クリント東木さんのクチコミ(67ページ)全1,696件

出島の復元事業で1990年に最初に復元されたのが表門です。現在は表門橋の工事が進む、中からしか見る事はできませんでした。その表門橋は今年末には完成する予定。やはり出島に入るならこの表門から入りたいです。橋が完成してさらにいい雰囲気になればいいのですが。

出島では平成12年から当時の建物の復元工事が進んでいます。なので建物はほとんど新しく趣には欠けます。まぁ現存していなので仕方ありません。ただ建物内の展示はもう少しなんとかならないものか。ちょっと安っぽいテーマパークのような感じがして厭でしたね。

出島へは築島電停から歩いて行きました。東側の入口から入り、まず目に飛び込むのがこの旧出島神学校です。復元された建物ではなく1878年に建てられたもので、現存する日本最古のプロテスタント神学校です。なので少し年季は入っていますが、やはり年月の経た重みが違います。東側の入口の外から見ても絵になります。

グラバー商会を設立した、トーマス・ブレーク・グラバーが住んでいた住宅です。現存する日本最古の木造洋風建築だそうです。お洒落な洋風の作りの建物に、屋根には瓦が葺かれており和洋折衷ですが、建物に合わせたものなのか違和感なく見る事ができます。また今で言うガーデンテラスのようなものもあり、随所に余裕を感じます。

以前グラバー商会に勤め、ホーム・リンガー商会を設立したフレデリック・リンガーの旧邸。一家でここに住んでいたそうです。木骨石造りという洋風建築は珍しく、がっちりとした骨太な作りですが、エレガントさも兼ね備えている建物で旧グラバー住宅の次によかったです。

動く歩道で登って行くと、最初に見るのがこの旧三菱第二ドックハウスです。明治29年に建てられた西洋風建築で、柱や雨戸、手すりなどの造りが日本のものとは違う作りになっていてお洒落です。グラバー園の中では一番高い場所にあるので、2階からの眺望は抜群です。

市内に点在していた旧グラバー住宅、旧オルト住宅など6つの洋館建築を移築復元したのがグラバー園です。自分達も初めからここに建てられたものと勘違いしていました。斜面にありますが、エスカレーター、動く歩道で上まで行き、下りながら見学できたので助かりました。それぞれの住宅の造りは興味深く見る事ができましたが、やはり細部まで知る事はできず、次回はガイドツアーの時間に合わせて行きたいと思います。

グラバー園の傍にある教会で国宝に指定されています。ゴシック様式の建築は美しく、外観、内装共に見どころが多いです。中では解説のテープが流れているので、まず座って一通り聞くのがいいでしょう。マリア像、ステンドグラスなど、特にキリスト教を信仰していない自分達ですら心が洗われます。

1893年に清朝政府と在日華僑が建てたものです。儀門や大成殿など中国様式の建築が中々見ごたえがありました。72賢人の石碑なども圧倒されます。ただ今回あまり時間がとれず、博物館は見学しませんでした。（たぶんじっくり見ると1時間半以上はかかるのでは？）そのせいか、少し割高な印象は残ります。

新地中華街からオランダ通りを歩いていくと、「大浦東東山手居留地跡」という石碑がある交差点を左折してすぐのところにあります。確かに情緒はありますが、どうしてそんなに人気の観光地なのかわかりません。有名だからとりあえず行くという感じでしょうかね。

ここは唐人屋敷が解体された後、1868年に福建省の貿易商たちの会所として建築されました。会館本館は原爆により倒壊しましたが、正門と天后堂が現存しています。お堂には2体の媽祖さまが祀られています。天后堂は大きく一番立派な建物でした。ただ建物としての趣は土神堂が一番でしたね。

天后堂を右に曲がった先にあるのが観音堂。1737年に福建出身の唐船主によって建立されたと考えられています。お堂には観世音菩薩と関帝が祀られています。ただ現在の建物は1917年に改築されたもの。作りとしては一番あっさりした建物です。

唐人屋敷跡の坂道の奥にあります。当時唐人屋敷に入居していた南京地方の唐船主たちによって建立されたお堂で、海の女神の媽祖さまが祀られています。媽祖さまは28才の時に人々を救いたいと家人と別れ神になったお方。当時の唐人の人々の信仰や日本とは違う神様、色使いなど興味深いです。

唐人屋敷は昔は高い塀に囲まれおり、その頃が最も繁栄しました。開国と同時に唐人の多くは外国人居留地や新地に出たことにより、しだいに荒れ果てます。その中で修復され現在まで残っているのが4つのお堂です。日本の寺や仏閣などとは違う様式で建てられているお堂は異国の情緒もあり、それぞれユニークな造りです。また中心の坂道が独特の雰囲気で、見逃すわけにはいきません。資料館には歴史なども分かりやすく解説されているので、じっくり読むと興味深いです。

唐人屋敷に滞在していた船主たちの願いにより、一番最初に建てられたお堂です。火災や老朽化のために改修し、現在の建物は1977年に復元されたもの。お堂の前の橋が印象的で、屋根の造りなど日本の建築とは違う雰囲気で、唐人屋敷跡の中では一番興味深く見ました。

唐人屋敷誘導門を通り、しばらく進むと現れるのがこの大門です。扁額にも漢字で「唐人屋敷跡」とあり安心できます。ここから先は一気に雰囲気が変わります。日本であって、日本でないような感じ。正に唐人屋敷への入口、象徴門というのにふさわしい立派な門です。

新地中華街から唐人屋敷に向かう途中に、突如現れます。観光協会でもらった「長崎観光ガイドブック」の地図を見ながら唐人屋敷跡に向かっており、地図に何の印もないので何だろうと驚きました。ただ門に書いてある文字を見ると、方向的には間違ってない事が確信できました。後になって調べてそれが誘導門であると分かった次第です。

長崎新地中華街近くの銅座川に架かる橋です。ここは中華街の北門の傍で、この北門越しの中華街は絵になります。そのせいかこの橋の上から中華街の写真を撮る人も多く、当日は修学旅行の生徒が（撮影が終わっても）たむろしていたので、一声かけてから北門を撮影しました。

長崎新地中華街の脇を流れる川です。水も濁っているので、さほどきれいな川ではありません。ただ中華街周辺を地図を見ながら観光していると何処にいるのか迷う時があり、銅座川がある事で、方角がはっきりします。そういう意味では道しるべ的な川です。

築島電停から歩いて向かいました。平日の昼間だった事と、横浜中華街の賑わいを知っているので、思いの外閑散とした印象です。裏を返せば、ゆっくり落ち着いて観光と食事ができるという事でしょうか。今回は北門周辺だけでしたが、次回はゆっくり食事もしたいです。