1972/07/03 - 1972/07/03
14636位(同エリア17103件中)
片瀬貴文さん
1961年7月3日(日)続
トランクを引きずるようにしてたどり着いたホテルは、普通の住居のような構えだった。
ドアを開けて小さな玄関に入ると、人影がなくシーンとしている。
何度か「ボンジュール」と声を掛けていると、奥から中年のおばさんがそっと現れた。
私の来ることは、エアターミナルから知らせてあったらしく、ホッとする。
昔の映画でしか見たことのない、ガタピシのエレベーターに乗って案内された私の部屋は、3階のアンバリッド広場に面していた。
木目が目立つほど磨き上げられた床は、歩くごとにキューキューと軋みが少々気になるが、掃除が行き届いていてとても清潔な感がする。
明るい花柄の、おそろいのカーテンとベッドカバーが、暗い照明の部屋を明るく演出していて、旅に疲れた私を落着かせる雰囲気は満点で、すっかり気に入る。
近くにトイレがない代わりに、尿の容器が隅に置かれている。(これが何のための壺かは、しばらくわからなかった)
下水が出来るまでのパリでは、排泄物を窓から道に向かって捨てたらしい。
現在のパリも、古いアパートではトイレや風呂が非常に少ないと聞く。
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