2012/08/03 - 2012/08/11
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ウェンディさん
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2012年8月3日〜2012年8月11日の9日間、父・母(私)・中学生の娘の3人でメキシコを旅行しました。
メキシコ6日目は遺跡めぐりの最終日。世界で、ククルカンが降臨する神殿と言えば、ここしかない世界遺産“チチェン・イツァー”を訪れました。
出発前に、英語や日本語の現地ツアーについて色々と調べましたが、どのツアーも遺跡滞在時間が昼食時間を含めて長くても5時間までで、遺跡を1日散策してじっくり堪能したいという私たちの要望を満たすツアーは見つかりませんでした。
そして、最終的に私たちの要求に一番適しているのは、個人でADOバスを使って遺跡に行くことであると云う結論に至りました。
≪家族3人、メリダ発のローカルバス(ADOバス)始発でチチェンへ行こう計画≫
6:30 始発のADOバスでメリダから チチェン・イツァー遺跡へ
8:30 チチェン・イツァー遺跡到着 スーツケース等の旅行の大荷物は、荷物預かり所へ。
16:00 荷物を受け取り、バス停へ
16:30 ADOバスでカンクンへ
必要経費
メリダ―チチェン・イツァー(ADOバス一等):114ペソ、チチェン・イツァー―カンクン(ADOバス一等):192ペソ、遺跡入場料+税金:177ペソ
上記のプランならば、必要経費も現地ツアーよりもかなり安価で、それでいて、遺跡に一日中居たいという私たちの要求を満たす旅程となります。
「路線バスは危険ではないの?」「そんなに早く遺跡に行って、時間が余るのではない?」
私の立てた計画を聞いた家族からは、こんな心配の声が聞こえましたが、そんな心配は一切無用。
ADOの一等バスは、メリダを出発してから遺跡までは、どこにも停車しないので、強盗等の危険は一切ありませんでした。
そして遺跡では、朝一の人気の少ない敷地内をゆっくり歩き、じっくりと人気の少ない遺跡を堪能することができました。この時間は結構贅沢な時間でした。
また、遺跡に行って分かったことですが、多くのツアー客がチチェン・イツァーを訪れる11:00〜12:00頃は、遺跡のチケットブースは入場チケットを求める多くの観光客で長蛇の列で、遺跡ゲートも大混雑。メリダを1本遅い9:00発のバスで出発していたら、遺跡の入口でこの混雑に巻き込まれ、確実に30分はロスしていたと思います。
そして、今回、朝一で行ってよかったと実感した出来事がもう一つありました。
それは、フラカーン(台風)の到来。
折しも、私たちが訪れたこの日はカンクンの沖をフラカーンが通過していた為、チチェン・イツァーのある地域はその余波を受け、11:30位から1時間半ほど雨が風と共に吹き荒れ、雷鳴が鳴り轟くという荒天となってしまったのです。
雨が降りだした時間帯、私たちはちょうど遺跡の真ん中付近に居ました。雲の状態から、雨がしばらくは続きそうと判断し、傘を差しながら遺跡ゲートの屋根のある場所まで戻りましたが、それでも、ズボンの膝から下やT-シャツの袖はかなりビショビショ。
時間もお昼頃だったので、遺跡見学はいったん中断して、レストランで服の乾燥と休憩を兼ねた昼食タイムとし、雨が上がるのを待ち、雨上がりに遺跡見学を再開しました。
(遺跡にはその日のチケットを持っていれば、何回でも出入りは自由。再入場はバーコード管理のゲートではなく、その隣のチェーンの張ってある場所からになるので再入場をする方はチケットを無くさぬよう注意!)
もし、この日に路線バス利用ではなくツアー等に参加していて遺跡での自由時間が5時間程度しかなかったならば、暴風雨の中を濡れ鼠になりながらも見学を続けなければならなかったのだと思います。
これから、雨季の時期のメキシコの旅を計画されている方、夕方のスコールだけではなくフラカーン情報にも十分ご注意ください。
今回はメキシコ6日目、台風の余波を受けながらも心行くまで楽しんだチチェン・イツァーについてご紹介します。
旅程
・8/3 成田-ダラス-メキシコシティ (American)ソカロ巡り
・8/4 テオティワカン・国立人類学博物館
・8/5 ソカロ巡り-メリダへ(飛行機)
・8/6 クサマ・セノーテ
・8/7 ウシュマル・カバー遺跡
☆8/8 チチェン・イツァ遺跡-(ADOバス)-カンクン
・8/9 イスラ・コントイ(コントイ島)
・8/10 カンクン-ダラス-成田(8/11)
☆2012年〜家族と愉しむメキシコ♪セノーテ・遺跡・無人島…★
メキシコシティ遺跡三昧:http://4travel.jp/travelogue/10696246
セノーテで水遊び:http://4travel.jp/travelogue/10696593
壁一面のチャーク神:http://4travel.jp/travelogue/10698028
路線バスでククルカン!:http://4travel.jp/travelogue/10699258
カリブの無人島でシエスタ:http://4travel.jp/travelogue/10699881
☆★☆続・母さんの一人旅〜メキシコ編・旅行記〜2015年末旅☆★☆
・デカ頭に会いに・ラベンタ遺跡 http://4travel.jp/travelogue/11091613
1
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
8/8 5:00起床。
メリダのホテルとも、今日でもうお別れ。
日本から持参した蚊の駆除剤≪おすだけベープ≫、本当にお世話になりました!
名前の通り、お部屋に一吹きプシュっと押すだけで、6時間位は駆除能力を発揮。
ただ、面倒なのは夜。
寝る前にプシュを忘れると、夜中に効果が切れ、蚊の襲撃を受けることに…。
荷物のパッキング完了後にコーヒーを淹れ、5:45にチェックアウト。
この時間は夜明け前のため、まだ外は真っ暗。
ホテルのフロントで「徒歩は危険?」と聞いたら、「Seguro(安全だよ)」の回答。
なので、ADOバスのCAMEターミナルへ徒歩で移動。所要時間は約10分。
外には通勤する人がチラホラ。街頭も明るく夜道を照らす。
ホテルからの道のりは何の問題もなく、ADOバスのターミナル(写真)に10分ほどで到着。
ここで、昨日のウシュマルツアーで一緒だったイタリア人のお兄さんたちに会い、”Buenos Dias!”のごあいさつ。
娘も、スペイン語でとあいさつができたので◎!!
彼らも今日チチェンに向かうらしい。
6:20、荷物をバスのトランクルームに入れ、バスに乗り込む。
予約した座席は最前列。
どんな景色が見られるかな?
バスの乗車率は60%位。思ったより空いている。
バスの予約方法の口コミは↓
http://4travel.jp/overseas/area/latin_america/mexico/chichen_itza/tips/10531335/ -
バスは、しばらく下道を走る。
朝の田舎の風景を楽しもうと思い、バスの一番前の座席を予約したのだが、天気は下り坂で、雨まで降りだした。
昨日、フラカーンがカンクン沖に居るとの情報を得ていたが、まさかその影響?
道端の木々を見ていると、大きく揺れている。
ちょっと、今日のこれからの天気が不安になる。 -
雨は上がり、空は曇り空だが、陽も差し始めたので一安心。
8:00過ぎに、バスは無事チチェン・イツァに到着。
トランクルームから荷物を降ろすが、時間が早すぎて他に観光客もいないため、荷物預け所や入場券売り場がどこにあるのか分からない。
バスから降りてきたイタリア人の兄さんたちも辺りをウロウロ。
仕方がないので、運転手さんに聞いてみる。
彼の答えは「荷物預け所…場所は分からない。入り口で聞いてみれば…?」
もうっ!だから入り口はどっちか教えてよ!!
彼は指をさして「あっちだよ」と教えてくれた。
無事にチケット売り場に到着。
遺跡のゲートには、ADOバスのバス停からは、お土産屋さん街の中を通り抜けるようにして行く。所要時間4分。
そして写真のクロークで荷物を預け、預かり証を受け取る。
その際、受付のお姉さんに念を押された「16:30でクロークは閉まるから、それまでに必ず取りに来てね」と。古代都市チチェン イッツァ 史跡・遺跡
-
次にやることは入場券の購入と税金の支払い。
これらの窓口は2か所に分かれているので、別々に支払う。
外国人料金でおひとり様177ペソ。
ここで、大事なのは、購入の順番。
入場券を購入してから、税金の窓口に行くこと。
先に税金の窓口に行っても、入場券を買ってからね。と言って受け付けてはもらえない。
特に混んでいる時間帯に、個人でチケットを購入しようと考えている場合は要注意。
こんなところで時間はロスしたくない。 -
遺跡の地図を確認し、おすすめルートをチェック!
-
遺跡に入ると、両脇の道には雨に濡れた木々が生い茂り、枝には南国の鳥がとまり、啼いている。
ちょっぴり南国チックな雰囲気。
そして、ククルカンの神殿(ピラミッド)(エル・カスティージョ)が目の前に現れる。(写真)
敷地の中には、まだ観光客の数はまばらで、神殿の姿が全部よく見える!
でも、あれ?何かが変…。何が変なのかは、ピンとこないが、やっぱり腑に落ちない。
ククルカン神殿ってこんなんだっけ??
とりあえず、観光客の少ない内にと写真を撮り、神殿の角を曲がる。エルカスティージョ 建造物
-
わかった!
昨日のウシュマル遺跡と同じで、最初にみた姿は側面で、本当の正面はこちら側。
その証拠に、91段の階段の一番下には蛇(ククルカン)の頭がついている。
ククルカン神殿の正面の全体が見えるところまでズズッと後退し、全体像を眺める。
毎年、秋分・春分の日にはこの神殿にはククルカン神が舞い降りる姿が眺められるという。
その姿を今の神殿と重ね合わせる。
種まき(春分)と収穫(秋分)の開始日、この2つの日は、マヤの民にとっては、とても大切な日。
その大切な日を、天文学の知識のない民たちにも、わかりやすく教えてくれるのが、この階段ピラミッド。
春分と秋分の日には大階段の陰が蛇の姿となり、階段下のククルカンの頭と結びつく。
年に2回、ククルカン神は大地に降臨し、マヤの人々に種まきの時期、収穫の頃を伝えたと云う。
信仰心の篤いマヤの民にとって、ククルカンの降臨は何より神聖なこと。
現代の私たちが目にしても感動するような、ククルカンの降臨。
当時の人はそれを目にし、何を感じ、思ったのか。
マヤの天文学者さん、毎日どのように太陽や星を観察したのだろうか。
マヤの数学者さん、365日と265日の2つのカレンダーを組み合わせて使うだなんて、なんて複雑なことを思いついたのだろう。
そして、マヤの建築屋さん。天文学者さんが考え出したククルカンの神殿建設案。それを狂いなく建築する技術、ほんとにすごいね。
そんなことを考えながらしばらくの間、ぼうっと神殿を眺める。
10年ほど前までは登れたこの遺跡も、今は登頂禁止。
やはり、あの上部の神殿の中、どんなふうになっているのかとても気になる。 -
イチオシ
ククルカンの頭部をじっくり眺める。
向かって右のククルカンの頬に注目。
頬にはまぎれもないクルクル鳴門模様が描かれている。
ここに来るまで、ククルカンって獰猛そうな蛇の印象だったのだけど、なんだかちょっと間抜けな顔にも見えてきた。
昔の漫画であったよね。
主人公のほっぺにクルクル鳴門模様が描かれてた漫画。
このククルカン神殿、ウシュマル遺跡の尼僧院同様、反響効果を得られる場所がある。
その場所に立って手を叩くと、パァァァァ〜〜〜ンと拍手の音がきれいに反響する。
何回かチャレンジするが、音は響かない。
娘が、近くにいたガイドさんの手元を観察し、コツを学んできた。
コツは掌と掌を平衡ではなく垂直に打ち合わせること。
そしてその時、少し、指を曲げて空気を掌に貯めるようにして打ち合わせること。
彼女のレクチャー通りに手を打ち合わせた。
できた!
私の拍手の音に重なるように反響音が響く。
気持ちがいい位に反響音が返ってくる。
その昔、マヤの王もここで、民に向かい演説したのかもしれない。
その時にこの反響音を利用すれば、その声は神の声に近いものに聞こえたのかもしれない。 -
ククルカン神殿を堪能した後は、周囲の遺跡に足を向ける。
まずは金星の基壇。
そんなに大きくない基壇だが、小さい階段の上部にはククルカンの飾りがついている。
このククルカン、まだ歯が残っているのだが、どう見てもその歯が臼歯の様に見える。
蛇って歯があったっけ?
私の蛇のイメージは牙なんだけど…。金星の基壇 建造物
-
そして、この金星の基壇、羽毛の生えた蛇の中から顔を出す男のレリーフ(写真)が有名。
-
こちらも同じ金星の基壇の、別の面にある同じモチーフの図柄。
蛇の口から人間が出ているというよりも、舌をペロっと長くだした大蛇の皮を人間が纏っているという様に、私には見える。
この時代に行われていたという生贄の皮を剥ぎ、それを被り、踊る。という風習に通じるものがあるのかもしれない。とちょっとだけ思った。金星の基壇 建造物
-
ジャガーの神殿に向かう。
その途中の遺跡保護柵の内側に、落ちているククルカンの頭部を発見。
角が取れて、笑っている様な顔に変わっている。ジャガーの神殿 建造物
-
ジャガーの神殿。
中央のジャガーは全体が丸くなり、狛犬っぽい。
建物の柱には何かの模様が掘り込まれている。
じっくり観察したけど、何かは分からなかった。 -
大球戯場。
といってもサッカー施設ではない。宗教儀式としても球技を行う場所。
壁の両側にはゴールの丸い環。
この中にボールを入れたチームが勝ちと云う。
昨日、ウシュマルの遺跡で、この球技に関する興味深い話をガイドのガブリエルが教えてくれた。
この球技の正式な大会は、実は毎年行われたわけではないという。
数十年に一度、特別な儀式のときにしか正式な大会は行われなかった。
身分は問われず、うまくボールを操れるものが選手になれた。
だから、多くの若者が毎日毎日練習に励んだ。
競技の選手になることは、みんなの憧れでもあり恐怖でもあった。
---その理由は、勝負の結果が、家族の運命をも背負っているから。
競技は2チームに分けて行われる。
重いボールを的の環に入れたチームが栄光を手にする。
そして勝ったチームの家族には素晴らしい栄誉が待っている。---それは、貴族になれること。
家族の中の中から球技の選手が選ばれ、そのチームが勝った場合、たとえ奴隷の身分であっても貴族になれる。
だから、身分の低いものは、選手になりたがった。
一方、負けた方のチームはというと、家族もろとも勝ったチームの家族の下働きとなるか、農民となるかの二者択一。
球技の選手には貴族の若者もいたはず。
彼らにとっては、なかなかスリリングなゲームだったに違いない。
そして、勝負に勝ったチームのキャプテンは、どうなったか。
---生贄となる栄誉が待っていたそうだ。
マヤ時代、面白そうだけど、その時代に生まれていなくて良かった…。球戯場 建造物
-
球技のゴールポスト。
2頭の羽毛の蛇、もしくは双頭の羽毛の蛇が顔を向い合せて掘り込まれている。
ククルカンが掘り込まれたゴールに球が入った瞬間、会場は沸き立つようになり、その歓声が球戯場中に響き渡ったことだろう。 -
球戯場の壁画。
球技に勝利したチームのキャプテンの首が切られ、その切り口からは飛び散る血潮の代わりにククルカンの蛇が世界に飛び出しているレリーフ(写真の右1/3 )
写真の左側の人は切り落とした首を持っている。
球戯場の壁にはこのデザインのレリーフが繰り返し彫られている。
解説書によっては、首を切られているのは敗者のキャプテンとする説もあり、どちらが正しいのかは、今となっては、誰にも分からない。 -
球技のボールに注目すると、ボールの中には髑髏の絵。
宗教儀式のため、このボールの中には人頭を入れていたという説もあるが、まさか…と思う。
でも、この時代の文明では、生贄をささげた後、その皮を着て踊り、すべての部位をおいしく頂くという習慣もあったらしいので、あながち絵空事ではないのかもしれない。 -
横向きの二人の戦士が掘り込まれている。
背中に担ぐ鳥の羽のようなもの。
ククルカンの強さを象徴しているのか。 -
球戯場の端には、崩れかけたククルカンの像。
-
球戯場の北面の壁に彫られたレリーフ。
横向きのおじさんの顔みたいだが、目の周りを中心に根のようなものが四方に広がっている。
儀式の格好をした神官を表したものか? -
こちらは、頭骸骨の台座。
四角い台座一面に頭蓋骨が掘り込まれている。
この台の上で、生贄となった人たちの頭蓋骨をお披露目したらしい。ツォンパントリ 建造物
-
4面の頭蓋骨、なぜか横向きに掘り込まれていることが多いが、四隅の頭蓋骨はきちんと正面の図。
アステカのテンプロ・マジョールにも同様の頭蓋骨の台座が残っている。 -
有名な鷲とジャガーの神殿(基壇)の壁画。
一面に蛇が掘り込まれ、右側に鷲、左側に切り落とした首を持つ戦士が彫られているのが分かる。
鷲とジャガーは強さの象徴で、戦士のための場所とされている。 -
人間の心臓を喰らう鷲。
(鷲とジャガーの神殿)鷲とジャガーの神殿 建造物
-
人間の心臓を喰らうジャガー。
(鷲とジャガーの神殿)
鷲もジャガーもあまり写実的ではなく、どちらかというと漫画的なので、怖さはないが、ここまで見てきたチチェン・イツァーの遺跡、結構残酷なシーンが多いと思う。
ここの遺跡を築いた人たちは、好戦的な民族だったのだろうか。 -
イチオシ
千本柱の神殿の一角にある戦士の神殿。
神殿の一番上には、生贄の心臓をささげる台であったチャック・モールが今でも鎮座している。戦士の神殿 建造物
-
チャックモールの姿がはっきりとわかる。
メキシコ・シティの国立民族学博物館のマヤ室で生贄の心臓の台であるチャックモールを見たとき、あまりこの像に対して怖さは感じなかったが、このように神殿の上に当時そのままの姿で鎮座されると、その存在感が肌にチクチクと刺さるように感じられた。
チャックモールの素材である石は無機質だが、長年生贄のために存在したこの像、何かを発している気がする。 -
戦士の神殿の柱には、頭飾りをつけた戦士の姿がレリーフとして残っていた。
-
そして、しゃちほこ発見。
戦士の神殿上部には、ククルカンの姿のしゃちほこがついていた。
しゃちほこの発想は世界共通なのかもね。 -
千本柱の宮殿。
千本あるかどうかは分からないが、石柱がずっと彼方まで並ぶ。
まだ都として栄えたころ、この柱の上には屋根があり、儀式の度に、マヤの貴族・王族が儀式の度にこの柱の間を通ったのかもしれない。 -
イチオシ
後ろを振り返ると、木の向こうにククルカン神殿の姿が見える。
近くで見るよりも、遠景で見る方がかっこいい。
まだ、遺跡の中に人の数は少ない。
しばし、遠景のククルカン神殿を愛でる。 -
市場の跡と言われている場所。
-
高い柱が並ぶ空間。
ここは何があった場所なのだろうか? -
まだ、朱色の残るレリーフがある遺跡を発見。
幾何学模様が掘り込まれている。
娘が言った一言。「ここってお店だったかもよ…。だって、OXXOの模様がある。」
なるほど…。メキシコのコンビニのOXXOという名前、この遺跡からとったのかもしれないね。
(後程、このコンビニ・チェーンの名前はオクソと読むことが判明。コンビニの名前の由来と遺跡とは関係はないらしい)
ここまでで、新チチェン文明と呼ばれる部分の遺跡めぐりは終了。
実は、このチチェン・イツァー遺跡は、実際には2つの文明から成り立っている。
一つは今まで見てきた新チチェン文明。
この新チチェン文明は、10世紀以降に栄え、メキシコ中央高原のトルテカ文明の影響を強く受けた文化と云われている。
生贄の頭を乗せる頭蓋骨の台座やチャックモール、そして生贄大好き主義や、ククルカン崇拝。
トルテカの影響を強く受けていたことは今までの遺跡を見ていても、一目瞭然。 -
イチオシ
そして、もう一つの文明が旧チチェン文明で、昨日行ったウシュマル文明と同時期に存在し、7世紀ごろが全盛期だったという。
男性的な建築物やレリーフが多い新チェチェン文明に比べ、旧チェチェン文明は比較的、おっとりした、女性的な建築様式が多い。
そして、ここから先は、この写真の小道を通り旧チェチェン文明の地域へと進む。 -
道の脇には、崩れかけた遺跡。
説明書きを探したが、見つからなかった。 -
旧チチェン遺跡の高僧の墳墓。
ここからは、墓とともに副葬品も発見されたということ。高僧の墳墓 建造物
-
イチオシ
遺跡の周りには、無造作に放置されたククルカンの頭部があった。
雰囲気を出すためにわざと置かれているのか、それとも遺跡本来の姿を壊さぬように発見時の姿のままにしてあるのか…。 -
赤の家と呼ばれる建築物。
修復作業中のロープが張られ、これ以上は近づけない。 -
カラコル(カタツムリの意味)と呼ばれる建物で、星の動きの観察に使われていたらしい。
建物の上の屋根(帽子)部分が、本当にカタツムリみたいならせん状になっている。
この遺跡、女性的なフォルムだが、実は旧チチェン文明の物ではなく、新チチェン文明時代に建てられたもの。と書いてあった。カラコル 建造物
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教会と呼ばれる建物。
プウク式で、雨の神である象鼻チャーク神がついている。
昨日のウシュマル遺跡と似ている雰囲気。
この雨の神の象鼻チャーク神、一説では“山の神様”の説もあるらしい。尼僧院 建造物
-
尼僧院と呼ばれる建物。
こちらにも、象鼻チャーク神が沢山。
先ほどの教会と異なる点は、建物下部まで、装飾のレリーフで覆われている点。
この騒々しいほど華美な建築様式をチェネス様式と云う。
建物の入り口の上の飾りは、人のような姿だが、顔だけみるとジャガーのような猫顔にも見える。
昨日訪れたウシュマルも同様だが、遺跡にある建物につけられた“教会”とか“尼僧院”とかの名称、これらは全て侵略者であるスペイン人たちが自分たちのイメージだけで勝手に名づけたもの。
だから、この建物が利用されていた当時、どのような利用のされ方をしていたのかは全く不明。
遺跡を見るときに、その名前の醸し出すイメージに惑わされてはいけない。
まっさらな心で遺跡を見ると、通説とは異なる解釈が浮かんでくるかも。 -
崩れかけ、壁に大穴があいている遺跡を発見。
中に潜ってみたい衝動に駆られるが、ロープが張られ、進入禁止。
こういう穴の開いた建物って、なんだか冒険したくなる。
誰もいなかったら、そっと覗きに行ってしまうかもしれない。(大人だから、そんな悪いことは空想するだけだけど…)
この遺跡を見ている時に、空からポツリ、ポツリと空の涙が落ちてきた。
そして、5分もしない内に風も出ていて、天気は一転。雷鳴が轟く大荒れの天気となった。
初めは、木の下で傘を差しつつ雨宿りをしていたが、空の様子からしばらくは止みそうにないと判断し、遺跡のゲート(屋根のある建物)へと戻ることにした。
そして、遺跡のゲート付近はというと、到着したばかりのツアー客で大混雑。朝の閑散とした様子は嘘のよう。
服もかなり濡れてしまったことだし、雨宿りを兼ねて、レストランで昼食休憩としたのだが、このレストラン、滅茶苦茶に高い。
料金設定がメキシコ・シティやカンクンのレストランの倍位。例えば、メキシコで大好きとなったSOPA de LIMA。街のレストランなら高くても40〜50ペソ。それが70ペソだったかな?
スープ3個、サンドイッチセット1皿、ピザ1枚、ソフトドリンク3個の注文で600ペソ。日本で云えば、何処ぞのテーマパーク並みの料金設定でビックリ。 -
そして、雨も1時間半ほどであがり、再び遺跡見学を開始。
遺跡の中はそこら中が水浸し。
石灰岩台地だから、水はけは良いと思うが、あれだけの雨が降るとさすがの石灰岩でもすべてを浸透させるのは無理みたい。 -
そして、雨上りのククルカン神殿の前は、色とりどりのレインウェアーを着た観光客で大賑わい。
更に、白装束の集団の人たちもいた。全員で手をつなぎ、ぶつぶつと何かを唱えている。
世の中、いろんな人たちがいるよね。
これから、午前中に行けなかったセノーテ(聖なる泉)へと向かう。
セノーテまでの道は、お土産屋さんが店を広げているが、雨のせいか観光客はあまり立ち寄ってはいない。 -
セノーテ(聖なる泉)に到着。
このセノーテからは実際に金銀財宝や人骨(生贄として供えられた)が見つかっている。
ユカタン半島で最大のセノーテ。
CUZAMAセノーテのように澄んだ水ではなく、濁った緑色。
生贄の骨も見つかっているこのセノーテでは、ちょっと泳ごうという気にはならない。シュトロク セノーテ 自然・景勝地
-
これで、チチェン・イツァーの遺跡めぐりは終了。
心残りがないほどたくさんの遺跡をゆっくりとじっくりと堪能した。
16:00まで残り1時間、娘のお土産選びに付き合って、新・旧の遺跡を復習がてら、もう一回ぐるっと巡りながら、露店を眺める。
ここの露店の人たち。東洋人とみると日本語や中国語の単語で話しかけてくる。
「ほとんど、ただ。」「友達」「みんな1ドル」
彼らはこれらの単語、日本語だけではなく、ほかの国の言語でもかなりの数を覚えている。
商売のためなら、勉強熱心だね。
店先にはかわいいお土産物が沢山。ついつい欲しくなる。
娘の買い物に付き合うつもりが、気が付くと、自分の欲しいものを目が追っている。
お土産屋さんとの値段交渉も楽しい。
本当に欲しいものは、欲しい。でも、安く買いたい。どこまで安くなるかは分からないけど、交渉開始。
ただ彼らだって商売なので、こちらの言い値が彼らの最低ラインを割ってしまえば、交渉決裂。
スペイン語での値段交渉。私の交渉にも熱が入る。
この日は雨模様ということもあり、お土産屋さんは曰く、「雨だから、お客さんが寄ってくれない。だから、いつもより安くするよ。」
かわいいメキシコ模様の陶器のお皿を5枚100ぺソ、陶器のマグネット、革製のしおり、銀細工のマヤの模様のペンダントヘッド等を購入。
本当に安いのかどうかは分からないけど、欲しかったものを買うことができ満足。(後日、カンクンの民芸品市場で同じようなものを売っていたが、カンクンの方が断然高かった。)
16:30 ADOバス(一等)でカンクンに向かう。
このバスは、チチェン・イツァ遺跡を出発後、しばらく下道を走り小さな村のバスターミナルにより、乗客を拾ってからカンクンへと向かう。
乗車率ほぼ100%で、カンクンには19:30に到着した。
明日は、メキシコでの実質的な最終日。
カリブの無人島、イスラ・コントイでカリブの青い海と白い砂浜を楽しむ予定…。
続き:
メキシコ7日目:カリブの無人島でシエスタ:
http://4travel.jp/travelogue/10699881
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この旅行記へのコメント (9)
-
- cookieさん 2016/05/10 00:41:23
- 初めまして、 初めてコメント
- こんばんわーウェンディさん
はじめて コメントを 書きます。
ちょっと 質問していいですか??
チチェン イッツア遺跡
入場料 とってるのですか??
ほんとに??
そう書いてらっしゃるのですよね?
すみません。。 学生の時に 行ったので、懐かしくて 読んでいたら
(もちろん写真残ってません)
入場料って 書いていたから え????って
何度も読み直してみました。
(もちろん だれでもはいれて 入場するような入り口も なかったんですけどね)
もし 勘違いなら 忘れてください。
*****
さきほども 書いたのですが 懐かしくて 懐かしくて
コメントの方も読ませていただいたのですが、 勉強になりましたー。
学生の時だから 何も考えずとにかく遺跡だけを みてきただけなんで。。
また 遊びに きますね!!
これからも よろしく
cookie
- ウェンディさん からの返信 2016/05/10 01:10:43
- RE: 初めまして、 初めてコメント
- cookieさん こんばんは。
コメントをありがとうございます。
メキシコの遺跡ですが、現在は国が管理しているところはどこもかしこも入場料が必要です。
ただし、メキシコ人には抜け道があって、日曜日は国民はタダとなるみたいです。
故に日曜日の遺跡は、メキシコの各地からやってくる自国の観光客で他の曜日以上に混みあいます(実は私もこの冬のメキシコ旅で、日曜日NGのルールをすっかり失念していて、えらい目に合いました)。
そして、遺跡の入場料には外国人料金っていうのも有ります。
更に外国人料金は毎年すこしずつ値上がりしていて、チチェンの入場料はこの旅行記の2012年当時は177ペソでしたが、3年後の2015年には188ペソになっていました。
このままいったら2020年頃には200ペソ以上かも知れませんね〜。
cookieさんがメキシコに行かれた時に無料だったとのこと。
まだ、おおらかな時代だったのですね。
もしかして、チチェンのククルカン神殿や戦士の神殿にも登れたころでしょうか。
だとしたら、ものすごく羨ましいです。
私が2012年に旅した時にはチチェンもウシュマルも殆どのピラミッドは下から眺めるだけで、登るのは禁止!
そしてこの冬に訪れたパレンケも骸骨うさぎの近くまで行きたいのに、私に出来るのは下から見上げるだけ…でした。
チリのイースター島も昔(1995年当時)は、山に埋もれているモアイの直ぐ傍まで行き、石に触れ、古代の息吹を肌で感じることができましたが、最近訪れた人の話では今はモアイの周りにロープが張られ、触れる…なんてとてもできない状況だそうです。
私も、マヤのピラミッドに歩いて登ることの出来ていた時代にメキシコに行きたかったです。
cookieさんの欧州旅行記、いつも楽しく拝見しています。
どの旅行記にもワインがでてくるので、ワイン好きな私としては、どんな味なのかな〜と興味深々です。
ウェンディ
-
- 旅するうさぎさん 2013/04/14 20:31:35
- こんばんは。
- ウェンディさん、こんばんは。
こちらのククルカンの頭部、面白いですね。
ヘビというよりも、イグアナの顔に似ていると思いました。
イグアナもほっぺに○があるような顔をしているので(^-^)
ウェンディさんのマヤ文明の説明、
写真と共にとても分かりやすいです。
ゲームに勝ったチームのキャプテンは名誉の生贄に・・・。
私は健康診断で注射器の中の自分の血を見るだけでも怖いので、
これを想像すると凄く怖いのですが、
当時のマヤの人達はそれが当たり前のように生きていた。
でも実際、当時の人は死ぬのが怖くなかったのでしょうか・・・。
旅するうさぎ
- ウェンディさん からの返信 2013/04/14 21:19:24
- クルクルほっぺのククルカンは、実はイグアナをデフォルメしたものかもしれませんね。
- 旅するうさぎさん こんばんは。
クルクルほっぺのククルカン神殿の旅行記に、ようこそおいでくださいました。
旅するうさぎさんのイグアナの顔をデフォルメして、ククルカン説、いいところを衝いているかもしれません。
私は昔から古代文明関連の本が大好きで、どの本にもククルカン=蛇と書いてあるため、何の疑いもなくククルカン=蛇だと刷り込み現象のように思い込んでいました。
でも、イグアナっていわれてじっくり見てみると、彫像の頭部とイグアナの顔は、確かに似ていますね。
旅するうさぎさん、鋭い観察眼です♪
きっと、考古学ってそのような新しい視点からの見方が大事なのですね。
メキシコのアステカ文明の出土品として有名な“太陽の石”もガイドブックには、“アステカ・カレンダー”と記載されていますが、数年前から新たな見方が有力視され始め、カレンダーとして利用されてはいなかった。という説が現在は有力になってきているそうです。
もしかしたら、数年後にはククルカンは実はイグアナだった!という世界を驚愕させる学説が出てくるかもしれません。
マヤ文明の、球技で勝った(もしくは負けた)チームのキャプテンが生贄となり、それは名誉なことだとする習慣は、実は、マヤ・アステカ文明の中では、まだナマッチョロイ方だったのです。
マヤより後世に栄えたメキシコ北部のアステカ文明では、もっと生贄文化が盛んだったらしいです。彼らは、毎月のように自分たちの同胞を生贄として神にささげ、様々な願い事をしていたところ、同胞の数がみるみる減少し(出生数<生贄数)困ってしまい、考えた政策が生贄分捕り戦争。つまり、隣国に攻めていき、生贄としての捕虜を捕まえ、当座の必要数が集まれば戦争終結という考え方。また、捕虜として敵国の生贄とされる兵士たちも、生贄とされることを誉としていたそうですので、なんだかな…という感じですね。
アステカ文明の終盤は、生贄文化といっても過言ではないくらい、壮絶な物だったらしいです。
そんな摩訶不思議な文明が今から500年くらい前(日本では安土桃山時代)まで存在していたメキシコって面白いです。
ウェンディ
- 旅するうさぎさん からの返信 2013/04/15 19:35:36
- RE: クルクルほっぺのククルカンは、実はイグアナをデフォルメしたものかもしれませんね。
- ウェンディさん
色々、興味深いことを教えて下さり、ありがとうございます。
アステカ文明では毎月、生贄さんが発生していたのですか。
いやはや、凄すぎる・・・。
それにしても、そこまで生贄にこだわるということは、
それなりに、なにか実感できるような
ご利益があったのでしょうかねぇ・・・。
旅するうさぎ
- ウェンディさん からの返信 2013/04/15 19:57:52
- ご利益よりも、太陽神に対する恐怖心からかなあ…
- 旅するうさぎさん こんばんは。
アステカでは生贄の儀式が盛んでしたが、心臓を取り出され捧げられた生贄さんたちのその後どうなったと思いますか?
答えは、生贄の儀式に参加した方々(神官や下々の者)の胃袋に収まったそうです。また、その皮も、生贄の儀式のあとのセレモニーで踊る時の衣装になったということなので、なかなか壮絶ですよね。
アステカの神話では、太陽神が世界を収める見返りとして仲間の神々の心臓を要求し、その要求は叶えられ、アステカの世界は太陽神により治められる世界になったと語られています。
そのような理由で、生贄の心臓は、荒ぶる太陽神に対する祈祷には欠かせないものだった訳です。
また、太陽神は気候も司る神。
当時の人々にとって、気候は作物の出来を左右する一番の心配事。
生贄をささげても祈りを聞いてほしかったのでしょう。
でも、そのためにどれだけの人質が犠牲になったのでしょうね。
ウェンディ
- 旅するうさぎさん からの返信 2013/04/15 23:03:47
- RE: ご利益よりも、太陽神に対する恐怖心からかなあ…
- ウェンディさん
なるほど、そうなんですね。
分かりやすい説明、ありがとうございます。
かなり怖い話しで、胸のあたりがだいぶ苦しくなってきますが
そういう文明なのだということで、理解したいと思います。
メキシコの神殿、いつか見てみたいです。
私は海が好きなので、カンクンと一緒に行ってみたいです。
旅するうさぎ
- ウェンディさん からの返信 2013/04/16 07:15:45
- 海とのコラボでお勧めは、トゥルム遺跡
- 旅するうさぎさん こんにちは。
世界中には様々な文明が沢山ありますね。
その中には、現代に生きる私達には理解しがたいものも数多くあります。
でも、みんな同じアフリカで発生したEVEの子供たち。
文化の形成って面白いです。
メキシコで、海が好きな旅するうさぎさんにお勧めなのは、カンクン近くの海の傍の断崖に建つトゥルム遺跡。
残念ながら私はまだ未踏ですが、紺碧のカリブ海とマヤの遺跡はとても絵になる光景だそうです。
次回は、旅するうさぎさんの水上のコテージ・モルディブの旅行記にお邪魔します。
そして、今年のチロル地方の様子とまだ知られていないその素顔を紹介してくれる旅行記を楽しみにしています。
ウェンディ
- 旅するうさぎさん からの返信 2013/04/17 21:27:06
- RE: 海とのコラボでお勧めは、トゥルム遺跡
- ウェンディさん
トゥルム遺跡、ネットで画像検索しました。
遺跡のすぐ前に白砂とコバルトブルーの海が広がっていて
これは素敵な所ですね! 教えていただきありがとうございます。
行ってみたいなあ〜。
私の旅行記をフォローして下さいましてありがとうございます。
私も、もちろん、ウェンディさんの旅行記をフォローさせていただきたいです(^^)/
どうぞよろしくお願いいたします。
旅するうさぎ
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