
2013/08/02 - 2013/08/11
1位(同エリア154件中)
ウェンディさん
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2013年夏、相棒が数年前から行きたいと言い続けてきたノルウェーを旅しました。
旅の一番の目的はフィヨルド・ハイキングと氷河ウォーク。
フィヨルド地方の夏(8月)は1年の中でも雨量の多い時期。
そんな時期に旅をして、果たして目的が達成できるのか旅行前は不安もありましたが、前後の行動の入れ替えが可能な日程としていたので、多少の雨でも十分楽しむことができました。
今回のノルウェーへの旅は、旅行準備段階から波乱万丈。
SAS(スカンジナビア航空)の航空券を購入したのが昨年の11月。そしてSASから、搭乗予定便が旅行会社の専用機に変更となったのでキャンセルになると告げられたのが、今年の2月。
SASのホームページから予約した正規割引航空券なのに、後から名乗りを上げた旅行会社にチャーター便として乗っ取られるなんて、ひどすぎる!!!と憤慨しましたが、乗る飛行機が無くなってしまったのでは仕方がありません。予定をシフトさせて旅程を組みなおしました。
今回のノルウェーの旅はオスローinベルゲンoutのレンタカー・ドライブ9日間の日程です。
巡るフィヨルドはガイランゲル・フィヨルドと、ゾグネ・フィヨルドの2か所に絞り込み、ゆったりとノルウェーの自然を堪能する予定でしたが、ノルウェーの妖精トロルが転がすサイコロの目はそうは簡単には“あがり”へとは進んでくれませんでした。
まず、旅の初日からドキドキ!な出来事が…。
慣れないマニュアル車の運転に疲れ果て、やっとの思いでたどり着いたホテルのレセプションは到着10分前に営業終了。ホテルの入口には鍵がかけられ、中に入ることができません…でした。
そして旅の4日目には、旅の主要なルートであるGudvangenトンネルでトレーラー事故と火災が発生し、トンネルが来週まで不通という情報を入手しました。Gudvangenトンネルが使えないとなるとその先の旅程の続行は不可能です。旅の後半の予定を白紙に戻し、ホテルのキャンセル・再予約、ルート立て直しを余儀なくされました。
また、ノルウェーは物価が日本の約3倍という旅行者にとってはかなり厳しい国です。
500mLの清涼飲料水が庶民スーパー(Coop)の価格で320円、小さな惣菜パンが360〜720円とかなりお高め。
町の小さな食堂で軽い食事をしても、一人当たり3600円は軽く超えてしまうという国。
安く!楽しく!安全に!をモットーに旅行をしている私たちには、なかなか手ごわい国でした。
そんなノルウェーを、父・母・娘の3人で旅した白夜のFjord(フィヨルド)ドライブの1日目・2日目を、現地の物価・ドライブ情報等を交えながら旅行記として紹介します。
☆8/2 成田−コペンハーゲン−オスロ−リレハンメル
☆8/3 トロルスティンゲン
・8/4 ガイランゲル フィヨルド・ハイキング
・8/5 ガイランゲル・フィヨルド・クルーズ、 ブリクスダール氷河・ハイキング
・8/6 ボルグン・スターヴ教会
・8/7 ジョステダール氷河トレッキング
・8/8 アウルラン・フィヨルド ネーロイ・フィヨルド・クルーズ
・8/9 ベルゲン街歩き
・8/10 ベルゲン−コペンハーゲン−成田(8/11)
旅行記紹介
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
〈1〉航空機乗っ取り事件から始まった家族旅行
http://4travel.jp/travelogue/10801905
〈2〉碧のフィヨルド・ハイキング☆絶景ポイント大公開!
http://4travel.jp/travelogue/10802910
〈3〉氷河の色って青かった!?温暖化の影響でトレックできない!!
http://4travel.jp/travelogue/10803420
〈4〉マンモスが歩きし氷河谷を散歩〜Jostedal氷河トレッキング
http://4travel.jp/travelogue/10804012
〈5〉瑠璃色のフィヨルドを巡る☆宿を訪ねて200km!
http://4travel.jp/travelogue/10805609
〈6〉トロルの足跡を辿ってベルゲン街歩き♪
http://4travel.jp/travelogue/10807459
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
-
北欧への玄関であるコペンハーゲンには、成田から約11時間。
そして、今回のノルウェーの旅は、初めてのSAS(スカンジナビア航空)の利用。
初めての航空会社と初めての空港にちょっとワクワクしながらの旅立ち。
SASはデンマーク・ノルウェー・スウェーデンの3国が出資する航空会社。
飛行機の中で興味深いと思ったのは、機内でのCAの紹介の機長のアナウンス。
通常、機長が「デンマーク人何名、ノルウェー人何名…のCAが乗務しています」と乗務員を紹介するのだが、SASの紹介は少し変わっていて、「スカンジナビア人何名、日本人何名…」と紹介していた。
デンマーク・ノルウェー・スウェーデンの三国の乗務員をまとめてスカンジナビア人と表すアナウンス、3国の結びつきの強さが表われていた。
乗り継ぎ地のコペンハーゲンに到着後、イミグレに並ぶ。
何処へ行くとも聞かれずに、入国印がポンっとパスポートに押された。
コペンハーゲン空港はガラス窓が多用されていて、自然の採光が多く取り入れられている解放感溢れる空港。
SASのカウンターのある空間(写真)は、透明な青いガラスから降り注ぐ北国の柔らかい太陽光が室内に舞い降り、とても気持ちが落ち着く場所。
この写真の空間は、うろうろと歩き廻ったコペンハーゲン空港の中でもお気に入りの場所。 -
コペンハーゲンの空港で面白いものを発見!
それは、人魚姫の像のレプリカ。
さらっと見てしまえばただの人魚姫の像。
でも、この人魚姫の像は私の人魚姫のイメージを打ち砕くものだった。
この可憐な像の何が、私のイメージを打ち砕いたのか…?
それは、人魚姫の彫像の腰から下の部分。
私の人魚姫のイメージは、腰から下は魚の形となり、いるかのように優雅に泳ぐ人魚の姿。
しかし、コペンハーゲン空港の人魚姫には二本の脚があった。
正確に表現するならば、人魚姫には二本の脚があり、彼女の足首から先がヒレとなっていた。
彫像として見ればとても優雅で素敵なのだが、二本の脚とその先のヒレを使って泳ぐ姿を想像するとかなり微妙なイメージとなる。
バタ足で泳ぐ人魚姫、平泳ぎのカエル足で泳ぐ人魚姫…優雅さに欠けると思う。 -
コペンハーゲン空港の乗り継ぎエリアにはお土産屋さんと免税品屋さん。
そして、柱には赤いポスト。
空港の中にポストがあれば便利だけれど、近くに郵便局や切手を売っていそうな場所はない。
手紙を出したい人は、どこで切手を入手するのだろか。 -
北欧の空港だけあり、空港のカート(写真)もデザイン性が高い。
大きな荷物は載せられないが、手荷物を乗せるには十分なサイズのカート。
曲線デザインが、北欧らしさを醸し出している。 -
写真は、空港内にあるジュース・スタンドのJOE & THE JUICE。
ここのフレッシュジュースは新鮮で美味しいと有名なのだけど、この時はお腹いっぱいでジュースの入る別腹の準備が出来なかった。
次回、訪れる時は、飲んでみたい。
空港の中にはスタバもある。
スタバの価格はその国の経済指標を示す物の一つだが、コペンハーゲンではエスプレッソが5ユーロ位。
デンマークもそれなりに物価の高い国らしい。 -
日本からの所要時間約14時間で、白夜の国ノルウェーへ到着。
ノルウェーでの入国審査はなく、飛行機を降りたらそのまま荷物の受け取りへ。
この時間帯(19:00)は、オスロー空港への飛行機の到着時間が重なった様で、ターンテーブルの周りは人だかり。
荷物を受け取るのに30分以上の待ち時間。
荷物を受け取り、レンタカー受付へ急ぐ。
Hertzのカウンターで手続き後に、駐車場へと向かう。
大きめの車種の方が乗り心地が良いことは分かっていたが、予算の関係で今回はコンパクト車と選択。
しかし、これは結果的には大正解。
ノルウェーのフィヨルド地方は、車道も細く対向車との擦れ違いがギリギリな場所が多い。しかも、現地の車は、細い山道でも80km/hrのスピードでカーブに突進してくる。
もし、mediumサイズのクルマを借りていたら、細い道での擦れ違いの度に結構苦労の連続だったに違いない。
そして、驚いたのが、燃料。レンタカーの燃料は、なんと軽油。
私の勝手なイメージでは、ノルウェーは環境汚染等に非常に気を使っている国だった筈なのだが、街中を走る車もディーゼル車が多く、黒い排煙を出す車の多さにビックリ。 -
20:30、夕焼けの景色の中をリレハンメルへ向けて出発!
E6号線を目指して走っていてはずが、気が付いたら、のどかな田舎の風景が広がる道。
さすがに、この道は間違っているだろうとUターンをして15分ほど戻り、正しく交差点へ入り、E6号線へと向かう。
リレハンメルまでは、約146km。
すんなりいけば、2時間位で今晩の宿泊地リレハンメルに着く予定だった。
旅の相棒の日本でのクルマはオートマ車。
しかし、今回のノルウェーでのレンタカーはマニュアル車。
マニュアル車は20年ぶりという彼の初日の運転は、いつもは車に乗ると3分で寝てしまう娘が「怖くて眠れない…」と呟く程アトラクションさながらのモノ。
坂道で何度もエンストし、そのたびに半クラッチ・スタート。
発進の度、車がズズっと後ろに下がる。
初日の運転は、かなり冷や汗ものだった。
相棒の名誉のために付け加えておくが、二日目からはエンストすることもなく順調な安全運転。アトラクションさながらの車の旅は、初日だけだった…。 -
到着予定時刻を30分ほど過ぎた23:10、今日の宿泊地リレハンメル ステーション ホテル&ホステル(Lillerhammer Stasjones Hotel & Hostel)に到着。
車を降り、レセプション棟に向かうが、レセプションの前には鉄格子が降りている。どうやら、ここからは中には入れないらしい。仕方なく、ホテル棟へと向かうがホテル棟の扉にも鍵がかかっていて、ドアの前には1枚の張り紙。
張り紙には“23時以降に到着の宿泊者は向かいのホテルのレセプションで受付をするように”と書いてあった。
あわてて、道路を挟んだ向かいのホテルに向かう。
しかし、向かいの古ぼけたホテルの1階のフロアーは、電気が全部消され扉はロックされている。
かろうじて2階の窓に明かりが見え、ロック音楽が大音量で聞こえているが、多分、私が大声で叫んでも聞こえないだろう…。
絶望的な気分となり、車に戻り、ホテルの周りをウロウロとしていた時、傍のカフェでお酒を飲んでいたおじさんに声をかけられた。
藁にもすがる思いで、おじさんにホテルに入れない事情を説明した。
おじさんは、私達の窮状を理解してくれ、解決策(正解)を示してくれた。
正解とは、私たちのホテルの鍵を預かっている向かいのホテルとは、道路の真向いの古ぼけた暗いホテルではなく、更に坂を上ったところにある高級そうなホテルのことで、そこに行けば多分鍵があるだろう。ということ。
そして、その親切なおじさんは、一緒に坂の上のホテルまで行き、ホテルのお姉さんにノルウェー語で事情を説明してくれ、私達は無事にホテルのベットへと辿り着くことができた。
(写真:ホテル外観 翌朝に撮影)Lillehammer Stasjonen Hotel & Hostel ホテル
-
リレハンメル ステーション ホテル&ホステルにはエレベーターがなかった。
3階まで重いスーツケースを持って運ぶ。
疲れ切っている体には結構コレは重労働。
部屋に入ると、目の前にはコの字型にベットが3台。
部屋の入り口から、奥のベットまでは、大股で歩いて5歩くらいの距離。
シャワーブースを含めても6畳くらいの広さで、スーツケースを床に広げるスペースを確保するのもなかなか難しい。
この日は、夜遅くの到着となるので外食は無理。だから、日本からカップ麺を持参したのだが、肝心のお湯を沸かす湯沸しポットが部屋には置いていなかった。
疲れ果てている上に、空腹。
ぐぅ〜となるお腹を抱えて眠ったノルウェー初日の夜となった。
このホテルは☆☆で宿泊料金はトリプル(朝食付き)で1050NOK(ノルウェークローネ)(約18900円)。 -
翌朝、5:00に起床。
外は曇り空。
今朝の出発予定は8:00、朝食は7:30〜なので、朝食までの時間を散歩に出る。
白夜なので、夜明けは朝の4時前。朝の5時でも、外は十分に明るい。
まずは、ホテル内の散歩から。
階段を下り2階に行くと、Kitchenの看板があった。
看板が示す部屋に入ると、そこには共同キッチン。
昨晩、これに気が付いていれば、お湯を沸かして夕食が食べられたのに…。
疲れたり慌てたりしていると、見えているはずの物も見落としてしまう。 -
ホテルの外に散歩に出る。
気温は半袖では、少し肌寒い位。
ホテルの隣にはリレハンメル駅。
この時間、ホームには無人の電車が止まっていた。
そして、始発電車に乗る乗客も、駅舎に集まってきていた。 -
現在のリレハンメル駅、建て替えられたのはそんなに古くはないが、実は創立当時の姿を再現するように作られている。
最初に建築されたリレハンメル駅の写真が飾ってあった。 -
リレハンメル駅から5分ほど坂道を登ると、そこには教会があった。
まだ、朝早い為、教会の中には入れないが、とりあえず近くに行ってみる。
海外の墓地は、墓碑の丈も低く、周りが緑の芝生で覆われているせいか、全然怖さを感じない。
墓碑の前には、お花が植えられ、故人に対するメッセージも書かれている。 -
7:30 待ちに待った朝食の時間。
オープンと共に駅のカフェ(朝食場所は駅のカフェ)に入る。
スモークサーモンに魚と野菜のピクルス、そしてフレッシュ・ジュースと、予想以上にビュッフェ・メニューは豊富。
昨晩の空腹感を打ち消すように、朝からサーモン・サンドを作り、モリモリ頬張る食欲旺盛なウェンディ一家。
きっと、あの場にいたどの家族よりも美味しそうに・嬉しそうに食事を頬張っていたに違いない。
ノルウェーのホテルは、朝食込の料金となっていることが多い。
そして、朝食にはたいていサーモンやお魚のピクルスが沢山つき、朝ご飯をしっかり食べれば1日の栄養の2/3は摂取できそう。
でも、朝食だけでは、足りない栄養素もある。
それはビタミンC。
朝食には、オレンジやメロン等の果物は付くが、青物野菜、特に生野菜はほとんど見かけなかった。
北国であるこの国では生野菜は高級品なのかもしれない。 -
リレハンメルを8:00に出発。
残念ながら、雨がポツリ・ポツリとフロントガラスに当たる。
リレハンメルを出発してしばらくは、緑の牧草地に、黒い森の風景が続く。
行きかう車も少ない。
道路の前方を何かがユックリ歩いていた。
道路を歩いていたのは、メスのヘラジカ。
角はないもののヘラジカ特有のどっしりとした体つき。
彼女の雄姿に見とれてしまったので、写真を撮るのを忘れてしまった。
そして、これが、この旅での最初で最後のヘラジカとの出会い。 -
10:00、Dombas(ドンボス)の街で小休止。
ドンボスには、大きなショッピング・モールがあり、その一角にインフォメーション・センターもある。
インフォの目印は、この大きいトロルの像(写真)。
インフォには、この先のガランゲルでのアクティビティ等のパンフも置いてあった。
ここで小休憩。
トイレを探したのだが、ノルウェーの観光地、どこに行ってもトイレはコイン式(有料)が多い。使用料は1回10NOK(約180)円。
ここのショッピング・モールのトイレも10NOKコインが必要。
トイレ1回で、180円ってかなり高い気がする。
でも、インフォ脇のスーパー(Coop)の2階に、無料のトイレを発見。
そこで、トイレをお借りした。 -
トイレをお借りするだけでは申し訳ないので、Coopで今日のお昼と、夕食用のサラダを購入。
ここでノルウェーの物価を少しだけ紹介。
小さいレモンマフィン 4個 26.9NOK(480円)
青りんご 3個 10.3NOK(186円)
ファンタオレンジ 500mL 18.4NOK(330円)
生野菜の詰め合わせ小パック 19.9NOK(360円)
ピクルスのビン詰め 15.9NOK(280円)
BAEREPOSE 袋 1NOK(18円)
PANT ペットボトルのリサイクル費用 1NOK (18円)
請求金額は93NOK.
上記の金額を合計すると93.4NOK
小数点以下の0.4NOKは切り捨てされている。
実は、ここドンボスのCoopが今回の旅で立ち寄ったスーパーの中での底値に近かった。
同じ商品でも、観光地に近くなると価格が跳ね上がり、ガイランゲルのスーパーでは、リンゴ・生野菜などは2倍以上の値がついていた。 -
イチオシ
ドンボスからの道はE136号線へと変わり、今までの穏やかな丘陵地帯は終わり、猛々しい山々の峰が見えてきた。
さきほどまでの曇り空も、少しずつ雲が切れ初め、青空が顔を覗かしている。
車窓からは古びた教会が見える。 -
そして、切り立つ峰々の姿が迫りくる道へと変わった。
いよいよラウマ渓谷の始まり。
ナイフの様に切り立つ峰がカッコいい。 -
岩山の上からは幾筋もの白い滝が流れ落ち、山肌に大胆な線を描いている。
写真ではその迫力を伝えられないのが残念! -
Andalsnes(オンダルスネス)手前で63号線へと入る。
いよいよ、ここからが本日の核心、Trollstingen(トロルスティンゲン)だ。
トロルスティンゲンとはトロルが作った梯子道と云う意味のノルウェー語で、広く急な山肌に梯子をかけたように道が作られている絶景ルートを指す。
道の脇にはバンガローが立ち並び、ノルウェーの人達にとってもこの辺りは避暑地的な場所であることがうかがえる。 -
トロルスティンゲンの山道に入る前に、トロルスティンゲンを下から眺められる展望台で一休み。
これから、目の前の急坂を車で登る。
私は、内心ドキドキ。
坂は急だし、片側は切り立った崖。
彼の運転は、昨日に比べたら少しは慣れたのだろうか…。 -
トロルスティンゲンの坂をゆっくりと車が、登り始める。
切り立つ峰々が目の前へと迫ってくる。 -
大きな滝・小さな滝が車の傍を走り抜ける。
-
イチオシ
途中で、車列が渋滞をおこし、少しだけ坂道停車。
車の助手席側からの景色。
氷河か削ったU字谷。
その昔、ここの場所は氷河で覆われていた。トロルスティンゲン 山・渓谷
-
そして、運転席側には山頂から流れ落ちる大きな滝。
窓を開けていると、滝の飛沫が車の中にまで飛びこんでくる。 -
道路脇のガードレールは、大きい石が並んでいるだけ。
路肩に寄り、タイヤを落とそうものなら、崖の下へまっさかさま。
スリル満点(運転のせいもあるけれど)の道だった。 -
滝の上部が見えてきた。
トロルスティンゲンの展望台まで、もうすぐ。 -
展望台に到着。
ドンボスの街からの所要時間は約1時間半。
運転手である相棒も、無事に展望台に辿り着けて、かなりホッとした様子。 -
トロルスティンゲンの展望台のあちこちを散策。
サクッとみれば15分くらいだけど、せっかく来たのだからと、1時間位かけて、あちこちのポイントから谷を見おろす。
トロルスティンゲンの展望台からの絶景。
氷河谷の景色が目の前に広がる。 -
足元を見ると、今、登ってきたつづら折の坂道が見える。
展望台のベンチで、昼食休憩(レモン・マフィンとリンゴ)とし、景色を堪能する。
そして、トイレ休憩も忘れない。
此処の展望台のトイレは、無料。
無料の処をできるだけ活用しなくては…。 -
トロルスティンゲンの絶景を堪能した後は、ガイランゲル・フィヨルドへと向かう。
山の上には、盆地が広がり、小さな水たまり(湖)が沢山。
苔むしたような山頂の大地の中を道路が1本走っている。
山頂には残雪が白く残り、くすんだ苔色の山肌とのコントラストが美しい。
そして、1時間ほどで、麓の街Valdal(ヴァルダル)に到着。
実は、このヴァルダルは今の時期は苺が有名。
道路脇には、イチゴ農家がさっき摘んだばかりの苺を籠に入れて、産直販売。
我が家も、産直販売所で苺を購入。
店番をしていたのは中学生くらいの男の子。
英語で通じるかな?と心配したけれど、彼らはバリバリの英語を話す。
ここではNOKとユーロの両方が使えた。
苺の価格は1パック40NOK(720円)。
日本よりは高いけれど、物価のベースが異なる国だから仕方がない。
夕食のデザートを入手した。 -
ここからガイランゲル・フィヨルドへ行くためには、渡し船に乗らなければならない。
初めての渡し船体験、かなりワクワクする。
でも、車の外は大粒の雨が降り出した。せっかくの初渡し船なのに…。
船着き場には行先別のレーンがあり、自分の行先のレーンに並ぶ。
並んでいると係員が船賃を徴収しにくる。車に乗っている人数を数え、料金を算出する。
支払いはNOKのみ。カードの利用もできる。
今回の渡し船はLinge-Eidsdalの区間。 -
車に乗ったまま、フェリーに乗り込む。
渡し船の船賃は、大人27NOK,子供13NOK, 乗用車(運転手込)65NOKで105NOK(1890円)
この時は初めての渡し船で、高い!と思ったけれど、旅の後半では渡し賃が数万円もするフェリーもあったので、今回の渡し賃は安い方だった。
Linge-Eidsdalの区間のフェリーは15分〜30分間隔。
船着き場での30分待ちは結構長く感じるので、あらかじめ時刻表を調べておく方が気分的に楽かもしれない。
船の時刻表等:http://www.fjord1.no/eng/ferry/ferry-timetables
運行区間のマップ等:http://www.ruteinfo.net/frame.aspx?id=11141 -
乗船したら、車から降り、船内を歩き回ることもできる。
上階には展望室もあり、15分間の短い船旅を楽しめる。
勿論、トイレもあるし、船のトイレは無料。 -
船は、Eidsdalに到着し、そのまま63号をガイランゲル・フィヨルドに向けて走る。
雨は小雨だが、まだ降り続いている。
雨で霞む道の前方に翡翠色に輝く湾が見えてきた!
ガイランゲルだ!
駐車スペースに車を停め、湾を見下ろす。 -
63号線は、ガイランゲルの外周を巡る道へと変わる。
ところどころに小さな展望台があり、ガイランゲル・フィヨルドが見渡せる。
写真のこの場所は、ガラス張りのOrnesvingen展望台。
ここからは、7人姉妹の滝の全容がよく見える。
実は、このOrnesvingen展望台の裏には、トレイル(現在は正式なトレイルとしては紹介されていない)がある。
このトレイル、道が荒れているので万人向けではないが、素晴らしい景色が見える絶景ポイントへと繋がっている。
その様子は翌日の旅行記で紹介したい。 -
ガイランゲルの港が見えてきた。
-
イチオシ
17:00 ホテルに到着。
Eidsdalの船着き場からは約1時間のドライブ。
取りあえず、チェックインし、荷物を部屋に置いてくる。
雨も上がり、ホテル前からは、ガイランゲルフィヨルドの美しい景色が良く見える。
部屋に荷物を置いた後は、インフォメーションセンターへ行き、ハイキングルート等、ガイランゲルで過ごす明日からの1日半の予定を立てる。
インフォで、ハイキングルートが簡単に書かれた地図(10NOK)を購入。
明日からのハイキングが楽しみ♪ -
イチオシ
今日は、近くの展望台へ夕景を見に行く。
夕方と云っても、18:00はまだ明るい時間。
車で10分ほど登ったところにあるFlydalsjyuvet(フリーダルスユーヴェ)展望台からの景色。
空気までが青く見えるような、言葉がでないフィヨルドの景色。フリーダルスユーヴェ展望台 散歩・街歩き
-
イチオシ
展望台からは、ガイランゲルの湾が一望できる。
-
柔らかい太陽の光が優しくフィヨルドを包み込む。
-
フィヨルドの景色を堪能した後は、少しだけドライブ。
その途中で石の橋を発見。
石を積み上げて作られているこの橋、現在も使われている。
橋の袂に説明が書いてあったけれど、ノルウェー語なのでチンプンカンプン。
でも、古くからの石の橋が今も使われる生活風景は美しいと思う。 -
20:00 本日のホテルへと戻る。
今日から2泊するのは、フィヨルドに面した、Hotel Geiranger(ホテル・ガイランゲル).
相棒のリクエストにお応えして、フィヨルドビューの部屋を予約。
お部屋の窓からは、ガイランゲル・フィヨルドが一面に広がる景色。
なかなか素敵な眺望のお部屋。
ただ、びっくりしたのがベットの広さ。
2台のツイン・ベッドと1台のエクストラベッド。
この2台のツインベッドの幅がメチャクチャ狭い。
小さい子どもを連れていたとしても、とても添い寝なんて出来ない幅。
ツインベッドを2台くっつけてセミダブル位の大きさな感じ。
このベッドの幅の狭さは、ノルウェーで今回利用した何処のホテル・キャンプ場でも同じ。
国土は広くとも山地ばかりのノルウェー。家畜を放牧する場所にだって苦労している。だから、人間が寝る場所のサイズは、必要最小限で十分ということなのだろう。
でも、欧米の躰の大きい男性なんかは、このシングルベットでは体がずり落ちてしまいそう…。
ホテル・ガイランゲル:☆☆☆でトリプルルーム(ツイン+エクストラベッド)2泊(朝食付き):57,520円Hotel Geiranger ホテル
-
部屋の窓からフィヨルドの夕景を眺めながらの夕食。
雲が夕陽の色を映しこみ、ほんのり紅色に染まっている。
勿論ホテルにもレストランはあるが、そんなところでお食事したら、あっという間に財政破綻するのは目に見えている。
今日のホテルは湯沸しポットもあるので、昨日食べられなかったヌードルと、野菜サラダとホテル近くの港のスーパーで買ったパンで夕食。そして、デザートにはお昼に摘みたての新鮮な苺。
憧れの景色を眺めることができ、相棒は満足な様子。
昨晩の疲れもあり、今日は早めにおやすみなさい。
明日は、フィヨルド・ハイキング♪
シッカリ寝て、体力を回復しなくっちゃ!!
1日目 オスロ空港−リレハンメル 146km 3時間
2日目 リレハンメル−トロルスティンゲン―ガイランゲル 350km 9時間(休憩・散策時間込)
次の旅行記:http://4travel.jp/travelogue/10802910
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Phantom-幻-☆宝石ランチ&トレジャー・ハント【2016.G.W. 蜃気楼を愛で、翡翠を探す】
2016/05/03~
魚津
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Hotel Geiranger
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