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ヘミス僧院はラダックの首都レーから南東へ43キロ離れたインダス川の左岸に位置しています。この僧院はチベット仏教の四大宗派の1つであるカギュ派の僧院です。カギュ派にはバロン派、パクドゥ派、ドゥリグン派、ドゥクパ派など多くの分派があります。ヘミス僧院はラダックにおけるドゥクパ・カギュ派最大の僧院の1つです。その法統継承者にはヴァジュラダーラ仏陀、偉大なヨーギーであるティロパ、ナローパ、マルパ、ミラ・レルパ、ガンポパ、タルツァパ、パグモ・ドゥパ、ナプパ、リンチェン・ラスパ、パドマ・ドルジェ、そして初代ギャルワン・ドゥクパであるツァンパ・ギャルトラ・イシェ・ドルジェ猊下などの歴代の転生者が含まれます。このように長い法統を持つにもかかわらず、数え切れないほど多くの著名なカギュ派の修行者や師たちが各地にサダナの法統を広めました。その結果としてドゥクパ・カギュ派はチベット、ラダック、ブータン、カルギャ、クヌなどの地域で繁栄しました。1191年から1274年にかけてギャルワ・ゴツァンパ・ゴンボ・ドルジェ法王はラダックにドゥクパ派を創設しました。法王がサダナ瞑想を行ったことで有名なゴツァンパ洞窟はヘミス渓谷の上流に位置しています。1630年にラマ・スタクツァン・ラスパとシンゲ・ナムギャル王はヘミス僧院を建立しました。その後の1730年にヘミス僧院はラマ・スタクツァン・ラスパの後を継ぎ、ギャルトラ・リンポチェ・ミプハム・ツェワンによって大規模に発展し、僧院とその僧伽共同体は拡大・繁栄しました。彼はまた「ヘミス・ツェチュ祭り」という宗教儀式を始めました。それ以来、この儀式は毎年開催され、今日では世界的に有名な祭りとなっています。

トラピックス ヘミス・ツェチュ祭りとインド最北の地ラダックの旅(9)念願のヘミス・ゴンパのツェチュ祭りを最高の席で見学する。

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2026/06/24 - 2026/06/24

149位(同エリア222件中)

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kojikoji

kojikojiさん

ヘミス僧院はラダックの首都レーから南東へ43キロ離れたインダス川の左岸に位置しています。この僧院はチベット仏教の四大宗派の1つであるカギュ派の僧院です。カギュ派にはバロン派、パクドゥ派、ドゥリグン派、ドゥクパ派など多くの分派があります。ヘミス僧院はラダックにおけるドゥクパ・カギュ派最大の僧院の1つです。その法統継承者にはヴァジュラダーラ仏陀、偉大なヨーギーであるティロパ、ナローパ、マルパ、ミラ・レルパ、ガンポパ、タルツァパ、パグモ・ドゥパ、ナプパ、リンチェン・ラスパ、パドマ・ドルジェ、そして初代ギャルワン・ドゥクパであるツァンパ・ギャルトラ・イシェ・ドルジェ猊下などの歴代の転生者が含まれます。このように長い法統を持つにもかかわらず、数え切れないほど多くの著名なカギュ派の修行者や師たちが各地にサダナの法統を広めました。その結果としてドゥクパ・カギュ派はチベット、ラダック、ブータン、カルギャ、クヌなどの地域で繁栄しました。1191年から1274年にかけてギャルワ・ゴツァンパ・ゴンボ・ドルジェ法王はラダックにドゥクパ派を創設しました。法王がサダナ瞑想を行ったことで有名なゴツァンパ洞窟はヘミス渓谷の上流に位置しています。1630年にラマ・スタクツァン・ラスパとシンゲ・ナムギャル王はヘミス僧院を建立しました。その後の1730年にヘミス僧院はラマ・スタクツァン・ラスパの後を継ぎ、ギャルトラ・リンポチェ・ミプハム・ツェワンによって大規模に発展し、僧院とその僧伽共同体は拡大・繁栄しました。彼はまた「ヘミス・ツェチュ祭り」という宗教儀式を始めました。それ以来、この儀式は毎年開催され、今日では世界的に有名な祭りとなっています。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.0
グルメ
4.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
観光バス 徒歩 飛行機
航空会社
エアインディア
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)
  • 博物館の見学を終えて荷物を置いた席へと戻りますが、ほんの20分ほどの間に広場は人で埋まっています。本堂の出入り口の脇には僧院の僧侶や尼僧のための席が用意されています。

    博物館の見学を終えて荷物を置いた席へと戻りますが、ほんの20分ほどの間に広場は人で埋まっています。本堂の出入り口の脇には僧院の僧侶や尼僧のための席が用意されています。

  • 上に布を掛けられたトンドルはグル・リンポチェことパドマサンバヴァの姿が描かれています。ヘミス僧院・ツェチュ祭りの1日目はチベット暦5月2日のことで、ヘミス僧院とチェムレイ僧院の約500人の僧侶がヘミス僧院の中殿に集まり、平和仏と忿怒仏、そして神々に祈願するプージャであるジトロを行います。このプージャはナーガ王が支配する未来の世界を襲うであろう狂気、失神、ハンセン病などの18の病気の流行に対する解決策をグル・リンポチェに求めたことに由来します

    上に布を掛けられたトンドルはグル・リンポチェことパドマサンバヴァの姿が描かれています。ヘミス僧院・ツェチュ祭りの1日目はチベット暦5月2日のことで、ヘミス僧院とチェムレイ僧院の約500人の僧侶がヘミス僧院の中殿に集まり、平和仏と忿怒仏、そして神々に祈願するプージャであるジトロを行います。このプージャはナーガ王が支配する未来の世界を襲うであろう狂気、失神、ハンセン病などの18の病気の流行に対する解決策をグル・リンポチェに求めたことに由来します

  • 2日目の夜明け前に僧侶たちは僧院の屋根の上でドゥンチェン(Dun-chen)、太鼓、シンバル、ゴングなどを演奏しながら儀式の行列を行います。猿年には貴重な法螺貝、青銅で飾られた8組のギャリン(Gyaling)が行列に加わります。同様に、様々な香の香りが漂う中、グル・リンポチェの錦織のタンカが参列者に披露されます。猿以外の年には3階建てのトンドルが披露されます。

    2日目の夜明け前に僧侶たちは僧院の屋根の上でドゥンチェン(Dun-chen)、太鼓、シンバル、ゴングなどを演奏しながら儀式の行列を行います。猿年には貴重な法螺貝、青銅で飾られた8組のギャリン(Gyaling)が行列に加わります。同様に、様々な香の香りが漂う中、グル・リンポチェの錦織のタンカが参列者に披露されます。猿以外の年には3階建てのトンドルが披露されます。

  • 屋根の上では法螺貝のドゥン(Dun)やドゥンカル(Dun-dkar)が吹かれ、祭りが始まります。

    屋根の上では法螺貝のドゥン(Dun)やドゥンカル(Dun-dkar)が吹かれ、祭りが始まります。

  • 少年層の吹く縦笛はカンリン(Kangling)と呼ばれる骨笛の一種のようです。これは人間の大腿骨で作られるものです。チベット仏教で人骨が使われる器物や楽器は死を忌むものとして扱うというより、無常や執着の手放しを思い出すための象徴として理解されます。特に儀礼の場では強い感情を呼び起こして、日常感覚から意識を切り替える役割があります。

    少年層の吹く縦笛はカンリン(Kangling)と呼ばれる骨笛の一種のようです。これは人間の大腿骨で作られるものです。チベット仏教で人骨が使われる器物や楽器は死を忌むものとして扱うというより、無常や執着の手放しを思い出すための象徴として理解されます。特に儀礼の場では強い感情を呼び起こして、日常感覚から意識を切り替える役割があります。

  • その横では法螺貝のドゥンカル(Dun-dkar)を吹く少年層と見守る先輩僧の姿があります。仏典の世界観では貝の音は仏法を広く告げる清浄な響きとされ、そこから「法螺(仏法の貝)」という名が生まれ、貝殻を用いた仏具=楽器として定着しました。

    その横では法螺貝のドゥンカル(Dun-dkar)を吹く少年層と見守る先輩僧の姿があります。仏典の世界観では貝の音は仏法を広く告げる清浄な響きとされ、そこから「法螺(仏法の貝)」という名が生まれ、貝殻を用いた仏具=楽器として定着しました。

  • 広場を挟んだ反対側では3メートルほどの長さのあるドゥンチェン(Dun-chen)が吹かれます。

    広場を挟んだ反対側では3メートルほどの長さのあるドゥンチェン(Dun-chen)が吹かれます。

  • この楽器は全長約3メートルほどにもなる長い管をもち、寺院の内部や中庭、山岳地の空気の中で遠くまで届く響きを生みます。ドゥンチェンは仏を讃えるだけでなく、寺院全体と周囲の世界に儀礼の時間を知らせる音でもあります。

    この楽器は全長約3メートルほどにもなる長い管をもち、寺院の内部や中庭、山岳地の空気の中で遠くまで届く響きを生みます。ドゥンチェンは仏を讃えるだけでなく、寺院全体と周囲の世界に儀礼の時間を知らせる音でもあります。

  • 午前9時30分を少し過ぎたところでこの日の午前中の祭りが始まります。どうやら法輪の描かれた幕の中から参加者が出てくるようです。

    午前9時30分を少し過ぎたところでこの日の午前中の祭りが始まります。どうやら法輪の描かれた幕の中から参加者が出てくるようです。

  • これはもしかすると祭りを見学するにはかなり良い席だということに気が付きます。カメラのレンズを200ミリの望遠に取り換えて、連写モードにしてスタンバイします。

    これはもしかすると祭りを見学するにはかなり良い席だということに気が付きます。カメラのレンズを200ミリの望遠に取り換えて、連写モードにしてスタンバイします。

  • カギュ派の法帽を被った位の高そうな僧侶が大きな香炉を持って現れました。これもホルンのようなドゥンチェンと同じようにこの空間を清めるのだと感じます。

    カギュ派の法帽を被った位の高そうな僧侶が大きな香炉を持って現れました。これもホルンのようなドゥンチェンと同じようにこの空間を清めるのだと感じます。

  • ドゥクパ派最高指導者であるギャルワン・ドゥクパ・ジグメット・パドマ・ワンチェン猊下の写真パネルが掲げられます。

    ドゥクパ派最高指導者であるギャルワン・ドゥクパ・ジグメット・パドマ・ワンチェン猊下の写真パネルが掲げられます。

  • また不思議な形の帽子を被った僧侶がギャリン(Gyaling)を吹きながら現れます。黒いサングラスをかけているのが現代的ですね。

    また不思議な形の帽子を被った僧侶がギャリン(Gyaling)を吹きながら現れます。黒いサングラスをかけているのが現代的ですね。

  • 先程のドゥンチェンと同じように2人1組というのが基本のようです。

    先程のドゥンチェンと同じように2人1組というのが基本のようです。

  • このタイミングでトンドルを覆っていた幕が巻き上げられ、へミス僧院の祭りの創始者であるギャルトラス・ミパム・ツェワンが姿を現します。

    このタイミングでトンドルを覆っていた幕が巻き上げられ、へミス僧院の祭りの創始者であるギャルトラス・ミパム・ツェワンが姿を現します。

  • いよいよ仮面舞踊のチャム(Cham)が始まります。階段を降りてくるところから見えるのでやはりいい席だと感じます。

    いよいよ仮面舞踊のチャム(Cham)が始まります。階段を降りてくるところから見えるのでやはりいい席だと感じます。

  • 黄色い帽子をかぶり、おだやかな人間の少年の顔をした仮面は白いカタ(Khata)を持って現れます。

    黄色い帽子をかぶり、おだやかな人間の少年の顔をした仮面は白いカタ(Khata)を持って現れます。

  • 僧侶の踊り手は神であり、仮面の使用は即時的かつ日常的な現実を覆い隠す一方で同時に神聖で神話的な存在や超感覚的な力の別の次元を明らかにします。神聖と現実の境界が変わり、踊り手が出家僧侶から神の次元へと変容することは、金剛乗仏教のいくつかの意味深いカテゴリーを反映しています。

    僧侶の踊り手は神であり、仮面の使用は即時的かつ日常的な現実を覆い隠す一方で同時に神聖で神話的な存在や超感覚的な力の別の次元を明らかにします。神聖と現実の境界が変わり、踊り手が出家僧侶から神の次元へと変容することは、金剛乗仏教のいくつかの意味深いカテゴリーを反映しています。

  • 仮面は変容の象徴として重要性を保ち、踊り手が神の本質、姿勢、そしてその性格を身につけることを意味します。

    仮面は変容の象徴として重要性を保ち、踊り手が神の本質、姿勢、そしてその性格を身につけることを意味します。

  • 再びギャリン(Gyaling)が吹き鳴らされ、新たな始まりを感じさせます。

    再びギャリン(Gyaling)が吹き鳴らされ、新たな始まりを感じさせます。

  • カギュ派の法帽を被った僧侶が大きな吊り香炉を持って現れました。ツェチュ祭りの吊り香炉は場を清めるために薫香を焚く法具として用いられます。

    カギュ派の法帽を被った僧侶が大きな吊り香炉を持って現れました。ツェチュ祭りの吊り香炉は場を清めるために薫香を焚く法具として用いられます。

  • ツェチュは仏や守護尊を体現する仮面舞踊なので、その前後に香煙で道場結界を清め、供養し、邪気を遠ざける意味があります。

    ツェチュは仏や守護尊を体現する仮面舞踊なので、その前後に香煙で道場結界を清め、供養し、邪気を遠ざける意味があります。

  • 僧侶に続いて丸く大きなつばの黒い帽子をかぶった13人の踊り手が登場します。帽子の後ろからは色とりどりのリボンが長く垂れ下がっています。彼らが身にまとっているのは上質な中国産絹織物による重厚な衣装です。さらに豪華なケープやエプロンを身につけ、首には髑髏(どくろ)の紋章をあしらった首飾りを下げています。この髑髏は人生の無常や儚さを観る者に想起させる象徴です。

    僧侶に続いて丸く大きなつばの黒い帽子をかぶった13人の踊り手が登場します。帽子の後ろからは色とりどりのリボンが長く垂れ下がっています。彼らが身にまとっているのは上質な中国産絹織物による重厚な衣装です。さらに豪華なケープやエプロンを身につけ、首には髑髏(どくろ)の紋章をあしらった首飾りを下げています。この髑髏は人生の無常や儚さを観る者に想起させる象徴です。

  • 「シャナク(Shanak / Zhanak)」は仮面舞踊(チャム)において「黒帽の踊り手」を意味する、極めて重要でミステリアスな存在です。

    「シャナク(Shanak / Zhanak)」は仮面舞踊(チャム)において「黒帽の踊り手」を意味する、極めて重要でミステリアスな存在です。

  • 偉大な師グル・パドマサンバヴァの生涯の物語を演じ、祝福を与える間にナグパは海の彼方にある障害や負の力を払い、それらを永遠に消滅させます。

    偉大な師グル・パドマサンバヴァの生涯の物語を演じ、祝福を与える間にナグパは海の彼方にある障害や負の力を払い、それらを永遠に消滅させます。

  • そのために彼らは邪悪な終焉者と呼ばれています。彼らにはすべての仏陀の言葉の化身、彼らの子供ヤキメ・バル、金剛乗の10人の忿怒の守護者であるヤマーンタカ、アパラジタ、ハヤグリーヴァ、アムリタ・クンダリ、アチャラ、カマラージャ、ニラダンダ、マハバラ、ヴィディヤ・マントラ、そしてスンバラジャが含まれます。彼らは手にキラーヤ(ダガー)とバンダ(髑髏の杯)を持っています。

    そのために彼らは邪悪な終焉者と呼ばれています。彼らにはすべての仏陀の言葉の化身、彼らの子供ヤキメ・バル、金剛乗の10人の忿怒の守護者であるヤマーンタカ、アパラジタ、ハヤグリーヴァ、アムリタ・クンダリ、アチャラ、カマラージャ、ニラダンダ、マハバラ、ヴィディヤ・マントラ、そしてスンバラジャが含まれます。彼らは手にキラーヤ(ダガー)とバンダ(髑髏の杯)を持っています。

  • 彼らは中庭を時計回りにゆっくりと巡りながら踊ります。ここでも古代インドを起源とする敬意の表明や崇拝のやり方である聖なるものに対して時計回りに廻る「右繞(うにょう)」が感じられます。

    彼らは中庭を時計回りにゆっくりと巡りながら踊ります。ここでも古代インドを起源とする敬意の表明や崇拝のやり方である聖なるものに対して時計回りに廻る「右繞(うにょう)」が感じられます。

  • このタントラ的な舞踏の目的は悪しき力を追い払い、演舞空間の外縁を画定し、その聖なる動きによって方角を「結界する(縛る)」ことにあります。

    このタントラ的な舞踏の目的は悪しき力を追い払い、演舞空間の外縁を画定し、その聖なる動きによって方角を「結界する(縛る)」ことにあります。

  • 黒いつば付きの帽子と飾り以外の衣装はそれぞれが違うもので、美しい絹織物がヒマラヤを越えて中国からもたらされたのだと感じさせます。

    黒いつば付きの帽子と飾り以外の衣装はそれぞれが違うもので、美しい絹織物がヒマラヤを越えて中国からもたらされたのだと感じさせます。

  •  最大の特徴はリボンが何本も垂れ下がった、つばの広い黒いとんがり帽子です。これは仏教の世界観の中心にある聖山「須弥山」を表しています。シャナクは神々の仮面(神面)をつけませんが、ヘミスなど一部の地域では「悪霊や邪気を吸い込まないため」に口元を布や白いマスクで覆って舞います。

    最大の特徴はリボンが何本も垂れ下がった、つばの広い黒いとんがり帽子です。これは仏教の世界観の中心にある聖山「須弥山」を表しています。シャナクは神々の仮面(神面)をつけませんが、ヘミスなど一部の地域では「悪霊や邪気を吸い込まないため」に口元を布や白いマスクで覆って舞います。

  • 重厚な中国結びの絹の法衣をまとい、首には人生の無常を呼び起こす「髑髏」のネックレスを身につけています。片手には煩悩を打ち砕く短剣(プルパ)、または金剛杵)などを握りしめています。

    重厚な中国結びの絹の法衣をまとい、首には人生の無常を呼び起こす「髑髏」のネックレスを身につけています。片手には煩悩を打ち砕く短剣(プルパ)、または金剛杵)などを握りしめています。

  • 会場の強烈な「浄化」シャナクの最も大切な役割は「悪霊を退散させ、祭りの空間を清めること」です。踊りを通じて邪気を払い、境内を清浄な「仏の土地(結界)」へと変えることで、その後に登場する神々やグル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)を迎え入れる準備を整えます。

    会場の強烈な「浄化」シャナクの最も大切な役割は「悪霊を退散させ、祭りの空間を清めること」です。踊りを通じて邪気を払い、境内を清浄な「仏の土地(結界)」へと変えることで、その後に登場する神々やグル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)を迎え入れる準備を整えます。

  • 骨や髑髏はすべての存在が必ず死ぬという無常の真理を思い出させます。輪廻図や忿怒尊の周囲に髑髏が描かれ、生命のはかなさを示します。タントラでは髑髏杯(カーパラ)に甘露などを満たし、煩悩が智慧へと変容した状態を表します。忿怒尊やダキニが髑髏飾りを身につけるのは恐怖や欲望をそのまま悟りのエネルギーに変える力の象徴です。高僧の頭蓋骨から作られたカーパラなどは修行の力が宿る聖なる法具とみなされます。

    骨や髑髏はすべての存在が必ず死ぬという無常の真理を思い出させます。輪廻図や忿怒尊の周囲に髑髏が描かれ、生命のはかなさを示します。タントラでは髑髏杯(カーパラ)に甘露などを満たし、煩悩が智慧へと変容した状態を表します。忿怒尊やダキニが髑髏飾りを身につけるのは恐怖や欲望をそのまま悟りのエネルギーに変える力の象徴です。高僧の頭蓋骨から作られたカーパラなどは修行の力が宿る聖なる法具とみなされます。

  • 今回の旅では髑髏に強い興味を抱き、最終的にはレーの町のアンティークショップで金属製の「髑髏杯(カーパラ)」を買い求めることが出来て大満足でした。

    今回の旅では髑髏に強い興味を抱き、最終的にはレーの町のアンティークショップで金属製の「髑髏杯(カーパラ)」を買い求めることが出来て大満足でした。

  • 続いて金と真鍮の仮面をつけた16人の踊り手が現れます。ヴァジュラ・ヴァラヒを含む16人の智慧のダーキニとして現れ、場所、地域、そして生き物を清め、祝福します。

    続いて金と真鍮の仮面をつけた16人の踊り手が現れます。ヴァジュラ・ヴァラヒを含む16人の智慧のダーキニとして現れ、場所、地域、そして生き物を清め、祝福します。

  • 儀式中に招かれた神々は金剛乗の灌頂を受け、負の力、悪影響、障害は払拭されます。崇高な成就と平凡な成就(霊的達成)を授けながら、彼らはマントラを唱えながら、美しい儀式音楽の中で仮面舞踊を踊ります。

    儀式中に招かれた神々は金剛乗の灌頂を受け、負の力、悪影響、障害は払拭されます。崇高な成就と平凡な成就(霊的達成)を授けながら、彼らはマントラを唱えながら、美しい儀式音楽の中で仮面舞踊を踊ります。

  • 彼らはそれぞれ手にダマル(小太鼓)と金剛鈴を持っています。シンバルや太鼓の音色に合わせ、低く美しい声でパドマサンバヴァの真言である「オン・ヴァジュラ・グル・パドマ・シッディ・フーム」を唱えながら、聖なる柱の周りをゆっくりとした足取りで舞います。

    彼らはそれぞれ手にダマル(小太鼓)と金剛鈴を持っています。シンバルや太鼓の音色に合わせ、低く美しい声でパドマサンバヴァの真言である「オン・ヴァジュラ・グル・パドマ・シッディ・フーム」を唱えながら、聖なる柱の周りをゆっくりとした足取りで舞います。

  • そのゆっくりとしたスローモーション映像のような舞いに魅了されていきます。

    そのゆっくりとしたスローモーション映像のような舞いに魅了されていきます。

  • チベット大乗仏教の典礼音楽に用いる「ダマル」は元々は頭蓋骨を2個を結合しています。2つの頭蓋骨はある種のシンボリズムの表現であるとされ、2つの椀を合せた形はこの概念の影響を受けたと考えられます。奈良時代に中国を経由して日本に伝えられた「振鼓」は儀礼の中で使用され、それがやがて民間の「でんでん太鼓」に発展していきます。

    チベット大乗仏教の典礼音楽に用いる「ダマル」は元々は頭蓋骨を2個を結合しています。2つの頭蓋骨はある種のシンボリズムの表現であるとされ、2つの椀を合せた形はこの概念の影響を受けたと考えられます。奈良時代に中国を経由して日本に伝えられた「振鼓」は儀礼の中で使用され、それがやがて民間の「でんでん太鼓」に発展していきます。

  • 手に持ったかすかな太鼓の音と金剛鈴の音に緩やかな時の流れを感じます。金剛鈴(こんごうれい)は密教の修法で振り鳴らす仏具の鈴で、日本でも天台宗や真言宗で用いられるものです。

    手に持ったかすかな太鼓の音と金剛鈴の音に緩やかな時の流れを感じます。金剛鈴(こんごうれい)は密教の修法で振り鳴らす仏具の鈴で、日本でも天台宗や真言宗で用いられるものです。

  • 後期密教を取り入れたチベットではダーキニはカンドやカンドマ(空行母)と呼ばれます。密教の行者を悟りに導く女神とされ、無上瑜伽タントラの曼荼羅では、中尊であるヘールカ(守護尊)と明妃であるダーキニとが交わる父母仏が描かれ、中尊の周囲にも眷属のようなダーキニが配されます。

    後期密教を取り入れたチベットではダーキニはカンドやカンドマ(空行母)と呼ばれます。密教の行者を悟りに導く女神とされ、無上瑜伽タントラの曼荼羅では、中尊であるヘールカ(守護尊)と明妃であるダーキニとが交わる父母仏が描かれ、中尊の周囲にも眷属のようなダーキニが配されます。

  • 「ヴァジュラ・グル・ダンス/Vajra Guru Dance」についてはここに来るまで知る由もありませんでしたが、強く印象に残る踊りでした。

    「ヴァジュラ・グル・ダンス/Vajra Guru Dance」についてはここに来るまで知る由もありませんでしたが、強く印象に残る踊りでした。

  • ここまでで午前中の祭りの2時間のうちの1時間が過ぎようとしています。

    ここまでで午前中の祭りの2時間のうちの1時間が過ぎようとしています。

  • 踊りは少しづつ時計回りに演じられます。

    踊りは少しづつ時計回りに演じられます。

  • 最終的には広場の中央に建てられた柱の周りを一周して元の階段へと戻っていきます。

    最終的には広場の中央に建てられた柱の周りを一周して元の階段へと戻っていきます。

  • そして1人2人と姿を消していきます。いっぺんにスタートして一斉に終わるということはありません。

    そして1人2人と姿を消していきます。いっぺんにスタートして一斉に終わるということはありません。

  • 全員が戻ると再びドゥンチェン(Dun-chen)が吹かれます。

    全員が戻ると再びドゥンチェン(Dun-chen)が吹かれます。

  • 本堂側は直接日光が当たるので付き人が傘を差しかけています。このミスマッチな感じが面白いです。いよいよ後半の仮面舞踊が始まります。

    本堂側は直接日光が当たるので付き人が傘を差しかけています。このミスマッチな感じが面白いです。いよいよ後半の仮面舞踊が始まります。

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