけばたどりつけます。

足守藩2万5千石の大名庭園です。岡山の後楽園など大藩の庭園に比べればごく小規模なものですが、紅葉はなかなか鮮やかできれいでした。池のほとりにある吟風閣は、幕府の命で仙洞御所と中宮御所の普請を行った際の残材でつくられたものだそうです。

小野竹喬の生誕を記念する年1回の竹喬祭では無料開放され、特別展も無料で見られます。この年（2018年）は11月18日（日）でした。竹喬の誕生日11月20日前後の日曜日に実施されているみたいです。常設の竹喬の展示は2階、特別展は1階です。展示スペースがあまり広くないので、展示される作品数もあまり多くはありませんが、自分好みの日本画中心の展示で個人的な満足度は高かったです。

笠岡グランドホテル内にあり、奥田元宋、小野竹喬、平山郁夫などの絵が展示されているほか、地元のアマチュア画家の作品や、学校の生徒の作品、海外の作家の作品など、展示内容はバラエティ豊かです。なにより無料なのがすばらしいです。

笠岡駅前にあります。毎正時に作動しますが、時計を見ていたら正時になる少し前から動き始めているようでした。白石踊りの音楽に合わせて、台座が回転し人形が動きます。白石踊りは、笠岡諸島の白石島に伝わる国の重要無形民俗文化財です。

山号は笠岡山威徳寺。背後の竜王山にあった笠岡山城を拠点とする豪族陶山氏（戦国時代に滅亡）の菩提寺と伝えられ、境内の一角には竜王山にあった古い墓石を集めて祀っています。また、江戸時代に笠岡の代官をつとめ、サツマイモの栽培を奨励して人々を飢饉から救ったといわれる通称「いも代官」の井戸庄左衛門の墓もあります。小さいながら池に鯉が泳いでいる庭もあり、なかなか見所の多い寺です。