パリの旅行記・ブログ(537ページ)

1961年9月8日（金）ボヌーユの枕木工場を訪ねる。フランス国鉄の研修が始まって、一週間。こちらの新しいものを見ていると、好奇心がムクムクと湧き上がるのを感じる。未知な...

パリ

1961年9月8日（金）続同室のTさんが、最近女性論を始めた。彼によると、ヨーロッパの女性は、ラテン型と、ゲルマン型に大別される。ラテン型は理知的で、社会階級による差が...

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1961年9月8日（金）続同室のTさんが、最近女性論を始めた。彼によると、ヨーロッパの女性は、ラテン型と、ゲルマン型に大別される。ラテン型は理知的で、社会階級による差が...

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1961年9月6日（水）フランス国鉄サントゥアン研究所を訪問して、技術映画を見る。午後はＹさんに頼まれて、通訳をする。用語や、中味の理解が不十分なままの通訳は、惨めその...

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1961年9月5日（火）続パリ南郊コルベーユで、昼食をする。外国人たちと卓を囲んで食事するのは、初めての経験ならば、田舎レストランも始めての経験。面白い発見がたくさんあ...

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1961年9月5日（火）続2時間半に及ぶ食事。不慣れな私は、苦痛だった。言葉が不自由な上、話題についてゆけない。ほかの3人は40歳を越えた部長クラス、おまけに保線の専門...

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1961年9月4日続パリに独りいると、人生を考えるようになる。我々の生きる場には、必ずプレッシャーがある。それを嫌がるか、好むかで、人生が決まるのではないだろうか。私は...

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1961年9月3日（日）続大学都市（シテ）の日本館。館の住民がヴァカンスで不在中なので、その間客人として寄宿させてもらっている。ただしツイン･ルームなので、入館以来ほぼ...

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1961年9月1日（金）フランス国鉄で研修開始。本社に出向いて、線路保守の基本システムを聞く。帰途外務部に立ち寄り、研修行程の最終詰め。1961年9月2日（土）Yさんた...

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1961年8月30日（水）今日も暑い。まさに酷暑だ。東京から来られた方々が「日本より暑い」と、こぼしておられる。午前中フランス国鉄に行き、研修計画の大幅な変更を申し出る...

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1961年8月29日（火）ウィーンからオリエント･エクスプレスに乗り、早朝パリに帰る。早速、前から頼まれていた、日本から到着されたばかりのY国鉄審議室長、T同心理研究所...

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1961年8月4日（木）今日は、パリ到着一ヶ月目。給費750フラン（54，000円）入手、まさに干天の慈雨。ベルリン封鎖に対するドゴールの強硬措置で、パリは極度に緊張。...

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1961年7月29日（土）昨日の休養ですっかり元気を取り戻した。電話で確認したところ、Nさんも良くなられた由。だが、大事をとってもう一日休もうとのことで、外出を控える。...

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1961年7月3日（日）ジェット機が本格的に飛び始めて、まだいくばくもない時代、日本人の海外旅行者が、まだ数万人の頃である。ヨーロッパまでの運賃は、私の年俸の2倍を越え...

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1961年7月3日（日）オルリー空港からシャトルバスで、アンバリッドのエア・ターミナルへ。ここに「オテッス・ド・パリ（パリのホステス）」という、ホテル予約案内の窓口があ...

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1961年7月3日（日）続トランクを引きずるようにしてたどり着いたホテルは、普通の住居のような構えだった。ドアを開けて小さな玄関に入ると、人影がなくシーンとしている。何...

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1961年7月3日（日）続ようやくたどり着いたパリだが、ホテルの部屋に入って間もなく、もうじっとしていられなくなった。緯度が高いパリの夕方は長く、まだ外は明るい。早速空...

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1961年7月3日（日）続パリに着いたばかりの私が、簡単にメトロ（地下鉄）に乗れるわけは、地下鉄の案内表示が良く出来ているかららしい。先ず入口にある大きな路線図を見て、...

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1961年7月3日（日）続さて地下鉄のオデオン駅に降りて「オヤ」と気がついたことは、空港からここまでの道のりで、周りの人が私をジロジロ見ないことだった。イスタンブールや...

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昔から卒業旅行はありました多くの若者が世界を目指して出国していきました。昭和４７年初春、４５年前,札幌オリンピックの年でした。必修科目試験が１月いっぱいあり、就職企業ガ...

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１９７１年６月。初めての海外渡航だった。南回りロンドン行き。一番安かったエジプト航空に乗った。香港、バンコック、ボンベイ、カイロ、ローマ、パリと色々なトコロに寄港しなが...

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ノートルダム寺院の薔薇窓は凄い綺麗

パリ

花の都パリ！

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１９７１年２月２６歳にして初めてパリへ来ることが出来ました！

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私がこれから勤務する国鉄パリ事務所は、パレ・ロワイヤルと、グラン・ブールヴァールを結ぶ、リシュリュー通りにあった。すぐ裏にブールス（証券取引所）や、中華料理店もあり、い...

パリ

事務所のあるリシュリュー通りは、パリの全ての道路のように、両側に歩道が完備されている。しかし車道は狭く、駐車すれば残りの幅は一車線、もちろん一方通行である。街には小さな...

パリ

ようやく見つけた気に入ったマンションは、エッフェル塔からあまり遠くない１５区のフォンダリー街にあり、3ヶ月契約の短期貸し。この地区では珍しい新築の２ＬＤＫで、家賃月額１...

パリ

新しい住居に落ち着いた私は、早速子供を連れて近くの小学校を訪ねた。 小学校は男女が分かれていて、娘と息子は別の学校である。校長先生が自ら面接し、生徒のクラスを決める。校...

パリ

次に、生活の基盤を固めるために欠かせないのが自動車である。日本からの客の案内に、家族旅行にと、フランス社会は公私にわたり、車無しでは生きて行けない。新聞広告を見て、中古...

パリ

家が決まり、子供を学校に入れ、車を買ってようやく落ち着いたと安心する間もなく「五月革命」が始まった。街は日に日に騒々しくなる。国鉄や地下鉄が止まり、そのうち空港が閉鎖さ...

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